だれかの木琴

だれかの木琴

606円 (税込)

3pt

主婦・小夜子が美容師・海斗から受け取った、一本の営業メール。それを開いた瞬間から、小夜子は自分でも理解できない感情に突き動かされ、海斗への執着をエスカレートさせる。明らかに常軌を逸していく妻を、夫の光太郎は正視できない。やがて、小夜子のグロテスクな行動は、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく。息苦しいまでに痛切な長篇小説。

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だれかの木琴 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月01日

    井上荒野キャンペーン継続。うーん、なんというか言葉足らずっていうか描写不足っていうか、敢えてそうしてるのはわかるんだけど微妙に歯がゆくて物足りなかったな。日常からちょっとした狂気に至る上での少しずつの歯車のズレみたいなのを伝えたいんだろうけど、もっとわかりやすいほうが好き。子あり夫婦が主人公なの初め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月04日

    この物語の主人公、親海小夜子(およみさよこ)はマイホームへ引っ越し夫、光太郎、娘のかんなと3人で暮らしています。

    特に大きな「何か」があるわけでもないけれど日常のほんの隙間に忍び込んだ異質な世界へ進んで行く小夜子に不気味な狂気を感じました。

    不穏な空気感が絶えず流れている様なストーリーですが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月14日

     すごい本だった。
     小夜子は、自分がおかしくなっているということを、家族に気付いて欲しかったんだと思う。光太郎は生涯でたった一人の相手だし、かんなはたった一人の娘。特に趣味があるわけでも何かに特別秀でているわけでもない自分にとって、家族はたった一つの心の拠り所で、自分にはそれ以外には何もないと思っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月25日

    ”オススメ文庫王国”からだったかな。帯を見ると、主婦が壊れていく話ってのは分かっちゃう。正直、要らん情報だと思うけど(前情報無しの方がきっと楽しめる)、それでも尚、淡々と進められる語りの妙によって、求心力の高い作品に仕上がっている。怖い内容って知らなかったら手に取らなかっただろうし、そういう意味では...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月31日

    営業メールからストーカーに変ってゆく。一歩道を踏み外せば、だれもなりうるかもしれない。小夜子の執着は、寂しさの現れか。映画では、平凡な主婦は常盤貴子で(綺麗すぎる)、もし、もっと地味な女優さんだったらどう違ってくるか。。

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    Posted by ブクログ 2016年10月06日

    主婦が美容師の青年にストーカーする話なのだが、突き進んでしまう自分を客観的にみている姿に、決して特殊なことではなく、日常の延長として書かれている。自分もあり得るかもと怖くなったり、痛いと思ったり。

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    Posted by ブクログ 2016年05月10日

    人が道を踏み外す瞬間というのは激情にかられてなどではなく、案外何てことのないふとした一瞬にほんの少し逸れる程度なのだろうと思う。それが気付いた時には引き返せないところまでエスカレートしていくのだけど、自分の中ではそこまでの過程があまりにナチュラル、綺麗なグラデーションでありすぎるがゆえに、自分の異常...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月12日

    最初は、あまり面白くないな・・・と思っていたのですが。
    212ページ目からラストまでが、一気に面白くなります。

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    Posted by ブクログ 2014年04月09日

    要約すると、平凡な専業主婦が美容院の若い男のストーカーになっちゃう、という話。
    でも、読んでいくうちに、相手の男を好きだからという理由ではないことがわかる。
    人間が壊れてゆく過程は文章の流れで感じ取れるものの、
    そのきっかけが何であったのかはよくわからない。
    だからこそ、怖い。

    タイトルの付け方も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月26日

    20140326 どうも嫌な気分になる本。登場人物が皆普通では考えない事をするからかもしれない。何故なのかについては説明は無い。怖いもの見たさで読んでしまった。

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