寺地はるなのレビュー一覧

  • 雨夜の星たち

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    これは哲学。
    最初の方は何が面白いのかわからず寝落ちしてしまうことも。100ページくらい読んでなんとなくエンジンがかかった。みんな気を使いすぎ。私も配慮を求める方なので読んでてハッとすることがたくさんあった。

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    2025年10月10日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなさんの本を読むのは2冊目。
    前回の「水を縫う」でも感じだけど、本作でも登場人物たちが誰も“善悪”で描かれていないことに感心した。
    誰かの生き方を絶賛するでもなく、誰かの価値観を否定するでもなく、「その人はそう生きている」という事実として丁寧に描かれている。

    最初は「嫌な人だな」と思う登場人物でも、読み進めるうちに「ああ、私の中にもこういう感情があるな」と気づかされる。
    そして、そんな自分の中の不器用で複雑な部分までやさしく掬い上げて、「それも人間らしさだよ」と受け止めてくれるような温かさがある。

    「違いがあるまま、そこにいる」ことの尊さを感じさせてくれる物語だった。

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    2025年10月10日
  • 雫

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    多分、こういう静けさを持つ物語が好きなので、一気に読んでしまった。
    最後はなぜか分からないけれど、ジーンときて読んで良かった、と思えた。

    こんな風な人達が同じ世界に生きてるかもしれない、と思うと暖かい気持ちになれる気がする

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    2025年10月06日
  • ガラスの海を渡る舟

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    道と羽衣子のやりとり、家族のやりとり
    リアルな描写が心地よくもあり
    息苦しくもあり、、、
    これといった展開はないけれども
    ふたりの兄弟の人物描写に
    たくさん共感しました。

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    2025年10月03日
  • 雨夜の星たち

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    人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
    自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
    生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。

    大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。

    「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」

    この言葉は本当に響きました。

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    2025年10月01日
  • ガラスの海を渡る舟

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    綺麗な話だな、と思った。
    が、当事者や家族ではなく第三者視点で見るから、「いい話」で終わるんだろうなと思った。

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    2025年09月30日
  • 雫

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    章ごとに時代を遡る組み立ては
    原因を探りに行くような感覚で心地よかった
    何度も読み返すことで、より愛着の湧く物語

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    2025年09月29日
  • ビオレタ

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    最初は婚約破棄されて〜からストーリーが始まり、恋愛本なのかな?と読み進めたところ、自分の心の清算をできる場所がある、って素敵だな。と思えました。

    オーナーの菫さん、口数は少ないけれど手を差し伸べてくれて、子供を持ちたいと思った理由も心にじーんときてきまってほろりと泣いてしまいました。

    あたたかいきもちになれました。
    素敵な本に出会えてよかったです。




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    2025年09月27日
  • 雫

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    じわじわ沁みてくるタイプの小説でわりとよかった。
    中年になり我が身の衰えを自覚したり、親の老いた姿に心がしんどくなっている今は特に響いた。

    「変えることって勇気がいるよね。
    でも生きてるって変わっていくってことなんやで」

    生きていけば、守られる側から守る側に変わり、歳をとったり病気になったりして変わっていくこともあるけど、それも全て生きているということ。
    ネガティブに思える変化さえも、生きている証として受け入れていけばいいのだという前向きなメッセージをもらえた。

    ジュエリーの知識はないけど、石留めの種類や、形の意味を知れておもしろい。
    雫の形はかわいくて元から好きだし、意味を知るとより好

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    2025年09月25日
  • こまどりたちが歌うなら

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    和菓子が出てくるのでほっこりするところもあったが、けっこう考えさせられる重い内容だった。
    「大丈夫?」って声かけ、わりと日常で使ってしまっていて、違う言葉を使った方がいいのかなぁと思ってしまった。どんな言葉がいいんだろう…難しい
    茉子の母が、なんかいいなと思った。

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    2025年09月23日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ⭐️希望のゆくえ
     今回は寺地さんに人の心の奥底を見せつけられた。読んでいて自分が希望や誠望のようで苦しかった。希望がお菓子の箱を満たしていくことで、自分をも満たしていくように思えて救われる気がした。希望のゆくえは分からぬが、光があると思いたい。

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    2025年09月23日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    最初の始まりは、いじめられてて、明日が来なければ良いと思ってて、家族ともうまく行っていない、かなり暗い雰囲気で、大人になってもそれを引きずってるのかなと思った。でも、そうではなくて、小さいときの蜂蜜をめぐる出来事を糧に、強くしなやかな女性になっていて、大人のエピソードは、蜂蜜のせいかもしれないけど、黄色とかオレンジとか温かい空気があった。碧の考え方がすごく素敵で、色んなことを真剣に考えるのに、軽やかさもあるなぁと思ってときめいた。
    ご飯が大事、とか、色んな大切なことが含まれてる素敵なお話。

