井上荒野のレビュー一覧

  • 夢のなかの魚屋の地図

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    井上荒野さん「夢のなかの魚屋の地図」、2014.1刊行、2017.3文庫化です。エッセイ集、28歳から24年間の荒野さん個人の歴史と家族(父、母、妹、夫)への思いが綴られています。読後、爽やかな風が吹き抜けていきました(^-^) ご両親は昼間からお茶を飲むかの如くウィスキーを嗜んでいらっしゃったんですね。お母様にとっては、本と美味しい食べ物と父とがすべてだったようで、母という女に触発されて「誰よりも美しい女」という小説ができたんだそうです(^-^)

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    2017年10月09日
  • それを愛とまちがえるから

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    子どものいない中年夫婦のセックスレス。妻も夫も欲求不満。これが子どもがいる場合、妻がセックスを拒むようになると、夫のみが欲求不満。いずれにしても、そのはけ口を妻以外、夫以外の異性に求める気持ちは想像できる。しかし、異性の相手が明確に分かる場合、自分はとてもじゃないが我慢ならない。夫婦である伽耶と匡がそれぞれの恋人とキャンプに行くという暴挙が、夫婦和睦の切っ掛けになったようだが、それは倫理観の認識ではなかったように感じた。

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    2017年09月08日
  • リストランテ アモーレ

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    美味しそうでうっかりパスタを作ってしまった。
    アモーレの姉弟を中心にした恋愛物語。
    少々イライラとする恋愛模様。
    プレイボーイ過ぎる男たちに振り回される女たち。

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    2017年07月13日
  • 夢のなかの魚屋の地図

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    作家、井上荒野さんのエッセイ集。
    作家としてのこれまで、父の影響、本のこと、恋愛観、母のこと、妹の名前は「切羽」、夫のこと、生と死、音楽、妹の赤ちゃん、猫…そんな感じ。

    文学賞受賞のことなどを除けば、日常雑記だが、作家の文章にかかると、何か特別な日常に感じられてまぶしい。
    私たちと同じ日常を過ごしているのだけれど、文章とするべく作家の頭の中で整理され組み立てられていくうちに、特別な色合いを持って窯変していくのかなあ~
    だとしたら、作家の日常はうらやましい。
    今更ながら、そんな風に思った。

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    2017年06月08日
  • リストランテ アモーレ

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    最後まで主人公がどういう人なのか分からなかったです。最後のエピソードは余計だった気がします。今まで読んだ井上荒野さんの小説と比べて分かりにくかったような。

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    2017年05月28日
  • 静子の日常

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    75歳の静子おばあちゃんの日常。
    スポーツジムの水泳教室に通ったり目的は何であれパソコンを習ったりと、何ともパワフルな静子さん。若いっ。
    好きな事を見つけて挑戦している人は、年齢など関係なくとってもイキイキしている。離れ離れになりそうな家族を表に出ることなくそっと元に戻す技はやはり年の功なのか。
    彩ある人生を送る賢い静子さん。かっこいい。

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    2017年04月08日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    自分の中で評価が分かれすぎるので読まなくなっていた荒野さんですが、積読山にあるのを見て久々に読んでみましたw

    結果・・・これは、なかなかよい。
    そうそう、なんで積読山にあったのかというと角田さんが解説を書いてるからなのだったわww

    不倫相手のカシキと同棲中の年下のズーム―との間でふらふらと生温い生活を送りつづけるダメダメな女の話ですw

    ほんっとにダメダメだし、アホだし、馬鹿だし、どうしようもないんだけど・・・気持ちはわからなくもないw
    真っ直ぐな恋愛しかしてない人には、まーったく共感できないと思うんだけど、本読みとしてはそれじゃあつまらないのよねーw

    恋をして充実してる、仕事をして忙し

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    2016年11月20日
  • ベーコン

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    本×食べ物、この類大好き♡
    小川糸さんのペンギンの台所でオススメされていた本。

    短編集だけど、それぞれが読み応えがありました。読者に考えさせるような文章で、年を重ねればまた違う味になるのかな。
    ままならない愛情を描く話が多い中、ゆで卵のキーマカレーにはほっこりしました。

    ごちそうさまでした。

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    2016年09月20日
  • あなたにだけわかること

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    何人もの人生が一冊につまってしまうのが小説。
    愛の記憶というには、動物的で時に嫌悪感を感じずにはいられない。
    性ほど生々しいものはないが、人の核になりうる。

    人が亡くなったら、その人を巡った感情はどこに消えていくのだろう。人にはすすめないけど、好きな本です。

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    2016年05月29日
  • 静子の日常

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    こんな歳の取り方!おばあちゃんになるの楽しみ!!!!と、思わせるような一冊。

    息子夫婦との生活、孫、ご近所付き合い、友達、彼氏。

    とにかく静子さんの周りに溢れるいろんなこと、人、もの。なんだか人間年を取ってもあんまりやることは変わらないんだなぁ。

    と、変わらないことに安堵し、変わることに期待もするそんな一冊でした。

    ホットミルクのようななんとも言えない暖かさと、身近さで心が柔軟になる一冊。

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    2016年04月24日
  • 夜を着る

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    旅をテーマにした八編の短編集。
    とは言え本格的な旅の話ばかりではなく、学校をさぼることに決めた女子高生が見知らぬ駅で降りて過ごす話や、夫の浮気を突きとめるために妻が夫を追う表題作など、日常の延長にある突発的な旅めいた話もあって、一見すると旅がテーマだということは気づかない。
    どの物語にも何かしらの男女の関係があって、それもどこか歪であるのが、全体的に寂しい感じを纏わせている。

