井上荒野のレビュー一覧

  • ホットプレートと震度四

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    「食にまつわる道具」をめぐる短編集。
    鉄鍋、ピザカッター、ホットプレート…料理道具にスポットが当たっているのが面白い。
    どのお話も最後は胸がぽっと暖かくなった。
    どれも好きだけど、お気に入りは「あのときの鉄鍋」と「水餃子の机」、「焚いてるんだよ、薪ストーブ」!

    井上荒野さんの本を読むと、やっぱり台所に立ちたくなる。料理はちっとも得意じゃないけれど!

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    2024年07月22日
  • 静子の日常

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    照子と瑠衣を先に読んだのです。静子の日常の方がはやくに出てるのですね!しっとりなところもありつつ、スカッとするさわやかなおはなしでした。
    すてきなおばあちゃんになりたいなぁと思うと同時に若い頃のあれやこれやがあって、このように重厚になっていくのかなぁと思ったり。

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    2024年07月14日
  • ホットプレートと震度四

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    キッチングッズをモチーフにした短編集。
    日記をつけていると思うのは、日記にあらためて書きたいと思うような目新しいトピックスはそうそうないということ。
    毎日はほぼ同じルーティンの繰り返し、
    そんなルーティンの繰り返しが自分の暮らしを支えてくれていること、その有難さになかなか気づけない哀しさ。
    読みながらそんなことをしみじみ思ったけど、しばらくしたらそんなこと忘れちゃってるんだろうなあ。

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    2024年07月05日
  • 静子の日常

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    ちょっと前に読んだから何が面白かったか忘れたけど疲れた時に読んだらめちゃ元気に鳴る面白さだった!
    また読み直す

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    2024年07月05日
  • そこにはいない男たちについて

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    夫を亡くした料理研究家 実日子と夫とうまくいってないまり 二人の女性の孤独と冒険の物語

    女性のちょっとした会話などで気持ちが動いていく
    男性ではわからない表現が複雑で面白い

    男は単純でつまらないかもしれないが その分明快で幸せなのかもしれないと感じた

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    2024年06月24日
  • そこにはいない男たちについて

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    ほんとうにひさしぶりにノンフィクションやエッセイでないものを読んだ。アラフォーになって、急に物語を読むのが億劫になったのだ。
    なんとなしに、ネットサーフィンしてたら見つけて、読みたくなり読んだ一冊。
    料理描写、もうなんだろう、いちいち、洒落ていて、作りたい欲ふつふつ、もちろん食べたい欲も。
    直接的な性描写なんてないのに、急にドキッとムラッとくる一文がある。あと2人の対照的な女性ですが、なんとなしに田舎もんじゃなくて、洗練されたシャレオツな女性なんだろうなぁとか....
    普通に夫と、子供2人いる主婦ですが、なんかないかな?なんか男とオサベリしたい....と悶々させてくれますわ(笑)


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    2024年05月17日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てませんが、油断するとすぐ他人を見下し貶める癖のある私は定期的に読み返して何とかして引き返し続けて生きていきたいです。

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    2024年05月16日
  • ホットプレートと震度四

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    『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。
    ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。
    長く一緒に居ること。道具と人。人と人。
    近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと思う。
    時としてそれは失わなくてはならないこともある。
    そんな時、自分自身とどう向き合って生きていくのか。そこに道具は寄り添ってくれるのか。
    みな短いお話だけど、一つ一つがきらり。

    『今年のゼリーモールド』
    娘が東京の大学に行き、夫婦二人になった八ヶ岳西麓の家と、母親の心のすき間

    『ピザカッターは笑う』
    妻と二人で

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    2024年05月10日
  • 赤へ

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    短編集
    様々の人の人生のほんの何日かを切り取ったお話たち。長い人生の部分部分にドラマがあって彩りも陰りもその人を作るピースなのだなと思わされる。
    井上荒野さんの切り取り方の秀逸さが際立つ作品集だと思った。

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    2024年05月05日
  • ホットプレートと震度四

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    短編って当たり外れが一冊のなかにあるから苦手なんだ。でもね、この作品ははずれなし。うまいなぁと興奮するでもなく、感動するでもなく、素直に読み進んだ。日常の物語だからこその落ち着きが心地よい。

