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愛され度200%! 大人気著者初の短篇集
商店街で働く南優香は、いまよりほんの少し愉快に生きるためのライフハックを思いつく。今日から私、殺し屋になる――(「コードネームは保留」)。
博物館の片隅で現実逃避に余念のないサラリーマンと小学生。つい悩みを吐露し合ってしまった二人の本当の願いは……(表題作)。
読むほどに心が楽になる、7つの物語。
解説・森川すいめい
目次
(1)コードネームは保留
(2)タイムマシンに乗れないぼくたち
(3)灯台
(4)夢の女
(5)深く息を吸って、
(6)口笛
(7)対岸の叔父
単行本 2022年2月 文藝春秋刊
文庫版 2025年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
**コードネームは保留**
殺し屋になりきって生活することで、日々の寂しさや辛いことから自分を守っている会社員。
殺し屋なら、ひとりでおにぎりを食べて寂しいなんて思わない。そんな女性が好きになった同僚を想って発した言葉。
> P42
でも、好きな人にどうあってほしいか、ということならばすぐに答えられる。
**「好きな人に、ちょっといい枕で眠ってほしいとよく思います」**
>
**タイムマシンに乗れないぼくたち**
学校、家、友人関係…いろいろなことで悩む小学6年生のボク。博物館で出会ったおじさんとはなし、時間を共有することで少しの安らぎと、勇気をもらう。
タイムマシンには乗れなくても、恐竜に会いに行けなくても、逃げたり近づいたり、なにもしなかったりできるんだ。
●結婚と価値観
> P64
違った「のに」結婚して、違った「から」離婚する。
>
●いろいろ、あるよね
小さいことも、大きいことも、誰にだって「いろいろ」ある。何かイヤなことがあった。もっと人に優しくしたい。相手が嫌だと思ってしまう自分が嫌だ。そんな気持ちがいっぱいになった時、よくわからないままに泣いてしまう。
●だいじな人
> P72
「ねえ、だいじな人って、たまにやっかいだよね」
「やっかいで、だいじだ」
>
**灯台**
物言わぬ灯台。近くにいても害はないからなんでも言える、むしろ温かい光で照らしてくれる。本気じゃないから甘い言葉もかけられる。だってその人たちにとって本当に大切な人は他にいるのだから。そこでは本音は押し殺す。
優しい人。相談しやすい。一緒にいたい。なんでも話せちゃう。
「ちょうどいい第三者」の間違いじゃないのか
Posted by ブクログ
本の帯にある「さみしさに、ほっとする」というフレーズに惹かれて購入。
短編集だから毎日少しずつ…と思っていたのに、気づいたら一気読みしていた。
各短編の書き出し。気になる…と、わくわくした。
作中には、時々、突如パワーワードが出てきて、クスッと笑わされる感じも好き。
どのお話も、なんとなく、さみしい。そのさみしさは、決して否定的なさみしさではない。さみしさのなかで、自分を読み解き、受け入れ、他者に優しい人たち。
集団の暴力性について。人間関係における感情がリアルに丁寧に描いてあるので、そういったシーンを読むと心がきゅっとなった。
いろんな生き方がある。そのことが粛々と描いてあり、どの生き方も尊い。
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