寺地はるなのレビュー一覧
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寺地はるなさんの初エッセイ。言うほど彼女の本をたくさん読んでいるわけではないが、それでも、『こういう人からあの作品たちは生まれたんだなー』となんとなく腑に落ちる感じがした。
共感するところもあれば、変わった人だなと思うところもあり、でもそれを「そうですか」と受け入れてくれる気がする。本書のなかにもたびたび「考え方は自由」「人それぞれ」といった趣旨の記述があるし。ユーモアもふんだんに盛り込まれていて、思わず吹き出してしまう部分もあり。読んでいて、肩の力が抜けていくような、…全部に共感したわけではないのに、それでも不思議な居心地の良さを感じるエッセイだった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ展開が気になり、一気に読めた本。
考え方の根本が主人公に似ている気がして考えさせられた。
自分がこうしていられるのはたまたま運が良かったということ。
清瀬の天音さんとのかかわりが、親切の押し売りみたいで、案の定天音さんに跳ね除けられるわけだけど、そうしてはじめて清瀬の心に「川のほとりに立つ者は」が腑に落ちたのが痛いくらいにわかる。
優しい人であることが正しいわけではないと言う感じがすごく自分に刺さった。私はいかにも上っ面の優しい人なんだなぁと思い知らされる。
川の底の石の数はわからなくても、これからは少しでもわかろうとする人になりたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ友人Aの勧めで読んだ本。
寺地はるなさんの本はおそらく初めて手にしたが、書き振りがその友人のかんじがすごくて、好きな小説を自分で手繰り寄せるってこういうことかーすごいなあって思った。文学作品が中に出てくるところや、「川のほとりに立つ者は」の続きの言葉。
全体的に、その面から見ただけじゃ知り得ない事情だったり、見えない思いがあるんだよね、それを想像できますか?できたとして、どうしますか?っていう問いがずっとあった。それは、男だから、女だから、努力不足だから、発達障害だから、恵まれてるから、恵まれないから、など、川のほとりに立つ者から見ればそうやって決めつけられることも、川底の石の本音とは違うこ -
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ネタバレ2026.02.21
きっと無限に時間があったら、この本の良さを長々と書き連ねていたと思う。
あらすじとタイトルから勝手に、レトルトカレーが売れるまでのサクセスストーリーで、その過去の栄光を知ることにより祖父と孫のわだかまりが消えていく、、のようなストーリーを想像してしまっていたので、これからこの作品を読む人には全く別物だと言いたい。
カレーが幾度となく登場するのだが、それはこの作品にそっと花を添えているような、この物語を縁取るような枠のようなものだ。
主軸は『ガンコで「昭和の男」をまさに具現化したおじいちゃん』と、『潔癖症の孫』がひょんなことから一緒に住むことになり、関わることにより -
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ある出来事がきっかけで他人の料理を受け付けなくなった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに難病を抱えた美少女の妹がいるという噂を聞き、見に行ったことで仲良くなる。
時枝くんのある画像から国際交流プラザで働く紗里が原因だとわかり…。
冬真を中心に周りの人たちとの関わりで繋げる連作短編集になっている。
みんなが真っ直ぐだから繊細だから少し生きづらく感じるのだろうか…
だが冬真を見ていると時枝くんと親しくなってから強くなったような気がする。
誰かを守ろうとするからだと思うとその優しさがときには悲しくさえ感じてしまう。
どれにも愛はある。
それは確かに感じられた。
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作中にはっきり出てくるADHD、ディスレクシアだけじゃなく、登場人物それぞれに何かしらあるのだろうなという印象。
なので、割と情報量が多いなというか、発達障害にすごくフォーカスしてるなと思った。ここまでフルメンバー揃う環境も逆になかなか難しい。
発達障害盛りだくさんとはいえ、薄っぺらさを感じることもなく、それぞれの人物像がきちんと見えるものだった。
障害があると先に言っていたら何なんですか?という彼女の言葉は、本当にその通りだと思う。
先に情報を与えられたら、そのフィルターを通してしか見ない、接しない人もいる。
それを知って一緒に手立てを考えてくれようとする人の方が少ないのではないか。
障害 -
Posted by ブクログ
短編のようにエピソードが6つ積み重なり、一つのお話となる展開でした。他の人が作ったものを食べられないような少し神経の細い高校生、冬真(他にも言えない秘密あり)が同級生の時枝と親しくなる。きっかけは高校でよく一緒にいる仲間が、時枝の妹が美少女だったので探りに行って欲しいと言われたこと。
時枝が学校とは全く関係ないイベントでやったことがSNSにあがっているとクラスで話題になるのだが、そのイベント側の紗里から語られるのが2章。紗里もやせていないといけないという縛りを持ち、生きづらいのだが、マッチングアプリで知り合った水田も大きな陰りを持つ者だった。
少しずつ登場人物たちがかかわり合って行くのだけれど