ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
8pt
数々の「おいしい小説」を手掛けてきた著者が贈る――“食にまつわる道具”を通して揺れ動く老若男女を描いた短編集。「今年 のゼリーモールド」「ピザカッターは笑う」「コーヒーサーバーの冒険」「あのときの鉄鍋」「水餃子の机」「錆び釘探し」「ホッ トプレートと震度四」「さよなら、アクリルたわし」「焚いてるんだよ、薪ストーブ」の9篇を収録。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
料理や台所の道具にまつわる短編集 物語中は人との関係に対するモヤつきや葛藤が描かれるが、いずれもその後の世界に希望を予感させる終わり方で温かく読み終えた。男性の登場人物はどこかとぼけた人が多い印象。 一番心に残ったのは「水餃子の机」
「食にまつわる道具」をめぐる短編集。 鉄鍋、ピザカッター、ホットプレート…料理道具にスポットが当たっているのが面白い。 どのお話も最後は胸がぽっと暖かくなった。 どれも好きだけど、お気に入りは「あのときの鉄鍋」と「水餃子の机」、「焚いてるんだよ、薪ストーブ」! 井上荒野さんの本を読むと、やっぱり台...続きを読む所に立ちたくなる。料理はちっとも得意じゃないけれど!
キッチングッズをモチーフにした短編集。 日記をつけていると思うのは、日記にあらためて書きたいと思うような目新しいトピックスはそうそうないということ。 毎日はほぼ同じルーティンの繰り返し、 そんなルーティンの繰り返しが自分の暮らしを支えてくれていること、その有難さになかなか気づけない哀しさ。 読みなが...続きを読むらそんなことをしみじみ思ったけど、しばらくしたらそんなこと忘れちゃってるんだろうなあ。
『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。 ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。 長く一緒に居ること。道具と人。人と人。 近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと思う。 時としてそれ...続きを読むは失わなくてはならないこともある。 そんな時、自分自身とどう向き合って生きていくのか。そこに道具は寄り添ってくれるのか。 みな短いお話だけど、一つ一つがきらり。 『今年のゼリーモールド』 娘が東京の大学に行き、夫婦二人になった八ヶ岳西麓の家と、母親の心のすき間 『ピザカッターは笑う』 妻と二人で洋食屋を営むシェフ。 店に集う、高校生の息子たちの男女グループのやり取りにきゅんとしながら、自分の青春を思い出してしまったか、アホなことを企む。 『コーヒーサーバーの冒険』 年長さんになったチルちゃん。水色の靴を履いて。 『あのときの鉄鍋』 大学時代のサークル仲間が死んで、30年ぶりに吉祥寺に集った。 三千枝がずっと抱えていた、あの一夜の謎が解ける 『水餃子の机』 家族の歴史と共に生きてきた机・・・何だか健気 『錆び釘探し』 結婚が怖い若い男が、偶然出会った老夫婦の道程に思いをはせる 『ホットプレートと震度四』 地震がいい仕事をした! ホットプレートはむしろ被害者(笑) 『さよなら、アクリルたわし』 ぐるぐるする心で、ぐるぐるとアクリル毛糸を編む 『焚いてるんだよ、薪ストーブ』 仲の良い二組の夫婦に訪れた、突然の欠落
短編って当たり外れが一冊のなかにあるから苦手なんだ。でもね、この作品ははずれなし。うまいなぁと興奮するでもなく、感動するでもなく、素直に読み進んだ。日常の物語だからこその落ち着きが心地よい。
優しい雰囲気の表紙に誘われて手に取った本だった。食べ物にまつわる話は、決して暗くなり過ぎないから良い。日々の生活、人間関係を大切にしたいと思った。
連日の井上荒野だけれど、今日は穏やかな井上荒野。キッチン用品がキーになる短編集。お気に入りは、旦那の元カノからホットプレートをもらう表題作「ホッ トプレートと震度四」とサークル仲間の形見分けに行く「あのときの鉄鍋」。猿のピザカッター欲しい。
この作者は「照子と瑠衣」という大好きな作品を書いた方だ。照子と瑠衣を薦めた人が、これも面白かったと教えてくれたので読んでみた。 軽快な文章が読みやすい。でも、心の機微もちゃんと描かれている。
短編小説 全部良かったけど、最後の物語が特に心温まる。 人は生きている限り あたたかさが必要なんだなと それが生きるってことなのかもなと 思った
月刊誌『なごみ』の連載「味を作る道具と人」(2021年9月~2022年4月)をもとに加筆修正された9つの短編集です。 考えてみれば、台所やリビングに当たり前のようにあるものにも、一つ一つ物語がありますね。今、私の目の前にあるマグカップにも思い出があります。 ゼリー型をみつけて過去に想いを馳せ、前...続きを読むを向くことができた母親の気持ちがうまく表現された「今年のゼリーモールド」 コーヒーサーバーを持って小さな冒険をしたチルが、なんとも愛らしく感じた「コーヒーサーバーの冒険」 母が水餃子を作っていたテーブルが、ちゃんと受け継がれたことに、ほっとした「水餃子のテーブル」 4人で囲んだホットプレートのお好み焼きの味が妙に気になった「ホットプレートと震度四」 人間は生きていかなきゃと、励まされた「炊いてるんだよ、薪ストーブ」 私のお気に入りはこの五つの短編です。 他、「ピザカッターは笑う」「あのときの鉄鍋」「錆び釘探し」「さよなら、アクリルたわし」 大沼ショージさんの写真は、モノクロなのに、食べ物がとても美味しそうに見えました。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ホットプレートと震度四
新刊情報をお知らせします。
井上荒野
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
100万分の1回のねこ
猫が見ていた
ナナイロノコイ
赤へ
あたしたち、海へ(新潮文庫)
あちらにいる鬼
あなたならどうする
あなたにだけわかること
「井上荒野」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ホットプレートと震度四 ページトップヘ