井上荒野のレビュー一覧

  • しかたのない水

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    なんて言うんだ? どの登場人物も嫌いで始終イライラさせられたけど、一気に読んでしまった。不快なのに面白い、という読書経験が稀にある。

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    2014年04月17日
  • だれかの木琴

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    要約すると、平凡な専業主婦が美容院の若い男のストーカーになっちゃう、という話。
    でも、読んでいくうちに、相手の男を好きだからという理由ではないことがわかる。
    人間が壊れてゆく過程は文章の流れで感じ取れるものの、
    そのきっかけが何であったのかはよくわからない。
    だからこそ、怖い。

    タイトルの付け方も独特で興味深い。
    作者曰く「自分 の意志じゃないところで、何かがどんどん動いている感じ」、
    というのを「だれかの木琴」に例えたらしい。
    感性が複雑だなー。

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    2014年04月09日
  • 切羽へ

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    切羽、「きりは」と読みます。
    聞きなれない単語ですが、物語を進める内にキーワードとして登場。
    都会と田舎、本土と島。母と娘。対比しながら人間模様を描いています。じっくりと軽く読むことができる大人の恋愛小説。

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    2014年04月04日
  • だれかの木琴

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    20140326 どうも嫌な気分になる本。登場人物が皆普通では考えない事をするからかもしれない。何故なのかについては説明は無い。怖いもの見たさで読んでしまった。

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    2014年03月26日
  • 切羽へ

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    恋愛、不倫、そして生と死。普遍的なテーマを淡々としたリズムで描く。抑揚なし、メッセージも伝わらない。が一気読み。終わり方もなるほどね~。直木賞作品だが純文学な感じかなぁ

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    2014年03月19日
  • もう二度と食べたくないあまいもの

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    以前にも同じようなこと書いたような気がするけど、
    この作者の書くものは、「だから、何?」的な終わりが多い。
    大きな事件があるわけでもないし、日常的な感じ。
    でも、そんなシレ~っとした文章が割と好き。
    タイトルに遣われている表題作はないが、
    短編集を読み終わると納得できる。
    恋愛を”あまいもの”と表現するところが女っぽい。

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    2014年03月03日
  • 切羽へ

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    初井上荒野さん。二人の男女の間に愛の言葉など、何もない。関係を変えてしまうような事件も、これといって何もない。ただ淡々と物語は進み、ひょっとしたらこの作品を「退屈」と呼ぶ人もいるかもしれない。しかし、豊穣な情愛の芳香が作品の隅々に残る。その香りにつられてページをめくる手が止まらなかった、かつてない作品。
    切羽(きりは)という単語も初めて知りました。「トンネルを掘って行く一番先」のこととか。「つながればなくなる」という意味において切羽は二人の切なく儚い関係性を暗じているようにも思えましたし、生きる、とか、死ぬ、ということにも通ずるように思いました。
    人がただ繰り返してきた、生と死。

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    2014年03月03日
  • あなたにだけわかること

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    小さい頃から大人になる過程を書いてました。
    鬱々としていて、両親と子供の複雑な関係の話です。

    斜め読みでしたが、途中で不倫や浮気で面白くなったので、また読み返したいです。

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    2014年01月30日
  • 切羽へ

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    ネタバレ

    喪失することが人生。

    北の島。
    養護教諭のセイは画家の夫をもつ。
    新任教諭の石和にお互いに魅かれていく。
    その先が切羽。トンネルを掘っていく一番先。
    切羽へ。切羽へ。
    そして、その切羽で石和は去る。
    セイは夫の子を身ごもっていた。

    欲しくて欲しくてたまらないけれど。
    手には入らない。手には入れない。
    そして喪っていく。
    喪失こそが人生。
    島という舞台が
    その喪失感を象徴する。

    この一節が印象的だ。

    「彼らはすでに、石和を忘れる準備をはじめているようだった。
     それは島の子供たち、あるいは島の人間が、
     身のうちにこっそりと培っている方法なのかもしれない」

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    2014年05月19日
  • あなたにだけわかること

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    鬱々としたものを抱えて屈折しながら成長してゆく過程が生々しい。
    過去のトラウマが、長い年月をかけていつしか身体の一部のような暗い穴になっている。
    ふたりの間に好意はなかっただろうけど、そこに空虚なものを感じている者同士、愛情に似た親近感があったのかなと思う。
    むしろそこが似ていたからこそ、恋にはならないのか。求めるものを、自分と同じように相手は絶対に持っていないと確信してるから。

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    2014年01月22日
  • ナナイロノコイ

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    江國香織、角田光代、唯川恵の三人が好きです。
    この三人については、それぞれの個性が30ページ前後の短編でも色濃く出てるなぁと思った。

    新たに気になったのは井上荒野。
    「帰れない猫」は一番好きな作品だったかもしれない。
    井上さんの作品を読んでみたいと思いました。
    こういう出会いがあるから、たまにアンソロジーを読みたくなります。

