あらすじ
定年後の日々を、趣味のクロスバイクを楽しみながら穏やかに過ごす昌平とゆり子。
ある日、昌平が転倒事故を起こし、一人の青年・一樹が家事手伝いとして夫婦の家に通い始める。彼の出現を頼もしく思っていた二人だったが、やがてゆり子が家の中の異変に気づき......。
著者の新境地となった第35回織田作之助受賞作。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一樹の本音と言うか裏の顔と言うか、そういうのを一切知らず疑わず、むしろ物を盗られているかもと思ってもあの子はいい子だからと思い過ごそうとしていて、ヒヤヒヤしながら読みました。人って怖いなぁと思いながらも、最終的に夫婦団結して問題は解決してホッとしました。
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定年退職後の穏やかな生活を送っている夫婦。
ある日、ロードバイクで夫が骨折をしてしまった。
そこで偶然出会った一人の若者。
親切に接してくる若者にすっかり心を許す二人は徐々に頼りにするようになる。
ところが若者には暗い闇を抱えアウトローな面をひた隠ししていた。
そして、宝石が無くなったり、時計が無くなったり、お金の工面を相談されたり・・・・
昨今の老人詐欺事件を考えてしまうようなハラハラ感が堪らない!
同じ立場に立たされたら、どうするか?
Posted by ブクログ
定年後の老夫婦のあり方を、日常とともに描いた作品ってとこかな。
子供たちが巣立ち、夫婦2人になって互いに支え合って生活する様子が、なんだかリアルに感じられました。妻のゆりこ、夫の昌平、自転車好きの一樹、それぞれの視点に変わって話が進むのは、とても読みやすくて軽快。
オレオレ詐欺じゃないけど、一樹の嘘に巻き込まれなくて良かった。
そして最後、昌平が妻に惚れ直すシーンがとても良かった。もはや震えた。
老後は、こんな風に誰か(誰か?)と暮らしたいな。
Posted by ブクログ
面白かったです,みにつまされる気がしました。人間の弱さ、頼りなさ、若者と老人の格差、夫婦の関係の微妙さ、妻の逞しさ、おっとの情けなさなどなど。しかし自転車で10キロ走れる人達に、家政婦はいるかな、?ともおもいました。
Posted by ブクログ
もうすぐ50歳になる私の心に
とてもしっくりくるお話。
歳を重ねて自信がなくなり
若者を逞しくも怖くも感じ
まだまだ楽しめる。
楽しむよ。
頼ることも増えてくるけれども。
Posted by ブクログ
高齢で金銭的にも子供達も独立した、庭付き一戸建ての老夫婦。そして、犯罪の認識感がない若者。
すごく大きな事件は無いものの、価値観やちょっとした偶然が重なりいつも生活が少しずつ脅かされる感覚が、読み手を焦らせます。
身近にありそうな話が親近感が湧き、ハラハラしながら読み進めました。
Posted by ブクログ
読みやすくてあっという間に読んだ。
老夫婦と出会った青年(一輝)がとあるきっかけで老夫婦の家事手伝いをする話。
一輝がどんどん悪い方向に染まってしまいハラハラしたが、最後は希望をもてる終わり方で安心した。
老夫婦の若者に対する思いや死についての考え方の描写が丁寧で、自分も将来はこんなふうに考える老人になるのかと考えさせられた。
読後感が良かった。
忘れた頃にもう一度読みたいかも。
Posted by ブクログ
老いていくこと、老いていると思われること。
配偶者が先に逝ってしまうこともあると気づく恐怖
自分の身にいつでも訪れる死や孤独に対する恐怖
言葉を知らず、己の感情すら説明できず、思っていることと違うことを吐き、関係性が築けない若者
それらが混じり合うとどうなるのか。
決して、理解しあって、励ましあうなんて、夢物語にはならない。
Posted by ブクログ
自分とそんなに変わらない年齢の夫、その妻とその家族を中心に物語が展開する。いずれ自分にもこんなことが、と思う場面があって少しイライラする。素性のよくわからない若者が入ってきてさらに心が乱される。なんなんだ、こいつは。という気持ちは主要人物の夫と同じだ。なんでそんなやつに妻は信頼感を持つのだ、それで事件が起きる、夫婦の微妙なやり取りはうちでもそうかな。息子とかはどう思うんだ。そうした気持ちの重なり方がこの小説の読み手へのメッセージなのか。最後にこの話の主人公は夫婦でなく若者なのか、と思わされる。
タイトルのセリフはいつ出てきたのか、わからなかったほど心乱されていたのか。絶対好きとは言いたくないが、やられた感がある。
Posted by ブクログ
