夜が暗いとはかぎらない

夜が暗いとはかぎらない

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

大阪市近郊にある暁町。閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんが突然失踪した。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。いったいなぜ――? さまざまな葛藤を抱えながら今日も頑張る人たちに寄りそう、心にやさしい明かりをともす13の物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    ポプラ社
  • タイトル
    :
    夜が暗いとはかぎらない
  • タイトルID
    :
    618131
  • ページ数
    :
    319ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年05月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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夜が暗いとはかぎらない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    もうすぐ閉店するあかつきマーケットのキャラクター「あかつきん」を通して、その町の人の事が書かれた短編のあつまり。
    地元に閉店したショッピングセンターがあって、それと重ね合わせずにはいられなかった。
    登場人物が多くて大変だったが、一つ一つがとても素敵な話だったのでまた読み直したい。
    グラニュー糖、バビルサの話が好き。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    間も無く閉店する商店街、あかつきマーケットを舞台に、様々な人間模様が描かれる。友人の来人の頼みでマスコットキャラの「あかつきん」の着ぐるみの中に入る事になった柊(しゅう)は、様々な事情を抱えながらもこの街で生きている人々と接していく。皆一人ひとり違うこと。自分を大事に生きていくことの大切さ。自分を大事に生きていくことが亡くなった人にとって一番の供養になること。自分の人生は自分のもの。他人に渡したらいけない。「普通」とは何なのか。『好き』を恋愛感情や友情や世間に存在するパターンに当て嵌めなくてもいい。生きていく上で人々が直面する問題や悩みがリアルで、いろんな大切な教訓が詰まっている作品だった。

    0
    2026年01月23日

    Posted by ブクログ

    タイトルと、表紙に惹かれて手に取った一冊。
    とても面白かった!
    脇役と思っている一人一人にもそれぞれの物語がある。
    それぞれの物語の中の様々なシーンで、
    これわかる!私が感じてたモヤモヤや思いを、言葉でこうやって表現できるんだ!同じこと思ってる人がいるかもしれない!と沁みるように読みました。

    小さなお話がいくつも入ってて、気軽に隙間時間に読み見やすいし、お話同士で登場人物が絶妙につながったりしてて、そこも凄く面白かったです

    0
    2023年10月31日

    Posted by ブクログ

    心温まる下町?群像劇。印象に残る場面、セリフもいくつかあって素敵な本でした。登場人物多いから一気に読まないとエピソードの繋がりがわからなくなりそう。

    0
    2023年03月22日

    Posted by ブクログ

    どんな人にも、ぱっと見ではわからない一面があり、
    深みがあり、感情があり、ドラマがある。
    その一つ一つを丁寧に掬い上げて、
    人のあたたかさを、手ずから渡すように
    ぬくもりや、やわらかさを
    そっと崩れないように渡された。
    そんな読後感。

    どれも、あぁそんな感情あるな、と
    胸の奥で共鳴したり、あまりの教官に
    涙ぐんでしまったり。

    どのお話もとてもよかった。
    過ぎていく日々が、とても嬉しく
    ありがたく愛しくなるような短編集。

    >>備忘録として

    P263
    生きているあいだに誰かをじゅうぶん大事にしたと、だから別れは辛くないと、そんなふうに言える人はすくないと思う。そこまでの覚悟を持って誰かに接している人なんて、めったにいないんじゃないか。

    P264
    「生きてる自分を大事にするのがいちばんの供養やと思ってる」
    たとえば、ばあちゃんから教えてもらったやり方で料理をすること。それを食べて今日も明日も生きていくということ。ばあちゃんが生きていた頃と同じように、テーブルに花を飾ること。習慣だから、花を飾るたびにわざわざ思い出したりはしない。
    ばあちゃんはもうじいちゃんの一部になっている。ばあちゃんだけじゃなくて、今までの人生でかかわった人ぜんぶが、自分の一部だ。好きな歌をうたっていた歌手、かっこよかった俳優、仕事を教えてくれた上司、通りすがりの人がしてくれた親切。そういうもんぜんぶ、自分の中に取り込んで生きとる、とじいちゃんは言う。

    P265
    「死んだ人間は、天国にもどこにも行かん。死んだら小さい、たくさんのかけらになって散らばって、たくさんの人間に吸収される。生きてる人間の一部になる。とどまり続ける」
    「じゃあその生きてる人間が死んだら?」
    「また、この世に残ったやつの一部になる」
    そうやって続いていくんやで。じいちゃんの声がやけにやさしくて、うっかり泣いてしまいそうになる。

