寺地はるなのレビュー一覧

  • 白ゆき紅ばら

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    ネタバレ

    この方の本を読むのは初めてになります。
    みんな基本はやっぱり自分がかわいくて、かわいそうで、必要とされたい。存在意義を見出したい。

    生活環境が安定してれば視野も広がり自分で処理できるし、自分のことを自分で幸せにしてあげられる自立した人と認識してもらえる。けれどその土壌が不安定になると隠すべき感情が露呈してしまう。人を使って満たされない穴を埋めようとしてひとりで気持ちよくなってしまう。
    やらない善よりやる偽善という言葉があるしわりとその考え方に同意なのだが、そもそも人が人に善を与える(助ける)シーンにおいては立場の差が生じている。何かしらの理由でそれができないからできる人が手助けする。そこに可

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    2026年05月21日
  • ガラスの海を渡る舟

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    発達障害と思われる兄の道とその妹の羽衣子、そして親や親類との関わり合い、ガラス工房を訪れる人々との交流が細やかに描かれ、読み終えてじんわり沁みるような小説だった。

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    2026年05月20日
  • 世界はきみが思うより

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    毒親というほどじゃないけど、子供が子供でいられる時間を奪うような親が出てきて、うっすら嫌な気持ちになった。特に主人公の父親は本当に気持ち悪い。
    心を許せる人を見つけるのは大変だけど、世界は自分で思うより優しいのかも。

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    2026年05月20日
  • ぬすびと

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    寺地はるなさん、楽しみにしていた新刊ながら、
    タイトルと概要を読んで、どうかなと思ったけれど・・・
    やっぱり寺地さん。
    おもしろく、またイマドキの感覚に、昭和女は我が身を重ねながら読みました。
    今まで流されていたこと、当たり前だと思っていた価値観が
    正しいのか、いつも考えさせられる、寺地作品。

    今回は、高級スポーツクラブで清掃を担当するパート従業員が主人公。
    夫も正社員ではなくて・・・世間的な価値観からいったら、疑問符?
    ある日、ほんの少しだけかつて子守をしていた男の子、長じて
    今は26歳の社長、から連絡があって・・・
    彼に「盗んだんでしょ?母の大事なものを・・・」と言われることから
    過去と

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    2026年05月20日
  • 世界はきみが思うより

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    とても優しい物語だった。
    けっこーハチャメチャな登場人物で、一筋縄ではいかない恋愛や結婚ばかりだけど、冬真の静かな優しさが、物語の全体を落ち着いた雰囲気にしてる。
    ちょっとした仕草や会話や行動の間の、描き方がとても自然で、相手への慈しみを間接的に表現するのとか、うまいなぁと思う。

    身近な家族への不信から、人との距離感がつかめなかったけど、いろんな人に出会って、少しずつ自分を認めて、他者、世界との関係を広げていける…一貫して前向きなメッセージ。
    他人からどう思われるかより、自分はどうしたいか。模索しながら進んでいく若者を、親目線で後ろから応援してるカンジで、とてもあたたかい気持ちになった。

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    2026年05月20日
  • 最後の晩餐

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    作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
    わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。

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    2026年05月19日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    私は、物語の進むスピード感が好きだった。
    無駄にダラダラとしてなく、展開が速すぎるわけでもなく丁度良かった!
    最初は希望のいろんな一面がもっと極端なものだと思っていたけど、現実にもこんな人いるんだろうなぁとミステリーというよりヒューマンドラマのような感じ。誠実が希望に対して最終的に兄として向き合って関わったような家族の絆みたいなのが感じとれて好きな物語だった!

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    2026年05月18日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    羽衣子にはなかなか共感できずにいたが、砂村かいりさんの解説を読んで、少し理解できたような気がした。
    『普通』という言葉はよく使うけれど、それは『正しくて優れているもの』なのだろうか。

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    2026年05月18日
  • 水を縫う

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    かわいいに対する登場人物の価値観と、家族に対するそれぞれの想いが、時にすれ違い、時に交差しながら、美しく繊細な刺繍のように、しあわせが確かな形になっていく素敵な物語だった。性被害の経験や、女性を守ると見せかけて抑圧してきた時代に生きた葛藤が描かれていたり、ちょっと暗い部分もあったけど、最後にはその霧が晴れたような、女性の輝きが描かれていて、本当に美しかった。
    個人的には、祖母の、年齢やこれまでの女性はこうあるべきという価値観といったしがらみを取っ払って、自分の好きなことに飛び込んでいく姿が印象的だった。

