角田光代のレビュー一覧

  • 坂の途中の家

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    母親による虐待死事件を巡る裁判員裁判。
    被告人の母親と、裁判員(補充)として選ばれた母親の違いなんてほとんどない。
    一歩間違えれば、自分が逆の立場になっていたかもしれない。それは子育てを一身に引き受けている母親の大半がそうじゃないだろうか。
    母乳神話、成長線に沿った成長、離乳食のペース、排泄の処理、予防接種、乳児湿疹、突発性発疹、夜泣きや卒乳、発達障害の不安…医療従事者でもない、助産師でもない、保健師でもない素人の女性達が、子供を産んだ瞬間に「母親」となる。育児書やネットで調べても理想の子育てしか書いていないし、周囲に相談しても現実的に助けになるわけでもない。他の赤ちゃんとの発達の違いに打ちの

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    2022年04月30日
  • 平凡(新潮文庫)

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    naonaonao16gさんのレビューを拝見して、気になった本。

    誰しも、人生の岐路がある。そこで、もし選んでいたら
    歩んでいたであろうもう一つの人生。
    その「もう一つの人生」を想像する人々を描いた6つの短編。

    今の自分が辛かったり不満だったりすれば、「もう一つの人生」を羨むのだろう。
    僕にもそんな時期があったな…と。
    (決して、今の結婚生活に不満があるわけではありません…念のため。)

    ただ、この小説を読んで思った。
    もう一つの人生を歩む、もう1人の自分と今の自分はきっと必ずどこかで出会う。
    その時、もう1人の自分を祝福できるようになれば素敵だな、と。
    さらに言えば、もう1人の自分に羨ま

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    2022年04月30日
  • ドラママチ

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    角田さんは何気ない日常を描くのが本当にうまい。そしてどの物語にも喫茶店がうまく絡んでいて、そこを通した人間模様もありありと光景が浮かんできた。1番最後に読んだからかもしれないけど、寿美子の好きな喫茶店での家族の風景が1番印象に残っている。あと、途中の占い師の言葉「あんたたちに共通してるのは、ケーキの食べ放題にのりこんだ欲張りなお嬢さんってことだよ。何から食べようか、どうすれば元が取れるか、考えてるうちに時間制限が終わっちゃう。」は胸に刻んでおこうと思う。

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    2022年04月29日
  • 人生ベストテン

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    評価は微妙であるが、個人的には好きな短編集だった

    特に、最後の2つ
    人生ベストテンと、貸出デート


    不幸話、驚くべき話、モヤモヤするような話をまるで、知人から聞かされる愚痴の様な感覚で読んでいた
    とても親近感のあるストーリーで、心地よかった

    角田光代先生のエッセイ風な作品好きなのかも知れない

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    2022年04月22日
  • 笹の舟で海をわたる

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    若い頃ならこの作品、最後まで読みきれなかったと思います。女性の一生、時代や価値観が目まぐるしく変わっていくなかで根本の心根は変わらない、だけど変わった方がいいこともあると痛感しながら読み進めました。

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    2022年04月22日
  • だれかのいとしいひと

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    8編の恋愛の模様を綴った短編小説集。
    それぞれに実に角田さんらしい、なんとも一筋縄ではいかない難儀な性格の女性(男の子が主人公のお話も1つだけあった)が、なんとも難しくやっかいな状況下で、ややこしい考え方をして生き難い人生をな尚の事生き難くしている感じ。
    それがなんとも読んでいて心地いい。このあたりは作者の雰囲気作りというかひとつひとつ、細かい描写のうまさが素晴らしいなぁと思う。大好きです。

    なかでも「誕生日休暇」は最高に好き。
    この非日常性、というかハワイまで行ってこの心もとなさ、退屈さと時間の持て余し気味はどういうこと?というところで登場する意外なストーリー。素敵ですねぇ。
    「地獄の自己

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    2022年04月18日
  • 私のなかの彼女

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    ネタバレ

    面白かった…!

    何がとか、どう、とか問われると難しいのだけど
    本田和歌の祖母タエは何者なのか
    恋人の仙太郎は何者なのか
    そもそも本田和歌は何者なのか

    何かが隠されているようで
    入り込んでしまう何かがあった

    そんなことはっきりとは分からないままで、
    それが人生だよなと
    なんとなく思わされた


    有川浩さんのストーリーセラーを読んだ後に
    読んだから書く側の人間の作品が続いてソワソワする。
    いや、まぁ、書けないのだけれども。

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    2022年04月10日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • 笹の舟で海をわたる

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    一気に読み終えました。
    主人公と長女の取り返しのつかない親子関係は我が家であっても十分に起こり得る事。

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    2022年03月29日
  • 三面記事小説

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    現実的で突き刺さるような悲劇ばかりで読み終わると辛い気持ちになるのに読むことをやめられない。聞き流してるニュースのむこう側にはそれぞれ人生があるということをわすれてはいけないと言われてるような。

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    2022年03月29日
  • 月と雷

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    どこにもありそうな日常なのに、ありえない親子・男女の倒錯した関係、その出自・運命を描き人間の根源に迫る作品。この作者は女谷崎潤一郎か?

