井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
定年後の夫婦の趣味としてクロスバイクを楽しんでいた昌平とゆり子。
昌平が交通事故で骨折してしまい、通院やリハビリ、これからの生活のことで不安に駆られるなか
夫婦が出会ったのはかつてサイクルショップで見た一樹という青年だった。
一樹に通院や家の手伝いのアルバイトを頼むことになり、彼の素性や知らないままだったが、関わっていく中で彼に対する信頼はゆるぎないものだった。
大楠夫婦はいい人たちで、たとえ衝動的に破滅的な思いに駆られたとしても、決して彼らを裏切れないと思っていた一樹だったが、
出来心からゆり子のジュエリーを盗んでしまい、悪い友達にそそのかされ金銭の要求にまで及んでしまった。
老いて -
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Posted by ブクログ
不倫の話であることは、映画化で話題になったことから知っていた。
「みはる」視点から始まる文章を恐る恐る読み進めていけば、恋愛小説である。
一章に必ず、篤郎の愛人である「みはる」視点と、妻である「笙子(しょうこ)」視点が描かれる。
篤郎を真ん中にはさんで向かい合う、二人の女。
視点が変わるごとに「あちら」は入れ替わる。
篤郎視点は無く、二人の女性によって描かれるのみである。
その篤郎は、どうしようもない下半身を持つ。
ピンときた女は全力で口説く。
その結果、ヤツの子供を二度堕ろして手首を切った女に会う勇気がなく、妻に命じて金を渡しに行かせたりする。
どこに行っても、息をするように女をモノにする -
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Posted by ブクログ
女子中学生の間に起こる執拗ないじめ。その構造を微細に描く。
この世に人間の形をした悪魔のようなものは存在する。それを受け入れなければ、いじめはなくならないだろうな。
優しい人は、話せばわかるはずだとか、そもそも性善説を信じているので、悪魔には対抗できない。悪魔は人の弱みを握ることに天才的な才能を持っているから。人がうろたえる様が栄養みたいな奴なんだ。
そいつから離れろ。それは決して逃げではない。そして一人になってはいけない。根っこのところで繋がっている人を幼いうちにしっかりと獲得することが大事だと思う。
悪いのは悪魔のようなあいつなんだ。あなたではない。
と、過去の経験からいろんなこ -
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