井上荒野のレビュー一覧

  • 照子と瑠衣

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    タイトルと登場人物の年齢が気に入って読み始めた。年齢が上がってもずっと付き合って助け合っていける友の存在は羨ましいと思う。照子の行動は謎な部分の多いが、60代で夫に三行半を突きつけて家を出る勇気は、読んでいて爽快だった。ただ、不安定な2人がこの先どう生きていくのかは心配だったが、行き着いた地で知り合った人との交流に、けっこうなんとかなるものなんだなと教えられた。老いを迎えた2人だからこそ大事にしなければならないものがあると実感した。

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    2025年07月08日
  • あちらにいる鬼

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    嘘つきで女好きで有名な白木という小説家をめぐり、妻と愛人の視点でそれぞれ語られる物語
    途中で出家し尼になった愛人が住職をつとめるお寺に納骨するなど、ほとんど実話ということが信じられなかった

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    2025年07月08日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    ネタバレ

    居場所と一緒に食べることって必要だと思った。
    郁子にとって「ここ家」はただの職場だったのが、江子や麻津子、進と接するうちに居場所になっていき、自分の過去に向かい合えるようになってきている。
    きっと江子や麻津子にとっても「ここ家」は職場を超えた存在だと思う。
    作中に出てくる料理(惣菜)がどれも美味しそうで、
    読みながら、ゴクリと唾が出てきた(笑)

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    2025年07月01日
  • ホットプレートと震度四

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    優しい雰囲気の表紙に誘われて手に取った本だった。食べ物にまつわる話は、決して暗くなり過ぎないから良い。日々の生活、人間関係を大切にしたいと思った。

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    2025年06月30日
  • 照子と瑠衣

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    ドラマ化されるとのことで、BSなので観れないのが残念。
    なかなかに面白かった。
    個性的な瑠衣とずっと旦那に耐えてきた照子という70代二人の逃避行でありつつ最後はいろんな伏線も回収されたり
    人生はまだ何が起こるかわからないなぁと思わせてくれた

    結局分からないままの部分もあったけど、それはまぁ想像してってことかな

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    2025年06月30日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    高齢で金銭的にも子供達も独立した、庭付き一戸建ての老夫婦。そして、犯罪の認識感がない若者。

    すごく大きな事件は無いものの、価値観やちょっとした偶然が重なりいつも生活が少しずつ脅かされる感覚が、読み手を焦らせます。

    身近にありそうな話が親近感が湧き、ハラハラしながら読み進めました。

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    2026年01月03日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    一樹がブレスレットを盗ってしまったあたりからハラハラしながら読みました。
    晴子さんとこじれてしまったのが残念すぎて切ない。
    こうではない選択肢もあったはずなのに。

    骨折するまではロードバイクが趣味だった72歳の夫と69歳の妻でも“老夫婦”なのかなぁ。
    昨今72歳だとまだ仕事をしている人もいるくらいだからちょっと違和感あり。
    69歳のゆり子を“老婆”と表現した箇所にも。

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    2025年06月10日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理と絡んだ7つの話。
    最後のパンの話がジンときた。
    そして最後の最後、これは本でしか味わえない。
    気に入ったのは水出しのお茶、ぜひ真似してみたい。

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    2025年06月05日
  • 照子と瑠衣

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    何でパワフルなおばあちゃんズ

    これ読んだら、いつからでも再スタートできるんだ!ってすごく人生が明るく朗らかでかつ爽やかに感じられる!

    照子の一世一代の計画は大胆で、ハラハラさせられるし、けれども、ちょっとずる賢い瑠衣のおかげと、やっぱり長年の知恵や、周りの方との信頼関係だったりが、積み重なって、成功していくのにすごくホッとした。ダメだけど。

    照子の考えた計画めっちゃいいーー!!
    最初、ただ旦那が嫌で家を飛び出したのかと思ってたら、なんと三年越しの計画だったとは。
    瑠衣に代わって涙。

    最後のは、その場の未来っていうより、いまだに旅を続けてる照子と瑠衣ってことだよね(?)

