井上荒野のレビュー一覧

  • あなたならどうする

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    さて、そこのあなた、今から私があなたの年齢を当ててみましょう!はい、次の文章を心の中で読んでみてください。

    「あなたならどうする」

    九文字からなるこの問いかけのような文章。あなたは今、心の中でこの九文字をどのように読んだでしょうか?

    どのようにって?何、言ってんの?そう感じたあなた、はい、あなたは昭和をご存知でない歳の方ですね!当たったでしょう。一方で、「あなたならどうする」という九文字を目で追う時に、自然と頭の中で

    ♪ シ ♯ラ シ ドー シ ラ ソ ♮ラ シー ♬

    そんなメロディーが鳴っていた、そう、あなたです。あなたは間違いなく激動の昭和を生き抜いてこられた方

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    2022年10月31日
  • 荒野の胃袋

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    お雑煮について語りたいわあ。筍、おいしいですよね。揚げ焼で青のり塩で味付けしたことあって、確かにおいしい。皮ごとオーブンでやいてオリーブオイルと塩、やってみよう。岩牡蠣もきになる、、、美味しいものが作りたくなる。

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    2022年10月29日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    『焼き穴子、どういうふうにお料理するのがいちばんおいしいの?』

    そんな問いかけをされたらあなたはどんな調理のイメージを思い浮かべるでしょうか?

    『中華ふう、っていうのも案外いけるらしいわ』。

    『それもいいけど、わたしはやっぱりシンプルなのが好きだわ』。

    『茶碗蒸しもいいしうざくみたいにしてもいいし…。そうそうお寿司もいいわね』。

    『ちらし寿司!』

    こんな風に『食べ物』の話をすると、なんだか気持ちが高揚してくるのを感じます。文字だけを読んでいるはずなのに、頭の中には美味しそうな食材のイメージが浮かんできます。そして、幸せな気持ちに包まれるのも感じます。

    私たちが生きていくために必

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    2022年10月29日
  • 小説家の一日

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    "書くこと"にまつわる短編集。予想通り爽やかな話は1つもないけど、余韻を残す感じが見事なんだよなぁ。短編が十作あるのですが、「凶暴な気分」がささったかな。自分がいかに恵まれているかに無自覚な人間にこれでもかってくらいお見舞いしたい気持ちわかるわぁ。

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    2022年10月24日
  • 小説家の一日

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    「書くこと」をテーマにした10篇を収録した短篇集。
    タイトルからして執筆を連想するけれど、対象はメールだったり、付箋紙に書かれた伝言だったり、はたまた壁に書かれた落書きだったりと様々だ。しかしどれも心の底がざわざわするような内容で、そのくせ結末に至らず終わってしまうからその先は想像するしかない。でも、そこがいいのだ。一見、救いのない話でも、読者の想像でハッピーエンドに変えられる……かもしれない。
    現実の、どうしようもない状況も、考え方次第でどうにかなるかもしれない。そう思える作品集だった。

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    2022年10月23日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    一気に読んだ。定年後の日常とそのなかにある色々な出来事。
    登場人物それぞれがどう考えて何をしたのかが自然に読み取れて読みやすいし、面白い。
    帯にあった「一気読み必至!」に惹かれて買ってみたけど、本当にその通りだった。
    こういう文字運びがすきなんだよなぁ。

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    2022年10月22日
  • しかたのない水

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    フィットネスクラブに集まる人たちの、歪な恋愛の話。一編を2話ぐらいずつでドラマ化してほしいけど、Netflixじゃないと無理かな。
    恥ずかしながら井上荒野さんの作品を初めて読みましたが、すごく好きな文章でした。

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    2022年10月15日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    はじめましての作家さん!
    惣菜屋さんを営む3人の女性の短編集。
    料理と人生と恋の話で読んでてホッコリした。
    結婚とか恋愛とか人生とか、最近30代後半女性の話が好きです。
    他の作品も読んでみたいなぁ。

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    2022年10月15日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    商店街の一角にある、ここ家で働く3人の中年女性のお話し。

    若い主人公にはなかなかない、事情や過去を抱えながらも、干渉しすぎず、時には励ます、3人の関係性が読んでて心地いい。

    誰しも、料理に、一つや二つ、決して語られるほどのものではないけど、物語がある。そんな人間味溢れる、物語を美味しそうな旬の料理とともに楽しめる小説。

    苦い思い出も、季節が何周か巡り、ふとしたきっかけで愛おしい思い出に変化していく。どんなことも、自分の人生だって認められた人間の心には、人知れず、心地いい風が吹く。
    人それぞれ、これまでの生き様や背景って必ずあるよなって再認識させられるお話。

    なんかわからんけど、また、春

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    2022年10月13日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    来る、待つ、行くの3人の女性の物語。60を過ぎた彼女らの、三者三様の悩みや想い、抱える過去をつい食べたくなるような季節のお惣菜と一緒に。ついファストフードや、簡単なご飯に走りがちな忙しい毎日を少し反省しました。たまには旬の食材を、何のメニューにしよう、何と合わせようか、誰と食べようか、じっくり考えながら作る時間も作りたくなる本です。

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    2022年10月10日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    女子中学生のいじめについて、当事者だけではなく、関係者の目線でも描かれている。
    じわじわ追い詰めるところ、追い詰められるとこは読んでいて苦しくなる。
    いじめられている側の娘たちが、希望を持ち始めたところで終わったのは良かった。何とかしようと、一緒に戦ってくれる大人がいるのといないのでは、全然違うだろうと思った。