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    2026年05月18日
  • 水を縫う

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    ネタバレ

    読後感がやさしくて、やわらかくてガーゼ生地のようだった。なんて気持ちのいい小説なのか。
    自分も刺繍をするので、男子高校生が刺繍する話かぁ、と数ページ読んでから暫く放置。
    再開したのはしばらく後だったが、単なる学生ものではないのに気づき、一気に読み終わった。

    登場人物はみな、誰もにありがちな傷つきをうまく越えられずにもっており、そして少しずつ不器用だ。
    それが各話ごとに解されていく。
    人生に対して、押し付けられる様々な不自由さ。
    それを、1家族とその周辺人物で、入れ代わり立ち代わり綴られていく。
    そこには相性の良し悪し、すれちがい、気まずさ、願い、現実にありがちなひっかかる言葉たち。
    どこか生

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    2026年05月17日
  • 水を縫う

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    夢中になれることは仕事に結びつけるのは難しかった私。友達に、でもさ夢中になれることがあっていいやんと言われてる今日この頃。読書も夢中になれること。そんな風に思いながら読み進んだ。この本。。
    清らかな水とは流れ続ける水である。いい‼️このフレーズ好き!
    と、夢中になれることが見いだせなくてなんともかたくなに生きている母と姉。夢中になれることははたから見ておかしいんじゃないのと言われる弟。見守る祖母、二人目の父黒田さん(この人いいわ(笑)この人でお話書いて欲しい)
    登場人物たちそれぞれのお話が繋がって進んでいく。だんだん淀んだ水が流れ出して清らかに澄んでいく感じで読後すっきり。
    そうかドレスが完成

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    2026年05月17日
  • 世界はきみが思うより

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    「僕のことをわかったふうに言うな」
    と言う、あのちゃんのCMを思い出しました。
    あのCMはドキッとします。
    自分のことはもちろん言われたくないけれど、果たして自分は誰かに対してそんなことはしてないだろうか?おそらくしちゃってるんだと思われます。反省です。

    高校生の冬馬、社会人の紗里、二人の視点で物語は進みます。二人とも周囲の人達に溶け込めない寂しさを抱えつつも、迎合するより一人でいることを選んでいます。
    でも、一人でいたいわけではない。分かり合える人を求めている。
    そんな人に巡り逢えても、それは永遠ではないかもと思う二人。

    そして、親の愛も切なくずっしりと響きました。
    寂しさを抱えている

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    2026年05月17日
  • ぬすびと

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    主人公が世の中のモヤモヤを代弁してくれているようで、私は読んでいて「そうそう。わかる」とスッキリした。
    心にジーンとくるところもあり、好きな話だった。

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    2026年05月16日
  • 白ゆき紅ばら

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    偶然本屋で見かけて購入。表紙のデザインが好み。
    人間の醜さを描いた重たい話だった。
    主人公のバイタリティがすごい。人は人の手を借りずには生きられないのだと強く感じた。

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    2026年05月15日
  • 雨夜の星たち

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    三葉さんのように在りたいと思ったり
    でも、やっぱりそういう人が近くにいたら疲れるのかなあと思ったり。

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    2026年05月14日
  • リボンちゃん

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    第一話、二話のように区切られているので、さらっと読みやすい。個人的には、第二話が好き。
    リボンちゃんの持つ観点や表現がすき。

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    2026年05月29日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ・「はじめの一歩を踏み出せた人は、次の一歩も踏み出せるよ」
    ・間違うことはある。後悔もする。自分たちはきっと、そんなふうにしか生きていけない。

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    2026年05月12日
  • 白ゆき紅ばら

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    この本を読み終えた時、この先2人の人生に楽しさと幸せがたくさん訪れることを願わずにはいられませんでした。

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    2026年05月12日
  • ガラスの海を渡る舟

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    暗めのお話のあとに良さそう、と思って手に取ったけど思いがけず心に響いた。ふと手に取ったのが良かったのかもしれない。
    実際共に暮らすとなるとなかなかきれいな話じゃ済まないんだろうけど、道くんのモノの捉え方には何度もハッとさせられた。言葉の裏を読み取ろうとせず事実を事実として「だけ」捉えるようにしたらあたしはもう少しあれこれ悩まずに暮らせるのかな、とも感じた。

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    2026年05月12日
  • ぬすびと

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    寺地さんの小説は読みやすく 読後も優しい気持ちが残る好きな作家さんです。

    ページ数は少ないけれど 20年の時の流れはちゃんと感じました 
    鳴海はやえこさんに対しても子供だからといって栄輝に対しても態度を変えず相手の事を思いやり言葉で伝えてる
    登場人物がそれぞれ悩みを抱えてるけど 弱く見えてた人も本当はちゃんと考え強くて 次第に解放されて行くのが 読んでいてスッキリしました
    ドラマ化されたらいいな

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    2026年05月12日