寺地はるなのレビュー一覧

  • 大人は泣かないと思っていた

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    自分の身近な人が思い浮かぶようで、登場人物たちに親しみやすさがあり話が入ってきやすかったです。鉄腕のお父さんは、他者視点だとこういう面倒くさいひといるよなあと思ってしまいましたが、本人視点だと仕方ないというかなるほどなあと思わされてよかったです。

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    2025年05月29日
  • ほたるいしマジカルランド

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    大阪北部にある遊園地で働く人々の1週間。持ち場はそれぞれで登場人物は多くメモしていかないとややこしかった。社長がとても尊敬できる女性で、この遊園地で働いてみたいと思った。朝礼では各自、楽しみについてのスピーチをするというアイデアが社長らしい。

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    2025年05月28日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ほたるいしマジカルランドで働く人々それぞれに物語があって人生色々、辛い事があってもみんなマジカルランドで懸命に働いている、みんな良い人。
    社長が良いと働く人もいい人なんだな〜
    みんな幸せになってほしい

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    2025年05月23日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    ネタバレ

    主人公いい人すぎない…?!って思った笑

    過去を振り返らないで今を楽しむ方法を考えようって自分を置いてった親に言えるのすごいなー。

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    2025年05月23日
  • ガラスの海を渡る舟

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    きょうだいがいる人には感じる競争や劣等感をそれぞれの思いが盛り込まれている
    そして、人の死から新たの道へと進む物語

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    2025年05月23日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ネタバレ

    ☆3.5
    癒やされる本、のような検索をかけて行き着いた作品だったと思う。
    のだが個人的には毒親やらモラハラ夫・妻やらそんな家庭で育った人の歪みの連鎖やらがリアル過ぎてもうグロテスクという単語が浮かぶくらいだった。それくらい生々しくて『癒やしはどこだーーー!!!』と思いながら読み進めた部分も多々あった。
    決定的な虐待とか暴行とか、目に見える放置とか、そういう他人の介入の隙が少しはある(とは言え難しいのが現実だけども)歪み方ではなくて表向き良い親子・良い家庭みたいな有り様の内側で生皮を剥がれたまま生かされているような、中には本人さえそれに気付いていないいわば洗脳状態の中にあるような、そういう人間関

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    2025年05月21日
  • ガラスの海を渡る舟

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    道目線エピソードがぐいぐい読めた。職場に同じような人がいて、曖昧が分からないひとがいるから状況がめっちゃ入ってくる。現実に近くにいると羽衣子みたいな対応とってしまうんよね。

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    2025年05月21日
  • みちづれはいても、ひとり

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    この先、自分が誰かと結婚することなんてあるのかなあ、と思う。生活空間に他人の姿があるというのは、しんどい。男なんて時々会いに来てもらうくらいがちょうどいいんじゃないだろうか。配偶者という存在がしんどいなら、子ども、というのはどれほどのものだろうかと思う。

    それなのに、忘れた。会わなくなって1年もせずに、遠くなった。泣きたいぐらいに好きだった相手を好きでなくなるのは、さびしい。知らないうちに知らない街で迷子になってしまったみたいな、心細い感じがした。

    なんとなく終わってしまったものを忘れるって、ものすごいエネルギーがいることだから。

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    2025年05月21日
  • ほたるいしマジカルランド

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    振り幅は大きくない小説です。
    短編集なんだけど、同じ場所を舞台にしてます。
    可能な限り、現実にいそうな人を設定していると思う。
    まあ、仕事ってそうだよね。とか、人との付き合いって、そうだよねって思うような小説。温かい小説。

    ただ、3人くらいの主人公が良いかも。短編集の登場人物が多過ぎる気がする。

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    2025年05月21日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ツラかった中学時代の主人公を救った
    はちみつを差し出した幼い子を連れた女性
    。女性の言葉とはちみつに助けられ、大人になった主人公の生き抜く力にこちらもパワーをもらった。
    強い人ではなく、ストレスで胃は痛くなるし、言いたいことをズバズバ言えるわけではないのだけど、一歩踏み出す勇気はしっかり持っていて、その一歩がまわりの人を惹き付けていく。
    食べ物の描写も美味しそうで、自分でも蜂蜜を使った料理を作ってみたくなった。
    蜂蜜が今までよりも味わい深く感じるような一冊でした。

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    2025年05月18日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    短編集。最近はノンフィクションやエッセイを読んでいたので、久々の小説復帰。

    全体的に、序盤は閉塞感があるが、終盤は開放感を得られる物語だった。マジョリティから少しはみ出た人たちの日常を描くのが上手い。
    コードネームは保留、夢の女の二編が好みだった。現実逃避するために、自らにコードネームをつけて役を演じようとする女性、日常の憂いから逃れるために秘密のSF小説を書いていた男性。、生きるって奥深いな〜。

    夢の女は、どことなく神様のビオトープに近しい雰囲気を感じることができた。
    また、対岸の叔父では、『川のほとりに立つものは』に通じる表現が散りばめられていた。


