寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
寺地はるなさんの本を読むのは2冊目。
前回の「水を縫う」でも感じだけど、本作でも登場人物たちが誰も“善悪”で描かれていないことに感心した。
誰かの生き方を絶賛するでもなく、誰かの価値観を否定するでもなく、「その人はそう生きている」という事実として丁寧に描かれている。
最初は「嫌な人だな」と思う登場人物でも、読み進めるうちに「ああ、私の中にもこういう感情があるな」と気づかされる。
そして、そんな自分の中の不器用で複雑な部分までやさしく掬い上げて、「それも人間らしさだよ」と受け止めてくれるような温かさがある。
「違いがあるまま、そこにいる」ことの尊さを感じさせてくれる物語だった。
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Posted by ブクログ
人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。
大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。
「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」
この言葉は本当に響きました。 -
Posted by ブクログ
じわじわ沁みてくるタイプの小説でわりとよかった。
中年になり我が身の衰えを自覚したり、親の老いた姿に心がしんどくなっている今は特に響いた。
「変えることって勇気がいるよね。
でも生きてるって変わっていくってことなんやで」
生きていけば、守られる側から守る側に変わり、歳をとったり病気になったりして変わっていくこともあるけど、それも全て生きているということ。
ネガティブに思える変化さえも、生きている証として受け入れていけばいいのだという前向きなメッセージをもらえた。
ジュエリーの知識はないけど、石留めの種類や、形の意味を知れておもしろい。
雫の形はかわいくて元から好きだし、意味を知るとより好 -
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タイトルがかわいいので読んでみた。
読んだら季節ごとに相応しい和菓子を食べたくなった。
実は比較的強い人目線からのお話だなと思った
困ってる人に気をかけて、ズバズバものを言える茉子の気持ちもわかるし、伸吾や満智花みたいに自分だけ我慢してやり過ごしたり、何かを選べなかったりする気持ちも共感できた。茉子自身は自分が強いなんて思ってないし、迷いながら意思決定をしていた。強い人もたくさん悩むんだなと思った。
人は場面や場所によって強い人にも弱い人にもなれるんだと思う。
茉子が「私は人を一側面だけで見るのが得意だ…」みたいなことを考えてて、私もそうだなって思う。粗暴な態度な人、時間にルーズな人を見る -
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ネタバレお祖父ちゃん、生きたまま終わって、桐矢の人生をもう少し見ていて欲しかった。けど、本の通りの方が現実的なんだろなと思いました。
ご都合主義な展開にならず、どれもそうだよなという受け止め方や流れになって、けど登場人物たちの考えや受け止め方は、どれもピリリと刺激されるものになっていて、最終盤のセリフは誰のどのものでも印象に残りました。
新谷さんの、やりがいに関する話。桐矢の傷つく権利の話。守りたい、弱いから守るべきものと思うこと。みんな自分の芯があって、そこから必然に感じること、ちょっと危うくても変えることは出来なくて、でもそれがあるから何とか生きてけるんだよな、と思いました。 -
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ネタバレSNSで紹介されてたのをきっかけに読んだんだけど,紹介してたのが,社会正義に基づいて,理詰めでバッサバッサと官僚や政治家を斬っていく,あの鋭い舌鋒の政治家.
しかも,YouTubeではちょっとコミカルな顔も見せるギャップの持ち主で,日本の“政治界の頭脳三傑”の一人だと思ってるような人.
…が!このタイトル?この表紙?この作風??
えっ,本当に!?と思いながら読み始めたけど,読後にはしっかり納得していた.
というか,むしろこの人がこの作品を勧めていたことが,自分にとっては強く印象に残った.
物語は静かで,日常の細やかな場面が中心.
でも,そこにさりげなく差し込まれる言葉たちが,じわじわと心に沁 -
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偏屈な祖父、なんだろうめっちゃこういう人知ってる。
知ってるというかウチの父親だな。
娘や孫たちのいたたまれなさや腹立たしさが分かる。わかりみしか無い。
こういう小説だと頑固爺さんも最後は心を入れ替えたり、実は良い人だったんだね。的な話になりがちだと思うのだが、
「悪い人じゃ無いんだけど…」止まりである。
そして爺さんの過去話を知ったところで、「そんな事があったら仕方ないのかもしれない」とは全くならない。
まあ、身内に近いのが居るので、そんなことぐらいでは誤魔化されんぞ。という思いもあるといえばある。
でも面白い。
主人公の言い回しというのか言葉のチョイスも面白い。
「さびしさの紛らわしか