    いいなぁ。こう

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    2025年06月03日
  • だめになった僕

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    だめになった、じゃなく最初からダメなんじゃ…笑
    と思いながら一気読み。
    登場人物がみんなもっと掘り下げて欲しいくらい魅力的に見えました。
    恋愛小説はあまり読まないけれど、こういうのは歓迎。
    ここでは評価低めだけど、私は結構好きです。

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    2025年05月30日
  • 注文の多い料理小説集

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    エルゴと不倫鮨がよかった。元気になれる作品だった。そして思いがけず井上荒野の作品と出会えて嬉しい。どこか不気味な感じが良い。深緑野分の福神漬も心に残った。他の作品も読んでみたい。色んな作家さんとの出会いがあるから短編集はいいなぁ。

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    2025年05月30日
  • 照子と瑠衣

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    元ネタであろう映画は見てない、それが良かったか悪かったかは分かりませんが、思いのほか面白かったです。
    老いた二人が、身の丈を少し超えた大冒険に飛び込んでゆくという感じ。疾走感、爽快感はなかなかで、頭を使わず素直に読め、スカッとした読後感でした。

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    2025年05月21日
  • しずかなパレード

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    昔、後妻に入るなら、「死別」より「離別」の方がいいという一説があった。
    「離別」は、お互いに納得してあるいは愛想を尽かして縁を切ったのだけれど、「死別」は想いを残しての別れであり、思い出はどんどん美化されていくから生身の後妻は比べられては不利だということだ。
    では、「失踪」された場合は?

    失踪から七年経てば「失踪宣告」し、法律上は死亡と見做されるから、再婚は可能になる。
    しかし、はっきり別れたわけでも、亡くなったわけでもない。どこかで生ている可能性だってあるし、どこかに埋まっている可能性もある。
    残された人たちや、その人と関わる人たちは、それを考え続ける事になる。
    「いなくなった人」の「存在

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    2025年05月20日
  • あなたならどうする

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    読後に喪失感を抱くようなお話が多かった。
    話を読んでいるとなんとなく話の終わりのイメージが湧いてくるが、でも読み続けてしまう。「そうなって欲しくない」「虚しい」と思わせるのが上手い。

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    2025年05月18日
  • しずかなパレード

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    荒野さんの本を読むと胸がざわざわと騒ぐ。
    今、自分の立っているところがわからなくなる。
    そんな心許ない思いで読み進めて最後にあっ…と口もとからこぼれる。

    不穏な空気の中、12年の時が流れる。
    様々な人の様々な人生も同時に流れていて一人の不在がもたらす影に切なくなる。

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    2025年05月16日
  • 猫が見ていた

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    柚月裕子さんが入っているのと、表紙に惹かれて。

    柚月さん、北村さん、井上さん、加納さんの作品が良かったのと、最後の「オールタイム猫小説傑作選」もよく、猫好きの方におすすめ。

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    2025年05月15日
  • あちらにいる鬼

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    ほぼ私小説のような題材で、しかも実の娘が自身の両親とその愛人をモデルに書いた小説に興味があり、映像(映画)→原作の順で読みました。

    何でこんな作品を書いたのかな~とだけ疑問だったけど、原作最後の方や解説にもあるように、ずっと感じていた考えを文字でまとめることで、ハッキリ訣別したかったのかなと思いました。

    作中でもあった、
    "いつまでも父親や母親の付属品みたいには生きていない"は作者の本心な気がした。

    登場しているモデルの両親、愛人ともに現在は亡くなっており、『あちらにいる鬼』とはあの世にいる鬼神(たち)ということなのかなと感じた。

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    2025年05月14日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    かつての恩人に会いに馴染みの街へ行くことになったので、向かう方向とリンクするタイトルのこの本を鞄に入れていた。(……が、その予定は赤子の発熱で泣く泣くリスケとなってしまった。涙)
    タイトルの「海」は、場所ではなく登場人物の少女の名前である。主人公の有夢と瑤子は自転車を走らせて、転校してしまった海の住む街を目指す。仲が良さそうな2人なのに、ところどころきな臭いものが見え隠れする。明言はされないが、過去に事件があり、そしてそれがまだ継続していくぞ、という示唆に、一章から何とも言えない苦しさに胸がつまった。
    中高一貫女子校における、いじめを題材としたストーリー。遠く離れてしまったが、かつていち少女だ

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    2025年05月14日
  • ホットプレートと震度四

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    連日の井上荒野だけれど、今日は穏やかな井上荒野。キッチン用品がキーになる短編集。お気に入りは、旦那の元カノからホットプレートをもらう表題作「ホッ トプレートと震度四」とサークル仲間の形見分けに行く「あのときの鉄鍋」。猿のピザカッター欲しい。

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    2025年05月06日
  • 猛獣ども

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    別荘地っていう場所にこそ愛の嫌な面が詰まってるっていうのが良い。途中でYouTuberが歌う替え歌が出てくるんだけれどそれがチープなのも良い。ロングは伸びてなくてショートだけ回ってるんだろうなって気配とか。

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    2025年05月06日