    小説復帰したが、何かを得ようと思

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    2025年05月16日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地で働けるなんて夢みたいな仕事。だけど、現実は夢みたいなことではないけど、一人一人頑張ってる姿がかっこいい。遊園地は、なくても生きていけるものだけど、あるととってもたのしいところ

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    2025年05月12日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    人間ってやっぱり不思議だなと思う。
    それぞれ相手を羨ましく思う部分があるのに、自分の良さには気づけないものなんだな。
    相手のことを言葉に出して褒めることもせずに、ひっそりと羨ましいと思っているから、本当の想いが伝わることもなく、すれ違ったりする。
    物語の世界だと俯瞰して見ることができるから、なんて歯がゆいんだと思ってしまうけど、こういう「うらやましさ」を言葉にできず、でもなくすこともできずにモヤモヤとしてしまうことってたくさんあるなと思った。

    表面的なことはやっぱり表面でしかなくて、人間の多面的な部分が丁寧に描かれていて面白かった。

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    2025年05月10日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー。幸せなお話が多いかと思いきや、じとっとした暗さを孕んだお話が多い。お気に入りは、死んだ夫の娘が訪ねてくるお話、町田そのこ「六年目の弔い」。

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    2025年05月08日
  • みちづれはいても、ひとり

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    登場人物が少なくシンプルな物語。賃貸に暮らす弓子と楓は隣同士に住む。上手いこといかないことの多い40代の二人は休息を兼ねて旅に出る。お互いの足りないところをカバーしあいながら自由に過ごす。親友でも親子でも夫婦でも二人は一つになれない。ひとりはひとり。

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    2025年05月08日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    ひとり1話形式で、主人公の翼、レモン、鉄也、母の広海、同僚の原田、鉄也父、と来て最後に再び翼。そこまでのたうちまわる翼はちょっと変わり者だか、よい人で誰もが「絶賛」する「今時」の男のようだ。が、父の入院を機にちょっと怪しくなる。父は死期が近く回復する事は無さそうだ、そんな状況で仕事にも影響し、元カノが登場して自分の嫌なところを自覚させられる。挙句、レモンにも…そんな彼を救ったのは親友の鉄也だった。スマートなままの翼はちょっと「出来杉くん」過ぎたので最後に「拗らせくん」なところを見せた翼は良かった。

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    2025年05月07日
  • わたしたちに翼はいらない

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    ☆3.8
    物語としてスッキリしていて読み易かった。
    自分はどちらかというと朱音や園田の側だと思う。
    この2人の心境に共感すると共に、莉子のような人たちの心境に触れることができたことは私にとって大きい。
    地元に残った人たちがあの頃のままキラキラしているように見える時もあれば幼く見える理由もよくわかった。
    人生のピークは人それぞれ違くて、人はそのピークに縋りたくなるのだろう。
    学生時代を引き合いに出すのは幼稚と言いつつ、朱音も園田もそこに囚われている。
    そこから断ち切ろうと思うのか埋もれてもいいと思うのかの違いが大人なのかなと思う。
    読み始めた時は莉子みたいな女に嫌悪感を抱いていたが、最後には莉子

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    2025年05月07日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    途中までは、ああ、綺麗な話なんだな、って思ってた。
    トラウマがありながらも、新しい土地でチャレンジができる、碧。
    でも、「傷つける」のが怖くて、自分の言葉で関係性が変わるのが怖くて、安西に何も言えなくなっていくところや、最後の安西と交わす言葉、手渡されたデッサンの描写を読んで、きゅきゅきゅーって胸が苦しくなった。

    ひとまず、ホットミルクに蜂蜜入れて飲もう◯°

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    2025年05月06日
  • ビオレタ

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    ネタバレ

    心が温まる物語だった。
    千歳さんの人柄について優しさではなく、諦めなのではと書いてある描写があり、心がキュッとなった。
    自分が1人で考えている中でこうなのではないかと漠然と思った事が言葉として書かれていて、自分の考え方の言語化に役に立った。
    的確で、優しさもある言葉を紡いでいる寺地はるな先生の作品にハマりそう。

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    2025年05月06日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    最初はなんで安西みたいなどうしようもない男と…とは思った。けれども読み進めていくうちに、碧の思い切った行動の理由が分かり腑に落ちた。

    碧ってどちらかというと内向きで、考えすぎてしまうところがあるけれど、自分の芯に従って「やる」と決めたことはやるし時に大胆な行動にも出られる。そんな性質が魅力的で眩しかった。

    不器用な登場人物が多いと思う。そんな中で地道に足許の土を耕していって着実に居場所を作った碧の生き方は、生というものに光を与えすみずみまで照らしていた。


    そんなことを考えさせながらも時折はっとするような景色を見せてくれる。やわらかな、水彩絵の具のような文体で描かれるそれらの景色は、でも

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    2025年05月06日