寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
寺地さんのエッセイを初めて読んだ。好きな作家さんに出会うと、この人はどういう人生を歩んできたのか、どんな経験を経れば、この心情を表現できるのだろうなどとバックボーンが知りたくなってしまうのだけど、このエッセイを読んで、寺地さんの小説を形作っている根っこの部分が少し覗けたように思う。
大人になるまでに理不尽に怒られる経験が多かったり、上手くできないことが多いと、子供ながらにも、怒られたくない、笑われたくない。どうすれば回避できるか、などと、脳内ぐるぐるエンドレス一人会議が開催されがちだ。大人になってもその癖は抜けず、良くも悪くも他人の心を常に伺い、傷付かない道を探すことで、行動することにも臆病 -
Posted by ブクログ
学校に行かない熊さんがいう。「なにか理由がないと、泣いたらあかんの?」「すごい説明してほしがる。私を理解しようとする。でも頼んでないし。」
「納得させてくれな承知せえへんでって」
實成が、なるべく人と関わらないでいこうとしていたけれど、夜の散歩の人数がふえてくる。
松江さんや、伊吹さん、塩田さん、みんな深く人と関わることを避けてきたように思う。
そしてみんな、ちょっとしたことでも考えて、言葉を返している。相手に不用意に踏み込まない。
周りには、悪い人ではないけれど、普通を押し付ける人たちや、ちょっと言葉を悪くする人が、やっぱりいて。
夜の散歩の人たちには、ほっとさせられました。
最後の方、隣の