寺地はるなのレビュー一覧

  • ナモナキ生活はつづく

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    以前出版社主催の寺地さんのお話会で受けた印象そのもので、実直で嘘のない、お母さんじみてない感じが好きだ。自分の人格を強く保っている感じ、とても素敵だ。

    『浮遊霊ブラジル』

    p.103 よく、子どもを近所の公園に連れて行ってあそんだ。「遊びにつきあう」ではない。鬼ごっこでは必死のパッチで走り、砂場では地の底目指して穴を掘り、ブラソコは天まで届けと高くこいた。要するに、全力で自分の子どもと遊んでいた。体力的につらいなという日も多かった。仕事で悩んでいる時はとてもじゃないが子どものテンションについていけなかった。それでもこんなふうに一緒に遊べるのは今だけで、「大人と会話ができる」ことよりもずっ

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    2026年02月04日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    全て投げ出してしまいたくなるような過酷な状況の中でも碧の、素直で誠実な姿がとてもキラキラしてるように感じました。
    中学生の時居場所のなかった碧が一歩一歩成長して周りの協力を得ながら、気がついたらたくさんの仲間に囲まれていて、自らの力で居場所を作っていて魅力的な主人公でした。
    (もしかしたら碧本人は自分が不器用だと思ってるかもしれないけど、床のタイル張り替えたりカフェのメニュー考えたり、会話の無い親娘の仲を取り持ったり現実ではかなりハイスペだと思いました。)
    朝花がご飯を「適当に済ませる。どうせ食べたら無くなっちゃうし」という言葉に対して碧が「なくならないよ」「誰かと一緒にご飯を食べて楽しかった

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    2026年02月02日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    自分の思春期の頃を思い出した。
    学生の頃って、他者を通して自分を見るしかなくて、
    自分は自分、これでいいんだってなかなか思えないよね。
    周りを見て、わたしも頭良くなりたいなとか、可愛くなりたいなとか。諸々。

    今でこそ、人は人、自分は自分と思えるけど、
    自分のいいところも、悪いところもわかってきたのは
    お恥ずかしながら、
    社会人3年目になった今ぐらいからで、
    本当最近だなと思うんですよね。。

    他者からの評価と、自己の内省を繰り返して、
    自分とはなにか、分かっていくんじゃないかなと思っているわたし。

    実は寺地はるなさんの作品は初めてですが、
    他にも読んでみたい。
    装丁をみると、
    自分を中心と

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    2026年01月31日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    2026/01/28

    登場人物の紅と頼と山吹のことがすごく好き。
    自分も姉ちゃんいるけれどやっぱり姉ちゃんって良いよなって思った。自分のことを嫌っててもどこかで愛してくれてたり、その優しさに救われる時が多々ある。そして母親とはまた違う形でくれる愛情も。

    それと母親が子供を亡くした思いのところは切なかった。わかってあげられなくてごめんね。、

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    2026年01月28日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    世の中大きく変わることなんてそうそうない。
    非日常は1週間で日常に変わる。

    それでも今に疲れた時、人は足掻く。
    どうせ変わらないと思っていても足掻くしかない。

    そんな日々に起こる小さな事件。

    少しだけ1歩踏み出す勇気をくれる本でした。

    短編集にに、物語が繋がっていく感じがとても面白くスラスラ読めました

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    居なくなった弟は色んな顔を持っている。

    私も人によってきっとキャラが少し違う。
    そんな共通点から気になり読んでみた。

    所詮親も人。
    自己都合で生きてしまうものなのかもしれないと思うと自分が親になるのが怖くなった。

    事勿れ主義は言わば自分を振りにさせない自己防衛だからこそ、誰も救わない。自分すらも救いはしない。
    そんな当たり前のことに気づかされるお話でした。

    子供は親の道具ではない。
    そんなのわかってる。
    でも、気が付けば自分の為に動かし、自分に都合いい形の教育を強いてるのかもしれない。

    貴方の為に言っている。
    私はこの言葉が大嫌い。
    この言葉を使う人で
    本気で私の心配をしている人はい

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺西さんの作品にはいつも自分を見つめ直させられる
    親たちに腹が立つ、世の中こんな親ばかりなんだと思うと怖ろしいし、子を持つ親として自分は正しかったのか悩んでしまった

