寺地はるなのレビュー一覧

  • みちづれはいても、ひとり

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    ・私はいつも正しいわけではない。私の生きかたはきっと美しくはない。何度も間違え、何度も他人を傷つけ、罪と穢れを炎にくべて赦されようとする。でも、自分が正しくも美しくもなく生きていることを知っている私はせめて、他人が心から欲するものを価値がないと嗤ったり否定したりはすまい
    ・人間の思考ってそんなに整理されてないし、めちゃくちゃなのがむしろ基本設定なのかも

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    2025年04月28日
  • わたしの良い子

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    自分の子供に当て嵌めて読んだ。
    出来ない事や、感情のコントロールが難しい事など、どうしてと思う時は沢山あった。
    この頃友達に認められる事があって自信がついたようだ。
    この物語と同じで、難しいけれど信じて待つという事は大事だと気付かされました。

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    2025年04月27日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    タイトルからシリアスな内容だと思っていたが、人の弱さの描画がコミカルに表現されていて、小説を読むようになってから初めて人前でふふってなった
    未来を心配し過ぎて今を楽しめないのは勿体無いと頭では分かっているけど‥

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    2025年04月26日
  • ビオレタ

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    人それぞれ。
    人って自分が思ってるより色んなことを考えてるし、
    色んなことを心に抱えてる。

    私が最近より強く思ったことであり、
    このビオレタを読んで、さらにそう感じた。

    妙、菫さん、千歳さん、皆の世界が広がりますように。
    少し幸せになれますように。

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    2025年04月25日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ”生を全うすることが最も重要な仕事”
    仕事に行き詰まっていて手にした1冊。
    これ!といった閃光が走るような答えは無かったけど、そんなに頑なにちゃんとしなきゃ!とか失敗したらアカン!とか思い詰めて自分のことをがんじがらめにしなくていいのかな?って。
    誰かみたいにはなれないし、ならなくていいし、求められてる姿を演じる必要もない。自分が好きとか楽しいとかコレ!って思える石ころをかき集めて光に照らして輝かせて眺めて、綺麗だなあ〜って幸せを感じられたらそれでいいんだと思ったらちょっとだけシンドさが和らいだような気がする。
    ひらパーにも一度行ってみたいな。

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    2025年04月23日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    兄の誠実(まさみ)が、失踪した弟の希望(のぞむ)を探す旅。誠実と希望の母親、希望と一緒に逃げるくみ子の父親、希望の保育園の先生で実花子の母親である敦子も、揃いも揃って近づきたくない人々。でもそのひとつくらいは自分に当てはまりそうで、見たくない気持ちになる。
    寺地はるなの作品は、私にとってはなんとも心がえぐれる。

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    2025年04月23日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    なんとも途中でギュッと苦しくなりながらも、優しさと勝手さのなかに交錯する嘘の中に「生」を感じる本でなんかとてもよかった。

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    2025年04月20日
  • ほたるいしマジカルランド

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    けしてキラキラしている人の話ではないけれど、いろいろな思いをかかえながら毎日生きている。遊園地という特別な場で、それぞれのもつ悩みや寂しさが、小さな優しさや親切にすくわれていく。「なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することが許されている。それこそが豊かさだ。」のことばに集約されるような、ささやかで美しい作品だと思った。

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    2025年04月16日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ネタバレ


    「何のためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許されている。それこそが豊かさだ。」というセリフが、この物語の根幹だなあと思いました。おもしろかった。

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    2025年04月15日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    学生時代に抱いたことのある"どうしてわたしはあの子じゃないの"のタイトルに惹かれ読み始めたけど、登場人物3人それぞれの葛藤と苦しみの中には、確かにそこに私もいて、この物語に出会って、少しあの頃の私が救われた気持ちになった。

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    2025年04月14日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    生きづらさを抱えた人達を描いた短編集。年齢も性別の違うそれぞれの孤独に寄り添い、足元を照らしてくれるような7つの物語。
    リバー・フェニックスに憧れる少女が主人公の「深く息を吸って、」がよかった。

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    2025年04月06日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    誰かの日常が誰かの人生に繋がっていると感じる物語。ひとりひとりの抱えている課題や感情に何かしらの共感を抱く。人って自分のことしか見れていなくて、自分のフィルターでしか人を判断できなくて、それが″思い込み″という厄介な判断軸になってしまう。
    個人的に、本書に出てくる小さな子どもが昔の自分みたいで微笑ましさと同時に目が潤む。他の子どもたちと同じように出来ない自分。幼いながらに自分は自分で悩んでいたけれど、同時に両親には心配をかけていたんだなぁ。
    今の自分は不器用ながら何とか楽しく生きている。それは自分が誰かの日常と混ざり合いながら、少しずつ変化してきた証だと感じた。

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    2025年04月05日
  • ほたるいしマジカルランド

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    何かしらの悩みを抱える登場人物が、働く中で気づきを得て少しずつだけれど変化していく過程が良かった。人はいきなり変化するのでなく、少しずつ変化していくのだと感じた。そのキッカケはやはり人との関わりの中でしか得られない。仕事も人間関係も目の前にあるものから目を逸らさず、向き合っていこうと思う。結局それが前を向くための一番の近道。パートの八重子さんとバイトの三沢くんの回が特に好き。

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    2025年03月30日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    めっちゃ面白かった!
    めっちゃ好きな終わり方!

