寺地はるなのレビュー一覧
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兄の道はコミュニケーションが苦手で協調性がなく、妹の羽衣子は何事もこなせるかわりに突出したものがなく、自分の個性が見つけられていない。
はじめは、妹に同情したけど妹も妹でいろいろあるな〜って思ったのが最初の印象。
正直私は何でもこなせるのが羨ましい。私には得意苦手がはっきりしていて、周りにもよく言われていた。私の友達はとても器用で、真似てすぐ習得出来る。とても羨ましかった。でもその友達にも、突出したなにかが欲しいから、むしろ私が羨ましいと最近言われたことをふと思い出した。(私に得意なことって何か私にはわかってないけど)
最終的には、兄妹がめっちゃ仲良し!という訳では無いけどわかりあっていくんだけど、やはり兄弟ってそうだよね!ってなるかもだけど、実際は兄弟姉妹だからといって仲良いとは限らないよね。人ってみんなそれぞれ違うだろうし。
妹は猛烈に兄に嫉妬してる描写がでてきたけど、私も姉に猛烈に嫉妬してて、親は姉ばかり褒める……と思ってた時期があったから懐かしい。結局今考えたら周りの気遣いよりも、自分自身が1番比べてしまっていたって言うのがオチなんだけど。広い視野を持つことが結局大事で、違う価値観を受け入れることってなかなか難しいけど、それができた時、何より自分自身が大きく成長できた気がするよね。特別にならなくても、憧れの人になれなくても、人は一人一人違うから。 -
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寺地はるなさんの初エッセイ。言うほど彼女の本をたくさん読んでいるわけではないが、それでも、『こういう人からあの作品たちは生まれたんだなー』となんとなく腑に落ちる感じがした。
共感するところもあれば、変わった人だなと思うところもあり、でもそれを「そうですか」と受け入れてくれる気がする。本書のなかにもたびたび「考え方は自由」「人それぞれ」といった趣旨の記述があるし。ユーモアもふんだんに盛り込まれていて、思わず吹き出してしまう部分もあり。読んでいて、肩の力が抜けていくような、…全部に共感したわけではないのに、それでも不思議な居心地の良さを感じるエッセイだった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2026.02.21
きっと無限に時間があったら、この本の良さを長々と書き連ねていたと思う。
あらすじとタイトルから勝手に、レトルトカレーが売れるまでのサクセスストーリーで、その過去の栄光を知ることにより祖父と孫のわだかまりが消えていく、、のようなストーリーを想像してしまっていたので、これからこの作品を読む人には全く別物だと言いたい。
カレーが幾度となく登場するのだが、それはこの作品にそっと花を添えているような、この物語を縁取るような枠のようなものだ。
主軸は『ガンコで「昭和の男」をまさに具現化したおじいちゃん』と、『潔癖症の孫』がひょんなことから一緒に住むことになり、関わることにより過去と現在の祖父の3人娘たちとの関係性がどんどん紐解かれていく家族の物語。
令和にはそぐわない、男はこうあるべき!の思想の強い祖父だが、それゆえまっすぐで芯の強い、でも不器用なところが最後には愛らしく思える。
潔癖症でなよなよした、昭和の祖父とは対照的な今時な多様性の社会を生きる令和の青年、桐矢。
ちぐはぐなこの2人が生み出す空気や対話がクスッとくるのもこの作品の好きなところだ。
きっと関西弁なのも親しみやすさが出ていていいのだろうなとも思う。方言の力はすごい。
もっとたくさんこの作品の良さがあるのに、それをうまく文章化できない自分の語彙力、表現力の無さにもどかしく思うが、読んだ後のじんわりと心があったかくなった作品であることは忘れたくないのでメモしておく。
タイトルがいい意味での裏切りであると冒頭に書いたが、まさにこのタイトルの文字通り、桐矢にとっての祖父との思い出を振り返ったとき、そこにはいつもカレーを食べていた2人がいたな、と思うとなんともしっくりくるタイトルだなあと思う。
美味しいものを誰かと共有する時間は、きっとかけがえのない時間だと教えてくれるこの本を、
美味しいものを共有したい相手にも勧めたいなと思う。
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ネタバレ子育てに疲れた人、親子関係で悩んでいる人、人と自分を比べてしまう人におすすめって書いてあったので、読んでみた。
物心がつく前に遠い親戚に引き取られ、離島である星母島で暮らす千尋。一度は本土に渡り就職するが、民宿を継ぐために恋人の麦生を連れて戻ってきて託児所を、ひらく。
離島を訪れる、悩みを抱えるお客さんとの出会いと別れの物語。
千尋がすごく芯を持っていて、強いなぁ。私は悩みを抱える客の方に感情移入してしまった。
"子どもを天使にしてはいけない。あなたがここにいて良かった。"私もまた、頑張ろう。とても、考えさせられるお話でした。
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2025年春、リフォームジュエリーの事業を畳むに伴ってしんみりとビルの退去作業しているところからスタートする。主人公が肩回して憧れのジュエリーデザイナーに明け暮れるお仕事小説かと思っていると、拍子抜けするかも(;´∀`)
5年刻みの副題がついており、普通なら学生時代を序章にして始まりそうだけど逆順にしてある。体調とか家族とか何かが微妙に変化していて、時の流れを感じるし、意外と4人でドライな関係を構築してるけど学生時代はどうだったんだ?と最後まで興味を持って読むことが出来ました。
『「古代、雨は神々が流す涙であると考えられていました。雨の中の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にのぼっていく。その繰り返しが“永遠”を意味する、という説があります。」』
『いつか田村先生に伝えよう。わたしはずっと永遠の中にいたと。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていくことを「永遠」と呼ぶのだから。終わることも、変わっていくことも、離れることも、なにひとつ悲しいことではない。』
雫による永遠の循環…みたいな、表現が綺麗だなと思ったのでお気に入りです!
2026.2