寺地はるなのレビュー一覧

  • 雫

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    ジュエリーデザイナーの主人公と周りの人たちの30年に渡る物語。年代が徐々に遡っていく構成で、するすると一気読み。
    人生のいいことも悪いことも、ただただ流れながら変化しながらずっと続いていく。

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    2026年01月07日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

    推しの俳優さんがオススメしていたので購入。

    兄の「人と合わせられない」という悩みも、妹の「個性がなくて困っている」という悩みも、どっちも分かるから結末にすごく感動した。

    『前を向かなければいけないと言われても前を向けないというのなら、それはまだ前を向く時ではないです。準備が整っていないのに前を向くのは間違っています。向き合うべきものに背を向ける行為です。』
    ▶︎本文では大切な人の死について言われている台詞だけど、これって人生の色んな辛いことに言えるな、と思って大事な言葉としてメモしました。

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    2026年01月05日
  • こまどりたちが歌うなら

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    2024年出版。226ページ。関西の小規模な和菓子の会社と、販売店舗が舞台のお話。筆者の文体と軽めの関西弁が良い感じのリズムで、幾分か重い展開になった時も悲壮感が過ぎない。和菓子も必然的に多く登場するので、甘味好きな自分としてはとても嬉しい作品。
    登場人物同士、互いになかなか理解し合えないが、共通しているのは生きる事に一生懸命な点、かな。特に中心人物は、過去に言葉や思考を怠った事で悩みを抱え続け。だからこそ、言葉を繋ごうとする。周囲の者もそれぞれに言葉を発し...。「こまどりが歌う」事でお互いの物語が紡がれていく。
    良い作品でした。

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    2026年01月04日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんのエッセイを初めて読んだ。好きな作家さんに出会うと、この人はどういう人生を歩んできたのか、どんな経験を経れば、この心情を表現できるのだろうなどとバックボーンが知りたくなってしまうのだけど、このエッセイを読んで、寺地さんの小説を形作っている根っこの部分が少し覗けたように思う。

    大人になるまでに理不尽に怒られる経験が多かったり、上手くできないことが多いと、子供ながらにも、怒られたくない、笑われたくない。どうすれば回避できるか、などと、脳内ぐるぐるエンドレス一人会議が開催されがちだ。大人になってもその癖は抜けず、良くも悪くも他人の心を常に伺い、傷付かない道を探すことで、行動することにも臆病

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    2026年01月04日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    友達に貸してもらった1冊。
    特に印象に残っている箇所は
    “誰かと一緒にごはん食べて楽しかったとかおいしかったとか、そういう記憶はずっと残るから、食べても(料理は)なくならない”“自分の居場所は最初から用意されていない、自分で作る”というところ。
    蜜蜂やハチミツの描写がとてもキレイで養蜂というお仕事、ハチミツに興味を持てた。
    読んでいて恋人の安西にイライラしたが、碧の強さや黒江の不器用な感じが好きだなと思った。

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    2026年01月03日
  • こまどりたちが歌うなら

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    自分が見ているものは、視点を変えたら少しだけ違って見えるのかもしれない。社会で生きてると理不尽なことはあるけど、自分がどうしたいかを知るのが一番大事だと思った。

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    2026年01月03日
  • いつか月夜

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    学校に行かない熊さんがいう。「なにか理由がないと、泣いたらあかんの?」「すごい説明してほしがる。私を理解しようとする。でも頼んでないし。」
    「納得させてくれな承知せえへんでって」

    實成が、なるべく人と関わらないでいこうとしていたけれど、夜の散歩の人数がふえてくる。
    松江さんや、伊吹さん、塩田さん、みんな深く人と関わることを避けてきたように思う。
    そしてみんな、ちょっとしたことでも考えて、言葉を返している。相手に不用意に踏み込まない。
    周りには、悪い人ではないけれど、普通を押し付ける人たちや、ちょっと言葉を悪くする人が、やっぱりいて。

    夜の散歩の人たちには、ほっとさせられました。
    最後の方、

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    2025年12月28日
  • ガラスの海を渡る舟

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    発達障害のある兄の言動は、小説なので、かなり話の流れに合わせて作られている感じがあり、少し無理があるなと感じたが、全体として気持ち良く読めていい小説だった

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    2025年12月27日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    じわじわとだんだん面白くなっていく不思議な作品。主人公の羽猫山吹は幼い頃大人が全員家にいない寂しい子供時代を過ごす。
    弟が4歳で亡くなり、そのせいで母が病んでしまい、母のために弟が生きていると嘘を続けている。

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    2025年12月23日
  • 雫

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    第1章からどんどん 年代が遡って行く構成。
    スタートで亡くなってた人が 次章で生きてて 最初は不思議な感じもしたけど 個性的な4人の30年と言う月日。
    その年月があっての今。
    形ある物全て 永遠はありえないけど 人との関係も物も形を変え繋いで行く事で 続いていける
    だから 「終わる事も離れる事も悲しくはない」

    4人をずっと応援したくなりました

    各章のイラストもいいですね

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    2025年12月23日
  • いつか月夜

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    ネタバレ

    「出生の秘密も家族の問題も抱えていないし、壮絶な過去の心的外傷もない」という会社員、實成冬至が主人公。實成は父を亡くした後、得体のしれない不安(モヤヤン)にとり憑かれるようになり、それを遠ざけるため夜道を歩くようになるが、そのうち、それぞれに複雑な事情を抱える会社の同僚や元カノなど、深夜の散歩のメンバーが増えていく。その散歩メンバー間のゆるやかなつながりやほのかな成長を描いている。
    大きな盛り上がりがあるわけではないが、心に沁みてくる良い小説だと感じた。迷いながらも善く生きようと日々の生活に向き合う「まじめ」な主人公に好感を持った。
    夜の散歩メンバーが解散してしまうという結末は、この小説として

