寺地はるなのレビュー一覧

  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    読み始めた時は、なんだかよく分からない話だなと正直思った。それが読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。
    私も思春期の頃は都会に憧れて、早く地元を離れたいと思っていた。だから天の気持ちも分かるし、特有のイタさにも共感できる。

    「他人の必死さを笑ったり、心配するふりして気持ちよくなったりする側より、笑われる側にいるほうがいい。」
    この言葉に背中を押された。

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    2025年09月14日
  • カレーの時間

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    年齢が離れれば生きてきた時代も違い考え方を理解するのも難しいものですが、人を大切に思う気持ちは年代を超えて同じなんだと思いました。
    この小説みたいな、食べ物と家族のあたたかさを描いた物語はとても好きです!

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    2025年09月14日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    SNSで紹介されてたのをきっかけに読んだんだけど,紹介してたのが,社会正義に基づいて,理詰めでバッサバッサと官僚や政治家を斬っていく,あの鋭い舌鋒の政治家.
    しかも,YouTubeではちょっとコミカルな顔も見せるギャップの持ち主で,日本の“政治界の頭脳三傑”の一人だと思ってるような人.
    …が!このタイトル?この表紙?この作風??
    えっ,本当に!?と思いながら読み始めたけど,読後にはしっかり納得していた.
    というか,むしろこの人がこの作品を勧めていたことが,自分にとっては強く印象に残った.

    物語は静かで,日常の細やかな場面が中心.
    でも,そこにさりげなく差し込まれる言葉たちが,じわじわと心に沁

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    2025年09月13日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    「水を縫う」を読んでその雰囲気が好きだったので、寺地さんの2冊目を読みました。
    碧はとても真面目で不器用だけど、強さも持っていると感じました。蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる、自分の力で明日を良くすることはできるということに支えられていたのだと思います。
    黒江と出会い、自分を変えた蜂蜜と関わることで新たな居場所を飄々と切り開いていく。
    考え方、取り組み方次第で変わるんだということを改めて考えさせられました。

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    2025年09月14日
  • カレーの時間

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    偏屈な祖父、なんだろうめっちゃこういう人知ってる。
    知ってるというかウチの父親だな。
    娘や孫たちのいたたまれなさや腹立たしさが分かる。わかりみしか無い。

    こういう小説だと頑固爺さんも最後は心を入れ替えたり、実は良い人だったんだね。的な話になりがちだと思うのだが、
    「悪い人じゃ無いんだけど…」止まりである。
    そして爺さんの過去話を知ったところで、「そんな事があったら仕方ないのかもしれない」とは全くならない。
    まあ、身内に近いのが居るので、そんなことぐらいでは誤魔化されんぞ。という思いもあるといえばある。

    でも面白い。
    主人公の言い回しというのか言葉のチョイスも面白い。
    「さびしさの紛らわしか

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    2025年09月12日
  • こまどりたちが歌うなら

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    皆が皆、強い訳じゃないんだな。。。
    誰しも弱い部分を持っていて、それを堂々と表に出せる人もいれば、出したくない人もいる。
    私はよく『だいじょうぶ!』って言ってしまうけど、本当に大丈夫でなければ言わない方がいいにグサッときた。
    『だいじょうぶ!』で本当に大丈夫だと思われて、誰も手を貸してくれなくても恨んではいけない。。。だって『だいじょうぶ!』って言ってしまってるのだから。心配をかけたくはないけど、少し手を貸してほしいって素直に甘えられたら楽なのだけど、なかなか性格ってものは変えられないよなー。

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    2025年09月11日
  • カレーの時間

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    3世代にわたる話が、祖父と孫の視点から語られている。3姉妹の世代の私は、1970年の大阪万博も親世代の祖父を看取った描写はありありと現実感をもって世代交代なんだなぁと感じられた。
    大阪に滞在中に読み終わったのもタイムリー。

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    2025年09月09日
  • ほたるいしマジカルランド

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     隣の芝は青く見える。
     他者と自分を比べて自己嫌悪に陥る。はたまた、自分と違うところに目をつけて受け入れられないと拒絶する。
     憧れや嫉妬の対象である相手にも悩みや嫉妬心があることを忘れて、「自分だけが」と悲観的になるのは苦しいことだ。しかし、いつもポジティブでいることは難しい。
     少し視点を変えるだけで、見える世界は大きく変わる。道端の石ころが宝石に勝る輝きを有するときがあるように。

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    2025年09月07日
  • カレーの時間

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    身内だったらちょっと恥ずかしいと思ってしまうような横暴な言動態度を取りがちな祖父。
    でも毛嫌いするだけじゃ無く、一緒に住んだり食事をしたりするうちに違う部分も見つけて行く孫。

