井上荒野のレビュー一覧

  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    これ読んだのに積読になっててビックリ。感想を書いてなかったのか…
    面白かったからよくおぼえている。荒野さんの得意な感じの設定(ちょっと裕福な老夫婦、子供達もおりこうな大人)の世界でするする読めた。
    若い青年は本当にいい意味でも悪い今でもスパイスになっていて(荒野さんが描く若い男の子はいつもなんか魅力的)よかった。
    それにしてもタイトル、すごいよな。

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    2022年09月19日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    中学からの仲良し三人組が私立女子高でいじめに巻き込まれた。発端は三人のうちのひとりが、正義感から女王様気取りのクラスメイトに反発反抗した。女王様は仲間を募って巧みにいじめてきて、その生徒は転校を余儀なくされる。残った二人はかばいきれず、忸怩たる思い、おまけに身代わりのようにしていじめられるのだった。そして…。

    井上荒野さん筆の精緻を究めたいじめの描写は読むのがつらいくらい。しかし、構成が三人の高校生、有夢(ゆむ)瑤子(ようこ)海(うみ)の視点や、いじめる張本人(ルエカ)の言い分、母親、父親、担任立場からもみていて、冷静な目で巧みに描かれ「うまいなあ」と小説そのものに好感を持った。読後、「そう

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    2022年09月08日
  • ほろびぬ姫

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    あなたがいっぱい。死生観、恋愛、夫婦、親子、兄弟、食事、…盛り込み要素もいっぱい。わたしには少し重い読後感。

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    2022年08月26日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    いじめっていつの時代も存在する厄介なもの。
    ましてや今はスマホがそれを助長する。
    しかし、使い方によっては救いにもなる。

    クラスの中では弱いのに、有夢と瑤子と海の関係がこんなにもしっかりとしてて良かった。

    波多野さんの考え方が素敵!

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    2022年08月15日
  • そこにはいない男たちについて

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    ネタバレ

    夫のことが嫌いなまり
    最初はまりのことを傲慢でプライド高い嫌な女の人だと思って全然好きになれなかった。

    突然最愛の夫を亡くす実日子
    中々前に進めずにいるが、亡くなって一年、元々やっていた料理教室を再会させる。そこで元々通っていた友人の紹介でまりも入ってくる。

    もっと2人は親密になるかと思ったらそんなことはなく2人の心情がメイン。

    その中でも2人が2人きりで初めて話すシーン
    まりは実日子にどっちのほうが不幸かしらねと問う。その答えは最後分かるのだけど。
    まりはこのとき余裕もあった、実日子はまだ立ち直れずにいるので、絶対に私の方が不幸だと思っている。

    その後、まりは夫のほうから離婚を言われ

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    2022年07月20日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    リタイア後の老夫婦と、一人の青年の物語。青年は仕事もなくただそのひぐらしで生活していたが、ひょんなことから老夫婦のところで、「何でも屋」として、小遣いを稼ぐようになる。

    元々不器用だが性格は悪くない青年は、自分のできることで、老夫婦の生活をささえていくが、方や心のどこかで彼らを蔑む感情を持つ。

    少しずつ、悪い感情と行動、またそれに徐々に気づきながら、彼の行動と決めつけたくない老夫婦。

    性善説の中で揺れ動き、あるタイミングでそれらが衝突する。なんとも日常の中でありそうな、リアルな物語で不思議な読後感であった。

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    2022年07月08日
  • それを愛とまちがえるから

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    どわ〜難しい問題にぶち当たった。「愛と必要」のどちらを取るか?愛する人間と、必要な人間。愛してる人から愛されていればそれでよいわけではなく、かつ必要としてくれなければ(性行為の対象として)心は満たされないという問題かなあ。浮気とか不倫って結局そういうことなのかなと思った。

    夫婦には互いに恋人がいて、その恋人と四人でキャンプにいき……と、ここからどう展開していくの?と不安になったけど、よい着地点だった。愛と必要、どちらも重なる相手と一緒にいることが人間の幸せなのかもしれないね。

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    2022年06月25日
  • 夢のなかの魚屋の地図

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    小説家である父親を中心とした家族エッセイ。『あちらにいる鬼』は読んでいないが、本作からは父への恨みつらみは感じ取れず、少し歪かもしれないが、温かい昭和の家庭の雰囲気が感じられた。
    「かぼちゃ」の話が印象的。

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    2022年06月12日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    善人の老夫婦と、危険を孕んだ青年のやりとりにハラハラ。
    人生って、どんな人に出会うかで
    良くも悪くも変わってしまう。
    人の優しさに触れて、軌道修正してくれますように。

