井上荒野のレビュー一覧

  • リストランテ アモーレ

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    姉弟でやっているリストランテ アモーレ、彼ら二人と常連客達の物語。

    イケメンで料理の腕もいいけど女関係が緩すぎるシェフと、片思いが客にまでバレている空回りの多い姉。中心の二人に限らず出てくるキャラクターは皆二股かけていたり空気が読めなかったり多数の中の一人に甘んじていたり打算的だったり。皆色々残念な人達。

    Mの登場とその背景が唐突過ぎてラストが今ひとつスッキリしなかったけれど、料理の描写は美味しそうで読んでいるととてもお腹が空く。
    その割にこの手の設定に有りがちな料理が人を癒やす物語ではない所が面白い。

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    2016年09月16日
  • そこへ行くな

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    最後の病院は泣けました。なんだか切なくて中学生の頃のなんとも言葉に出来ない色んな気持ちを思い出しました。
    全体的に面白かったんだけどせっかく面白い話なのにほとんどの物語が12話連続ドラマの
    第一話だけ見せられた感じで物凄くモヤモヤが残るのが残念でした。
    ぜひそれぞれの物語の続きが読みたくなりました。

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    2016年08月31日
  • 切羽へ

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    静かな小説。方言がちょっとなじめなかったけれど、島を舞台にある夫婦と本土から来た石和をめぐる、味わいのある本でした。

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    2016年08月17日
  • だれかの木琴

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    人が道を踏み外す瞬間というのは激情にかられてなどではなく、案外何てことのないふとした一瞬にほんの少し逸れる程度なのだろうと思う。それが気付いた時には引き返せないところまでエスカレートしていくのだけど、自分の中ではそこまでの過程があまりにナチュラル、綺麗なグラデーションでありすぎるがゆえに、自分の異常さを自覚できないのではないか。
    誰しもが本作の主人公になりうる壊さを感じつつ、物語のラストにぞっとした。

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    2016年05月10日
  • ベーコン

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    不倫関係の男女の話が多い短編。
    解説にもあったけどどっちにもとれるラストばかり。
    大人の恋と食べ物が結びついた話。

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    2016年05月08日
  • それを愛とまちがえるから

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    喜劇ではあるが、匡に感情移入して伽耶の面倒臭さにうんざりしてしまい、最後まで読むのがしんどかった。
    誠一郎の視点に立っても面倒臭いと思う。

    伽耶の視点に立てば・・・立てない。
    いつまで経っても女性の気持ちが理解出来ない訳で。

    著者の作品を読んだのは初めてなので、別の作品も読んでみよう。

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    2016年04月11日
  • それを愛とまちがえるから

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    それぞれ恋人のいる夫婦の揉め事を描いたコメディ。
    コメディというほど笑えるわけではないが、夫婦とその恋人たちの本音は共感する人も多いはず。キャンプのシーンはやりすぎな感があるが楽しんで読めた。
    男女の感覚の違いは扱いやすいテーマ。でも、興味がわいてしまうのも事実だ。

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    2016年04月05日
  • つやのよる

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    次から次に男を翻弄する女、艶。彼女が死の淵に立たされたとき、夫は艶と関わった男たちにそれを知らせようとする。男たち目線ではなく、男の周りの女たちの目線で物語がすすんでいったのが印象的。艶目線では一言も物語は語られてないのに、艶にすごい存在感を感じたのは筆者の文章力なのかも。夫、松生の章ではどんな情念が語られるのかと思ったけど本人は至って淡々と忙しい日々に流されるように生きていて、はたから見れば波乱万丈な人生も本人たちからすると意外と淡々と日々が流れていってるのかもと思わされた。

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    2016年03月29日
  • もう二度と食べたくないあまいもの

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    日常の延長にある恋愛をテーマにした掌編小説集。日本語が明瞭で、ちょっと硬い印象だが読みやすかった。

    幽霊
    手紙
    奥さん
    自伝


    朗読会
    オークション
    裸婦
    古本
    収録

    解説/吉田伸子
    カバーデザイン/坂川事務所、カバーイラスト/宮原葉月

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    2016年03月10日
  • しかたのない水

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    だ、ダメなひとがいっぱいだー_| ̄|○

    日常に巣くう、ザラザラした箇所を至るところで見せつけられるため、各話の主人公に何度もげんなり。

    とはいえ、自分にも(認めたくはないけれども)持ちうる恐怖や狂気がわかりやすく描かれているからこそ、げんなりしてしまうんだろうな。

    恥ずかしながら、「フラメンコとべつの名前」のラストの意味が未だにわかりません。
    …それとも、意味なんてないんだろうか。

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    2017年08月28日
  • そこへ行くな

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    どこか奇妙ででもきっと幸せではない展開が予想できるようなそんなはなしでした。最後の「病院」という短編を読んでなんだか救われました。それがなかったら救われなかったです。

