ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
9pt
同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている3人。4歳の娘を育てるシングルマザー、朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦、莉子。マンション管理会社勤務の独身、園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は恨みとなり、やがて……。「生きる」ために必要な救済と再生をもたらすまでのサスペンス。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
子供の時や学生の時のくだらないことをまだ引き摺っている自分にとっては、なんて優しく強い物語なんだと感じた。幼稚さ、何様なのか、と感じる大人になっても存在する人間関係とそういう態度を取る人のベースにあるものの見方を言葉で表してくれている。
本の感想にはなっていないけど 「水を縫う」では家族のことが書かれ、なんだかふわっと暖かくなるような文章だったから そんなのを緩く期待していたのか 前情報なしに読み進めると なんか、えぐられるような気持ちだったー 著作の内容の振り幅がすごいなと思った 会いたくない(会えんけど) どんなふうに人...続きを読む間をみる方なんだろうと思ってしまう ぐんぐん読めて一晩で読めて寝不足です
登場人物それぞれの抱える鬱屈した思いや痛み、どす黒い感情に気持ちがザワついて落ち着かず、自分の中にもある心の痛みを刺激されるような読書だった。他者に惑わされる事なく、ブレない自分の考えを持つ朱音の強さと、人との距離の取り方に惹かれた。最終的な朱音と莉子の関係も清々しくて好感が持てる。
どの主人公園田、莉子、朱音境遇も信条も異なる3人の誰しもに共感できる部分がある、 不思議な惹き込まれるストーリーと心理描写。 最後の友達じゃなくても相手を思うことができる 皆んながそうあって欲しいように空気を読んで行動する 学生時代のあるあるな雰囲気 「王様」の大樹 負けたくない…でも何と戦ってる...続きを読むの?
前に読んだこの著者の本と同じく不思議な雰囲気の話でした。最初は誰が誰なのかよく分からず、さほど多くもないのに登場人物の一覧を付けてくれよ思いながら読んでいました。復讐劇が始まってからは集中度が高まり、最初と最後の女の子3人組もその母親たちもちゃんと誰なのか分かりました。少し難しく、ストーリーや結末に...続きを読む納得出来ない点もありましたが途中からは一気読みでした。読後感はもやもやが残りあまり良いとは言えません。それほど目立つ子供ではありませんでしたが、私も中学生の頃が最も自分の未来を明るく感じていたと今思います。
人生の選択や価値観について考えさせられる。 学生時代、莉子側にも園田側にもなったことはないが、そういう人いたかな…と思わせる現実と隣り合わせの物語。 最後の莉子と朱里のようなベタベタしない関係性が理想なのかな。
お互いの心のうちを勝手に決めつけて、すれ違ったり困惑したりする、そういう小説が好きで、これもまたそういう話だった。 時間をかけて読むには少々向いてなくて、もっと一気に読めばよかった。視点が結構切り替わり、関係性を把握したまま読むべきだった。 ありきたりの美しい結末ではなくて、もっと醜くてもいいという...続きを読む決意。「友だち」という関係性だけではない、もっと異なる関係性。そういうものがしっかり描かれていた。
☆3.8 物語としてスッキリしていて読み易かった。 自分はどちらかというと朱音や園田の側だと思う。 この2人の心境に共感すると共に、莉子のような人たちの心境に触れることができたことは私にとって大きい。 地元に残った人たちがあの頃のままキラキラしているように見える時もあれば幼く見える理由もよくわかった...続きを読む。 人生のピークは人それぞれ違くて、人はそのピークに縋りたくなるのだろう。 学生時代を引き合いに出すのは幼稚と言いつつ、朱音も園田もそこに囚われている。 そこから断ち切ろうと思うのか埋もれてもいいと思うのかの違いが大人なのかなと思う。 読み始めた時は莉子みたいな女に嫌悪感を抱いていたが、最後には莉子の成長に感動していた。 自分と向き合って過去を断ち切ることで人は前に進めるのだなと思った。 必ず皆どこかで繋がっているという事実が人を強く自立させるのだと思った。
どう見られているかとか、コミュニティの中での立ち位置とかにとらわれそうな時に読み返したいかも。 よく、学生時代は人間関係しんどかったな…って思うけど、 しんどい人間関係は、職場でも、保護者間でも、旧友でも、学生時代に限らず起きるんだよな、と気付かされた。 誰かと関わるとき、相手の評価を自分の価値...続きを読むだと思うと、誰かに寄りかからないと立てなくなっちゃう。 「え、わたしたち友だちじゃないよ」 「うん、友だちではない」 っていう関係性の方が、相手のことをしっかり見れているのかもってなった。 どう見られているか、相手によく思われるにはどうしたらいいかばかり気にしてしまうので、朱音の考え方や他者との距離の取り方は、 ぐらぐら〜っとしそうな自分を、そっとまっすぐに立たせてくれるような感じだった。
寺地はるなさん三冊目。 彼女の著作には、上っ面だけではない 人生の本質というか、本当に大事なことが書いてあるような気がします 『地べたを歩いて生きていこうと決めた。わたしに、翼はいらない』 『もうこれ以上一緒にいてはいけない。手を差し伸べたら園田はきっと朱音に依存する。 今だって自分と自分の大...続きを読む切な人を守るだけで精一杯なのに』 『友だちじゃなくても、相手のために行動したり、大切に思うこと、幸せを願うことはできる』 『ここに至るまでの痛みを死ぬまで忘れない、でも過去に置いていく』 淡々とした文体なのだけど、ひとがひとを傷つけるときの描写、苦しみを抱えているひとの描写がとても上手い作家さんだと思う どう書いたらいいか難しいけど、 (このストーリーの中では)人間って、傷つく総量が決まっていたり、反対に傷ついたひとは他のひとを慰める、癒せるようになる量が増えるのではないだろうか (稀有に辛い生い立ちの人はまた異なると思われるが、自分の手で人生を好転させているひとも多いのだから) 学生時代に『無敵』だったとしても、その後の人生が順風満帆にいくとは限らない、逆に世間知らずで痛い思いをしたりする 幼少期や学生時代に辛かったひとは、その痛みを抱えて相手のことを慮り、優しくなれる そんなことを考えた。 人生には、『さようなら』も大事なんだな、と
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
わたしたちに翼はいらない
新刊情報をお知らせします。
寺地はるな
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
世界はきみが思うより
雨夜の星たち
いつか月夜
大人は泣かないと思っていた
架空の犬と嘘をつく猫
彼女が天使でなくなる日
カレーの時間
川のほとりに立つ者は
「寺地はるな」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲わたしたちに翼はいらない ページトップヘ