    自分が傷つくなら、嫌な人とはなるべく関わらないでいましょう…もありだけど、近づいて初めてわかることもあるよね…。

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    2025年09月07日
  • 月のぶどう

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    農作物を育てその原材料をもとにそれぞれの楽しみ方を提供できるワインを作る、地味で根気のいる仕事を通して、誰もが成長できるチャンスがある、ということを大阪南東部の葡萄畑を舞台に物語は進む。娘は式をあげなかったので祖父の言葉がやけに身に沁みました♪

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    2025年09月04日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺地先生の本だなー。心の奥の見て見ぬふりしてるところをぐいぐい攻めてくる。
    母親の描写が辛すぎた。

    事なかれ主義。見て見ぬふり。
    私もそれで、たくさんの人を傷つけてきたのかもしれない…

    文庫版で、ラストの章が追加されてたということで、この章を読めて、少し心が救われた。

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    2025年09月03日
  • カレーの時間

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    苦手な祖父との同居、一緒にカレーを食べる時間が2人の関係を変えていく。家族といえど、分かり合えない部分も隠していた真実もある。祖父の不器用さが後々じわっと効いてきたなぁ。美味しいものを食べ分かち合うことで、人と人とが繋がる。
    あぁ、カレーが食べたい!

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    2025年09月02日
  • リボンちゃん

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    常にリボンを身に着けているリボンちゃんこと百花。彼女の考え方や人との距離感が絶妙で、ずっと読んでいたくなる。個性的な生き方だけではなく、常識からはみ出さなかった側の葛藤も描かれているのが良かった。
    テーラーでの手作りの描写や、オーダーメイドの下着のエピソードも面白かったです。

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    2026年01月23日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    ミステリ小説ならば真実は一つと言いたいところなのだが、これはミステリ小説にあらず。
    だからキャラクターの数だけ真実が、正義が、価値観が、信条があり、それがキャラ同士でなかなか重なり合ってくれない。
    例えそれが血族である祖父と孫の間でも、親子の間でさえ。
    相手の背景を心情を知っても、その相手の真実を受け入れられるとは限らない。
    押し付けがましいと突っぱねるも受け入れるも、それもまたその人の自由であり権利なので。
    そんなことをつらつら思った作品だった。
    「カレーが美味しいね」で済む話なら簡単でほっこりできる話だったんだけれども、そんなことは全くなく、何とも奥深い話だった。

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    2025年08月31日
  • こまどりたちが歌うなら

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    主人公茉子に憧れる。しっかり自分の考えを持っているところ。それをしっかり他者へ伝えられるところ。自分の考えは足りていないかもしれないことに自分で気付きながら相手の状況を思いやることができるところ。

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    2025年08月31日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    運とかタイミングじゃなくて自分が行動したから今の結果があるんだよね
    自分次第で環境は変えられる。でもなかなか上手くいかないのが現実だけどね、
    自分ももっと若かったら新しい場所で新しい生活を始めたいな。
    あと蜂蜜食べたくなった
    私は安西みたいな男も嫌いだし、安西の父親が1番大嫌い

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    2025年08月31日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    ちょっと他の人と違うので才能がある。ではないということが良かったです。

    でも人間はそれぞれ何かしらの良いことはあるんでしょうね。

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    2025年08月30日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    恋人の故郷の街に移り住んた女性が、養蜂に魅せられ、見知らぬ場所で自分の居場所を作っていく。
    それは決して平坦ではないけれど、自分を助けてくれる人達と、昔蜂蜜をくれた女性との思い出と共に力強く生きていく碧を応援したくなります。
    作中に登場する蜂蜜を使った料理がどれも美味しそう!

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    2025年08月26日
  • みちづれはいても、ひとり

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    再読…
    寺地はるなさんの作品では一番好き!

    夫が突然失踪してしまった39歳の弓子
    ずっと性欲のピークが続いていて、短いスパンで彼氏が変わる41歳の楓
    たまたまアパートの隣同士ということから「ご近所付き合い的な関係」が始まる
    そしてなぜか二人は、弓子の失踪した夫の姿が目撃されたという島に旅をすることになるが…

    二人は正反対の性格だし、それぞれに抱えている問題も違う…
    時にはハメを外してしまうこともあるけど、互いに相手に寄りかかり過ぎない、いい距離感を保っている!
    「他人から際限なく引き出せるやさしさなんてないんだよ」
    でも相手のピンチにはちゃんと助け合う
    何なんだ?この二人は?と思うところ

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    2025年08月19日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    物語に大きな起伏がなくて、ほっこりする話だけれど、主人公の父親が病気になった時とか、所々にグサっと刺さるような場面がありました。

    主人公の男性が穏やかで優しくて、若いけれど達観しているようなところがあって、好感が持てます。

    田舎の閉塞感、男尊女卑など重苦しい空気がある中で、親友の鉄腕の単純な明るさと、ヒロインのレモンちゃんの身軽な可愛らしさが、救いでした。

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    2025年08月17日