【感想・ネタバレ】今日のハチミツ、あしたの私のレビュー

あらすじ

蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる──。「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生のころ、碧は見知らぬ女の人から小さな蜂蜜の瓶をもらった。それから十六年、三十歳になった碧は恋人の故郷で蜂蜜園の手伝いを始めることに。頼りない恋人の安西、養蜂家の黒江とその娘の朝花、スナックのママをしているあざみさん……さまざまな人と出会う、かけがえのない日々。心ふるえる長篇小説。

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感情タグBEST3

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自分を大切にしていきたい!

主人公のように強くはなれないかもだけど、ちょっと背中押してもらえる作品。

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2024年12月15日

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ネタバレ

「もし明日人生が終わるとしたら、きっと私は、喜ぶ。」という書き出し。そんなときに出会った女性の言葉と蜂蜜に導かれるように、様々な困難に正面から向き合って進んでゆく主人公の碧。大切な人のことを考えて自らを悪人に仕立て上げる黒江の心も開いてゆく。碧の恋人への間の取り方?というか、別れ方?が、ヤキモキしましたが、碧は自身の居場所を作り上げてきたからこそ、そしてそのおかげで、その辛さを体内にしっかりおさめられたのかなと。一人では生きていけないですよね。

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2024年11月02日

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主人公の碧が、自分の居場所を切り開いていくお話。
黒江はめちゃくちゃ優しい人なのにその優しさの表現の仕方が不器用すぎてもどかしい!碧が黒江や朝花の閉ざした心をどんどん開いていく様子が、とても自然に描かれていたと思う。
安西はいつまでも甘ったれてて嫌だったけど、最後の最後に少し見直せる一面があってよかった。
安西のお父さんは最後まで嫌なやつだったけど、もう碧の人生に安西の父親の存在なんか全く関係のないことになっていって痛快だった。

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2024年10月05日

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ネタバレ

自分の居場所は自分で作っていくしかない。そして、自分の居場所というのは、ここにあるよ!って用意されているものじゃなくて、一つ一つ目の前のことをやっていった先に、居場所ができてくる。というもの。
今、私に必要なことは、心躍るものがあれば飛び込む勇気を持つこと。失敗を恐れず、(そもそも失敗だって何かに繋がる途中経過なのだ)ひとつひとつ、取り組んでいくこと。
ゆっくりでいい、とにかく少しずつ、自分なりに選択していこう。周りは関係ない、私のペースで。

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2024年09月15日

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主人公が、自分の本当にやりたいことを見つけて、周りを巻き込んでどんどん成長していく姿が良かった。
進み方もテンポ良く、情景が頭の中にくっきりと浮かぶほど、言葉が入ってきた。
最初は、だらしない彼氏だと思ったけど、彼なりにもがきながら頑張っていたんだな。でも、気に入らないとすぐ帰るとこ嫌い(笑)
そして何より、めっちゃハチミツ食べたくなる。
これ、映画化とかなったらぜひ観たい。

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2024年09月13日

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ここ最近星5つを乱発してるように思えるかもしれないけど、これは本当に本当に本当に良かった!!!!
(寺地はるなさんの本もっと読もっと)

主人公はじめ登場人物がみんな良い。
人間捨てたもんじゃないなって思える描かれ方、というか主人公の目線から見える世界がそうなのかも。
見習いたいところがたくさんあった。

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2024年08月29日

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ネタバレ

安西の気持ちわかるなぁ。
むしろ安西の方に近いかもしれない。
安西は碧のために頑張っていてもがいていたのに、楽しそうな碧からは『自分のために頑張ってる』って言われたら…ショックかも…
他人の顔色を伺って生きていたし、受け身で自分の居場所を見つけようと動いたことなんてないかも。
例え恋人でも周りの人がうまくいくのが嫌な気持ちはわかる…。

主人公、偉いと思う。
自分だったら多分クロエさんとうまくやれていない。
苦しい経験があるから人のことを考えられるんだね。
引っ越し後の電話の後からラストまで碧の両親が出てこないところが、『親子は他人だ』という考えを表しているように思った。
ここで居場所を見つけたんだなあ。

ラストの安西が、碧の絵を持ってくるのは、
ちゃんと碧のことを想っていたよ、って言いたかったのかな?


蔑ろにしがちだけど、ちゃんとごはんをたべて、自分の人生を生きようと思った。

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2024年08月26日

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お話はとても良かった。
でも彼氏と彼氏のお父さんが、クズなので中盤くらいまでは、もう読むの辞めようかと思ってた。
でもどんどんその2人を置いて話がどんどん進んで、もう別にこの2人がどうであろうと関係なくない?って頃にやっぱり2人とも離れていった。
「碧の今後の人生には、すこしも関わりのないことだった」ってほんとだよ。

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2024年08月25日

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ネタバレ

刺さる言葉がたくさんある一冊でした。自分の置かれた場所で最大限やってみる。やりたい方向にがむしゃらに努力を続ける。自分で選んだ道なんだから。全部自分なりの解釈ですが、背中を押されたような気持ちになりました。

