寺地はるなのレビュー一覧

  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地はるなさんの初エッセイ。言うほど彼女の本をたくさん読んでいるわけではないが、それでも、『こういう人からあの作品たちは生まれたんだなー』となんとなく腑に落ちる感じがした。
    共感するところもあれば、変わった人だなと思うところもあり、でもそれを「そうですか」と受け入れてくれる気がする。本書のなかにもたびたび「考え方は自由」「人それぞれ」といった趣旨の記述があるし。ユーモアもふんだんに盛り込まれていて、思わず吹き出してしまう部分もあり。読んでいて、肩の力が抜けていくような、…全部に共感したわけではないのに、それでも不思議な居心地の良さを感じるエッセイだった。

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    2026年02月22日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    展開が気になり、一気に読めた本。

    考え方の根本が主人公に似ている気がして考えさせられた。
    自分がこうしていられるのはたまたま運が良かったということ。
    清瀬の天音さんとのかかわりが、親切の押し売りみたいで、案の定天音さんに跳ね除けられるわけだけど、そうしてはじめて清瀬の心に「川のほとりに立つ者は」が腑に落ちたのが痛いくらいにわかる。
    優しい人であることが正しいわけではないと言う感じがすごく自分に刺さった。私はいかにも上っ面の優しい人なんだなぁと思い知らされる。
    川の底の石の数はわからなくても、これからは少しでもわかろうとする人になりたい。

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    2026年02月22日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    友人Aの勧めで読んだ本。
    寺地はるなさんの本はおそらく初めて手にしたが、書き振りがその友人のかんじがすごくて、好きな小説を自分で手繰り寄せるってこういうことかーすごいなあって思った。文学作品が中に出てくるところや、「川のほとりに立つ者は」の続きの言葉。

    全体的に、その面から見ただけじゃ知り得ない事情だったり、見えない思いがあるんだよね、それを想像できますか?できたとして、どうしますか?っていう問いがずっとあった。それは、男だから、女だから、努力不足だから、発達障害だから、恵まれてるから、恵まれないから、など、川のほとりに立つ者から見ればそうやって決めつけられることも、川底の石の本音とは違うこ

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    2026年02月21日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    同じ登場人物の中で
    主人公が代わっていく短編集

    誰もがみんな自分を抑えて人のためを思って行動するのだろうけれど
    それがうまくいったりいかなかったりが
    人生なんだなと思う

    時田翼の優しい感じがよかった

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    2026年02月21日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    2026.02.21

    きっと無限に時間があったら、この本の良さを長々と書き連ねていたと思う。

    あらすじとタイトルから勝手に、レトルトカレーが売れるまでのサクセスストーリーで、その過去の栄光を知ることにより祖父と孫のわだかまりが消えていく、、のようなストーリーを想像してしまっていたので、これからこの作品を読む人には全く別物だと言いたい。

    カレーが幾度となく登場するのだが、それはこの作品にそっと花を添えているような、この物語を縁取るような枠のようなものだ。

    主軸は『ガンコで「昭和の男」をまさに具現化したおじいちゃん』と、『潔癖症の孫』がひょんなことから一緒に住むことになり、関わることにより

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    2026年02月21日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    生きる事が辛かった中学生の女の子が、ある女性と出会い蜂蜜を通して、少しずつ強くなっていく話。身体も心も健康でいるには食は大事な事も伝わってきた。

    通りすがりのある人に救われる事もあるよなぁ。人生何がきっかけで生きる力をもらえるかもわからない。

    作中に出てきた文章。
    「蜂蜜をもうひと匙足せば、たぶんあなたの明日は今日より良くなるから」
    魔法のような素敵な言葉。弱ってる時や疲れてる時自分を大事にできるのは自分だけ。
    私も蜂蜜をなめたくなった(^^)

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    2026年02月20日
  • 水を縫う

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    ネタバレ

    かわいい をずっと避け続けて、綺麗なウエディングドレスにも全く興味を持たなかった姉が最後に弟の刺繍が入ったドレスを着て、無邪気に喜んでいるシーンがとても好きだった。

    姉弟の名前の意味を黒田さんが教えてくれるシーンも好きで、最後の章のタイトルにもなった、流れる水は淀まない という言葉は昔聞いたことがあったがこの本で思い出した。

    進み続ける弟はずっとまっすぐで目立たなくてもずっと自分の好きなものを突き詰めて腐ることなくいてほしいとも思った。

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    2026年02月19日
  • 水を縫う

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    裁縫が好きな清澄と、「かわいい」のが嫌で、市販のウェディングドレスを着たくない姉の水青、その二人を取り囲む大人たちそれぞれの思いと葛藤がすごくよく表れている作品だった。
    清澄の姉、母親、祖母など色々な視点から描かれていて、読めば読むほど家族の形や不器用な愛が見えてきて、愛おしく読めた。
    個人的には、黒田さんの存在がすごくよかった。

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    2026年02月18日
  • こまどりたちが歌うなら

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    たしかに、こまどりたちが歌ってた。
    対話が成り立つ関係と環境にあるしあわせ。
    それぞれが、それぞれのポリシーでもって生きてる。だからこそ、折り合いのつけ方やつけようとする姿勢が大切ですよね。
    「あなたはどうしたい?おしえて」っていう慈しみ。人生は詰まるところ「自分がどうしたいか」の軌跡。
    和菓子の描写は物語の緩衝材、おいしそう。

