寺地はるなのレビュー一覧

  • ガラスの海を渡る舟

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    初めましての寺地はるなさん。
    素敵な表紙がこの酷暑を忘れさせてくれる。

    “普通”が出来ない兄と“特別な何か”が欲しい妹。
    祖父から譲り受けた二人が営むガラス工房でもぶつかりジレンマだらけ。
    色んな事情を抱えたお客様、周囲の温かな人々に支えられ、でも確かに成長していく不器用な兄妹を気づけば心から応援してました。

    その後の二人が気になるので、続編を期待!

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    2025年07月09日
  • わたしたちに翼はいらない

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    お互いの心のうちを勝手に決めつけて、すれ違ったり困惑したりする、そういう小説が好きで、これもまたそういう話だった。
    時間をかけて読むには少々向いてなくて、もっと一気に読めばよかった。視点が結構切り替わり、関係性を把握したまま読むべきだった。
    ありきたりの美しい結末ではなくて、もっと醜くてもいいという決意。「友だち」という関係性だけではない、もっと異なる関係性。そういうものがしっかり描かれていた。

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    2025年07月08日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ネタバレ

    お仕事小説だけど、「この仕事大好き!!」みたいな人が出てこなくて、逆によかった。
    色んな人が仕事や家族に対して抱えている葛藤、日常の会話で得られるふとした喜び、ちょっと苦手だなと思ってた人が実はいい人だった瞬間などが丁寧に描かれている。
    自分の頑張りを誰かが見てくれているというのは意外と自分では気づかないことなので、自分にもそういう人がいてくれるといいなぁと思った。

    ひらかたパークに行ったことある人は、より楽しめるかも。

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    2025年07月08日
  • 雨夜の星たち

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    変な終わり方をしなくてよかった。自分とは全く違う生活の主人公だが、こういう見方もあるんだ。
    続編出ないかなぁ

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    2025年07月06日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    田舎の閉鎖的な感じや中学生特有の感情がよく描かれている。
    登場人物それぞれの心情、成長が分かりやすく読みやすかった。

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    2025年07月05日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    千尋のようなしっかりとした『自分軸』を持った人になりたいと思う。媚びることなく同調するでもなく、「自分以外の人間の気持ちなんかわからない」と言いきりながらも相手の気持ちに寄り添うことが出来る。上部だけの優しさではななく、言うべきことをしっかり言える。カッコいい!そんな人になりたいけどたぶん一生なれない…

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    2025年07月03日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    あの人になれたらとか、ここじゃなければもっといいはずとか。自分にも身に覚えのある気持ちがギュッと詰まっていて刺さるところもあった。藤生はちょっとヤバすぎでしょ。私だったら友達としてもう信じられないかな。

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    2025年06月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    大好きだった祖父のガラス工房を継ぐことにした兄妹のお話
    兄はおそらく発達障害で、当たり前のことができず
    他人の感情を理解できない
    そんな兄を嫌い蔑む妹の一人称で語られる
    そして、珍しいと思ったのは
    障害のある兄もまた一人称で語られているところだ
    ふつう、こういった人物は外から見て判断してどう対処するかの表現が多いが
    彼が語ることで、その行動の裏にはそんな感情があったのだとわかる

    自分に向けられる他人の感情はコントロールできない、自然と同じように
    ならば、雨が降ったら傘をさすように対処すればいい
    というところが、いいなと思った

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    2025年06月30日
  • わたしの良い子

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    ネタバレ

    育児放棄をする妹の鈴菜に代わって子ども(朔)の世話をする主人公。
    この主人公が大変魅力的。
    朔との向き合い方も、セクハラ発言をする上司への言葉も、何もかも、軸があってかっこいい。

    大人の都合で子どもの居場所が奪われていくなんてあってはならない。
    子どもは大人が思ってるよりもずっと聡いし、大人が話していることを聞いている。
    そして自分の意志も持っている。
    朔を尊重する姿勢を保とうとする主人公には尊敬しかない。
    自分も主人公のような良い人でありたい!