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2024年08月21日

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すごくよかった ずっと読んでいたい本だった はちみつ買って帰りたい 理想と現実みたいなテーマがうっすらとある気がする

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2024年08月12日

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新しい地でゼロから自分の居場所を作っていく主人公は逞しい。辛かった記憶をどう受け入れるか、乗り越えるか、向かい風があったほうが、力強く前に進めて、体力もつくのかも知れない。物語は終わったが、続きを想像すると明るい気持ちになる。

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2024年12月03日

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人は食べたものでつくられる。
自分を大切をしない人が、人に大切にされるわけがない。

よく聞くフレーズだけれども、この小説を読んで改めてその通りだなぁと。
料理、ついつい適当に作りがちだけれど、自分や家族のために丁寧に作りたいと思った。

出てくる蜂蜜を使った料理が美味しそうで!
実際につくってみたい。

解説が宮下奈都さんなのもいい。
まさに居場所の話だと思う。

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2024年11月29日

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星3か星4で迷いましたが、料理が美味しそうだったので、星4になりました(-ω☆)キラリ
アボカドとサーモンのパスタ、ちらし寿司、鶏の照り焼き、マリネ、煮しめ、桃のコンポート、ソーダ、かき氷、サンドイッチ、パンケーキ…などなど、物語の後半から怒涛のハチミツ料理ラッシュ。マドレーヌのくだりが1番好きかもです。
『自分が明日死ぬって分かったら…あーどうだろう。どうしよう、どうしようっておたおたしているうちに1日終わりそうな気がする。』周囲に逆らえず流されて生きてる印象だったのに、気づいたら、主人公がしっかりとした芯を持って、自分が生きていく居場所を見つけていたところも良かった。

『明日世界が終わるとしても、今日巣箱を掃除し、蜜を絞り、花の種を蒔く。それから、今日のごはんは何にしよう、と考える。たとえ、それがなんの意味をなさなくても。明日がなくても、今日は今日だ。』

2024.11

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2024年11月11日

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ネタバレ

生きてる限り環境は変わる、それに順応していくしかない。
恋人の父親にひどい対応を受けても、表面上では淡々と自分にできることをしていって、少しずつ居場所を作っていく碧がかっこいい。安西は幼すぎてなぜ付き合っているのか共感できなかった。黒江の元妻の庇い方といい、他人がどう思うより自分がどうしたいかが大事だと伝えてくれる。養蜂の世界が鮮やかに描かれていて、蜂蜜を買おうと早速思った。

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2024年11月01日

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ハチミツを食べたくなった、そしてご飯をしっかり食べていきようって思った。ご飯を自分で作って食べることは紛れもなく今日の自分を生きることなんだと。
その間に、自分も自分の周りも変化するんだけれど、それは受け入れたいし、幻想を見るのではなく地に足をつけていきたい。
流されることはいけないことだと思っていたけど、よりよい生き方を見つけながら少しずつ変わっていくのが自然なことなんだな〜

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2024年10月12日

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なるべく蜂蜜を摂るようにし始めたところなので、共感できる箇所が多かった。蜂蜜を使った料理やお菓子が美味しそう。

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2024年10月05日

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初めての寺地はるなさん。そしてジャケ買い。

碧(みどり)がいじめられていた中学生の時にであった蜂蜜がきっかけで、後ろ向きだった人生が前を向いて進んでいくストーリー。

結婚するために彼氏の安西の父に認められるように(これがまた親子ともどもクズすぎ)、地代を請求してこいと養蜂場へと足を運ぶのだが、そこで知り合う養蜂場の黒江の心も変わっていくんですよね。

周りの人達との支えがあって、碧がどんどんたくましくなっていく成長っぷりが、ホッとするのです。
とりあえず他人を妬む安西と別れて良かった。最後のシーンは良かったのですが…どうにもこうにもこんな男とは付き合えない(笑)

蜂蜜の作り方は、テレビ番組やYouTubeでも拝見したことがあり自然の甘さが実感できることには作業者の苦労も対策も紆余曲折経て作っていってる…。
わたしたちが食する蜂蜜に作業者の顔を浮かべて使っていきたい…と思いました。

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2024年09月03日

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ネタバレ

私には安西のどこがいいのか、まったく分からなかったけど笑、主人公が色々なものや人と新たに出会い、成長していく様子が素敵で、元気をもらえた!
序盤から気になっていた、蜂蜜をくれた女の人にちゃんと出会えて良かったなあ。

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2024年08月27日

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自分を軽んじないこと、正義や卑怯でない事だけに縛られて取捨選択しないこと。
どうしたいのか、どこへ向かいたいのか。
自分の気持ちに寄り添う事の大切さを教えてくれた一冊。

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2024年08月16日

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ハチミツがきっかけに物語が繰り広げられて行く。
表紙の絵が可愛くて気になっていたので読めてよかった。
主人公の彼氏がつくづくクズっぽくて主人公には共感できなかった。父親も言い分がわがままだし。
黒江さんとの出会いをきっかけに主人公が変化して、周りも変化していく様子が見れたのは面白かった。

