井上荒野のレビュー一覧

  • だりや荘

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    知らないのは当人ばかりだよね。

    男ってやつは調子良いなぁ。
    女ってのも怖いね。

    ドロドロしたような内容だけど、何故かさわやかな印象が残ってます。

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    2012年07月02日
  • 不恰好な朝の馬

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    つらいなーとかストレスだなとかやるせない・・と思う瞬間や期間が誰でもあると思います。その原因が仕事のこともあり、恋愛のこともあり、家族のこともあり。いつかふっと途切れたり終わりがきたりするんだよな、と思いました。それまで自分と自分をとりまくものを客観的に見て、できればてんぱったり追い詰められすぎず、対峙し続けようという気持ちが新たになりました。
    最近井上荒野の作品、とても好きです。

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    2011年06月19日
  • 森のなかのママ

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    母と娘ってこうだよなあと思う作品。友達のようで、分かり合えなくて、それでも彼女たちは「家族」であり続ける。

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    2010年09月17日
  • 森のなかのママ

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    自由なママ。「のほほん」で「無」…。
    パパの困った死 を知った時も取り乱すことなく、
    取り仕切った後、ひたすら眠っていたママ。

    買い物好きで、パパの絵をすぐ売っちゃうし、
    美術館に出入りする取り巻きおじ様たちとデートしちゃうし…。
    頑固でナイーブな娘のいずみは、
    そんなママの行動にいらつき、呆れ、反発しています。
    しかも、大好きな伏見さんは、ママに夢中だし
    ママの感情は、あやふやなままですが、
    なんとなく共感できる気がします。

    いずみが、そこを推し量りながら柔らかくなっていくところが
    いいなーと思いました。

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    2010年02月14日
  • 森のなかのママ

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    井上さんの諸作品とは毛色が違って、コミカルで緩い感じが心地いいです。ママやいずみをはじめ、登場人物みんなに愛すべき点があって、可愛い話です。

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    2009年11月05日
  • しかたのない水

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    こういう作品はすごく好み。
    短編小説は基本的に好きじゃないんだけど、
    この焦燥感や無力感をすごく求めていた。
    性的な描写が多めにはなるけど、
    淡々として緩やかな流れは他の作家にはないと思う。

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    2009年10月04日
  • 森のなかのママ

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     面白かったー。おかしな登場人物たちのゆるゆるな感じに、ゆるゆると救われていく主人公のいずみちゃん。ともすると無神経なムカつく女になりそうなママを、伏見さん達おじさま軍団が無条件に容認していて、なんとなく許されてしまう。何せシブかっこいい伏見さんの想い人がママなのだ。素敵な人の好きな人がイヤな女なはずないじゃない。

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    2009年11月12日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    ネタバレ

    面白かった。
    最初、雫井脩介の「火の粉」みたいな善意を装ってニコニコ入り込む?と思ったら、そこまで下心はなく。
    乃南アサの「シャボン玉」みたいにやさぐれていた子が老人の優しさで変わっていくみたいになるといいなぁと思ったけど。
    そこまでの改悛はなく、一樹のこれからが少し知りたいような、結局行き当たりばったりなのかな?みたいな。
    72歳と69歳の2人きりになった夫婦。
    若さに怯えて迎合してしまうのが、リアル。この歳で夫婦生活があるという設定に驚いた…本筋には関係ないけど。

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    2026年09月28日
  • ホットプレートと震度四

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    ネタバレ

    「ホットプレートほしい人いませんか?」――或る日、或る食卓、9つの物語。
    女も男も、子どもも大人も。誰にでも、感情を呼び起こす“食と道具”がある。

    数々の「おいしい小説」を手掛けてきた著者が贈る――“食にまつわる道具”を通して揺れ動く老若男女を描いた短編集。「今年のゼリーモールド」「ピザカッターは笑う」「コーヒーサーバーの冒険」「あのときの鉄鍋」「水餃子の机」「錆び釘探し」「ホットプレートと震度四」「さよなら、アクリルたわし」「焚いてるんだよ、薪ストーブ」の9篇を収録。(紹介文より)
    ーーーーーーーーーーーーーー
    あ、これ、すき。
    となった1冊。
    今まで井上荒野さんは、オムニバスや短編集のお一人として読んだことはあったけど
    まるまる1冊を読むのは初めて。
    静かだけど深い、シンプルだけど切ない文章が、とても好みだった。

    食に関する小説が好きで選んだけれど
    食がなくても、人と人との関係を描いた作品としてもとても好み。
    ドラマチックはなくても
    日々、みんな小さな出来事や心動く瞬間があって
    そのありそうな日常の描写がシンプルで良い。
    過剰に気持ちのフォーカスしてないところが、押しつけがましくなくて良い。

    若いときではなく、この年になって感じられるわびさびのようなものが染みてくる作品。

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    2026年09月27日
  • ホットプレートと震度四

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    食にまつわる道具を通して揺れ動く男女を
    描いた9編からなる短編集

    日々の暮らしの中の、ふとした瞬間に起こる
    心のさざめき。何気ない道具をきっかけに
    過去の思い出や人間関係の機微が浮かび上がる。

    今年のゼリーモールド
    ピザカッターは笑う
    コーヒーサーバーの冒険
    あの時の鉄鍋
    水餃子の机
    錆び釘探し
    ホットプレートと震度四
    さよなら、アクリルたわし
    焚いているんだよ、薪ストーブ

    いいなと思ったのは、「あの時の鉄鍋」
    大学時代の友人、大槻湊が亡くなり、還暦を迎えた懐かしいメンバーで湊の家へ形見分けに集まる。
    結婚祝いでもらった鉄鍋と同じ鉄鍋を見ながら、
    長い年月の中で、かつての自分の想いや夫との
    関係、道具への思いが変化している事に気づく。

    どの話も味わい深かったが、「さよならアクリル
    たわし」のような理不尽に同級生からマウントされる女性の話もあり、少しイラッとした。マウントしてくるヤツにはひたすら関わらないことだ。
    ただ終わり方はあれで良かったのか‥?

