寺地はるなのレビュー一覧

  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地はるなさんを身近に感じる程、共感する内容が多々ありあっという間に読み終えた
    短編のエッセイなので隙間時間に読める

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    2025年12月21日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    「出生の秘密も家族の問題も抱えていないし、壮絶な過去の心的外傷もない」という会社員、實成冬至が主人公。實成は父を亡くした後、得体のしれない不安(モヤヤン)にとり憑かれるようになり、それを遠ざけるため夜道を歩くようになるが、そのうち、それぞれに複雑な事情を抱える会社の同僚や元カノなど、深夜の散歩のメンバーが増えていく。その散歩メンバー間のゆるやかなつながりやほのかな成長を描いている。
    大きな盛り上がりがあるわけではないが、心に沁みてくる良い小説だと感じた。迷いながらも善く生きようと日々の生活に向き合う「まじめ」な主人公に好感を持った。
    夜の散歩メンバーが解散してしまうという結末は、この小説として

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    2025年12月21日
  • やわらかい砂のうえ

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    なんとも、まぁ色々と考えすぎなメンドクサイ主人公でしたwww
    かっこよくなくっても、めんどくさくっても完璧じゃなくても、いいじゃない。
    誰かに「大丈夫よ。」って言ってもらいたい。
    そんな日も、あるある。大丈夫。
    Un nouveau pas.
    新たな一歩がふみだせますように。

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    2025年12月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    毎日あくせくしながら家族の生活を整えている自分に寄り添ってくれる一冊。寺地さんはけっこうしんどい幼少期(学生時代も?)を過ごされたのだろうなぁ。「なぜ女性に歳を聞くのは失礼だと感じるのか?」自分にも愚かな固定観念があるのでは?と、ハッとさせられました。寺地さんが書かれた小説も読んでみます。

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    2025年12月20日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    支えだけど、あったかいいろんな人たちの話が詰まった1冊。そうちゃんとおばあちゃんの話が泣かせてくれた。自転車のじいちゃんが、引き取る間に、ばあちゃんを十分に大事にしたから、全然泣かなかった。別れは辛くない。

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    2025年12月17日
  • 世界はきみが思うより

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    パウンドケーキですな
    そんなお話
    全部伝わったな

    そして衝撃の真実が明らかになりました!
    たぶんこれ知ったらみんなびっくりすると思う
    なんていうかやっぱりこの「びっくり」ってやつは世界に溢れているのね

    あ、そうか
    『世界はきみが思うより』びっくりに溢れているってことか!(絶対違う)

    あー、でも「びっくり」にも、いい「びっくり」と悪い「びっくり」がありましてー
    今回のはいい「びっくり」やな

    『オズの魔法使い』ってシリーズものなんだってさ!

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    2025年12月17日
  • 水を縫う

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    初の寺地はるなさん作品、とても良かった。

    ゆるゆるとなんの変哲もなく動き出した物語が、読み進めていくうちにぐんぐんとスピードを上げて、しずかに熱量も高まっていき、気づくと夢中になって読んでいた。

    章ごとに変わる語り手に、深く感情移入して胸にグッとくるシーンや、クスッと思わず笑ってしまう言葉がたくさん散りばめられていた。

    私が特に好きなのは、黒田さんが語り手の「しずかな湖畔の」。
    語り手が息子、姉、母、祖母…ときて、次が父ではなく、黒田さんというところが意外だったが、この章で一気に本作が立体的に見えてきた。


    最近では「女らしく」「男らしく」なんてあからさまに言われることはほぼなくなった

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    2025年12月17日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにした短編集。年齢のせいか、成人と結婚の話は微笑ましかった。
    祭りには儚さを、葬式には哀しさを覚える。
    人生の節目がぎゅっと凝縮された物語を読むと、自分の来し方を振り返って身が引き締まる。
    今、出会えてよかった。

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    2025年12月16日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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     閉鎖的な村社会から飛び出して十数年、久しぶりに集まって会うことになった三人の幼馴染の、悩みや葛藤、その先に踏み出す未来を描いた物語です。

     メインの主人公は、高校を卒業すると同時に家出して十数年、まったく地元に寄りつかなかった作家志望の天。この先も喧嘩別れした家族の元には戻る予定がなかったのだが、ある日幼馴染のミナから幼馴染で当時よく一緒にいた三人で会おう、という連絡をもらう。中学を卒業した時に、お互いに宛てて書いた手紙が見つかったのだという。三人でそろって開封しようと言われたが、その手紙に書いた文章を思い返すうち、彼女の中に当時の記憶が蘇ってきて――。

     このお話は、何人もの目線から多

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    2025年12月16日
  • ガラスの海を渡る舟

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    p91
    他人は、自分の言ってほしいことを言わせるための装置じゃない。
    p250
    茂木くんは人に気を遣わせない言葉をたくさん知っているのだなと感心せずにはいられない。

    印象に残った。

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    2025年12月15日
  • ガラスの海を渡る舟

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    私の好きな寺地はるなさんの本。
    やっぱりいい。繊細で透明感があって心に染み入る。
    祖父の残したガラス工房を継ぐ兄妹、道と羽衣子のお話。仲がいいとは言えないふたり。発達障害と思われる道は普通のことが上手くこなせない。羽衣子は平凡でない特別を求めているけどなかなか上手くいかない。お互いが理解できないし苦手なふたり。
    羽衣子のしんどさを想った。しょうもないと思っている兄にはガラス作りの特別な能力がある。母はいつも兄を見ている。自分は何者にもなれないのではないか、そんな焦りと葛藤の日々。
    道は道でしんどかったね。みんなが普通にできることができない自分を持て余して、苦しかった。