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    2022年05月30日
  • リストランテ アモーレ

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    登場する食べ物が全て美味しそうだった。
    シェフがチャラいのは、うーん。って感じ。

    各章が繋がっていて、この章はあの人か〜って考えるのは毎回面白かった。

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    2022年05月11日
  • ママがやった

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    このボリュームですし、「ママ」と呼ばれるにふさわしそうな若い母親が何かやらかす軽めのイヤミスかと思って読み始めました。予想は冒頭で裏切られます。

    傘寿を迎えようかという居酒屋の女将が、7歳下のモテモテ亭主を殺す。母親から電話を受けた娘や息子が大集合。各々の人生が語られる章仕立てで、池上冬樹の解説どおり、まさしく純文学の世界。

    もしも井上荒野をお読みになったことがなくても、角田光代がお好きならハマると思います。ここまで耐えてなぜ殺す。ここまで耐えたから殺したか。女にだらしない人は睡眠中も気をつけましょう(笑)。

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    2022年03月24日
  • ベーコン

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    井上荒野を初めて読んだ。
    ほかの作品も読みたい。
    食べ物にまつわる話で、どれも美味しそう。
    アイリッシュシチューを初めて知った。食べてみたい。
    恋愛がうまくいっていない話が多くて、辛かった。

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    2022年02月05日
  • 100万分の1回のねこ

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    その絵本の内容を忘れてしまったが、
    これだけの作家達に、これだけのお話を作らせるんだから、すごい絵本なんだな、と思う。

    大人になって楽しむ本があることに、幸せを感じる。

    挿絵を描いていたという方の話が、一番、絵本に近いんだろうな、という予感。

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    2021年12月26日
  • 悪い恋人

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    井上荒野期間継続。これはそこそこリアリティを感じたなあ。バレそうでバレないけど多分バレてるあたりもいい感じでヒリヒリした。読者がほぼ感情移入できない悪い男を描くのがうまい。

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    2021年12月13日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    嫌な話だ。だから、タイトル「その話は今日はやめておきましょう」なのだろう。今日はではなく、多分、明日も話さないだろう。いい子だと思っていた。困っている者がいたらごく自然に助ける子だと思っていた。ぽんと1万円を渡してしまった。騙されているかもしれないと思ったが、疑うのがいやで、確信も持てなかったので、違うと自分に言い聞かせていた。疑わないですむ理由ばかり考えていた。わかる。自分をごまかす、自分の都合のいいように考えて、認めたくない。わかる。わかるから、今日はその話をしたくない、また今度。

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    2021年12月11日
  • 100万分の1回のねこ

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    絵本「100万回生きたねこ」のアンソロジー本。途中、あれ?猫出てきたっけ?っていう作品もあったけど、基本、要所要所に猫が登場。でも、猫飼い的に胸が痛くなるような描かれ方もあって、さすが100万回生きたねこだな。
    そういえば、100万回生きたねこは幸せなのかどうかって論争もありましたね。きっと、そんな流れから出てきた本なんだろうけど。これ。

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    2021年12月10日
  • 夢のなかの魚屋の地図

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    井上荒野がこれまでに書いたエッセイ全部まとめました的な一冊。ファンとしては「あ、このエピソード小説に使われてるな」って内容があったし、好きな作家の生の言葉を読めるのは面白かった。

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    2021年12月05日
  • だれかの木琴

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    井上荒野キャンペーン継続。うーん、なんというか言葉足らずっていうか描写不足っていうか、敢えてそうしてるのはわかるんだけど微妙に歯がゆくて物足りなかったな。日常からちょっとした狂気に至る上での少しずつの歯車のズレみたいなのを伝えたいんだろうけど、もっとわかりやすいほうが好き。子あり夫婦が主人公なの初めて読んだ。

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    2021年12月01日
  • リストランテ アモーレ

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    女性が描く女たらし像を読むよりも、女性が描く女たらしに惹かれる女の子達の姿を読むのが興味深かった。あいつの土地に草は生えない、は良かった。イタリア料理屋行きたい。なかなか面白かった。

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    2021年11月28日
  • それを愛とまちがえるから

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    読み手によってコメディと取るかリアルと取るか別れるだろうなこれ、うーん、なかなかリアルなとこ描いてくるな、と思ったらどんどんコメディ仕立てになってって、また少しリアルに舵を切った感じがあるけど、夫婦主体過ぎて不倫相手達の後半雑に扱われぷりがむしろリアルじゃないと思ったかな。ラストに含ませてるけど、こんなファンタジーじゃすまないと思うんだよな。まあ面白かったよ女性が書いてるってのもなかなか。

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    2021年11月26日