希望のゆくえ(新潮文庫)

希望のゆくえ(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望(のぞむ)。行方を追う兄の誠実(まさみ)は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望(のぞむ)はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなる――。痛みを抱えたまま大人になった兄弟が、それぞれの「希望(きぼう)」を探す優しいエールに満ちた物語。文庫化にあたり、書下ろし短篇を収録。(解説・山中真理)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

希望のゆくえ(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    付けも付けたり、兄弟の名前が、兄が誠実(まさみ)で、弟が希望(のぞむ)。これだけで、タイトルの意味がガラッと変わります。
    しかも、こんな素敵な名前を付けた両親がまた、なんというか…この父親の酷さはかなり腹が立つ。
    というか、それ以外にも、いろいろな家族関係が語られ。最近よく聞く「毒親」という言葉が浮

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    世間体ばかり気にして、経歴や見た目をひたすら磨いている自分が苦しくなる
    でも中身を磨きたい、評価されたいとがむしゃらになってることもまた幸せではないかと思えた。

    期待に応えたいと過剰に合わせてしまう弟と重ね合わせてしまった。いつしかそんな自分に慣れてしまったが、私も彼のように変わりたい

    0
    2024年04月06日

    Posted by ブクログ

    最初は登場人物が誰も好きになれなくて、それでいて胸がざわついて私も誠実と同化して希望を追い求めてしまった。いい人じゃない事、立派じゃない事の方がむしろ当たり前なんだって最後には着地出来ました。オリジナルのラストも良いし、文庫化で新たに付け加えられた部分も良かった。何も重すぎる荷物を背負わなくてもいい

    0
    2024年03月13日

    Posted by ブクログ

    自分は空っぽの箱。他人の気持ちに沿うように生きている。
    自分って何だろう。他人が自分に求める姿、それに応えようとする自分、でも本当の自分は違うかも知れない。自分って、周りから見える自分も、自分自身での評価も合わせて自分のはず。だから一言で、どんな人なんて片付けられない。
    空箱に何かを詰めるのは自分で

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    人をテーマにした一冊だと思う。

    兄弟という間柄なのにも関わらず、
    その人が本当に僕の弟なのか。

    聞いていく人々によって全く違う。
    私の弟は一体どういう人間なのか。

    それを追いかけていく。



    私にとって
    人って多重人格だということを再確認した。
    ただ、職場や家庭で生きやすい振る舞いをしている

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    全ての人間には、紡いできた物語がある。客観的な壮大さや壮絶さに個人差はあるだろうが、当人が感じた感情や痛みはきっとみな等しい。しかし自分が受けてきた苦痛からしかその痛さを推し量ることが私たちにはできない。そんな当たり前で残酷なことに気づく一冊でした。それを乗り越えることができるかどうか、それを問われ

    0
    2024年04月22日

    Posted by ブクログ

    今回もしっかり突きつけられます。わたしの中で、突きつけ系作家男性は朝井リョウ、女性は寺地はるな。しっかり痛いの。でも、これは生きている限り必要な痛みだと思う。
    本作は、主人公不在で進むストーリーから、朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』を彷彿とさせます。じっくり、最後の一文まで、しっかりと希望

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    人の顔色を窺いながら生きる辛さを感じました。一方、何があったのか知ろうと行動し続けることも時には必要だと感じました。

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    どんなに幸せそうに見える家族、良い人に見える人でも裏はある。家族なのにそれぞれの見え方は違う。家族のことを知っている、わかっているのか不安になった。

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    小説って、人間関係の温かな爽やかな部分に救われるものと、人のいやな部分・負の感情にひたすら共感できるものと2種類あるように私は思っているのですが、これは後者の小説。
    タイトルの「希望」は人名です。ゆくえをくらました弟を、兄視点(毒親と不倫妻)、弟の周りの人(斜に構えている同僚)の目線から描いていくも

    0
    2024年03月02日

希望のゆくえ(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

寺地はるな のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す