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    2022年03月25日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    ネタバレ

    妊娠したので、作家が書いた妊娠エッセイが読みたくなり。戸惑いや父親に対する感情など共感できるところが多かった。毎日の食事や海の描写が好きでした。最後までエッセイだと思っていたので笑ったり泣いたりしながら読んでいたが、あとがきで小説だったことを知り驚く。小説家ってほんとうにすごい。読めて良かった。

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    2022年03月21日
  • わたしの容れもの

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    30代のうちに読んでおいて良かったと思える1冊。
    特に、年齢を重ねていくと穏やかな老人になるのではなく、その人の欠点が強調されていくという部分はこれから気をつけようと思わされた。

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    2022年03月17日
  • 今日もごちそうさまでした

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    食べ物の話に面白くない話はないです。

    「トマトの砂糖がけ」が紹介されてテンション上がった!うちでは昔から塩より砂糖派。もっと知名度広がってほしい。ほんとに美味しいんデス。

    私は食べれないものもないし、自炊も割とするけれど、学生なので食材は常に一番安いものを手に取るし、調理に手間暇かけるためのお金や道具がナイ!でも、社会人になって余裕が出てきたり、一緒に食べるひとができたりしたら頑張ろ〜ってやる気がでてきた!

    いや、とりあえず明日から普段買わないものを買ってみようかな。オクラや里芋、ブロッコリー、アスパラとか。

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    2022年03月07日
  • 私のなかの彼女

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    ネタバレ

    様々な場面で強く心を揺さぶられた。最後まで恋人への執着がすごかった。常に意識の根底に恋人の存在があって、主人公はずっと振り回されているけど、だんだん実像ではなく、自分の中の恋人像に振り回されていったような気もした。大切にしていたものと、小さなズレを感じて(いつもの感じじゃない)少しずつ不安になっていくところと、自分の衝動との葛藤が読んでいてとてもどきどきした。
    主人公の執着もすごいけど、恋人のつけ離し方も恐ろしい。安心していた存在から、牙をむかれる感覚が恐ろしかった。「あんな汚い生活してるから」には鳥肌が立った。
    強い淋しさを、静かな怒りで返していたのかもしれないけど、受け入れられないものを傷

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    2022年02月25日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    恋をあんまり経験したことない私からしたら行動力的にはすごいと思った。男の人に惚れやすいところもめちゃくちゃいいと思います。きっとまた恋をするんだろうっていう確信が自分の中にあるのも羨ましい。どうせ死ぬならこんな感じの恋愛を1回くらいは経験してみたいです。

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    2022年02月25日
  • 太陽と毒ぐも

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    たくさんの、いろんな、多種多様な男女恋愛模様が、それぞれの短編の中で繰り広げられ、短編の中で的確に男女のズレを炙り出しつつも、綺麗に、整理整頓された、理屈の通ったようには落着せずに、だけど何となく、ふと気づいたら、穴にすっぽりハマる。

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    2022年02月23日
  • 薄闇シルエット

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    ネタバレ

    『したくないことを数え上げることで、十年前は前に進むことができたけど、したくないって言い続けてたら、そこにいるだけ。その場で駄々こね続けるだけ』
    『作り出すことも、手に入れることも、守ることも奪うこともせず、私は、年齢だけ重ねてきたのだった』

    という言葉が効いたー。
    ほんと、角田さんの書く文章は、私の心をえぐるんだよなー。もう、心が痛くてしょうがない。

    思い起こせば30代後半。
    私も主人公・ハナちゃんとおんなじ思いを持っていました。
    何も持ってないままただただ歳を重ねることに、すごく恐怖を感じていました。

    結婚することが幸せ。子供を産み育てることが幸せ。
    それは確かにそうなんだけど、でも

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    2022年02月17日
  • トリップ

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    何というか、言葉で表現しづらい日常のもやもやした感覚を、うまく表現できるのだなぁ角田さんは、と思う。
    私は面白かったです。

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    2022年02月15日
  • 笹の舟で海をわたる

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    ネタバレ

    どうか最後にどんでん返しがありますように…という思いだけで最後まで読んでしまうくらい、終始うっすら暗い話だった。
    何十年もそばにいるのに、心の底ではふーちゃんを信用していない。家族も離れてしまった。
    寂しいが連続する展開だった。
    救いが欲しかったなぁ。

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    2022年02月15日