井上荒野のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    料理と絡んだ7つの話。
    最後のパンの話がジンときた。
    そして最後の最後、これは本でしか味わえない。
    気に入ったのは水出しのお茶、ぜひ真似してみたい。

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    2025年06月05日
  • 照子と瑠衣

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    何でパワフルなおばあちゃんズ

    これ読んだら、いつからでも再スタートできるんだ!ってすごく人生が明るく朗らかでかつ爽やかに感じられる!

    照子の一世一代の計画は大胆で、ハラハラさせられるし、けれども、ちょっとずる賢い瑠衣のおかげと、やっぱり長年の知恵や、周りの方との信頼関係だったりが、積み重なって、成功していくのにすごくホッとした。ダメだけど。

    照子の考えた計画めっちゃいいーー!!
    最初、ただ旦那が嫌で家を飛び出したのかと思ってたら、なんと三年越しの計画だったとは。
    瑠衣に代わって涙。

    最後のは、その場の未来っていうより、いまだに旅を続けてる照子と瑠衣ってことだよね(?)

    いいなぁ。こう

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    2025年06月03日
  • だめになった僕

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    だめになった、じゃなく最初からダメなんじゃ…笑
    と思いながら一気読み。
    登場人物がみんなもっと掘り下げて欲しいくらい魅力的に見えました。
    恋愛小説はあまり読まないけれど、こういうのは歓迎。
    ここでは評価低めだけど、私は結構好きです。

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    2025年05月30日
  • 注文の多い料理小説集

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    エルゴと不倫鮨がよかった。元気になれる作品だった。そして思いがけず井上荒野の作品と出会えて嬉しい。どこか不気味な感じが良い。深緑野分の福神漬も心に残った。他の作品も読んでみたい。色んな作家さんとの出会いがあるから短編集はいいなぁ。

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    2025年05月30日
  • 照子と瑠衣

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    元ネタであろう映画は見てない、それが良かったか悪かったかは分かりませんが、思いのほか面白かったです。
    老いた二人が、身の丈を少し超えた大冒険に飛び込んでゆくという感じ。疾走感、爽快感はなかなかで、頭を使わず素直に読め、スカッとした読後感でした。

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    2025年05月21日
  • しずかなパレード

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    昔、後妻に入るなら、「死別」より「離別」の方がいいという一説があった。
    「離別」は、お互いに納得してあるいは愛想を尽かして縁を切ったのだけれど、「死別」は想いを残しての別れであり、思い出はどんどん美化されていくから生身の後妻は比べられては不利だということだ。
    では、「失踪」された場合は?

    失踪から七年経てば「失踪宣告」し、法律上は死亡と見做されるから、再婚は可能になる。
    しかし、はっきり別れたわけでも、亡くなったわけでもない。どこかで生ている可能性だってあるし、どこかに埋まっている可能性もある。
    残された人たちや、その人と関わる人たちは、それを考え続ける事になる。
    「いなくなった人」の「存在

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    2025年05月20日
  • あなたならどうする

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    読後に喪失感を抱くようなお話が多かった。
    話を読んでいるとなんとなく話の終わりのイメージが湧いてくるが、でも読み続けてしまう。「そうなって欲しくない」「虚しい」と思わせるのが上手い。

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    2025年05月18日
  • しずかなパレード

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    荒野さんの本を読むと胸がざわざわと騒ぐ。
    今、自分の立っているところがわからなくなる。
    そんな心許ない思いで読み進めて最後にあっ…と口もとからこぼれる。

    不穏な空気の中、12年の時が流れる。
    様々な人の様々な人生も同時に流れていて一人の不在がもたらす影に切なくなる。

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    2025年05月16日
  • 猫が見ていた

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    柚月裕子さんが入っているのと、表紙に惹かれて。

    柚月さん、北村さん、井上さん、加納さんの作品が良かったのと、最後の「オールタイム猫小説傑作選」もよく、猫好きの方におすすめ。

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    2025年05月15日
  • あちらにいる鬼

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    ほぼ私小説のような題材で、しかも実の娘が自身の両親とその愛人をモデルに書いた小説に興味があり、映像(映画)→原作の順で読みました。

    何でこんな作品を書いたのかな~とだけ疑問だったけど、原作最後の方や解説にもあるように、ずっと感じていた考えを文字でまとめることで、ハッキリ訣別したかったのかなと思いました。

    作中でもあった、
    "いつまでも父親や母親の付属品みたいには生きていない"は作者の本心な気がした。

    登場しているモデルの両親、愛人ともに現在は亡くなっており、『あちらにいる鬼』とはあの世にいる鬼神(たち)ということなのかなと感じた。

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    2025年05月14日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    かつての恩人に会いに馴染みの街へ行くことになったので、向かう方向とリンクするタイトルのこの本を鞄に入れていた。(……が、その予定は赤子の発熱で泣く泣くリスケとなってしまった。涙)
    タイトルの「海」は、場所ではなく登場人物の少女の名前である。主人公の有夢と瑤子は自転車を走らせて、転校してしまった海の住む街を目指す。仲が良さそうな2人なのに、ところどころきな臭いものが見え隠れする。明言はされないが、過去に事件があり、そしてそれがまだ継続していくぞ、という示唆に、一章から何とも言えない苦しさに胸がつまった。
    中高一貫女子校における、いじめを題材としたストーリー。遠く離れてしまったが、かつていち少女だ

