寺地はるなのレビュー一覧

  • ほたるいしマジカルランド

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    面白かった。

    ご飯屋さんの女店主の、「私の人生はクソでした。でもそれが今日や明日を投げ出す理由にはならない。目の前のことをやるしかないんやって、そうすることでしか自信はつかへんらしいよって、うちによく来るお客さんが言うてました」のセリフ凄く良い。

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    2024年08月28日
  • やわらかい砂のうえ

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    税理士事務所で事務として働いている万智子が、顧問先のドレスクチュールでも働くことになり、歳の離れた友人ができたり、なりたい自分について考えるようになるお話。

    優しい気持ちになるのに、自立したいなと前向きになれる一冊だった。
    読みたかった寺地作品だー!という印象。

    タイトルは、理想の地を指しているのかと思っていたけど、早々に不安定な足場のことを指していることが分かって、その時点でもう面白くなる予感しかしなかった。

    登場人物が多くて混乱した部分もあったけど、万智子の持っている偏った考えを、過去もしくは今の私も持っていることに気付いてハッとさせられた。
    了さんたちみたいな友人素敵だなあ。

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    2024年06月16日
  • やわらかい砂のうえ

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    自分のテリトリーではない場所。それは、他人の価値観の上。やわらかい砂の上をはだしで歩くようなおぼつかなさを感じながらも、歩いていく。自分の価値観という靴を履かずに。

    友達は、自分の良い面だけみせて付き合えるものではない。全部含めて友達。

    友情が何たるかを再確認できた本だった。

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    2024年03月11日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    場所は九州北部にある星母島。
    母小岩が近年パワースポット。
    民宿「えとう」と託児所を営む、「モライゴ」の千尋。
    千尋のことを大切に思う麦生。
    育ててくれた政子。
    政子の娘、亜由美。
    孫のまつりには、10代で産んだ息子の陽太がいる。

    民宿を訪れる人達が、母小岩を目指して訪れる。
    それぞれが親子関係、人との繋がりに悩みをもっている。淡々と接する千尋や麦生。

    人は、それぞれが大変に思うこと、葛藤、嫉妬、孤独などがある。それを他人から意見されることにより、何かの気づきを得ることがある。そんなことをこの島を訪れた人が経験し、また生活をしていくであろう、そんな物語のように私は思えた。千尋自身も、色々な

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    2024年02月27日
  • 月のぶどう

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    ワインとはこんなに奥深いものというの、恥ずかしながら初めて知りました。
    また2人の成長していくところもすごい感動したし、心に響く言葉がたくさんあった。

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    2024年01月26日
  • 正しい愛と理想の息子

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    テンポも良く面白かったので一気に読めました
    好き嫌いは人によって分かれる話かもしれませんが、私は好きな話です
    ハセが灰嶋の手下にやられた時、身を呈して助けに入ったヨボヨボの善一郎、ハセに老人専門のリーズナブルな便利屋さんをやったら?と言ってくれた典子さん、素敵だなと感じました。
    人間老いてくると非力になっていきますが、お年寄りが与えてくれるもの、教えてくれるものがたくさんあるんだなと思いました。

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    2023年12月21日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    タイトルと、表紙に惹かれて手に取った一冊。
    とても面白かった!
    脇役と思っている一人一人にもそれぞれの物語がある。
    それぞれの物語の中の様々なシーンで、
    これわかる!私が感じてたモヤモヤや思いを、言葉でこうやって表現できるんだ!同じこと思ってる人がいるかもしれない!と沁みるように読みました。

    小さなお話がいくつも入ってて、気軽に隙間時間に読み見やすいし、お話同士で登場人物が絶妙につながったりしてて、そこも凄く面白かったです

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    2023年10月31日
  • わたしたちに翼はいらない

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    登場人物それぞれの抱える鬱屈した思いや痛み、どす黒い感情に気持ちがザワついて落ち着かず、自分の中にもある心の痛みを刺激されるような読書だった。他者に惑わされる事なく、ブレない自分の考えを持つ朱音の強さと、人との距離の取り方に惹かれた。最終的な朱音と莉子の関係も清々しくて好感が持てる。

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    2025年04月22日
  • 月のぶどう

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    すごい良かった。
    ワインができるまでにはたくさんの苦悩があること、害虫や台風がもたらす影響、暑さや寒さと葛藤しながらの作業、本当に大変だと思った。
    歩が自分の思いを日野さんにまっすぐに伝えた場面や、光実が日野さんに書いた手紙、結婚式での祖父のボイスレコーダーの言葉に感動した。葡萄の蔓と葉のウェディングボードが素敵。

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    2023年09月17日
  • 月のぶどう

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    寺地はるなさんの作品で1番好きなものです!
    あったかい気持ちになるし、主人公のワインへの愛が伝わってきて、お酒が飲めない自分がもったいなく思ってしまいました。笑

