井上荒野のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    唯野未歩子さんのあにいもうと
    なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。
    全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて
    すごく楽しめた一冊
    読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。
    大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

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    2024年10月03日
  • 猛獣ども

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    別荘地で熊に襲われ男女が死亡した。その2人は姦通していた。小さな田舎で起きたその事件をもとに様々な人たちの人情がむき出しになるのだけど、それがいい感じに厭な感じで面白かった。

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    2024年09月25日
  • 猛獣ども

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    密会中に熊の襲撃で亡くなった隣町の住人の死で、俄かに浮き上がる別荘地の定住者達の日々の暮らし。特に何か特別な事もない、老夫婦から新婚の夫婦まで、それぞれに澱みを抱えている。そして、住人らにうまく使われる小心者の管理人と本社から来たデキる女子社員の2人の関係も少しずつ発展していく。各夫婦や管理人の機微をここまで描き分けられる荒野氏に感謝。できるならもっと読んでいたかった。

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    2024年09月19日
  • 猛獣ども

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    本のタイトルが腑に落ちた。

    別荘地の管理人や夫婦の人間模様というと簡単だけど、いろいろな事情と歴史の澱が蠢いていて興味深い。

    結末は管理人たちの近未来は明るそうだったが、数十年先は住人たちと似たり寄ったりなんだと。

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    2024年09月12日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    こんなお惣菜屋さんが近くに欲しいなー。
    お料理全部美味しそう。ちゃんと料理して、しっかり食べよう。
    年を重ねてた先輩の生活のお裾分け、元気でる!

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    2024年09月03日
  • 猛獣ども

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    面白かった。
    ダブル不倫中に死んでしまった男女を巡って、
    6組の夫婦のそれぞれの心情が見えてくる
    井上さんの、はっきりしないモヤモヤした雰囲気。
    ちょっと切なかった。
    歳を重ねたらまた読み味が変わりそう。

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    2024年08月24日
  • 猛獣ども

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    生きることの生々しさとやるせなさ。
    迷子になったかのような心を持て余しながら、それでも生き続けるしかない。
    いつかは誰にでも訪れる最期の日まで、希望、疑惑、蔑み、愛着、いろんな混沌を抱えたままで。

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    2024年08月08日
  • よその島

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    ネタバレ

    どうすれば井上荒野の小説に出てくる妻たちのような境地に辿り着けるのだろうか、と結婚生活を送る仲でよく考える。認知症を患う夫の中で、彼の妻はすでに死んでいることになったとき、私は蕗子のような受け答えができるだろうか。

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    2024年07月30日
  • あちらにいる鬼

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    男と女、その一挙一動そのひと言に隠れた意味がある、深い洞察による緊張感のある不倫物語。出家の辺りからこれって瀬戸内寂聴物語?ちょっと褪めた。

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    2024年07月28日
  • ホットプレートと震度四

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    台所用品のまつわるちょっと良い話の短編集。大きな事件はなくとも、ゆるやかな悲喜こもごもが読み心地が良かった。お気に入りは『ピザカッターは笑う』→男性の下心をほのめかす描写が秀逸。『焚いてるんだよ、薪ストーブ』→近しい人を失った喪失と再生がよく伝わってきた。

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    2024年07月19日
  • 静子の日常

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    可愛らしいし、嫁姑としての距離感もほどほどで、
    でも息子や孫のことは心配でさりげなく(?)手が出るし、
    赤の他人のトラブルやらも上手くかわすなんて
    とっても素敵なおばあさん。
    こんなおばあさんになりたい。

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    2024年07月08日
  • ホットプレートと震度四

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    装丁に一目惚れ
    内容も好みでした

    料理やカフェに焦点を当てた小説は多いけど、料理道具にスポットを当てた小説は珍しい気がする

    表紙カバーや各章に使われている写真にまつわるエピソードを読んでいるかのよう。

    どの作品も、流れている空気感が読んでいて心地よい。

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    2024年07月05日
  • 錠剤F

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    ネタバレ

    久々の井上荒野さん。全編全部不穏。「何でそうなる?」と思いつつその裏にあるものを想像しながら各短編を最後まで読むと、シンと周りから体からその内側まで冷えてくる感じがします。乾いた冷たさ。いや怖い。
    人間って見た目じゃ何考えてるかわからないし、言ってることやってることがその人の全部を必ずしも現してはいないのだということを改めて突きつけられるような短編集でした。
    真夏に読んだらもっと良かったね。心底涼しくなれそうで。

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    2024年06月17日
  • 静子の日常

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    『照子と瑠衣』を読んで、その中に登場するおばあちゃんがお茶目でパワフルでかわいいと思ったのだけど、その静子さんのお話があると知り、この本を手に取った。
    『照子と瑠衣』で感じた印象通り、おっとりした雰囲気と、イタズラ好きな性格を併せ持っている。
    奔放さと堅実さ、相反するように思える二つの性格を同居させており、不思議な魅力を醸し出している。

    通っているフィットネスクラブに貼られている細かすぎる注意喚起の言葉に、「ばかみたい」と感じており、ある日その貼り紙に「ばか?」と書いた小さな付箋を貼り付けるエピソードは痛快で、笑ってしまう。