    十年の年月の中でのいく

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    2025年12月15日
  • 世界はきみが思うより

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    美しい顔立ちの少年、無断でその写真をSNSに載せた人、自分を罰するためマッチングアプリに登録する人等の連作短編集。

    しみじみと良かった。おかずシェアの会はいいアイデア

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    2025年12月15日
  • リボンちゃん

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    優しくほっこりした展開なのかなと思っていたら、それだけではなかった。地道に、ときに軽やかに生活する人々が描かれている。清々しい寂しさの漂うラストも好き。
    頼もしい一歩を踏み出す登場人物達に幸あれと願いたくなる。

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    2025年12月14日
  • カレーの時間

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    表紙が可愛らしくて手に取った本。
    「令和男子」と「昭和の頑固オヤジ」、2人の共通点は血の繋がり以外ほとんど無くて、性格はほとんど真反対。そんなふたりが一緒に暮らす話。

    どうしても相容れない人がいる。苦手な人がいる。そんな人達の人としての輪郭が浮き彫りになっていくような話。表面と内面、今と過去、当たり前に全ての人たちが併せ持つそれらを改めて意識できる素敵な一冊だった。

    良い意味での表紙とタイトル詐欺。

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    2025年12月14日
  • 世界はきみが思うより

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    料理って
    味、場所、誰ととか、もう記憶に残るよね。
    この本を読んでてすごく思った。
    あの時のあの味…

    人が作った料理が食べられない
    それ、ちょっとわかったりして。
    自分だけが清潔で繊細だと思い上がっている
    そんなんじゃ全然ないんだけど。
    そうなのかな…
    ワタシも
    『世界が信頼できない』
    括りじゃないけど、何かしらあるんだろうな。
    共感してしまう。

    世界は、そんなに優しくないのかもしれない。
    それでも強くいられるそれぞれの気持ちに
    勇気と希望がみえて。
    そこでの幸せを感じた。
    『世界への信頼を取り戻したい』
    いいね。

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    2025年12月13日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ネタバレ

    著者に非常に親しみを感じてしまうエッセイ集。

    世の中の「常識」に疑問を持ち、ひっかかったら立ち止まり、はたからはぼーっとしていると思われようとも、考え続ける。

    「この本が『だるいよねー』と言い合えるあなたの友みたいな存在になれたらいいと思っています。」とあるが、まったくその通りの本。
    思わず吹き出してしまうところが多々あるので、人目のあるところでは読まないほうがいいかもしれない。

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    2025年12月13日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    夜が暗いとは限らないし、必ずしも朝が明るいとも限らない。
    今の私は努力をしている訳でもなく、ただ毎日を淡々と生きている。何も変わらず、何も成長していない。周りのみんなはずっと日々を生きていて、成長していて好きなことを見つけて、毎日楽しく過ごしているんだと思ってた。でもそうじゃないのかもしれない。もしかしたらいつも笑顔の人も家で泣いているのかもしれないし、優しい人は実は影で苦しんでいるのかもしれない。でも、それを無理に知ろうとは思わない。そこは他人が入り込むべきではないから、それぞれがそれぞれの思いを抱えて生きていくのがいいと思った。
    この本は、こうしなさいとかああしなさいとか読者に言っている訳

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    2025年12月13日
  • 川のほとりに立つ者は

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    相手を見る。
    するとまず見えるのは、表情や目、仕草、行動。
    当たり前だけど、その心の内は見えない。
    だから、その人を判断する材料はそれら見える外見のみになる。
    それは別におかしいことではないし、たくさんの人と出会いコミュニケーションを図っていかなければいけない大人の現代社会において、ごく普通のことだと思う。

    しかし、その思い込みや偏見によって、認識を歪めてしまうことになることがある。
    例えば、その人の行動は心の内を素直に反映したものではなく何らかの要因で屈折してしまったが故かもしれないし、その要因がその人の思う正義だったり、周囲の環境だったり、明らかにその人が原因じゃないことだって多々ある。

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    2025年12月13日
  • 水を縫う

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    「女らしさ」「男らしさ」「母親だから/父親だから」等といった社会や文化からの役割の押付けに傷ついた経験を持っていたり、抗ったりしている家族のお話。

    私は「傘の下で」に感銘を受けた。
    「あなたが原因だ」と言われないように、自分の行動や感情を制限して人生を抑え込んできたけど、怒っていいんだって気づかせてもらえた。

    社会は男性優位で女性は「優しい」「配慮ある」とかの役割を押し付けられるけど、そんなのは受入れなくていい。

    清澄も「手芸が好きと言ったらどうせ気持ち悪がられる」と思っていたけど、宮田は違った。

    社会や文化からの役割の押付けはあって、「皆がそうなのではないか」「外れてる自分は変なのか

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    2025年12月13日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    何かのおすすめで、感動ものとのことで読みました。悲しい物語ですが、作者の言いたいことがよくわかりました。みんな幸せになって欲しいです。
    最後までまおさんのことは、読んでても
    天音と読んでいました笑

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    2025年12月12日