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    2023年09月10日
  • 月のぶどう

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    天瀬ワイナリーが舞台。

    ワイン造りを学ぶ歩と双子の姉の光実、周りの人たちとのかかわりで2人が人として成長していく。

    そのままドラマになりそうな感じ。

    普段はイタズラ好きの祖父が、時たま発する言葉に重みがあった。

    平気で弱みをみせられる人がほんとうに強い人だ、という言葉や、結婚する光実への言葉は、とてもよかった。結婚生活が長い人にも響くと思う。

    デザートワインが出来上がる頃、歩とあずみが笑顔でまた会えますように。

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    2023年07月11日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    九州にある星母島。託児所付きの民宿が舞台。

    そこに泊まりに来る客たち。皆んな事情は違えども「子供」との関係に悩んでいる。

    夜寝ない、育てにくい子、敏感な子、癇癪、喋らない…などなど
    子供を自分の天使のように思い過ぎる毒親…

    現在3歳1歳子育て中の私は、出てくる親たちに何度も共感し、痛いほどわかる苦しみに少し泣きました。
    「親になったからって急に別人になれるわけじゃない」
    「板の間で良いから大の字で1時間寝たい」
    「子供が嫌いなわけじゃない。可愛くて仕方がない。この感情に名前はつけられない。だって子供を産むまで知らなかった感情だから」

    あーーーわかる。泣

    民宿の千尋、麦生、政子さんがあ

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    2023年07月04日
  • ビオレタ

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    どうしよう。すごく良いお話を読んでしまいました。
    読み終わりたくなかった。居心地が良すぎて、まだ浸っていたかった。

    妙ちゃんが癒されて前を向いていくお話ですね。その過程がすごく素敵。

    菫さんも千歳さんも蓮太郎くんも、みんな素敵かよ。

    庭にスミレ植えるの断固拒否な菫さん可愛いし、千歳さんホワホワしてそうでなんとも可愛らしいし、蓮太郎くんのピュアさと健全さは愛おしくてたまらない。超かわいい。

    人生には痛いこともたくさんあるけど、棘はいつしか風化して少しずつ丸くなっていくのかな、などと考えました。

    途中クスリとできたり、素敵な言葉があったり、やはり寺地さんの小説は好きだなぁとしみじみ思いま

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    2023年05月21日
  • 月のぶどう

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    残したくなるフレーズが6件ほどもありました。ぶどう農家の苦悩と喜びを素敵な文章で綴られていて、ぶどうに限らずすべての農家さんたちが、自然を相手に打ちひしがれたり喜んだりしている現実を、今までよりリアルに、これでも足りないとは思うけど少しはリアルに捉えられるようになったと思います。

    「どう考えても君の方がふさわしい」と日野さんからマイクを受け取ってからの歩のセリフの全てが素敵で、感動的で、アドリブ力最高でした。ドラマチックな場面が想像できて泣けました。

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    2023年05月04日
  • 正しい愛と理想の息子

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    色々な愛の形の物語。愛する人には100%の完璧な愛情を与えてるつもりだけどそれは実はすごく自分本位で、また同じだけの理想的な愛情を求めてしまうけどそれは不可能な話で。そんな歪さを理解すればもっと生きやすくなるのかもな。

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    2023年03月26日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    心温まる下町?群像劇。印象に残る場面、セリフもいくつかあって素敵な本でした。登場人物多いから一気に読まないとエピソードの繋がりがわからなくなりそう。

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    2023年03月22日
  • ビオレタ

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    私も誰かの居心地のいい庭にいるなと感じた。
    私に庭はあるのだろうか

    埋めるべきではないものを深く沈めているけれど棺桶だけは用意しても許されるかもしれないとしみじみ

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    2023年03月07日
  • 正しい愛と理想の息子

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    寺地はるなさんの小説は昨年から読み始めて、読み心地良いから何も考えず手に取った順番で読んできました。気付けば13作目。まさかのハードボイルド!?今まで読んだものとはまったく毛並が違う「探偵は○○にいる」や「○○○駅前○○便利軒」の『エピソード0』みたいな小説。

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    2023年03月05日
  • 月のぶどう

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    真ん中あたりからググッと引き込む展開はさすが。

    今回一番ハッとしたフレーズは、

    「『ぜんぶ理解できんでもええんや。親族とはいえ、他人なんやから。共感もするな。共感なんてもんは、なんの役にも立たん』
     ただお前は、誰にでもいろいろある、ということを理解するだけでええと思う。それが、他人を尊重する、ということや。」

    これは寺地さんの作品を読むようになって、私がたどり着いた境地のようなもの。

    私自身は姉妹で比べられたという気はしていないけれど、双子の姉たちは常に感じていたかもしれず、特に自己肯定感が低いと最近になって私に話してくれた下の姉に読んでもらいたいと思います。

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    2023年02月01日
  • ビオレタ

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    主人公の妙が私と重なるところが多い気がして。
    自分自身を認めてなくて、自分が思ってる事もはっきり伝えないくせに、分かってくれないとか、どうせ分からないだろうとか。拗ねて僻んで…あ〜なんか嫌。
    妙が婚約破棄されたのも(文中にあったけど)私にはこの位の人が適当…と思ってた事が見透かされていたから。そう言うのって勘づかれてしまうのよねと同感。
    不器用なのは妙だけじゃない。千歳さんも菫さんも。実は不器用じゃない人の方が圧倒的に少ないのかも。せめて憶測で僻むのはやめようと思う。

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    2023年01月06日