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    2026年02月16日
  • リボンちゃん

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    主人公は常にリボンを身につける32歳の百花。
    かといって乙女でもなく淡々としている。他人と一緒、個性がある、個性的って素晴らしい、じゃあそうじゃない良い子は?さらっと元カノがいる設定だったり、
    視点が面白く新鮮だった。

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    2026年02月13日
  • 世界はきみが思うより

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    ある出来事がきっかけで他人の料理を受け付けなくなった高校生の冬真は、同級生の時枝くんに難病を抱えた美少女の妹がいるという噂を聞き、見に行ったことで仲良くなる。
    時枝くんのある画像から国際交流プラザで働く紗里が原因だとわかり…。

    冬真を中心に周りの人たちとの関わりで繋げる連作短編集になっている。

    みんなが真っ直ぐだから繊細だから少し生きづらく感じるのだろうか…
    だが冬真を見ていると時枝くんと親しくなってから強くなったような気がする。
    誰かを守ろうとするからだと思うとその優しさがときには悲しくさえ感じてしまう。

    どれにも愛はある。
    それは確かに感じられた。



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    2026年02月12日
  • 声の在りか

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    ネタバレ

    最初は旦那とも子どもとも向き合えてなかった主人公が、放課後デイサービスでのパートを通して、向き合えるようになっていけたのがよかった。それにしてもママ友ってしんどいな〜、、なかなか自分の意見を言うって難しいけど、加担するようなことはしたくないなあ

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    2026年02月12日
  • 川のほとりに立つ者は

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    作中にはっきり出てくるADHD、ディスレクシアだけじゃなく、登場人物それぞれに何かしらあるのだろうなという印象。
    なので、割と情報量が多いなというか、発達障害にすごくフォーカスしてるなと思った。ここまでフルメンバー揃う環境も逆になかなか難しい。
    発達障害盛りだくさんとはいえ、薄っぺらさを感じることもなく、それぞれの人物像がきちんと見えるものだった。

    障害があると先に言っていたら何なんですか?という彼女の言葉は、本当にその通りだと思う。
    先に情報を与えられたら、そのフィルターを通してしか見ない、接しない人もいる。
    それを知って一緒に手立てを考えてくれようとする人の方が少ないのではないか。
    障害

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    2026年02月11日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ちょっと泣きそうになった。
    人の悲しい、寂しい感情が描かれてるんだけど、最後はけどこの世界もいいぞ!って思える作品だった。

    「コードネームは保留」「タイムマシンに乗れないぼくたち」「対岸の叔父」が特に好き!

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    2026年02月11日
  • リボンちゃん

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    前半は全然文字が頭に入ってこなくて、ストーリーが掴みにくかったです。後半は面白くて、サクサク読めました。躁鬱とか、ジェンダーとか、学習能力とか、なんか諸々が詰まってます。

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    2026年02月11日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    すごく読みやすくて内容もよかった。

    100%の自信を持って、現状の自分自身に満足している人なんてなかなかいない。
    みんな折り合いをつけながら精一杯に生きている。
    だから、固定観念とか、世間体とか、自分の価値観だけを頼りにするんじゃなくて、まっすぐな気持ちで大切な人に向き合うことが必要なんだと思う。
    人と関わることでたくさんの刺激を受けるし、自分の考えに変化も生じる。人生に正解はないし、振り返ることはできても後戻りはできない。
    そんなことを考えさせられた。
    心温まる素敵な作品。

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    2026年02月11日
  • 世界はきみが思うより

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    短編のようにエピソードが6つ積み重なり、一つのお話となる展開でした。他の人が作ったものを食べられないような少し神経の細い高校生、冬真(他にも言えない秘密あり)が同級生の時枝と親しくなる。きっかけは高校でよく一緒にいる仲間が、時枝の妹が美少女だったので探りに行って欲しいと言われたこと。
    時枝が学校とは全く関係ないイベントでやったことがSNSにあがっているとクラスで話題になるのだが、そのイベント側の紗里から語られるのが2章。紗里もやせていないといけないという縛りを持ち、生きづらいのだが、マッチングアプリで知り合った水田も大きな陰りを持つ者だった。
    少しずつ登場人物たちがかかわり合って行くのだけれど

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    2026年02月11日
  • こまどりたちが歌うなら

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    諦める気持ちがすごくわかった。
    私もそうだったし、今もそういうとこもある。
    それぞれ頑張ってることも、戦ってることも違うけど、余裕がない時はそこを慮れないのもわかる。
    でも、気にかけてくれたり、一緒に戦ってくれる人がいる幸せはかけがえがないものだと思った。

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    2026年02月10日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるな作品3冊目かな?
    本当に毎回思うのは読みやすい。

    今回の話的に恋愛はないかと思っていたけど、最後に持ってきてここ最近で一番ズキュン!ときた。
    母の涙はよく見たことがあるが、父の涙は高校三年生の離婚して初めて自分の息子(私の兄)とあったときかな。男性は女性に比べて情緒が安定しているのは何故だろう。月経を除いた程で

    この作品を見ているとやっぱりカップルは性格が逆な人に好かれるのかな?翼と小柳・鉄腕と玲子が例みたいに。

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    2026年02月10日
  • 世界はきみが思うより

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    同じことについて描写していながらも、見方を変えて良いようにも悪いようにも語っているその違いが、世界観や人間関係に厚みを加えていて良かった。

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    2026年02月10日