【感想・ネタバレ】ズームーデイズ(小学館文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

この本を読んでいたとき、私も同じような状況に置かれていたから胸が痛い程気持ちが解ってしまって切なかった。まるで私の事を書いているのではと思った。ダメダメなのは解ってる。でも気持ちがどうにも止められなくなって結局駆け出してしまう。このどうしようもない人間臭さを否定も肯定もしない淡々とした文章で表現している事によって慰められているようにさえ思ってしまう。淡々としながら少し気だるい文章が井上荒野さんだなぁとしみじみ。

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2020年11月09日

Posted by ブクログ

再読
妻子あるカシキとつきあっていた小説家の私はテレビ局で知り合った八歳下の学生アルバイト、ズームーと暮らし始める…
著者の自伝的小説ともとれる

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2013年10月16日

Posted by ブクログ

自分の中で評価が分かれすぎるので読まなくなっていた荒野さんですが、積読山にあるのを見て久々に読んでみましたw

結果・・・これは、なかなかよい。
そうそう、なんで積読山にあったのかというと角田さんが解説を書いてるからなのだったわww

不倫相手のカシキと同棲中の年下のズーム―との間でふらふらと生温い生活を送りつづけるダメダメな女の話ですw

ほんっとにダメダメだし、アホだし、馬鹿だし、どうしようもないんだけど・・・気持ちはわからなくもないw
真っ直ぐな恋愛しかしてない人には、まーったく共感できないと思うんだけど、本読みとしてはそれじゃあつまらないのよねーw

恋をして充実してる、仕事をして忙しくしてる、友達とも会って仲良くしてる・・・でも本当に?

さて、この主人公、結局どちらとも別れて別の人と結婚するのですが、そこ先がまた秀逸。

人はいろんな思い出を抱えて、たくましく生きていくのですねー♪

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2016年11月20日

Posted by ブクログ

何年か前に読んだきりですが、「がんばって読み終えた」という印象です。
だらだらぐだぐだ…な雰囲気で続いて行くズームーと主人公。
化粧品のくだり、ちょっぴり依存症?チックな主人公のイメージが強いです。

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2012年03月17日

Posted by ブクログ

引き込まれてどんどん読んだ。
面白かったけれど、それは作者の自伝的なものだと読む前から知っていたからかもしれない。
小説というよりは、面白い人の恋愛遍歴と人生経験を面白く聞いたという感じ。

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2011年02月09日

Posted by ブクログ

アームーが年下の恋人ズームーと過ごした7年間のはなし。愚かで怠惰なアームーにイライラしながらも少なからず共感してしまう。何ひとつうまくいかないような、何をやっても間違えてしまうような、ほどほどにダメなところをグルグル回っているだけの時期、きっと誰しも感じるそんな時期が異常に長かっただけなのかも。

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2016年12月26日

Posted by ブクログ

厄介で愚かではあったが危険なことは何もなく。

しかしズームーっていう呼び名になる名前ってなんだ?

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2013年03月12日

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ダメダメな独身女が、
2人の男の狭間でもがく様子が淡々と描かれているだけなんだけど、
この作者の言い回しが好きで、読み進めることに苦労はない。
主人公に感情移入はできないし、
ドカーンて感じの大きな出来事もないんだけど、
ズーンとしたヌルイ感情は理解できなくもない。

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2012年09月26日

Posted by ブクログ

女性にありがちなトラップにはまり続けるお話。自暴自棄、不倫、無気力、と言った感じ。求めるものは愛や尊敬を得る事なのだろうが、一つの失敗があり、その後の選択を誤り、を、繰り返してマイナスのスパイラルにはまる。
読み手の年齢により感想が変わるだろうけど30台半ばのもう戻れない人たちには重すぎるかなぁ。小説はハッピーエンドだけど、現実はそんなハッピーエンドは期待薄だから、人によっては読み終わっての虚無感がひどいかも。

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2012年05月14日

Posted by ブクログ

「ズームーデイズ」は主人公が8歳年下のテレビマン、ズームーと同棲していた30歳からの7年間の様子を振り返る形で描いたものである。
恋愛渦中にいる間もどことなく冷めているのだが、さらに冷めた視線で当時の出来事を描いている。
過去に新人賞受賞しデビューしたものの、最近では小説を書けないでいる女性作家が主人公である。
妻子ある男性カシキとの恋愛を続けながらも、テレビの司会に起用された時に知り合ったアシスタントディレクターのアルバイト、ズームーと同棲する。
主人公はズームーを「愛そうとしてみる」のだが・・・。

やがて彼女は父親(全身小説家・井上光晴氏)と同じくがんの宣告を受ける。
父親は宣告を受けて1年後に再発、3年後に亡くなった。
自分の命もたぶん、父親と同じくらいだろう。
宣告を受けて悲嘆にくれるかと思えば、かえって「生きる価値のない人間から先に死ぬ」のだから、死んでも別に構わないと諦観している。
2人の男と恋愛しながらも、どこか自分を掴めないでいて「暴走」したり「突然、何かを始めたり」する様が切ない。
また、亡くなった父親を「父神様」とし、父神様の思し召しでこうなった・・・などと随所に描かれるところを読むと、「ああ、父親が死んでも二世の軛から逃れられないんだなあ」と二世作家の悲哀を感じさせる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

感情を制御できないくらいののめり込む恋愛をしない(したことない)あたしは、主人公のアームー(30代前半♀不倫+同棲中)はどうしようもないアホ女としか思えません。何がしたいのか分からん。自分自身は何もしないくせに、周りの男に求めてばっかり。
ただ、「恋人」とか「愛」とか、「目に見えないモノ」に名前を付けて安心したがるのは人間の性(現に主人公は、ズームーと暮らした7年間という時間に「ズームーデイズ」という名前をつけていつくしんでいる)で、そんなことにこだわる必要は必ずしもないんだな、と思った。

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2009年10月04日

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