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    2025年12月21日
  • やわらかい砂のうえ

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    なんとも、まぁ色々と考えすぎなメンドクサイ主人公でしたwww
    かっこよくなくっても、めんどくさくっても完璧じゃなくても、いいじゃない。
    誰かに「大丈夫よ。」って言ってもらいたい。
    そんな日も、あるある。大丈夫。
    Un nouveau pas.
    新たな一歩がふみだせますように。

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    2025年12月21日
  • そういえば最近

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    評価はあまりよくないけど、私にとっては久しぶりに寺地さんらしい、という気持ちになった作品でした。自分自身がちょっと疲れていても、読んでいてなんとなく温かい気持ちになれる、ような。決して幸せいっぱいな話ではないのですが。

    「ハッピーエンドって作中人物が幸せになるっていう意味じゃないんですよ、本を閉じた読者が「ああおもしろかった、また明日からも頑張ろう」とか、そんなふうに思える結末のことなんです。」

    一気読みではなく、毎日少しずつ読んだので、最後に「おもしろかった」と思うというより、なんとなく1日の疲れとかもやもやを忘れさせてくれた感じでした。

    「あたしね、本ってドアなんだと思ったの。自分が

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    2025年12月20日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    支えだけど、あったかいいろんな人たちの話が詰まった1冊。そうちゃんとおばあちゃんの話が泣かせてくれた。自転車のじいちゃんが、引き取る間に、ばあちゃんを十分に大事にしたから、全然泣かなかった。別れは辛くない。

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    2025年12月17日
  • 水を縫う

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    初の寺地はるなさん作品、とても良かった。

    ゆるゆるとなんの変哲もなく動き出した物語が、読み進めていくうちにぐんぐんとスピードを上げて、しずかに熱量も高まっていき、気づくと夢中になって読んでいた。

    章ごとに変わる語り手に、深く感情移入して胸にグッとくるシーンや、クスッと思わず笑ってしまう言葉がたくさん散りばめられていた。

    私が特に好きなのは、黒田さんが語り手の「しずかな湖畔の」。
    語り手が息子、姉、母、祖母…ときて、次が父ではなく、黒田さんというところが意外だったが、この章で一気に本作が立体的に見えてきた。


    最近では「女らしく」「男らしく」なんてあからさまに言われることはほぼなくなった

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    2025年12月17日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにした短編集。年齢のせいか、成人と結婚の話は微笑ましかった。
    祭りには儚さを、葬式には哀しさを覚える。
    人生の節目がぎゅっと凝縮された物語を読むと、自分の来し方を振り返って身が引き締まる。
    今、出会えてよかった。

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    2025年12月16日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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     閉鎖的な村社会から飛び出して十数年、久しぶりに集まって会うことになった三人の幼馴染の、悩みや葛藤、その先に踏み出す未来を描いた物語です。

     メインの主人公は、高校を卒業すると同時に家出して十数年、まったく地元に寄りつかなかった作家志望の天。この先も喧嘩別れした家族の元には戻る予定がなかったのだが、ある日幼馴染のミナから幼馴染で当時よく一緒にいた三人で会おう、という連絡をもらう。中学を卒業した時に、お互いに宛てて書いた手紙が見つかったのだという。三人でそろって開封しようと言われたが、その手紙に書いた文章を思い返すうち、彼女の中に当時の記憶が蘇ってきて――。

     このお話は、何人もの目線から多

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    2025年12月16日
  • ガラスの海を渡る舟

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    p91
    他人は、自分の言ってほしいことを言わせるための装置じゃない。
    p250
    茂木くんは人に気を遣わせない言葉をたくさん知っているのだなと感心せずにはいられない。

    印象に残った。

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    2025年12月15日
  • ガラスの海を渡る舟

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    私の好きな寺地はるなさんの本。
    やっぱりいい。繊細で透明感があって心に染み入る。
    祖父の残したガラス工房を継ぐ兄妹、道と羽衣子のお話。仲がいいとは言えないふたり。発達障害と思われる道は普通のことが上手くこなせない。羽衣子は平凡でない特別を求めているけどなかなか上手くいかない。お互いが理解できないし苦手なふたり。
    羽衣子のしんどさを想った。しょうもないと思っている兄にはガラス作りの特別な能力がある。母はいつも兄を見ている。自分は何者にもなれないのではないか、そんな焦りと葛藤の日々。
    道は道でしんどかったね。みんなが普通にできることができない自分を持て余して、苦しかった。

    十年の年月の中でのいく

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    2025年12月15日
  • カレーの時間

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    表紙が可愛らしくて手に取った本。
    「令和男子」と「昭和の頑固オヤジ」、2人の共通点は血の繋がり以外ほとんど無くて、性格はほとんど真反対。そんなふたりが一緒に暮らす話。

    どうしても相容れない人がいる。苦手な人がいる。そんな人達の人としての輪郭が浮き彫りになっていくような話。表面と内面、今と過去、当たり前に全ての人たちが併せ持つそれらを改めて意識できる素敵な一冊だった。

    良い意味での表紙とタイトル詐欺。

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    2025年12月14日