    まずはそんな心の叫びで。

    色々な人が登場します。
    そしてゆるゆると繋がります。
    このパターン、好物です。
    そして安直な方向に行かないあたり、リアリティがありぐっときます。
    ラストシーン、大好きです。
    良い人ばかり出てくる訳ではありません。
    うんざりするお母さんや夫に自分の身上を重ねる事もしばしば。
    でも不思議とスッキリしました。
    着ぐるみの「あかつきん」はずっと出てはくるものの、あかつきんが主役という訳ではなく、結局は各々が各々で主役なんだと思います。

    ティッシュ配りの男の子のお姉さん、幸せになって欲しい。

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    2025年03月30日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    殺し屋の設定、博物館、ケンカの仲裁役、旦那のSF小説に出てきた絶世の美女、雑誌、口笛、街で嫌われている叔父。
    どれもが主人公にとっての拠り所になっている。
    でもそのままでは最後の部分で救われきることができない。支えられながら、一歩だけ、あるいは半歩でも踏み出すことで世界がほんの少し変わる。シンデレラほどは変えられなくても、明日を迎えてみようと思えれば、それで十分だと思う。一人で歩き始められれば見える景色が増えるのかも。

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    2025年03月21日
  • わたしの良い子

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    ネタバレ

    正しくなくてもいいから生きていてほしい がじんわりときた。作者の作風や文体とあいまってこころがほぐれるのを感じた。 

    朔くんが最後に一人で集団登校に向かうシーンで
    いつか椿さんと離れるときを想像して寂しくなった。

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    2025年03月19日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    ネタバレ

    空想人と、嘘を売る人と、軽い男と、現実逃避する女と、嘘つきが大嫌いな女と、嘘に寄り添う男。

    そんな家族構成で成り立つ、羽猫家。

    「山吹の嘘は、いつも、誰かをなぐさめたり、助けたりするために生み出される。」

    「社会にとってなんの役にも立ってなくても、この世に存在しなくていい、という理由にはならない。」

    「自分以外の人間のために生きたらいかん。」
    「誰かを助けるために、守るために、って言うたら、聞こえはよかよ。でも、人生に失敗した時、行き詰まった時、あんたは絶対、それをその誰かのせいにする。その誰かを憎むようになる。そんなのは、よくない」

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    2025年03月17日
  • わたしたちに翼はいらない

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    どう見られているかとか、コミュニティの中での立ち位置とかにとらわれそうな時に読み返したいかも。

    よく、学生時代は人間関係しんどかったな…って思うけど、
    しんどい人間関係は、職場でも、保護者間でも、旧友でも、学生時代に限らず起きるんだよな、と気付かされた。

    誰かと関わるとき、相手の評価を自分の価値だと思うと、誰かに寄りかからないと立てなくなっちゃう。

    「え、わたしたち友だちじゃないよ」
    「うん、友だちではない」
    っていう関係性の方が、相手のことをしっかり見れているのかもってなった。

    どう見られているか、相手によく思われるにはどうしたらいいかばかり気にしてしまうので、朱音の考え方や他者との

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    2025年03月09日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    正直中だるみ感というか、途中で少し退屈に感じる部分もあった。
    でも最後、くみ子の章は胸にズーンと来て、読み返した。
    何より心に残ったのはくみ子と希望の別れのシーン。大切な家族が亡くなった日のことを思い出し、胸がギュッとなった。
    〜〜〜〜
    「くみ子さん、お元気で」
    どうかお元気でと背を向けた柳瀬の姿が遠ざかっていく。どのホームに向かうのかだけでもせめて見届けようと首を伸ばした次の瞬間に、もう姿を見失った。
    そしてひとりになった。
    どこに行こうと思ったあと、どこにでも行けるのだと気づいた。もうひとりでどこにでも行ける。人混みの中に一歩踏み出したら頬をぬるいものが伝った。かなしくはないのに、あとから

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    2025年03月07日
  • 声の在りか

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    日常で感じる小さなモヤモヤを言語化してくれた小説。私は子どもがいないので親の立場はわからないけれど、それでも「あ〜これ、会話を終えたあとで言いたいことが言語化される時あるよな」と共感する場面がたくさんあった。自分の感情を抑えてしまうと言葉を放出させることが難しくなってしまう。自分の声を発すること、そして声に気付くことが大事であると教えてくれた。

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    2025年03月01日