切羽へ

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作品内容

かつて炭鉱で栄えた離島で、小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。奔放な同僚の女教師、島の主のような老婆、無邪気な子供たち。平穏で満ち足りた日々。ある日新任教師として赴任してきた石和の存在が、セイの心を揺さぶる。彼に惹かれていく──夫を愛しているのに。もうその先がない「切羽」へ向かって。直木賞を受賞した繊細で官能的な大人のための恋愛長編。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2017年02月17日
サイズ(目安)
1MB

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切羽へ のユーザーレビュー

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    購入済み

    日常の風合いを楽しむ小説

    みっちゃん 2021年04月19日

    特に事件は起こらないありふれた日常の機敏を描くのが上手で、主人公の気持ちの変化を丁寧に言葉にしていると思います。そういえば私自身もちょっとした事で気分が上がったり、下がったりする事があると改めて自分に置き換えて考えたりしました。表現の詩的な感じもとても素敵でした。不思議な存在感の石和に作者が託したも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月05日

    第139回直木賞受賞作。
    離島の小学校の養護教諭の麻生セイ31歳がみた、1年間の島の様々な人間模様。

    セイは島の診療所の医者だった父の娘で、一度は東京に出たこともありますが、今は両親は亡くなって、画家である幼ななじみの三歳年上の夫の陽介と二人で暮らしています。
    島で一つきりの学校である小学校に勤め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月08日

    淡く美しい小説。

    夫の描く絵、島の景色、人々のありよう。
    穏やかであたたかい、ある意味なまぬるいような
    景色のなかにやってきた石和という人。
    ざわめきが、ゆっくりと穏やかな景色を、
    空気を乱していく。

    切羽とは、トンネルを掘っていくいちばん先。
    トンネルがつながるとなくなってしまう。

    いつか喪...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月14日

    映画『つやのよる』が面白くなかったため期待してなかったけど、この人の小説は多分、文章で感じるもので、映像にしたらつまらくなって当たり前なんだと分かった。
    霧の中に隠された何かに引かれる感じ、そんなのは映像じゃ無理だもの。
    ぼんやりした理解だけど、登場人物はみんな好き。特に主人公の夫、理想的。

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    Posted by ブクログ 2019年06月18日


    日々の暮らしの中で、
    切羽詰まる、追い詰められ方は何度か味わっているけれど、ルーツは「切羽(きりは)」だとは知らなかったし、そもそも、切羽(きりは)」という言葉すら知らなかった。

    山田詠美さんが解説。

    抑制的で読者の想像に委ねている描写。
    わたしは好き。
    書かない言葉もあるという美しさも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月02日

    激しいドロドロはなく、淡いのだけど妙にエロチックて、しかも濡れ場がないという不思議な本でした。島に赴任してきた独身教師にそこはかとなく惹かれていく主人公。夫の事は愛しているのに後ろめたい感情が時折頭をもたげるのであります。僕は性格的に夫側の性格なので、奥さん浮気したらいけませんよと念じながら読んでい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月02日

    主人公・麻生セイ、夫・陽介。セイが惹かれていく石和聡。官能的な視覚的表現はないものの、セイが心惹かれていく様子が描かれていて、むしろそこが妙にエロティック。同僚の奔放な月江と不倫相手の本土さん(結局最後まで名前は出てこなかった)、近所に住むしずかばあちゃんもいい。(ちょっと寂しいけど)

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    Posted by ブクログ 2014年07月16日

    つながらないことで、確かにつながっていた。
    セイにとっては夫のほうが、石和にとっては月江のほうが、近くにいるはずなのに。
    書かれていないふたりの空白にはどんな物語があったのだろう。

    裏表紙の解説からどんななまめかしい話なのかと思っていたけれど、艶っぽく、瑞々しい反面、画家が描くグレーの色彩に覆われ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月09日

    切羽とは、トンネルを掘っているいちばん先のこと。開通した瞬間、切羽は消えます。
    読んでいる最中、切羽詰まるのか、開通するのか、気が気ではありませんでした。

    セイは、九州の島の小学校の養護教諭。画家の夫とふたりで暮らし。

    船が本土との唯一の交通手段の島では、互いに顔見知りで、日々のできごともすぐに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月18日

    直木賞受賞作品です。この小説は、大人のための情愛小説です。じっくりと想いを馳せながら読まないと、この作品の良さが伝わらないと思います。つまり、作者の伝えたい事が、書かれていないのです。書かないで想わせる技巧は、匠で素晴らしいですね。あとがきの、解説に小説家の山田詠美も同じようなことが書いてます。

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