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郊外の古いビルの最上階に住みながら、その地下で喫茶店NADAを営む夫と妻。常連客が集う中、睦まじく振る舞う2人だったが、その裏では、夫の背徳が密やかな嘘を呼んでいた――。夫婦それぞれの心の内を、子供時代の追憶を織り交ぜて描き、不穏な日常を静かに浮び上らせた、こわいまでに美しい物語
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Posted by ブクログ
古いビルにの最上階に住みながら、その地下で喫茶店を営む夫と妻。
夫と妻、交互に語られるお話は、常連客に仲睦まじく振る舞う姿とは裏腹に、それぞれが秘密を胸に、お互いの胸の内を探り合いながらの日常を映す。
『僕らは三本脚の椅子のようなもので、四本目の脚としてミノルが必要だという気分』という、結婚五年目というのに、この不安定で倦んだ関係…。
井上荒野って、こういう男女の機微を描かすと巧いよねぇ。
ただ、巧いとは思うけど、世の中の夫婦って、こんなに駆け引きしながら暮らしているのか?って、凄く現実感は薄い。
確かに心に疚しいところがあれば、これもありかもしれないけど、こんなやり取りしてたら、夫婦って続かないぞぉという気がするな。
この後に読むうちの嫁さんはどう反応するかな?共感したりすると、ちょっとかなわないなぁ…。
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