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    2024年04月11日
  • 錠剤F

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    井上荒野にハズレなし。「著者史上最もグロテスクで怖い」という帯の言葉通り、ゾクゾクしながら読む短編10。

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    2024年04月06日
  • 静子の日常

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    小さなあれこれはありつつも 淡々とすぎてゆく毎日を 家族それぞれの視点から描かれた連作短編小説。
    75歳の静子さんが とても素敵で このような75歳になりたい、と これからの人生の楽しみができた。歳を重ねるごとに 若い頃とは違う自分に淋しさを感じていた今の私にとって、希望を与えてくれる良書となった。

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    2024年03月02日
  • あちらにいる鬼

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    善き。
    やっと読めた。映画になった時からの積読…

    瀬戸内寂聴と井上荒野のチチ、井上光晴とその妻、1人の男を巡る女達の生涯の物語。
    実話?とも、小説?とも言われ、どちらで読んでも深い。娘の立場で取材し文章にし、そして解説でもあったが、そうやって初めて小説家はそのテーマとの訣別ができるのではないだろうか…と。

    なんともダメ男に思えるが、常に女が周りにいるオス。どこまでも男な父と同じ職業になり、父もそれを喜びながらも病魔に襲われて亡くなる。人間らしく生きた、昭和の時代だな、とも思わされる。

    ドロドロした内容だが、清々しさも感じる文章で、他作も読んでいきたい。

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    2024年01月28日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    一樹の本音と言うか裏の顔と言うか、そういうのを一切知らず疑わず、むしろ物を盗られているかもと思ってもあの子はいい子だからと思い過ごそうとしていて、ヒヤヒヤしながら読みました。人って怖いなぁと思いながらも、最終的に夫婦団結して問題は解決してホッとしました。

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    2023年10月11日
  • あちらにいる鬼

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    井上光晴とその妻と、瀬戸内寂聴と、そして井上荒野によってできた世界でした。
    他の著を全て読んでいなくとも、井上荒野はこの本を書くために井上荒野として生まれ、作家になったのではないだろうか?と思えるほど。
    川上弘美の解説にあるように、井上荒野の「文章の清潔さ」がこの物語をぎりぎりのところで保っている。

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    2023年09月28日
  • そこにはいない男たちについて

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    人間寂しいとおかしな行動を取ってしまうとどこかで呼んだのを思い出した。もういない人には期待できないけど、一緒に住んでいると期待してしまうから、その分孤独に感じると思った。

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    2023年07月31日
  • あちらにいる鬼

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    ネタバレ

    瀬戸内寂聴さんの過去についてテレビでみて、驚き、本書を読んだ。
    生き様を垣間見れて良かった。(どこまで事実かはわからないが)
    やっていることに賛否両論あると思うが、人を惹きつける力のある方には変わりがない。性格やセンスの良さ。女として魅力的なのだと思う。

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    2023年07月25日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    定年退職後の穏やかな生活を送っている夫婦。
    ある日、ロードバイクで夫が骨折をしてしまった。
    そこで偶然出会った一人の若者。
    親切に接してくる若者にすっかり心を許す二人は徐々に頼りにするようになる。
    ところが若者には暗い闇を抱えアウトローな面をひた隠ししていた。
    そして、宝石が無くなったり、時計が無くなったり、お金の工面を相談されたり・・・・

    昨今の老人詐欺事件を考えてしまうようなハラハラ感が堪らない!
    同じ立場に立たされたら、どうするか?

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    2023年07月06日
  • 小説家の一日

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    不倫、イジメなど胃が重くなる話題が多い短編集。平易な文章なのにその空気感や情景を醸し出す所が、好きな作家さんの由縁。「料理指南」のやるせ無いピュアな樹さんがとても良かった。

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    2023年02月21日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    自分にとっての近未来のリアルを示された気分。それだけに終わり方がありがたい。映画『パラサイト』を、縮み志向&曖昧な含みで日本的にリメイクするとこんな感じになるのかなと思った。何にせよ文章がうまい。

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    2023年01月25日