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2024年08月12日

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始めはダメ男のために仕事も辞めてダメ男の地元について行ったと思って、碧にイライラした。安西の父の言うとおり(言い方は大変失礼だが)、碧もその程度の女だと思った。
しかし、中盤からあれ?碧は自分のために頑張っているんじゃないか?と思い始めて、徐々に物語にのめり込んでいった。
終盤には『もし明日人生が終わるとしたら』の問いに、碧は始めから自分のために答えを出していたんだなと確信した。

そして何よりも黒江の青鬼さに胸が苦しくなった。碧が黒江のそばに弟子としてでもいてくれて本当によかった。あと、あざみさんがまだ謎めいたままなのが気になる。

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2024年08月08日

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後半になるにつれ夢中になって読めた。
色々と明らかになっていく。
蜂蜜欲しくなる使いたくなる。
蜜蜂も守るために生きてるんだよな、すごいな、と思いつつ実際目の前にすると嫌だなって思っちゃうんだろうなと思うけど。笑

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2024年08月03日

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寺地はるなさんは、「水を縫う」が素晴らしかったので、他の作品も読んでみたいと思ってこの作品を読んでみた。

主人公の碧とはちみつ農園に関する周りの登場人物が魅力的だが、いかんせん恋人の安西がダメダメ過ぎる。父ちゃんも最悪。
後半のあさのはちみつエピソードもこの話の結構核になる所なのにあっさりし過ぎてしまった。

すすんでいく文体の雰囲気は好きな感じだけど、あと一歩何か足らない。
やっぱり前半と後半とを繋ぐあさのはちみつのエピソードが肝だよなぁ…。

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2024年07月31日

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寺地はるなさんの作品3冊目。ほっこりあたたかい読後感でやっぱり期待を裏切らない。今後も開拓したい。
自己肯定感が低く、自分のことがなかなか好きになれない私に、「自分が自分のことを大事にすること」の大事さがグサグサ響いた。
「自分の居場所は自分で作る」ということ。それが自分が目指した場所でも、そうではなくたまたま流れ着いた場所でも、自分で自分がどこでどうやって生きていくかを探っていくこと。お仕事をしていて「私はどこまで貢献できているんだろう」「私の存在価値ってあるんかな」と思うこともあるけど、どんな環境でも適応して生きる蜜蜂みたいに、自分の力で作り出していかなきゃ。勝手に存在しているものでも、誰かが作ってくれるわけでもない。「ストレスのせいにしたくない」「人見知りだから」と便利な言い訳をしないと心に決めている碧みたいな、強く、逞しく、かっこいい生き方ができるようになりたい。

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2024年07月06日

ネタバレ 購入済み

主人公は強い。。

主人公が強い人だなぁと思いつつ、逆境に立ち向かって行くとこがすごいです。
ただ、ハッピーエンドが好きな方には向いていないお話かと思います。。

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2023年03月11日

Posted by ブクログ

その場所で、ちゃんと生きていく。生きなきゃいけない。そして、生きてる限り環境は変化していく。自分の環境の変化を嘆くのでなく、その環境に自分の場所を作るよう行動するって、生きている限り大切なことだと強く感じた

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

寺地はるなさんの作品は以前にも読んだことがあったのですが、その時と同じ印象を受けました。
この方のお話は、他者に寛容で人生に前向きな人には共感できる?もしくは心が優しい人に向いている?
他人に厳しい私にはどうも向いてない作品でした
ドロドロした内容の作品ばかりが好きというわけでもないのですが
ハチミツはできるだけ摂取しようと思います

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2024年12月10日

Posted by ブクログ

碧の強さがすごい。
恋人との関係、新しい地での生活、初めての体験、どれも簡単に乗り越えられるものでもないのに行動して周りの人に信頼されて助けられていく姿に感動した。

食べることは生きること。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

あることがきっかけで

養蜂場の手伝いをすることになり

見知らぬ人たちの中で自分の

居場所を作っていくお話。

人って何がきっかけで変われるか

わからないもんだ。

それにしても不器用だなと思う。

不器用な人たちだけれどみんな

賢明に生きているのが愛おしい。

そして人との出会い

どんな出会いにも意味があるのかもしれない

というか意味のあるものに

するのは自分なのかもしれない

よし、頑張ってみよう。

そんなふうに思える一冊だった。

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2024年08月29日

Posted by ブクログ

2時間半で読み終わりました。
自分の居場所は出来るものではなくて作っていく。前に進む主人公にとても満ち足りた気持ちになる本でした。

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2024年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

安西私は嫌いじゃない。ああいうどうしようもない人っているし、順風満帆そうに見える彼女に対してうまくいかないでくれ…的なこと思っちゃうのとかすごい人間味あるなって感じた。最後に絵をあげるところとか安西なりの心からの大好きだったよの不器用な伝え方だったんだろうな〜

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2024年04月12日

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