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    2025年06月27日
  • 声の在りか

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    ネタバレ

    子どもの世界でも親の世界でも、理由なくふとした拍子にものすごく息が苦しくなるような時があって、そういう“声にならない声”を掬いとって文字にして代弁してくれる寺地さんはやはりスゴいな。
    協力的でない夫や少し距離を感じ始めた小4の息子、あっち側の同級ママたちに抱く希和のモヤモヤとした思いも、息子の晴基の本音も解決することはないのだけど、こういう感情を抱えながら続いていくのが生きることなんだなと思える。
    大人だから完結してることはなくて、大人でも成長途上にいるんだと『声の在りか』を見つけた希和を通して気づかされた。

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    2025年06月24日
  • ビオレタ

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    主人公のちょっと捻くれた考え方がビオレタで出会った人たちの言葉や行動によって少しずつ変化していく。
    寂しさを感じて立ち止まったとき、周りの人の言葉を聞いてみると自分にも自分にしかない良さがあると認めることができたり、みんなの優しさに心の隙間を埋めてもらいながら、愛しさに気づいて歩き出すような、温かくて前向きな物語だった。

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    2025年06月24日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • 雨夜の星たち

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    この表紙の裏に描かれてるあらすじを見て
    実際に今関わっている後輩に似ていると感じたので購入。
    出てくる人それぞれに人間味があり、それに対する雨音の感覚と行動にある意味尊敬と羨ましさを感じました。
    最後の喫茶店シーンでの霧島と雨音のやりとりがすごい良かった。
    霧島の雨音への考え方がかっこよすぎて、刺さりました。
    察するとこがない人の感覚が少し理解出来たような
    読んで心地良い気持ちになりました。

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    2025年06月20日
  • やわらかい砂のうえ

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    この方の著作はまだ二冊目だけど、今回もめちゃくちゃ色々考えたいテーマがたくさん出てきて感情が忙しかった。

    途中万智子が冬をギリ許せる発言したことで美華から傲慢だと怒られるシーンがあった。
    その人の問題を他人が正しいか正しくないかをジャッジするなんて、というような事を美華は言っていて「たしかにたしかに」と納得したし、判定するなら美華勝利でジャッジするけど、美華が傲慢だと宣告することもまた傲慢だよなぁとも思う。
    自分でも万智子が冬をどう思ってもそれは自由だ、とあとから言ってはいるけど、じゃあなんで万智子に傲慢ジャッジしてんのと思うし。

    この本と関係ないところでこういう矛盾した考えのことは考えた

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    2025年06月16日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    孤独と生きづらさ(でも決して淋しくはない)のお話たち
    すばるの「『会社員の役を演じているつもり』で出勤」は名(迷)言、杉田くんの登場前後で涙、
    やさしさATMに憧れる、必殺技「おなじはなし」「うわのそら」、伸樹くんは素敵

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    2025年06月15日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    「もうすぐ十八歳/飛鳥井千砂」
    「ありふれた特別/寺地はるな」
    「二人という旅/雪舟えま」
    「漂泊の道/嶋津輝」
    「祀りの生きもの/高山羽根子」
    「六年目の弔い/町田そのこ」
    冠婚葬祭をテーマにした6話収録の短編集。

    文庫オリジナル&書下ろしが嬉しい。
    著名な作家さん勢揃いで粒ぞろいの作品ばかり。

    お気に入りは寺地はるなさん。
    まんまとミスリードされ、感情が上へ下へと揺さぶられたが読後感は最高。

    嶋津輝さんの作品も味わい深い。

    町田そのこさん、やはり一筋縄では行かない。
    良い話で終わるかと思いきやラストで突き付けられる真相に愕然。

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    2025年06月14日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地に行こう もそうだけどやっぱり遊園地って特別、テーマパークじゃない遊園地❗️
    やな感じの人物も取り込まれて遊園地の必要な人になって行くのが良かった。

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    2025年06月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    リレー形式で繋がっていく連作短編。

    タイトルが目に留まり手に取ったが
    それよりも「朝が明るいとはかぎらない」の方がよりしっくり。
    うん、病んでるな私。

    だからこの中に出てくる惑う人達にとても共感。
    「グラニュー糖はきらきらひかる」
    「バビルサの船出」が特に沁みた。

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    2025年06月05日
  • わたしの良い子

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    普通という言葉の難しさを改めて感じた。
    自分にとっては普通かもしれないけど、何を基準にしているのか、他人と全く違う価値観かもしれないということを忘れないようにすることが大事かもしれないと思った。

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    2025年05月31日
  • ほたるいしマジカルランド

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    大阪北部にある遊園地で働く人々の1週間。持ち場はそれぞれで登場人物は多くメモしていかないとややこしかった。社長がとても尊敬できる女性で、この遊園地で働いてみたいと思った。朝礼では各自、楽しみについてのスピーチをするというアイデアが社長らしい。

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    2025年05月28日