希望のゆくえ(新潮文庫)

希望のゆくえ(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望(のぞむ)。行方を追う兄の誠実(まさみ)は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望(のぞむ)はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなる――。痛みを抱えたまま大人になった兄弟が、それぞれの「希望(きぼう)」を探す優しいエールに満ちた物語。文庫化にあたり、書下ろし短篇を収録。(解説・山中真理)

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希望のゆくえ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これはすごい。
    寺地はるなさんのこの作品は、読めば読むほど自分の心がざわついてくる。

    この物語の章の展開も秀逸だ。
    大きな警察沙汰の事件があるわけではないのに、重大なことが少しずつ見えてくる重厚なミステリー小説のような展開で、章を読み終える毎に自分がハッとさせられることに気付かされる。

    自分の奥

    0
    2025年01月01日

    Posted by ブクログ

    読み進めるにつれて、今まで読んだ寺地さんとは
    ちょっと違うな、重い内容だなと思ったのだけど
    読み終えてみると やっぱり寺地さんらしい作品だったと思える、一言では言い表わせない作品でした。

    0
    2025年02月03日

    Posted by ブクログ

    そういえば前にも読んだなぁと思いつつ文庫版を買ったので読んだ。大事なことを、解説を読んで初めてそういう意味だったのかと気づいて、なんて浅い読書だったのかと自分にがっかり。でも、あのときはそういう読み方で精一杯だったのかも。
    解説を読みたいから文庫版、もありかもと思えました。

    0
    2024年12月15日

    Posted by ブクログ

    暗いお話…
    失踪した弟を探す兄も暗いし、
    母親も嫌な感じ…
    登場人物もみんな変わってる感じ…

    だけど、わたしはこの小説嫌いじゃなかったな。

    不思議な主人公をめぐって、
    いろんな人出てきたけど、
    現実離れしてるような、かといって、失踪とか、意外とよくある話のような気もするし。

    だけど、わたしの周

    0
    2024年12月05日

    Posted by ブクログ

    全体的にうっすらとした暗さを孕んでいたけど、だからこそ夜寝る前に読むのにぴったりな小説だった。
    そして、影があるから光もあるのだなと。

    0
    2024年07月27日

    Posted by ブクログ

    自分は空っぽの箱。他人の気持ちに沿うように生きている。
    自分って何だろう。他人が自分に求める姿、それに応えようとする自分、でも本当の自分は違うかも知れない。自分って、周りから見える自分も、自分自身での評価も合わせて自分のはず。だから一言で、どんな人なんて片付けられない。
    空箱に何かを詰めるのは自分で

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    人をテーマにした一冊だと思う。

    兄弟という間柄なのにも関わらず、
    その人が本当に僕の弟なのか。

    聞いていく人々によって全く違う。
    私の弟は一体どういう人間なのか。

    それを追いかけていく。



    私にとって
    人って多重人格だということを再確認した。
    ただ、職場や家庭で生きやすい振る舞いをしている

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    全ての人間には、紡いできた物語がある。客観的な壮大さや壮絶さに個人差はあるだろうが、当人が感じた感情や痛みはきっとみな等しい。しかし自分が受けてきた苦痛からしかその痛さを推し量ることが私たちにはできない。そんな当たり前で残酷なことに気づく一冊でした。それを乗り越えることができるかどうか、それを問われ

    0
    2024年04月22日

    Posted by ブクログ

    今回もしっかり突きつけられます。わたしの中で、突きつけ系作家男性は朝井リョウ、女性は寺地はるな。しっかり痛いの。でも、これは生きている限り必要な痛みだと思う。
    本作は、主人公不在で進むストーリーから、朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』を彷彿とさせます。じっくり、最後の一文まで、しっかりと希望

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    自分はどんな人間なのか、ちゃんとわかってる人は意外と少ないのかもしれない。親や第三者からあなたはこうだよね、と言われたことが積み重なって、そう思い込んでることもあるかもしれない。最後の「光」で、希望が自分自身に向き合って変わっていく様子がわかって安心した。
    自分の価値観で、好きなものを自分の中に積み

    0
    2025年06月05日

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