    そんな飄々としている静子さんも、かつては夫の浮気に悩んだり、家族のために尽くしていたりと苦労はあった。
    その過去を経ての、今の静子さんの姿は、元気をくれる。
    静子さんと同居する息子一家の面々の視点から語られるエピソードも、息子・愛一郎の浮気騒動や娘・ルカの恋模様など、ユーモアを交えながら描かれていて、終始面白かった。

    中島京子さんの解説も素晴らしい。

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    2024年06月08日
  • 静子の日常

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     書店で前からずっと気になっていた本で、やっと購入しました。

     静子、薫子、愛一郎、るかの視点でそれぞれ話が進んでいく。淡々としていて読みやすく、大きな事が起こるわけでもなく、でも、続きが気になる…という。

     静子のフィットネスクラブの出来事、行動が読んでいて面白かったです。

     こういう、家族の何でもない、ほのぼの系でも、どろどろ系でもなく、でも面白いお話しは、なかなかないので新鮮でした。

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    2024年06月06日
  • ホットプレートと震度四

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    短編集。どれを読んでもほっこりする。どこか身に覚えがありそうな話題だから? ゼリーやお好み焼きが食べたくなった。

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    2024年05月30日
  • ホットプレートと震度四

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    食にまつわる道具を巡る短編集と本の帯に書いてあるが、その通りだった。
    どの物語も淡々と綴られていて、さらっと読めた。
    タイトルになっているホットプレートと震度四と焚いてるんだよ、薪ストーブがよかった。
    何となくでも先に希望が垣間見える話が私は好きなのだ。

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    2024年05月29日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    「ここ家」のお惣菜、どれも美味しそうで読むだけで気持ちが上がる。
    が、江子、麻津子、郁子 それぞれの事情はちくちく刺さる。
    それでも明るく楽しく?毎日を過ごす三人の醸し出す空気はたまらない。
    三人とも「いい女」だと思うんだけど、気が利きすぎたり考えすぎたり事情が重すぎたりして、必要以上に不器用になっているところが歯がゆい。
    にしてもどれも美味しそうなお惣菜、近所にあったらいいのに「ここ家」

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    2024年05月20日
  • 錠剤F

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    おどろおどろしい表紙のイラストが、「覚悟して読んでください」という感じ。
    特別な、あるいは凶悪な事件が起きるわけではないが、日常に潜む、じわじわ来る恐怖が描かれている。
    刑事事件と違って、「解決」される事がないのも、終わった感がなくて却って恐ろしい。
    人に話しても、へ〜え、とか、よくあるよね、みたいに人ごとにされてしまうかもしれないところが、当事者たちにとっては胸がモヤモヤするのでは?
    作品中、はっきり書かれていない事も多く、はっきり書かれていないけれど、読者が察するべき事項と、この先どうなるか本当にはっきりしない事項、そして、本当に起こったのかどうかも曖昧な事項・・・といろいろある。
    もしかしたら、読み返した方がいいかもしれない。
    隠れている何かが見つかるかも。

    個人的には、目の前に立ちはだかって、自分の言いたいことを、強圧的に、あるいは泣き落とし的に、あるいは下心を持って、ずいずいと主張してくる「老夫婦」たちが怖いです。
    並んだ老夫婦の、止め絵のまま近づいてくるような覇気のない立ち姿にぼんやりとした恐ろしさを感じます。

    『乙事百合子の出身地』
    コロナ禍の中ならではの、飛び込み営業の、騙すか騙されるかの緊張よりも・・・
    『ぴぴぴーず』
    触らずに孕ませる特殊能力?
    『あたらしい日よけ』
    いやらしい想像して言いがかりつけてる自分たちをむしろ恥じなさいよ!
    『みみず』
    地味な女の、ぬるぬるした内面
    『刺繍の本棚』
    夫の隠し事より、個展に乱入してきた女の主張が気になる
    『墓』
    いなくなったテルにそっくりな茶トラの猫が現れる
    『スミエ』
    切ないけれど、いい話かもしれない
    『ケータリング』
    孤立する者は、誰かを取り込もうと必死
    『フリップ猫』
    可愛い物への愛と、興味本位の悪意が同じ場所にあること
    『錠剤F』
    これも、誰かを取り込もうとした孤独・・・の話だったのかな

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    2024年05月17日
  • 静子の日常

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    75歳の静子さん、人生を謳歌しているように見えるけど、起こること起こることこんなにどんと構えられるようになるにはそれなりに辛い思いやしんどい思いを乗り越えて来たからなんだろうな。
    物事を良し悪しで判断せず、深刻なことでもどこか楽しんでいて、全てを受け止める姿勢、見習いたいな。
    それにしても十三も愛一郎も親子してなんで軽々と浮気するんだろう。まぁでも愛一郎はまだましか…誤魔化すようにお取り寄せばかりして家族サービスするのには笑えた笑
    静子さんに薫子さん、るかちゃんと女性陣はみんないい女なんだろうなぁ。

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    2024年05月07日