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    2013年11月26日
  • あなたにだけわかること

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    表紙にひかれて手に取ってみたけれど、登場人物にいまいち感情移入できなかったのが残念。ラストも余韻が残ると言えばそうなんだけど、投げっぱなしって言った方が正しいように思う。
    最初から最後まで、すっきりしないまま終わってしまった。

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    2013年11月16日
  • 夜を着る

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    「静子の日常」が自分の生き方を少し変えてくれる本だったので、
    井上荒野という人に興味が出て色々調べてみたときに出会った本。
    8篇の旅にまつわる短編集というところが気になった。

    紹介の通り、日常からふっと離れる瞬間が8篇おさめられている。

    人物の気持ちや、感じたことをいちいち細かく説明してくれる本ではないので、
    はっきりすっきりと分かる気持ちの良い本ではない。
    悪く言えば、なんだかごまかされている感じ。
    「感じなさい」と強制されている感じがする。
    私はうまく感じることができなくて、いつまでも釈然としない感じだった。

    でもたぶん、あそこに書いてあったことが全てなんだ。
    すっきりとしない、釈然

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    2013年11月12日
  • ベーコン

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    2013.10.27
    食べることに絡めてのそれぞれの不倫の愛や夫婦の形・・と言うよりも、どことなく余韻の残る10編。

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    2013年10月28日
  • あなたにだけわかること

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    ネタバレ

    読後感が妙な物語だった。
    母とその息子の駿と母の恋人とその娘の夏。
    その二人の幼少期から中年までの物語。
    語り手が駿と夏に交互にかわる。
    二人が恋愛関係になるかと言えば、ならない。
    でも人生の節目節目に思い出したように
    連絡をとり、何かを確認しあう。
    その微妙な空気感が題名である恋人でも妻でも夫でもない
    その相手、駿と夏の間だけでわかることなのかな。
    でもふあーっとした内容で、何が一番伝えたいことなのか
    あまり伝わってこなかった。
    夫に隠そうともせず恋人に夢中になり
    恋人と別れた後は恋人相手に何かしら問題点を
    みつけてからみつこうとする
    ちょっとエキセントリックな駿の母親が病気になり
    死に近づ

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    2013年10月13日
  • あなたにだけわかること

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    この人の作品にありがちなのだけど、ぼんやりとしてつかみにくいのと、登場人物に感情移入が全くできませんでした。
    登場人物が、みな不倫や浮気をしていて、人間不信になりそうなお話。

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    2013年09月26日
  • つやのよる

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    大人の男と女の連作短編小説。
    謎めく艶という女性でつながる登場人物たち。

    艶の存在が少しずつ色濃くなるにしたがって、面白さが減ってしまったように思う。
    が、危ういバランスの男と女の話は、なかなかに楽しい。

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    2013年09月12日
  • ベッドの下のNADA

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    古いビルにの最上階に住みながら、その地下で喫茶店を営む夫と妻。
    夫と妻、交互に語られるお話は、常連客に仲睦まじく振る舞う姿とは裏腹に、それぞれが秘密を胸に、お互いの胸の内を探り合いながらの日常を映す。
    『僕らは三本脚の椅子のようなもので、四本目の脚としてミノルが必要だという気分』という、結婚五年目というのに、この不安定で倦んだ関係…。
    井上荒野って、こういう男女の機微を描かすと巧いよねぇ。
    ただ、巧いとは思うけど、世の中の夫婦って、こんなに駆け引きしながら暮らしているのか?って、凄く現実感は薄い。
    確かに心に疚しいところがあれば、これもありかもしれないけど、こんなやり取りしてたら、夫婦って続か

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    2013年08月16日
  • あなたにだけわかること

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    著者らしい気持ちの悪さ(褒め言葉)を漂わせつつも、なんとなく(意外にも)江國さんの作品を思わせもし、過去、川上弘美さんの『夜の公園』を読んだ時に「(えーなんでー?)江國さんっぽい...」と思ったのと同じような気持ちになった。
    著者も、川上さんも、江國さんもそれぞれに好きだけれど、実はものすごく狭い世界しか見ていないのかな、と、こういうことがあると思う。

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    2013年07月25日
  • ベッドの下のNADA

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    江國香織より、最近は井上荒野のほうがよく読むものの、たぶん著者名隠されたらどちらの作品か分からないだろうな。
    この作品もそう。でも、ある一時期から、タイトルに惹かれるのは、井上作品が多くなった。そして、タイトルからイメージする、これを読んだらこんなふうだろうな、こんな気持ちになりたいな、という無意識かもしれないがたぶんそこにあるはずの期待を、いい意味で裏切らない。と思う。
    だから、まあ安心だし、満足もするけど、何が強烈に心に残るってわけでもないので、ワイン片手に無声映画を観るように読みたい一冊。

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    2013年06月09日