寺地はるなのレビュー一覧
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和菓子屋さんの甘くかわいいイメージとはちょっと違い苦味が走る。親子経営、サービス残業、パワハラ、モラハラ諸々など正直、親戚でもこんな会社で働くのは嫌だししんどいと思う。見て見ぬ振りも辛いものだと思うし標的にされたらなお辛い。意外と亀田さんは好きだけど、扱いづらい人ばっかりなところに善哉がいい人過ぎて感動すら覚える。茉子の母の言葉にハッとさせられるものが多く、確かに本を千冊読んだからといって感性や想像力や論理観や知識が蓄えられるわけではなく何の自慢にもならないな…と思えた。茉子が前例になったのが感慨深く、和菓子が美味しそうで食べたくなった。
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83歳の祖父は絵に描いたような男尊女卑、高圧的で頑固で粗暴で、不器用。
そんな祖父を苦手に思う25歳の孫 桐矢は潔癖気味、神経質で優柔不断、そして不器用。
性格も価値観も全く異なる二人の同居生活が始まる。
初っ端の祖父 義景さんの登場があまりにも強烈すぎてダメージを食らい心折れそうになったけど、戦中から戦後と激動の昭和を生き抜いてきた背景を知ると印象が変わった。口は悪いしデリカシーもないけど、どこか憎めない。対する孫の桐矢は現代的というか押しに弱くどこか頼りないけど、思慮深くて芯が強い。
義景さんの過去パートは時代背景のせいか割とシリアスめ、対する現代の桐矢視点は真反対のおじいちゃんとの生活 -
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映画化されて来年上映されるとのこと。
こうなると気になります。
と言うことで手に取った作品です。
家族の話でした。
それも少し暗い影のある家族。
家の中で一番年下の人が死に、家族経営していた店も傾きかけている。
そして、皆が現実から逃げたいと思っていて、それぞれが苦しみもがいていた。
決して明るい内容の物語ではないけれど、深刻にならずに読めました。
そして、崩れてバラバラになりそうな家族が持ち堪えて一歩前に進めたのは、読んでいてこちらもほっとして心が温かくなりました。
作品名の「架空の犬と嘘をつく猫」
どういうことだろうと疑問に思っていましたが、作品を読み進めていくとわかりました。
ちょ -
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妹の子である朔と2人で暮らす椿とその周りの人たちの物語。
椿は空気を読めなかったり読まなかったりして、一見、確かに実際にいたら個性的に見えそう。でも色んな人とのやりとりの中で椿の考えることや迷いに共感できるところがたくさんあった。
寺地さんのお話で好きなところは、人と違ったり当たり前のように言われている価値観だったり無意識のモノサシに疑問を持つこと、勝手に判断しないというか判断してしまったとしてそれを流さないところ、それっていいの?と主人公や登場人物が考えて考えさせてくれる。
穂積や高雄、真弓さんもみんなそれぞれの魅力があって、椿との関係性もとてもよかった。
同期の杉尾に椿が言った言葉 -
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人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。
大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。
「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」
この言葉は本当に響きました。