無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う〈私たち〉が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
はとこの『伸吾』に乞われ、彼が父親から社長を引き継いだ製菓会社に転職した『茉子』。そこはあまりにも古い体質のルールがまかり通り、疑問を唱える茉子は周囲から煙たがられてしまう。
かわいらしい和菓子の表紙、きっとほっこりしたお話なんだろうと予想して読み始めたのだけど、これがなかなか。
主人公の『茉子』は以前の勤め先で後輩を見捨てたような形になったことを気に病んでいて、こちらでは当たり前のことを言っているつもりが『コネの子』と煙たがられる。ものの考え方とか、本当に親に愛されて育ったんだろうなと感じられる。現社長の『伸吾』は、もめ事が嫌なんだろうしとても優しいんだろうとは思うけど、確かに上に立つには頼りないかな。不愛想なパートの『亀田』はすべて諦めてしまうほど本当に大変だったんだろうな。その息子の『善哉』は苦労はしてきてもこちらも愛情を受けてきたのだろうと思える。不安定な『美智花』や生真面目な『千葉』、たくさんの人物がでてくるけど、悪いだけ・良いところばかりの人はいない。それぞれに生きてきた環境があり、それぞれの問題を抱え、それぞれの正しさを持っている。持っていても生きるために曲げなくてはいけないこともある。でもだからこそコマドリの鳴き声のように「ここにいる」と叫ぶように声をあげる強さを持ちたいと願う茉子を好ましく感じる。
なんだかとぼけた顔をした『こまどりのうた』が食べたくなる。きっと優しい味なんだろうな。
Posted by ブクログ
なんや、神経質で繊細な子やなぁと思った。
小松茉子は今日から6-7歳年上の従兄の伸吾を社長と呼ばねばならない。亀田さんは特別なパートさんだから会話に気をつけるように言われる。伸吾の父が心臓を患って引退して、社長職を継ぐ。事務の子が辞めるからと伸吾に誘われた。
家に帰ると満智花が両親と映画を見ていた。菜の花の辛子和えは満智花が作ったらしい。満智花は同じマンションに住む看護師。最近ちょっと茉子の家に入り込み過ぎているのではないかと思っている。
二ヶ月たった。亀田とは親しくしていない。亀田は以前、こまどり庵で勤めていたが、結婚出産後復帰して事務のパートに回っているらしい。江島さんのパワハラチックなところが茉子にはダメだ。
満智花がこまどり庵に就職した。正置さんが江島さんに背中を叩かれて階段を落ちて骨折。正置は工場に戻ることを希望する。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。