    P316
    朝は明るく、夜は暗い。それはただ地球がまわっているだけのことだ。明るいことに良い意味も、暗いことに悪い意味も、含まれてはいない。ただの朝と夜だ。それでも自分たちはくりかえす「ただの朝と夜」を幾度も越えていくしかないのだろうと思いながら、カゴに顔を伏せた母の、以前よりずいぶん白くなった髪の生え際を見ていた。

    0
    2022年08月28日

    Posted by ブクログ

     あかつきマーケットを中心にした町で暮らす人々を描く群像劇。
     3章仕立てで、第1章はプロローグを含めて9つの短編、第2章は5つの短編で構成され、第3章のみ単独でエンディングとなっている。

          * * * * *

     閉店決定的のマーケットや、起死回生策として作られたゆるキャラ「あかつきん」のイマイチのイメージによくマッチした、垢抜けない町の垢抜けない住民たち。
     その1人ひとりに温かな光を当て丹念に描いた、いかにも寺地はるなさんらしい作品だったと思います。

     また、各話の主人公がリレー形式でつながっていくのもよかったけれど、章題がシャレていて感心しました。

     住民たちの悩みや困難を描く第1章。
     闇の中にいるようでありながら、各話とも好転の兆しを仄かに感じることから、それは暁闇であることがわかります。
     
     次に「昼の月」のように頼りなげではあっても、希望の光を人々がきちんと認識したさまを描く第2章。

     そして、町の中心だったマーケットが閉店となりお得意客も働く人々もより所をなくしたかに見える第3章。
     それでも、悩みを抱えていた人々はそれぞれに少し強くなり、次のステップを踏み出していきます。その姿を、表題にもなったタイトルの『夜が暗いとはかぎらない』が見事に表していると思いました。
     参りました。

    0
    2022年04月14日

    Posted by ブクログ

    支えだけど、あったかいいろんな人たちの話が詰まった1冊。そうちゃんとおばあちゃんの話が泣かせてくれた。自転車のじいちゃんが、引き取る間に、ばあちゃんを十分に大事にしたから、全然泣かなかった。別れは辛くない。

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    リレー形式で繋がっていく連作短編。

    タイトルが目に留まり手に取ったが
    それよりも「朝が明るいとはかぎらない」の方がよりしっくり。
    うん、病んでるな私。

    だからこの中に出てくる惑う人達にとても共感。
    「グラニュー糖はきらきらひかる」
    「バビルサの船出」が特に沁みた。

    0
    2025年06月05日

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった!
    めっちゃ好きな終わり方!

    まずはそんな心の叫びで。

    色々な人が登場します。
    そしてゆるゆると繋がります。
    このパターン、好物です。
    そして安直な方向に行かないあたり、リアリティがありぐっときます。
    ラストシーン、大好きです。
    良い人ばかり出てくる訳ではありません。
    うんざりするお母さんや夫に自分の身上を重ねる事もしばしば。
    でも不思議とスッキリしました。
    着ぐるみの「あかつきん」はずっと出てはくるものの、あかつきんが主役という訳ではなく、結局は各々が各々で主役なんだと思います。

    ティッシュ配りの男の子のお姉さん、幸せになって欲しい。

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    9月初日の朝、今回もべそかきながら読み終えた。
    寺地さんの小説は読むタイプのサプリ。いつも読み終わって本を閉じると少しだけ心が軽くなっている。

    「けむり」「はこぶね」「グラニュー糖はきらきらひかる」「生きる私たちのためのスープ」が好き。
    「はこぶね」の千みたいな女性に私はずっと憧れている。

    登場人物が多くて「誰やっけ…!」となりつつ、前のお話との繋がりを見つける度に嬉しくなった。
    めちゃくちゃ嫌な奴だなこいつと思った人物が、次のお話で実は色々葛藤していたり、良い所もあったり。
    みんな色々ある。見えているのなんてほんの一部なんだよな。

    0
    2024年09月01日

夜が暗いとはかぎらない の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    ポプラ社
  • タイトル
    :
    夜が暗いとはかぎらない
  • タイトルID
    :
    618131
  • ページ数
    :
    319ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年05月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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