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    2022年09月25日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    これ読んだのに積読になっててビックリ。感想を書いてなかったのか…
    面白かったからよくおぼえている。荒野さんの得意な感じの設定(ちょっと裕福な老夫婦、子供達もおりこうな大人)の世界でするする読めた。
    若い青年は本当にいい意味でも悪い今でもスパイスになっていて(荒野さんが描く若い男の子はいつもなんか魅力的)よかった。
    それにしてもタイトル、すごいよな。

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    2022年09月19日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    中学からの仲良し三人組が私立女子高でいじめに巻き込まれた。発端は三人のうちのひとりが、正義感から女王様気取りのクラスメイトに反発反抗した。女王様は仲間を募って巧みにいじめてきて、その生徒は転校を余儀なくされる。残った二人はかばいきれず、忸怩たる思い、おまけに身代わりのようにしていじめられるのだった。そして…。

    井上荒野さん筆の精緻を究めたいじめの描写は読むのがつらいくらい。しかし、構成が三人の高校生、有夢(ゆむ)瑤子(ようこ)海(うみ)の視点や、いじめる張本人(ルエカ)の言い分、母親、父親、担任立場からもみていて、冷静な目で巧みに描かれ「うまいなあ」と小説そのものに好感を持った。読後、「そう

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    2022年09月08日
  • ほろびぬ姫

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    あなたがいっぱい。死生観、恋愛、夫婦、親子、兄弟、食事、…盛り込み要素もいっぱい。わたしには少し重い読後感。

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    2022年08月26日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    いじめっていつの時代も存在する厄介なもの。
    ましてや今はスマホがそれを助長する。
    しかし、使い方によっては救いにもなる。

    クラスの中では弱いのに、有夢と瑤子と海の関係がこんなにもしっかりとしてて良かった。

    波多野さんの考え方が素敵!

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    2022年08月15日
  • そこにはいない男たちについて

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    ネタバレ

    夫のことが嫌いなまり
    最初はまりのことを傲慢でプライド高い嫌な女の人だと思って全然好きになれなかった。

    突然最愛の夫を亡くす実日子
    中々前に進めずにいるが、亡くなって一年、元々やっていた料理教室を再会させる。そこで元々通っていた友人の紹介でまりも入ってくる。

    もっと2人は親密になるかと思ったらそんなことはなく2人の心情がメイン。

    その中でも2人が2人きりで初めて話すシーン
    まりは実日子にどっちのほうが不幸かしらねと問う。その答えは最後分かるのだけど。
    まりはこのとき余裕もあった、実日子はまだ立ち直れずにいるので、絶対に私の方が不幸だと思っている。

    その後、まりは夫のほうから離婚を言われ

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    2022年07月20日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    リタイア後の老夫婦と、一人の青年の物語。青年は仕事もなくただそのひぐらしで生活していたが、ひょんなことから老夫婦のところで、「何でも屋」として、小遣いを稼ぐようになる。

    元々不器用だが性格は悪くない青年は、自分のできることで、老夫婦の生活をささえていくが、方や心のどこかで彼らを蔑む感情を持つ。

    少しずつ、悪い感情と行動、またそれに徐々に気づきながら、彼の行動と決めつけたくない老夫婦。

    性善説の中で揺れ動き、あるタイミングでそれらが衝突する。なんとも日常の中でありそうな、リアルな物語で不思議な読後感であった。

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    2022年07月08日
  • それを愛とまちがえるから

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    どわ〜難しい問題にぶち当たった。「愛と必要」のどちらを取るか?愛する人間と、必要な人間。愛してる人から愛されていればそれでよいわけではなく、かつ必要としてくれなければ(性行為の対象として)心は満たされないという問題かなあ。浮気とか不倫って結局そういうことなのかなと思った。

    夫婦には互いに恋人がいて、その恋人と四人でキャンプにいき……と、ここからどう展開していくの?と不安になったけど、よい着地点だった。愛と必要、どちらも重なる相手と一緒にいることが人間の幸せなのかもしれないね。

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    2022年06月25日
  • 夢のなかの魚屋の地図

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    小説家である父親を中心とした家族エッセイ。『あちらにいる鬼』は読んでいないが、本作からは父への恨みつらみは感じ取れず、少し歪かもしれないが、温かい昭和の家庭の雰囲気が感じられた。
    「かぼちゃ」の話が印象的。

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    2022年06月12日
  • 注文の多い料理小説集

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    美味しい食べ物が出てくる小説が大好きなので気になって読んでみました。
    こういうアンソロジーは、今まで読んでこなかった新しい作家さんを開拓するきっかけにもなっていいですよね(^^)

    7つのお話のうち、最初の2つ、柚木麻子さんの「エルゴと不倫鮨」と伊吹有喜さんの「夏も近づく」が自分的に特に好きでした。

    「エルゴと不倫鮨」はおしゃれな高級寿司店が舞台で、自分では食べたことのないものややったことのない食べ合わせがたくさんでてきましたが、どれもめちゃくちゃ美味しそう♪
    気取った男たちを圧倒するグルメなお母さんのキャラクターが最高で、スカッとできるお話でした。

    「夏も近づく」は、田舎の美味しいものが

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    2022年06月11日