井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
帯は、
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あなたなら、
この旅に誰と出かけますかーー?
豪華寝台列車「ななつ星」をテーマに
7人の人気作家が紡ぐ「旅と人生」
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小説5編と随想2編が収められています。
表紙の暗闇のなかの流れ星と、
車窓から漏れる灯りが素敵で。
以前、文学YouTuberの寝台列車のなかでひたすら読書する動画を見たことがありますが、列車とか旅は非日常感があってドキドキワクワクしますね。
列車をテーマにしても、オーソドックス(私の中では熟年夫婦やカップル)な物語だけでなく、友情や幽霊が出たり、感染症の流行で乗車が叶わなかった親子がいたり、糸井重里さんや、小山薫堂さんの随想だったり、とても新鮮で贅沢な一冊です。
ボリュームも少なく、雑誌をめくるような気分で読むことができました。 -
Posted by ブクログ
定年後の夫婦の趣味としてクロスバイクを楽しんでいた昌平とゆり子。
昌平が交通事故で骨折してしまい、通院やリハビリ、これからの生活のことで不安に駆られるなか
夫婦が出会ったのはかつてサイクルショップで見た一樹という青年だった。
一樹に通院や家の手伝いのアルバイトを頼むことになり、彼の素性や知らないままだったが、関わっていく中で彼に対する信頼はゆるぎないものだった。
大楠夫婦はいい人たちで、たとえ衝動的に破滅的な思いに駆られたとしても、決して彼らを裏切れないと思っていた一樹だったが、
出来心からゆり子のジュエリーを盗んでしまい、悪い友達にそそのかされ金銭の要求にまで及んでしまった。
老いていく体。残された時間。
結婚し子供が独立し、お金にも多少の余裕があり、夫婦水入らずの静かな時間に突如あらわれた、魔が差した青年の存在。
誰もが老いていくのは事実で、私も身を引き締められたような感じ。
恐喝で目が覚めるゆり子、大楠夫婦の決断が、よかった。
甘いよとかもっと早く警察に言うべきとか思うんだけど、一樹を信用していたからこその行動が、またリアルで、荒野さんすごいです。 -
Posted by ブクログ
女子中学生の間に起こる執拗ないじめ。その構造を微細に描く。
この世に人間の形をした悪魔のようなものは存在する。それを受け入れなければ、いじめはなくならないだろうな。
優しい人は、話せばわかるはずだとか、そもそも性善説を信じているので、悪魔には対抗できない。悪魔は人の弱みを握ることに天才的な才能を持っているから。人がうろたえる様が栄養みたいな奴なんだ。
そいつから離れろ。それは決して逃げではない。そして一人になってはいけない。根っこのところで繋がっている人を幼いうちにしっかりと獲得することが大事だと思う。
悪いのは悪魔のようなあいつなんだ。あなたではない。
と、過去の経験からいろんなことを考えさせられました。
悪魔って、どうやって造られるんだろうね。それを解明することが大人の役割だよな。