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    2026年09月26日
  • 最後の晩餐

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    ハズレのないアンソロジー!

    金原さんの疾走感のある登場人物がやっぱり好きだ。
    最後の晩餐とあるから、悲しい話が多いかと思ったけど、意外とそんなこともなくてとても読みやすかった。

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    2026年09月25日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    3.6
    食がテーマのアンソロジー
    作家ごとに三者三様
    個人的には、最後のうなぎと小曽根幸子の送別会が好きだな
    特に、小曽根さんは、みんなに負け組と軽く見られてたのに、誰よりも人生充実してて読んでるこっちがスッキリした

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    2026年09月25日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    寝台列車のベッドメイクってそうやるんだ〜と思った。『オリエント急行の殺人』のドラマか映画で見たイメージだったのでソファとか無いと思ってた。
    「さよなら、波瑠」と「夢の旅路」が好きな話しだと思う

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    2026年09月21日
  • アクリル

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    夫婦の事はその夫婦がお互い納得していたらそれで良いのでは、とそう思ってしまいました。ここまで極端ではないにしろ、このような思考、価値観、感覚のご夫妻って実際に存在していそうなのでリアルさを感じました。

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    2026年09月20日
  • 最後の晩餐

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    江國さんの静謐な世界から、金原さんの「うるせw」ってなるギャルいパーティーの落差に風邪をひきそうになる。そこに角田さんの最後の晩餐がきて、くすり、ほろり。おかしな送別会に、故人の詮索、推し活仲間、嘘のような本当の話。粒揃いのおいしい読書体験。

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    2026年09月17日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    個人的には、団体行動のような旅は好きではない。バス旅行のような。ただこの本読んで、こんなラグジュアリーな団体旅行が実在することを知り、ちょっとは興味持った。ただ私は、友達やパートナーや実母とこの列車乗れないな、最初の『さよなら、波瑠』のような一人旅に乗りたい。

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    2026年09月15日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    第35回織田作之助賞受賞作品。
    タイトルが気になって手に取った本。話に引き込まれて一気読みした。

    クロスバイクを楽しむ定年後の夫婦。夫の骨折をきっかけに知り合った一樹に家政夫を頼み、2人は和やかな日々が続くように感じたが······。という内容。

    高齢者が若者に引け目を感じる気持ちは、自分がその立場にたって初めてわかることだと思う。自分が若いときに感じた高齢者への思いを向けられたとき、引け目を感じてしまうものなのかもしれない。自分だけは高齢者とみられたくないと思う気持ちもあるのだという気づきを得た。

    そして信頼を感じ、これくらいならと思ってしまったことがズルズルと······。こういう小説を読むと、人を信じるのが怖くなる。でも生い立ちや環境でそうなってしまったのかもしれない。彼が失くしたものの大きさに気づいたときに、変わることを願った。

    それにしても定年後の夫婦って、難しそう。もう一度お互いを認め合えるようになれるかどうかでうまくいくのかが決まるのかもしれないと思った。

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    2026年09月16日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
    好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。

    人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
    最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
    意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。

    個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。

    個人的には、角田光代さんの『最後の鰻』が笑えて、ほろっときて、沢山の家族に看取られて、あるあるって感じもして、大往生で好きだった。

    藤野千代さんの『もうひとりのねえちゃん』は、家族が身近にいなくても、誰かがいてくれるってのも幸せの一つだと思えた。TVで『団地のふたり」が放送されているので、ノエチとなっちゃんの関係が思い浮かんだ。

    寺地はるなさんの『小曽根幸子の送別会』は、小曽根さんがかっこいい。主役がいない送別会のシーンはスカッとするものがあった。

    江國香織さんの「コインランドリーの夜」は、コインランドリーという場が秀逸。機械が回る音、無機質な感じが上手く描写されていて、流石って感じだった。

    原田ひ香さんの『最後に何を食べたの?』は、ちょとミステリーがあって、最後にあーちゃんが恭一によって、救われるのがホッとさせられた。

    しかし、このメンバーの食べ物の描写は流石上手いなぁと改めて思った。

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    2026年09月11日
  • 静子の日常

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    静子さん、最高!!
    井上荒野さんの照子と瑠衣が本当に好きな私にとってこの本も最高!!
    こういうおばあちゃんになりたい。お節介にならずにこっそりファインプレーをする感じが最高!
    出会い系にハマる息子のメールをチェックして、そのお店で食べたり、嫁を待ち合わせ場所に行かせたり…もう笑える。
    素敵な方だなぁ。老後のロールモデルのような方だ!

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    2026年09月07日
  • アクリル

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    様々な変化とともに変容していく愛や正しさ。人生という物語を生きていく中でいかに寛容や受容するかということ。
    固定観念や価値観の変化とは何となく少し違う。
    「推し」と「アクスタ」と「推しのアクスタ」は似て非なるものなのかもしれないというハナシ。
    不穏であり面白くもありました。

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    2026年09月06日