わたしたちに翼はいらない

わたしたちに翼はいらない

1,815円 (税込)

9pt

同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている3人。4歳の娘を育てるシングルマザー、朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦、莉子。マンション管理会社勤務の独身、園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は恨みとなり、やがて……。「生きる」ために必要な救済と再生をもたらすまでのサスペンス。

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わたしたちに翼はいらない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子供の時や学生の時のくだらないことをまだ引き摺っている自分にとっては、なんて優しく強い物語なんだと感じた。幼稚さ、何様なのか、と感じる大人になっても存在する人間関係とそういう態度を取る人のベースにあるものの見方を言葉で表してくれている。

    0
    2025年05月09日

    Posted by ブクログ

    本の感想にはなっていないけど

    「水を縫う」では家族のことが書かれ、なんだかふわっと暖かくなるような文章だったから

    そんなのを緩く期待していたのか

    前情報なしに読み進めると
    なんか、えぐられるような気持ちだったー

    著作の内容の振り幅がすごいなと思った
    会いたくない(会えんけど)
    どんなふうに人

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    登場人物それぞれの抱える鬱屈した思いや痛み、どす黒い感情に気持ちがザワついて落ち着かず、自分の中にもある心の痛みを刺激されるような読書だった。他者に惑わされる事なく、ブレない自分の考えを持つ朱音の強さと、人との距離の取り方に惹かれた。最終的な朱音と莉子の関係も清々しくて好感が持てる。

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    どの主人公園田、莉子、朱音境遇も信条も異なる3人の誰しもに共感できる部分がある、
    不思議な惹き込まれるストーリーと心理描写。

    最後の友達じゃなくても相手を思うことができる
    皆んながそうあって欲しいように空気を読んで行動する
    学生時代のあるあるな雰囲気
    「王様」の大樹
    負けたくない…でも何と戦ってる

    0
    2025年11月21日

    Posted by ブクログ

    前に読んだこの著者の本と同じく不思議な雰囲気の話でした。最初は誰が誰なのかよく分からず、さほど多くもないのに登場人物の一覧を付けてくれよ思いながら読んでいました。復讐劇が始まってからは集中度が高まり、最初と最後の女の子3人組もその母親たちもちゃんと誰なのか分かりました。少し難しく、ストーリーや結末に

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    人生の選択や価値観について考えさせられる。
    学生時代、莉子側にも園田側にもなったことはないが、そういう人いたかな…と思わせる現実と隣り合わせの物語。
    最後の莉子と朱里のようなベタベタしない関係性が理想なのかな。

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    お互いの心のうちを勝手に決めつけて、すれ違ったり困惑したりする、そういう小説が好きで、これもまたそういう話だった。
    時間をかけて読むには少々向いてなくて、もっと一気に読めばよかった。視点が結構切り替わり、関係性を把握したまま読むべきだった。
    ありきたりの美しい結末ではなくて、もっと醜くてもいいという

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    ☆3.8
    物語としてスッキリしていて読み易かった。
    自分はどちらかというと朱音や園田の側だと思う。
    この2人の心境に共感すると共に、莉子のような人たちの心境に触れることができたことは私にとって大きい。
    地元に残った人たちがあの頃のままキラキラしているように見える時もあれば幼く見える理由もよくわかった

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    どう見られているかとか、コミュニティの中での立ち位置とかにとらわれそうな時に読み返したいかも。

    よく、学生時代は人間関係しんどかったな…って思うけど、
    しんどい人間関係は、職場でも、保護者間でも、旧友でも、学生時代に限らず起きるんだよな、と気付かされた。

    誰かと関わるとき、相手の評価を自分の価値

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさん三冊目。
    彼女の著作には、上っ面だけではない
    人生の本質というか、本当に大事なことが書いてあるような気がします


    『地べたを歩いて生きていこうと決めた。わたしに、翼はいらない』

    『もうこれ以上一緒にいてはいけない。手を差し伸べたら園田はきっと朱音に依存する。
    今だって自分と自分の大

    0
    2025年02月28日

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