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    2025年09月20日
  • こまどりたちが歌うなら

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    タイトルがかわいいので読んでみた。
    読んだら季節ごとに相応しい和菓子を食べたくなった。

    実は比較的強い人目線からのお話だなと思った
    困ってる人に気をかけて、ズバズバものを言える茉子の気持ちもわかるし、伸吾や満智花みたいに自分だけ我慢してやり過ごしたり、何かを選べなかったりする気持ちも共感できた。茉子自身は自分が強いなんて思ってないし、迷いながら意思決定をしていた。強い人もたくさん悩むんだなと思った。
    人は場面や場所によって強い人にも弱い人にもなれるんだと思う。

    茉子が「私は人を一側面だけで見るのが得意だ…」みたいなことを考えてて、私もそうだなって思う。粗暴な態度な人、時間にルーズな人を見る

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    2025年09月20日
  • やわらかい砂のうえ

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    ネタバレ

    面倒くさい主人公と、カッコ良いけど、ダサい早田にイライラしたけど、
    まあ、ラストにほっこり。
    これ、ネタバレ?…一応、そうしとこう。

    菊ちゃんにも、むかっとした時あるけど、

    あとの登場人物は、好きな人たちばかりで、幸せな寺地はるなワールドだと思った‼️

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    2025年09月18日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    お祖父ちゃん、生きたまま終わって、桐矢の人生をもう少し見ていて欲しかった。けど、本の通りの方が現実的なんだろなと思いました。
    ご都合主義な展開にならず、どれもそうだよなという受け止め方や流れになって、けど登場人物たちの考えや受け止め方は、どれもピリリと刺激されるものになっていて、最終盤のセリフは誰のどのものでも印象に残りました。
    新谷さんの、やりがいに関する話。桐矢の傷つく権利の話。守りたい、弱いから守るべきものと思うこと。みんな自分の芯があって、そこから必然に感じること、ちょっと危うくても変えることは出来なくて、でもそれがあるから何とか生きてけるんだよな、と思いました。

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    2025年09月14日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    ネタバレ

    読み始めた時は、なんだかよく分からない話だなと正直思った。それが読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。
    私も思春期の頃は都会に憧れて、早く地元を離れたいと思っていた。だから天の気持ちも分かるし、特有のイタさにも共感できる。

    「他人の必死さを笑ったり、心配するふりして気持ちよくなったりする側より、笑われる側にいるほうがいい。」
    この言葉に背中を押された。

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    2025年09月14日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    年齢が離れれば生きてきた時代も違い考え方を理解するのも難しいものですが、人を大切に思う気持ちは年代を超えて同じなんだと思いました。
    この小説みたいな、食べ物と家族のあたたかさを描いた物語はとても好きです!

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    2025年09月14日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    SNSで紹介されてたのをきっかけに読んだんだけど,紹介してたのが,社会正義に基づいて,理詰めでバッサバッサと官僚や政治家を斬っていく,あの鋭い舌鋒の政治家.
    しかも,YouTubeではちょっとコミカルな顔も見せるギャップの持ち主で,日本の“政治界の頭脳三傑”の一人だと思ってるような人.
    …が!このタイトル?この表紙?この作風??
    えっ,本当に!?と思いながら読み始めたけど,読後にはしっかり納得していた.
    というか,むしろこの人がこの作品を勧めていたことが,自分にとっては強く印象に残った.

    物語は静かで,日常の細やかな場面が中心.
    でも,そこにさりげなく差し込まれる言葉たちが,じわじわと心に沁

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    2025年09月13日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    「水を縫う」を読んでその雰囲気が好きだったので、寺地さんの2冊目を読みました。
    碧はとても真面目で不器用だけど、強さも持っていると感じました。蜂蜜をもうひと匙足せば、あなたの明日は今日より良くなる、自分の力で明日を良くすることはできるということに支えられていたのだと思います。
    黒江と出会い、自分を変えた蜂蜜と関わることで新たな居場所を飄々と切り開いていく。
    考え方、取り組み方次第で変わるんだということを改めて考えさせられました。

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    2025年09月14日
  • カレーの時間

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    偏屈な祖父、なんだろうめっちゃこういう人知ってる。
    知ってるというかウチの父親だな。
    娘や孫たちのいたたまれなさや腹立たしさが分かる。わかりみしか無い。

    こういう小説だと頑固爺さんも最後は心を入れ替えたり、実は良い人だったんだね。的な話になりがちだと思うのだが、
    「悪い人じゃ無いんだけど…」止まりである。
    そして爺さんの過去話を知ったところで、「そんな事があったら仕方ないのかもしれない」とは全くならない。
    まあ、身内に近いのが居るので、そんなことぐらいでは誤魔化されんぞ。という思いもあるといえばある。

    でも面白い。
    主人公の言い回しというのか言葉のチョイスも面白い。
    「さびしさの紛らわしか

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    2025年09月12日