寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの方の本を読むのは初めてになります。
みんな基本はやっぱり自分がかわいくて、かわいそうで、必要とされたい。存在意義を見出したい。
生活環境が安定してれば視野も広がり自分で処理できるし、自分のことを自分で幸せにしてあげられる自立した人と認識してもらえる。けれどその土壌が不安定になると隠すべき感情が露呈してしまう。人を使って満たされない穴を埋めようとしてひとりで気持ちよくなってしまう。
やらない善よりやる偽善という言葉があるしわりとその考え方に同意なのだが、そもそも人が人に善を与える(助ける)シーンにおいては立場の差が生じている。何かしらの理由でそれができないからできる人が手助けする。そこに可 -
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寺地はるなさん、楽しみにしていた新刊ながら、
タイトルと概要を読んで、どうかなと思ったけれど・・・
やっぱり寺地さん。
おもしろく、またイマドキの感覚に、昭和女は我が身を重ねながら読みました。
今まで流されていたこと、当たり前だと思っていた価値観が
正しいのか、いつも考えさせられる、寺地作品。
今回は、高級スポーツクラブで清掃を担当するパート従業員が主人公。
夫も正社員ではなくて・・・世間的な価値観からいったら、疑問符?
ある日、ほんの少しだけかつて子守をしていた男の子、長じて
今は26歳の社長、から連絡があって・・・
彼に「盗んだんでしょ?母の大事なものを・・・」と言われることから
過去と -
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とても優しい物語だった。
けっこーハチャメチャな登場人物で、一筋縄ではいかない恋愛や結婚ばかりだけど、冬真の静かな優しさが、物語の全体を落ち着いた雰囲気にしてる。
ちょっとした仕草や会話や行動の間の、描き方がとても自然で、相手への慈しみを間接的に表現するのとか、うまいなぁと思う。
身近な家族への不信から、人との距離感がつかめなかったけど、いろんな人に出会って、少しずつ自分を認めて、他者、世界との関係を広げていける…一貫して前向きなメッセージ。
他人からどう思われるかより、自分はどうしたいか。模索しながら進んでいく若者を、親目線で後ろから応援してるカンジで、とてもあたたかい気持ちになった。
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Posted by ブクログ
作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読後感がやさしくて、やわらかくてガーゼ生地のようだった。なんて気持ちのいい小説なのか。
自分も刺繍をするので、男子高校生が刺繍する話かぁ、と数ページ読んでから暫く放置。
再開したのはしばらく後だったが、単なる学生ものではないのに気づき、一気に読み終わった。
登場人物はみな、誰もにありがちな傷つきをうまく越えられずにもっており、そして少しずつ不器用だ。
それが各話ごとに解されていく。
人生に対して、押し付けられる様々な不自由さ。
それを、1家族とその周辺人物で、入れ代わり立ち代わり綴られていく。
そこには相性の良し悪し、すれちがい、気まずさ、願い、現実にありがちなひっかかる言葉たち。
どこか生 -
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夢中になれることは仕事に結びつけるのは難しかった私。友達に、でもさ夢中になれることがあっていいやんと言われてる今日この頃。読書も夢中になれること。そんな風に思いながら読み進んだ。この本。。
清らかな水とは流れ続ける水である。いい‼️このフレーズ好き!
と、夢中になれることが見いだせなくてなんともかたくなに生きている母と姉。夢中になれることははたから見ておかしいんじゃないのと言われる弟。見守る祖母、二人目の父黒田さん(この人いいわ(笑)この人でお話書いて欲しい)
登場人物たちそれぞれのお話が繋がって進んでいく。だんだん淀んだ水が流れ出して清らかに澄んでいく感じで読後すっきり。
そうかドレスが完成 -
Posted by ブクログ
「僕のことをわかったふうに言うな」
と言う、あのちゃんのCMを思い出しました。
あのCMはドキッとします。
自分のことはもちろん言われたくないけれど、果たして自分は誰かに対してそんなことはしてないだろうか?おそらくしちゃってるんだと思われます。反省です。
高校生の冬馬、社会人の紗里、二人の視点で物語は進みます。二人とも周囲の人達に溶け込めない寂しさを抱えつつも、迎合するより一人でいることを選んでいます。
でも、一人でいたいわけではない。分かり合える人を求めている。
そんな人に巡り逢えても、それは永遠ではないかもと思う二人。
そして、親の愛も切なくずっしりと響きました。
寂しさを抱えている