我々はいつから「老人」になるのだろう。定年後を妻と楽しくサイクリングなどして過ごすはずだった夫が足首を骨折し、手伝いの若い男を家に入れるようになった。
若い一樹には老夫婦の姿はどう映ったのか。悪友が語る「あいつら何のために生きてるんだろうね」という言葉を否定できない。
きっとこんな風に年寄りのことを憎んでいる若者は多いに違いない。だからオレオレ詐欺にも簡単に加担してしまうのだろうな。
文庫だったので、解説も読んだ。村松友視(みが出ない)さん、男のあなたはもっと昌平について書くべきだね。荒野さんの書き方がうまいとか、音楽みたいだとか、そんなこと言ってる場合じゃないんだよ。これから、男性はどうやって生きていくべきか、それを女性が描いているんだから。それについて逃げずに考えて、「解説」してくれよ。
Posted by ブクログ
一気に読んだ。定年後の日常とそのなかにある色々な出来事。
登場人物それぞれがどう考えて何をしたのかが自然に読み取れて読みやすいし、面白い。
帯にあった「一気読み必至!」に惹かれて買ってみたけど、本当にその通りだった。
こういう文字運びがすきなんだよなぁ。
Posted by ブクログ
これ読んだのに積読になっててビックリ。感想を書いてなかったのか…
面白かったからよくおぼえている。荒野さんの得意な感じの設定(ちょっと裕福な老夫婦、子供達もおりこうな大人)の世界でするする読めた。
若い青年は本当にいい意味でも悪い今でもスパイスになっていて(荒野さんが描く若い男の子はいつもなんか魅力的)よかった。
それにしてもタイトル、すごいよな。
Posted by ブクログ
善人の老夫婦と、危険を孕んだ青年のやりとりにハラハラ。
人生って、どんな人に出会うかで
良くも悪くも変わってしまう。
人の優しさに触れて、軌道修正してくれますように。
Posted by ブクログ
嫌な話だ。だから、タイトル「その話は今日はやめておきましょう」なのだろう。今日はではなく、多分、明日も話さないだろう。いい子だと思っていた。困っている者がいたらごく自然に助ける子だと思っていた。ぽんと1万円を渡してしまった。騙されているかもしれないと思ったが、疑うのがいやで、確信も持てなかったので、違うと自分に言い聞かせていた。疑わないですむ理由ばかり考えていた。わかる。自分をごまかす、自分の都合のいいように考えて、認めたくない。わかる。わかるから、今日はその話をしたくない、また今度。
Posted by ブクログ
物凄く大きな出来事が起こるわけではないけれど、段々と恐怖のようなものを感じる。
色んな意味での人の悪さみたいなものを見た気がする。
タイトルにある「その話は今日はやめておきましょう」という意味が内容にも沿っていて、意味深いと思った。
老夫婦の家庭に家事手伝いとしてやってきた一樹。
悪くはないやつだと思うけれど、流されてしまうような。もし、辰夫がいなかったらこのまま良い関係を築けていたんじゃないかなとも思う。
それが良いかどうかは別にして。
老夫婦の昌平とゆり子も、異変に気付いてはいつつもその話をしようとしない。まさに「今日はやめておきましょう」感。
それぞれの立場だった時に、自分だったらどうしただろうか。
Posted by ブクログ
★3.5
終盤まで何とも言えない不安、不快?
内臓が掴まれているような、途中で放り出したくなる感じ。
最後にやっと安堵で深く息を吸うことできました。
やれやれ
Posted by ブクログ
老夫婦とその夫婦に関わることになった青年が交互に語り手となって進んでいく
ゆり子は周りにどう思われてるか気にするタイプ。
昌平は1番この中でなら好きだった
頑固そうに思いながらも妻のことをしっかり考え、こうしたら喜ぶだろうなということを常に思ってくれてる。
一樹は最初人を殴ることに快感を得るタイプのことが窺えるので、老夫婦どうなってしまうんだろうと思うが結局は根は悪くなりきれてない人で
最後もゆり子のしっかりした物言いに素直に応じる。
自分が歳をとったとき
助けてくれる若い人というのはすごく魅力的で心の支えになるんだろうなと。それが全く知らない他人だとしても。
そう思うと怖いなと思った
Posted by ブクログ
いろんな賞をとっている著者の
これは第35回織田作之助受賞作とのこと
老夫婦の家に家事手伝いとして若い男が通うのだが
大丈夫かな大丈夫かなと思いながら読み進んでいた
事が起こり、あ、やっぱりかな展開(そこまでは
あらすじからわかっていたけれど)
まぁでもやっぱりなんか起こるよなぁ
しかも良からなぬことがという展開で・・・
結末は、あれはあれでよかったのかもと思いました