井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「静子の日常」が自分の生き方を少し変えてくれる本だったので、
井上荒野という人に興味が出て色々調べてみたときに出会った本。
8篇の旅にまつわる短編集というところが気になった。
紹介の通り、日常からふっと離れる瞬間が8篇おさめられている。
人物の気持ちや、感じたことをいちいち細かく説明してくれる本ではないので、
はっきりすっきりと分かる気持ちの良い本ではない。
悪く言えば、なんだかごまかされている感じ。
「感じなさい」と強制されている感じがする。
私はうまく感じることができなくて、いつまでも釈然としない感じだった。
でもたぶん、あそこに書いてあったことが全てなんだ。
すっきりとしない、釈然 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読後感が妙な物語だった。
母とその息子の駿と母の恋人とその娘の夏。
その二人の幼少期から中年までの物語。
語り手が駿と夏に交互にかわる。
二人が恋愛関係になるかと言えば、ならない。
でも人生の節目節目に思い出したように
連絡をとり、何かを確認しあう。
その微妙な空気感が題名である恋人でも妻でも夫でもない
その相手、駿と夏の間だけでわかることなのかな。
でもふあーっとした内容で、何が一番伝えたいことなのか
あまり伝わってこなかった。
夫に隠そうともせず恋人に夢中になり
恋人と別れた後は恋人相手に何かしら問題点を
みつけてからみつこうとする
ちょっとエキセントリックな駿の母親が病気になり
死に近づ -
Posted by ブクログ
古いビルにの最上階に住みながら、その地下で喫茶店を営む夫と妻。
夫と妻、交互に語られるお話は、常連客に仲睦まじく振る舞う姿とは裏腹に、それぞれが秘密を胸に、お互いの胸の内を探り合いながらの日常を映す。
『僕らは三本脚の椅子のようなもので、四本目の脚としてミノルが必要だという気分』という、結婚五年目というのに、この不安定で倦んだ関係…。
井上荒野って、こういう男女の機微を描かすと巧いよねぇ。
ただ、巧いとは思うけど、世の中の夫婦って、こんなに駆け引きしながら暮らしているのか?って、凄く現実感は薄い。
確かに心に疚しいところがあれば、これもありかもしれないけど、こんなやり取りしてたら、夫婦って続か -
Posted by ブクログ
恋愛小説は苦手な私なので、長編は無理だと思い
短編ばかり集まったものならどうだろうと思い購入。
好きな作家さんのお話が収録されているからというのも
ありました。
読みながら、やはり私は恋愛小説は無理だと再認識しつつ、
それでも印象深いお話や気に入ったお話に出会えました。
それだけでも大収穫かもしれません。
情景が思い浮かべにくい作品から、
読んでいて自分の目の前にスクリーンがあって
そこで話の映像がしっかり流れているくらい
鮮明に思い浮かべるものもあり
さまざまでした。
恋愛小説が苦手な人にも、このくらいの量ならば、
よみやすくていいと思います。