こまどりたちが歌うなら

こまどりたちが歌うなら

1,870円 (税込)

9pt

前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う〈私たち〉が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!

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こまどりたちが歌うなら のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月20日


    美味しそうな和菓子にパステルカラーの表紙というのに惹かれて購入し、読みました。

    考えさせられるお話で、寺地さんの本はいつもすごいなぁと感心させられます。

    職場はいろんな性格、いろんな価値観、いろんな力量の人がいて人間関係もあるしすごい悩まされることが多いと思います。
    その中で会社を良くしようと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月20日

    あれ?こんな感じだったっけ?

    お久しぶりの寺地はるなさんは寺地はるなさん最新刊の『こまどりたちが歌うなら』です
    連載時は『こまどり製菓』だったそう
    『こまどりたちが歌うなら』のが二万倍くらいいい

    で、まず冒頭の感想
    あれこんな感じの文体だったっけ?と思ったんよね

    そしたら頭の中でひまわりめろん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月18日

    よくある小説なら、入社した会社が古い体質のため、働き方改革を一人で始めたら、徐々に賛同者も増えて、スカッと終わる。

    でも寺地はるなさんの小説は違う。

    「同じことを繰り返したくない」
    「自分も認められたい」
    「自分はなりふり構わずこの現状を受け入れるしかない」

    など、皆様々な事情を胸のうちに抱え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    とても良かったです。
    表紙の絵が和菓子だったので、もしかしたら美味しい話?と思いましたが、やはり違いました。
    製菓会社が舞台の話でした。

    主人公、小松茉子をはじめ登場人物たちは職場環境や人間関係で様々な経験や辛い思い、悔しい思いを過去にしてきた。
    だからこそ次は失敗しないように、期待を裏切らないよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    はじめはブラック企業と主人公の行く末を見届けるつもりで読み始めたけれど、さすが寺地はるなさん、人それぞれの価値観や人の心のちいさな声に焦点が当てられていて、気づきの多い作品だった。

    もちろんパワハラやブラックな労働環境に対して、主人公のように声をあげていくことについて、その必要性や効果なども描かれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    お仕事というより、寺地さんの「今日の私、明日のハチミツ」に近い、どうやって自分の感情を大切に、相手に敬意を払いながら生きるか?という社会と折り合いつけるお話でよかった。 

    自分も含めて、誰も彼も、組織もいきなり変わることは難しくて、自分もより良い方向へ変わり続けるためにちいさな一羽のこまどりとして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月07日


    久しぶりにここに帰っきたんだなという感覚が自身に満ちている。
    ただいまとわざとらしく言うまでもない、なんだか息のしやすい空間。実家のダイニングテーブルでかつて自分が座っていた椅子とか、以前よく行っていたパン屋の香りとか、母校の制服とか、学生時代の友人がそろった時の自分の声のトーンとか、そういうもの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    寺地はるな、最高傑作!人の見え方って会社、家庭でも違うし、同僚からみてもそれぞれでその人の見え方が違うものです。なぜそういう行動を取っているのかは一方の見方だけではわからないものです。映画化される浅倉秋成さんの六人の嘘つき大学生もそういう描写で人間の見え方の怖さを同じように感じました。
    そういった感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    会社にはびこるおかしな習慣や意識の低さに納得できず、正しいことを主張して煙たがられてしまう茉子。

    私もそうだからすごく共感したけど、間違ってると声を上げたら、正しくて望ましい方に変わることが当然だと思っている。そして、ずっとこれでやってきたからと受け入れるみんなの弱さを憎んでいる。

    でも、流され...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月15日

    寺地はるな先生の本と和菓子が好きだから手に取った。
    会社にある謎ルールに対して主人公が切り込んでいく物語かな。舞台は和菓子の会社なんだけど、和菓子のように人の心を甘く暖かく包むというよりは、菓子を黒文字で切っていって、切った断面を覗くようなそんな話?
    もちろん現実はこう上手くいかないんだけど、主人公...続きを読む

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