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    2016年03月02日
  • しかたのない水

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     フィットネスクラブに通う人たちの連作短編集。全員が心に空虚なものを抱えていて満たされていないがゆえに思考や生活に歪みが生じているのに、物語の起伏が激しすぎないのが怖い。自分の現状に満足はしていないけど誰かを見下さずにはいられない人間の生々しい性を嫌というほどに突き付けられ、読後感は重たいけれど印象的。

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    2015年12月17日
  • ナナイロノコイ

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    韓国映画「愛してる、愛してない」の原作が、
    井上荒野の「帰れない猫」ということで読んでみたくて購入。
    7人の女流作家が集う恋愛アンソロジー。
    どれも読みやすくはあるけれど、
    強烈に印象に残るような話ではなかった。
    電車の中とかでの暇つぶしにはいいかな。

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    2015年10月20日
  • しかたのない水

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    フィットネスクラブの人々の悲喜こもごもを描いた短編連作。終わり方がぼんやりしていて、イマイチ締まりが無い。設定としては、うんうんとうなづけるものばかりなので、個人的好みとしては、完膚なきまで徹底的に書ききって欲しい。

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    2015年09月23日
  • しかたのない水

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    東京近郊のフィットネスクラブに集う人々

    次々と女を変える若い男
    妻に疾走された水泳コーチ
    妄想癖のある受付嬢・・・

    さまざまな「しかたのないひと」たちの「しかたのない恋愛」

    フィットネスクラブは、自分も長く通っていたので
    なんとなく雰囲気わかる(笑)

    うん、こんな面倒くさい世界だったなぁ

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    2015年08月11日
  • 切羽へ

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    これの前に小学生が主人公の本を読んでいたらから、いきなりの大人な内容だな(笑)。
    島の狭い人間関係と切なさがうまく混じりあっていてなんとも言えない雰囲気がある。
    現在、田舎暮らし。
    そういや、田舎暮らしも島ぐらしに近いものがあるように思う。昔から住んでる人とよそ者は区別しているし、周囲で起こったことはあっという間に広まるし。
    近所は皆家族ってな感じ!?
    隠し事なんてできそうもないもん。
    そんな狭い世界で、島外から人がやってくるとか日常と違うことがあったら心がざわざわしそう。
    石和の独特の雰囲気が余計にこちらの心も揺さぶってくるし……。
    よくわからないって気になるものね〜。

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    2015年07月21日
  • 切羽へ

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    繊細な文章から平穏な離島の暮らしが窺えた。
    方言ものんびりとした雰囲気を醸し出しているし、登場する料理もとても美味しそう。
    ヒロインは東京から赴任してきた石和に惹かれるのだけど、正直なところこの石和の良さがさっぱり判らない。
    かえってご主人の陽介さんの方が好みなんだけど、恋に落ちるのに理屈はいらないということなのね……。
    文章が抑え気味なので、どの程度の恋心なのか測りかねますが、精神的には夫を裏切ったわけで、精神的な裏切りと、心を伴わない肉体的な裏切りの場合、どちらの方が罪は重いのかなとふと思った。

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    2015年03月29日
  • 切羽へ

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    淡々とした語り口ながら、もてますほどの感情を底に感じる、抑え気味の情熱小説。諦めを知った大人の心の物語。ごちゃごちゃとした記述はなく、そぎ落とされている。島ならではの生活の様子が鮮やかに描かれている。

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    2015年03月12日
  • そこへ行くな

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    相変わらずクズな男を書かせたら天才的だと思う。
    今回も出てくる男はみんな揃ってクズである。
    短編が7話掲載されているが、前半3つが面白かったから後半少々ダレた。

    『遊園地』
    40を過ぎた主人公には内縁関係の男がいて、男との間に出来た小学生の息子を育てている。
    芸能関係の仕事をしている男は出張がちで母子の住む家にほとんど帰ってこない。
    ある日、主人公の家に電話がかかってくる。正体不明の女から聞かされた、男には妻子がいるという話の真偽を確かめるため、彼女は教えられた団地に向かう。
    そこには自分の”夫”だと思っていた男の若い妻と幼い子どもがいて、彼女は真相をただすことができずに悶々と日々を過ごす。

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    2015年01月24日
  • だりや荘

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    ネタバレ

    姉妹と妹の旦那さんと、それを取り巻く人間関係をゆるりとした時間軸で描いています。

    設定は、まぁ不倫ってことになるんだろうね。
    迅人は杏の旦那であり、椿は杏の姉であり。
    椿は繊細に見えて、実は肝がすわっている。
    杏子はがさつに見えて、実は誰よりも繊細。
    迅人はまっとうな人間に見えて、不倫をしている(それが悪いことだという認識は欠落しているようだけど)

    長野のペンションで、感情と自然が織りなすストーリーは切なく、それぞれの視点で書かれる話は説得力はある。

    なんとなく、椿の弱さがずるく見えてしまうけど。
    迅人の悪気のなさが、無邪気すぎてイラつくけど。

    人間関係なんてこんなものだよね。
    誰だっ

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    2015年01月23日