猛獣ども

猛獣ども

1,650円 (税込)

8pt

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「姦通」していた男女が熊に殺された—。
閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。
愛の行方の複雑さを描く傑作長編!


「愛の行方」を書きながら、そもそも「愛」ってなんなのだろうとずっと考えていました。
自分にとって大切な小説になりました。 井上荒野


「このふたりは姦通していた」何度読んでも笑ってしまう。まるで私宛の手紙みたいだ。
—小林七帆


伽倻子と七帆はひと続きなのか? 結局俺は、伽倻子を愛したときから、ずっと同じことをしているだけなのか?
—小松原慎一


そりゃあそうよね。男と女のことなんて、全部間違いみたいなものよね。
—柊レイカ


ふたりはとんでもなくうまくいっている、幸せな夫婦なのだから、相手の挙動の変化には敏感なのだ。みどりはアトリエに忍び込むことになった。そして知った。
—神戸みどり


テントの外には熊が、人食い熊がいるのだ。だが純一は、再び愛の体に没頭する。そう、愛に没頭するのだ。

—野々山純一


装丁 大久保伸子
装画 杉本さなえ

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猛獣ども のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「姦通していた男女」が熊に殺された。その別荘地に住む人々の反応や変化を描く。
    「熊」がだんだんと、何か性的な象徴のように思えてくる人、いっそ熊に殺されたらいいのにと思う人、むしろ自分が殺されたかったと思う人。
    そして、男と女は皆すれ違っている(昭和の歌謡曲みたいな言い方ですが)
    ・妻は仕事したい、夫

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    何か起こりそうで起こらない、起こらなさそうで、起こる。荒野さんの小説は、この日常の描き方の塩梅が好き。

    0
    2025年08月20日

    Posted by ブクログ

    カップルが、自分の気持ちも相手の気持ちも一切疑わずに向き合っていられるのは、相思相愛をお互いに確信した瞬間だけなのかもしれないと思わされてしまう。
    長く関係を維持するには、自分の気持ちも相手の気持ちも信じたふりをし続けるしかないとしたら、そもそも何のためにその関係を維持する必要があるんだろう。
    そん

    0
    2025年07月09日

    Posted by ブクログ

    別荘地っていう場所にこそ愛の嫌な面が詰まってるっていうのが良い。途中でYouTuberが歌う替え歌が出てくるんだけれどそれがチープなのも良い。ロングは伸びてなくてショートだけ回ってるんだろうなって気配とか。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    面白くてすぐに読んでしまった。
    物語は別荘地に暮らす人たちと管理人のお話。
    最初は熊に男女2人が殺されるというセンセーショナルなスタートでどうなるのかと思いきや、別荘地の定住者と管理人たちの日常について書かれていて
    日常の続きの先に一体何があるのかな?とどんどん読み進めていたらすぐに終わってしまった

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    これを読むと異性のことなんて永遠にわかりあえないような気がする。長野県のとある別荘地。永住を決めた夫婦たちと管理人が住む。彼らはうまくいっているようでしっくりきていない。ある日別荘地に熊が出没した事件をきっかけにそんな微妙な心の機微が浮き彫りになる。皆一皮剥けば猛獣ども。というより曲者どもで共感は難

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    姦通していた男女が熊に殺される事件が起きた閑静な別荘地を舞台に、その管理人の20代男女とそこに住む6組の夫婦を取り上げ、夫婦・カップルの愛の行方、すれ違いを描く小説。
    登場人物たちの仄暗い心の声がだだ漏れになっているような内容で、夫婦・カップルの一筋縄ではいかなさを感じた。
    管理人の男女の視点のエピ

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    *「姦通」していた男女が熊に殺された—。 閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。 愛の行方の複雑さを描く傑作長編!*

    このヒタヒタと静かに迫り来る不穏さ!さすがです。
    正しく幸せで美しく眩い幸福感だけで成り立っているわけではない、円熟した大人の愛。

    0
    2025年02月13日

    Posted by ブクログ

    男も女も
    ふたりでいるのにどうしてこんなに
    欲張りでわがままで孤独なのだろう。
    結婚しながら不倫して
    笑い合いながらいがみ合い
    離れたいのに離れられず
    挙げ句の果てには
    森で密会中に熊に襲われたり…
    ひとりではなく
    ふたりだからこその寂しさやせつなさ
    男と女の気持ちのすれ違い
    そんな目に見えにくい些

    0
    2024年10月13日

    Posted by ブクログ

    別荘地で熊に襲われ男女が死亡した。その2人は姦通していた。小さな田舎で起きたその事件をもとに様々な人たちの人情がむき出しになるのだけど、それがいい感じに厭な感じで面白かった。

    0
    2024年09月25日

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