    「夜を着る」は一編の物語のタイトルだけど、全体のタイトルとしてもとても合ってると思う。
    これからどうなるのだろう?と読みながら考え始めたところで物語がぷつっと途切れたものもいくつかあって、驚くのだけど不思議としっくり来

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    2016年04月06日
  • つやのよる

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    行間を読むことに慣れてない自分には、はじめは女性がただただ怖い生き物にしか感じない小説だった。
    ただ最後まで読むと印象が一変する。涙が出てきさえする、そんな人間味溢れる一冊だ。
    こんなに息が詰まる本は初めて読んだ。ただ、また数年後に読んでみたいと思う本だ。

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    2017年09月19日
  • 結婚

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     タイトルはシンプルに「結婚」。結婚詐欺師の男、騙される女たち、その近辺にいる男女たちが順に語り手となって話が進む。
     私も昔はこんな男に騙されるわけがないと思っていた。でも今は、いいや気づかぬうちに騙されてしまうことがある、と分かるようになってしまった。スマートで母性本能をくすぐるのが上手で何せ女を喜ばせるのが上手い男の、ちょっとした人間臭さや至らなさ。そうしたところが彼の計算外のタイミングでふと漏れる瞬間。その瞬間に、それまでいくらかあった半信半疑な気持ちに目を瞑ってしまうようになるんだよなぁ。あと、自分が騙されたという事実を認めること、それを他人に知られることで自尊心が傷つけられるのが怖

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    2016年02月06日
  • 切羽へ

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    激しいドロドロはなく、淡いのだけど妙にエロチックて、しかも濡れ場がないという不思議な本でした。島に赴任してきた独身教師にそこはかとなく惹かれていく主人公。夫の事は愛しているのに後ろめたい感情が時折頭をもたげるのであります。僕は性格的に夫側の性格なので、奥さん浮気したらいけませんよと念じながら読んでいました。

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    2015年12月02日
  • 切羽へ

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    主人公・麻生セイ、夫・陽介。セイが惹かれていく石和聡。官能的な視覚的表現はないものの、セイが心惹かれていく様子が描かれていて、むしろそこが妙にエロティック。同僚の奔放な月江と不倫相手の本土さん(結局最後まで名前は出てこなかった)、近所に住むしずかばあちゃんもいい。(ちょっと寂しいけど)

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    2015年08月02日
  • しかたのない水

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    面白い展開をする小説。フィットネスクラブに通う人々の短編小説。この作家さんの本、あまり知らなかったけどできればまた読みたいと思う。書き方は男性作家のように淡々としていて、女の人らしい物思いにふけるような描写が少ない。私的にフィットネスクラブの受付嬢がたまらない。

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    2015年04月13日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    お互いの嫌なところも認め合っている三人の関係は心地いい。見え隠れする孤独も三者三様の味わい。
    明るく陽気に振る舞うほど内面の傷の深さが身にしみて、江子さんのページに胸がキュウッと締め付けられる。それぞれの心にしまい込んだ前に進めない想いは時にせつないが、少しずつ思考と時間、交流を重ねて人生を謳歌する姿は瑞々しく爽やかだった。
    時間がかかっても過去から卒業していく人生でありたい。

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    2022年07月24日
  • 森のなかのママ

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    ネタバレ 購入済み

    何があっても楽しく

    ママと、娘と、パパの恋人とその息子と、ママの恋人3人と、娘のボーイフレンドの話。ややこしいけど、設定の割にほのぼのしてる。現実にはないかもしれないけど、何があっても楽しくやってくことは可能なのかもという気持ちになる感じ。

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    2015年02月06日
  • 森のなかのママ

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    ネタバレ

    【本の内容】
    画家だったパパの突然の死から五年。

    浮き世離れしたママと、美術館に改装した家で暮らす大学生のいずみ。

    離れの間借り人、渋い老人の伏見に恋しているが、伏見はじめ美術館に出入りする男たちはみなママに夢中だ。

    ある日、放映されたパパのドキュメンタリー番組に、パパの愛人が出演していた…。

    なにが起ころうと否応なしに続いていく人生と渡り合うために、ママがとった意外な行動とは―。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    これは味わい深い。

    とてもライトなタッチで描かれている小説だけれどじんわりするものがあって、ここにある世界観にあっという間に引き込まれ魅了されました。

    主人公いずみ、

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    2014年11月22日
  • だりや荘

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    妻の姉と浮気がやめられず、姉妹両方愛しているし愛されていると思っているどうしようもないダメ男の話なのだが、物語としてなぜか美しくまとまっている。

    一目惚れした同僚と結婚し、幸せな夫婦生活を送っていた杏は、両親の死をきっかけに夫の迅人とともに長野へ移住する。
    両親の経営していたペンション・だりや荘を継いだふたりは、病弱で美しい杏の姉・椿と三人で穏やかな生活をはじめる。
    だが迅人は椿と不倫関係にあって、杏は長野に来る前からふたりのことを気づいているが知らないふりをしている。杏は迅人を愛しているのである。
    椿はふたりの関係が露呈することを恐れているものの、不思議と杏への申し訳無さのようなものを感じ

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    2014年11月16日