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    2025年05月14日
  • ホットプレートと震度四

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    連日の井上荒野だけれど、今日は穏やかな井上荒野。キッチン用品がキーになる短編集。お気に入りは、旦那の元カノからホットプレートをもらう表題作「ホッ トプレートと震度四」とサークル仲間の形見分けに行く「あのときの鉄鍋」。猿のピザカッター欲しい。

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    2025年05月06日
  • 猛獣ども

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    別荘地っていう場所にこそ愛の嫌な面が詰まってるっていうのが良い。途中でYouTuberが歌う替え歌が出てくるんだけれどそれがチープなのも良い。ロングは伸びてなくてショートだけ回ってるんだろうなって気配とか。

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    2025年05月06日
  • 照子と瑠衣

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    某クラッシック映画に年齢付け足して、もう少し地に足つけた感じで、でも十分ドキドキする冒険。
    あの映画の結末のようになるのでは、と勝手に思っていたので気持ちよく現れ気持ちよく立ち去っていった2人の未来にスッキリさせてもらいました。

    ブラピ役を期待してたんですが、美しくイカレタ男は出てこなかったねぇ

    2025.5.5
    87

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    2025年05月05日
  • しずかなパレード

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    ネタバレ

    これぞ井上荒野という感じで、ずーっと不穏な雰囲気を漂わせて物語は進んでいきます。この不穏さ、気味の悪さを書くのが本当に上手で、私は荒野さんの小説はこういうタイプのほうが好きです。最後どうなるのかな、真相をハッキリさせるのかあえて描かず終わらせるのかとても気になっていたので、ラストの夫婦の話はちょっと唐突な感じもしました。
    感情移入できる人はほぼいませんが、失踪した晶の娘、高校生になった結生ちゃんのエピソードは好きでした。面白かったです。

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    2025年04月29日
  • しずかなパレード

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    すごくおもしろかったのに説明できない。
    なんだかつかみどころがなく、感情移入もできない登場人物たちしかいないし。過去の事件の真相は最後に分かるもののそれが残された家族に伝わったのかどうかも分からない。分からないのになんだか満足感のある不思議な本だった。

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    2025年04月23日
  • 照子と瑠衣

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    持つべきものは友。正反対のふたりが自由になっていく。応援したくなるよね〜。でも結局のところ自由=お金ってのが辛い。

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    2025年04月23日
  • 猛獣ども

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    面白くてすぐに読んでしまった。
    物語は別荘地に暮らす人たちと管理人のお話。
    最初は熊に男女2人が殺されるというセンセーショナルなスタートでどうなるのかと思いきや、別荘地の定住者と管理人たちの日常について書かれていて
    日常の続きの先に一体何があるのかな?とどんどん読み進めていたらすぐに終わってしまった。
    個人的には作家夫婦の行末が気になりました。
    管理人たちのやりとりも歯痒さも感じるけどこの時間が一番楽しい時なんじゃないかと思って羨ましいなと思った。

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    2025年04月20日
  • 照子と瑠衣

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    ネタバレ

    とてもすてきなお話だったー!!

    照子も瑠衣もカッコよくてすてきなおばあちゃん。
    おばあちゃん然としていなくて、とても若々しい。
    照子はもともと主婦で旦那の世話ばかりしていたけど本当は活動的だし、瑠衣は生きるために働くという逞しい考え方が染み付いている。

    長野の別荘地のなかで、いろんな人たちと関わり合いながらストーリーが進んでいくが、個人的にお気に入りの登場人物は静子さん。
    カラフルなお召し物を着こなしてるおばあさま、好きなんだよなぁ…

    冬子との再会もただただ感動というよりかは、わかる人はわかってるというふんわりとオシャレな感じだったし、全体的に漂う雰囲気がとても良き小説でした。

    70歳

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    2025年04月20日
  • そこにはいない男たちについて

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    現実的に「いない」者と、「いない」ものとしている実在。果たしてどちらが可哀想で、救われるべきなのか。
    タイトル通りの、そこにはいない男たちについて。

    人を通じての思い出というのは、その人の存在の有無関係なしに脳内にこびりついていて、その影は日常に散漫している。

    それを良きものとするか、鬱陶しく思うかは、個人の感情の露出であり、思い出とはまたかけ離れた感覚である。
    その感情を掘り起こすトリガーを制御するのもまた、生活を積み重ねることで鍛錬していくしかない。

    少し凝った料理が恋しくなる、足がもつれるくらいにお酒に肩を貸したくなる、目に映るもの全てにあなたを思い出す恋をしたくなる、そんな作品。

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    2025年04月17日