    自分はどんな人間なのか
    他人からはどのような人間だと思われているんだろうな

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    2026年01月25日
  • 雫

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    ジュエリーデザイナーの永瀬珠、地金職人の木下しずく、ジュエリータカミネの社長高峰能見、かに印刷にいる森侑、4人は中学の同級生だった。
    4人は中学の卒業制作で一緒に雫をテーマにレリーフを作成する。雨の雫が川となり、海に流れ、やがて空へのぼっていく、その繰り返しが永遠を意味する。
    中学のとき、ふと考えた永遠ってなんだろう、との問いかけに、わたしは、ずっと笑顔のなかにいた、と気がつく。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていく事を永遠とよぶのだから。
    終わることも、変わっていくことも、離れることも、何ひとつ悲しいことではない。

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    2026年01月24日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    最近読んでた寺地はるなさんは結構重ためだったので、
    恋愛絡みで爽やかに読めてよかった。
    居場所の作り方と、食事はなぜ大切なのかを学べる話。シンプルに元気が出る。
    食べることに興味がない私にとっては、なるほど〜って感じだった。
    最後、たたみかけるように皆の心のうちや事情がさらされるの、どんでん返しというか伏線回収というか。あっさりしすぎてもっとネッチョリやればいいのに、と思うけど、これがいい塩梅なんだろう。

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    2026年01月26日
  • こまどりたちが歌うなら

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    大丈夫?って聞かれたら、大丈夫って答えるしかない。そうだよなぁ。職場でならなおさら。反対に、君は強いねって、羨ましいなって、必死で立っているときに言われたら、小さな傷を増やしながら笑って過ごす自分がきっといるんだろう。茉子の考え方や行動に、自分と近いものを感じてなんだか少し居た堪れない気持ちになった。自分にとっては簡単なことが他人にとっては難しいし、考え方は人それぞれ。よく言うけど改めて考えるときちんとわかってはいないのかもなぁ。こまどりの鳴き声、調べてみよう。

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    2026年01月25日
  • こまどりたちが歌うなら

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    ネタバレ

    人間関係に疲れて退職した茉子が、親戚の社長に誘われ、経営する小さな和菓子会社「吉成製菓」に転職する。会社にはパワハラやサービス残業などの理不尽な社内ルールが存在し、その改善を目指す中で、茉子と同僚たちも変化し、働くことや生きることを見出していく。グラデーションをつけてゆっくり変化していく様子は会社が積み重ねた古き悪しき伝統の歴史の長さを感じられた。おいしそうな和菓子がたくさん出てくるが、内容自体は甘すぎない分、「吉成製菓」の和菓子と相性が良さそう。

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    2026年01月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    数年前に寺地はるなさんのお話を聞く機会があった。その時、自然体な方だなという印象を持ったのだけど、このエッセイもそのまんま。
    飾ることなく、日々の何気ない日常が綴られていて、さらに親近感を持ってしまった。
    私もそうだけど、人は歳を重ねるごとに周りの目が気にならなくなって、自然体でいられるのかも。
    人を不快にしないように節度は守りつつ、無駄に取り繕ったりしないところがいいなと思った。
    家事のやる気がおきない話は、ただただ共感。
    私もやる気が出ない時は「エネルギッシュ敏子さん」を呼ぼう。

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    2026年01月21日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    何かのきっかけで普通の家族が一瞬で崩壊してしまう、そんな家族の物語
    大人は自分勝手に逃げることができるけど子どもはそうはいかない、
    何かあると被害を受けるのはいつも子供だ、子供は逃げ場がないからそこに留まるしかない、そんな環境に順応するために嘘をついて生きていくしかなかった山吹は辛かったと思う。紅もそう、長い時間をかけて最後にはやっと家族がスタート出来た気がする

    どこにでもありそうな話を深く印象に残るように描く寺地さんの作品が好きです。

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    2026年01月18日
  • わたしの良い子

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    気にする人の気持ちはわからないが、わからないからこそ、ないがしろにしてはいけない。
    責任を果たす、って具体的にどうやるの。
    他人の思う正解に添うようにわたしは生きてかなきゃならないのかな。
    いっぺんに考えるからだよ。いっぺんに考えたら、誰だって、どんな内容だって、混乱するよ。
    自分が納得できる理由がある場合はわたしも言葉を尽くして説得するが、「なんとなくそういうことになっているから」という理由で強制することはできない。
    自分でもなにがどう嫌なのか、はっきりわかってないのかもしれない。
    生きていくって、すっきり、きっぱり解決しない物事と、うまくつきあっていくことなんだろう。
    思ったことをぜんぶ言

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    2026年01月20日
  • 雫

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    ジュエリー会社で地道に働く職人とデザイナー、上手く生きられない人たちのもどかしさを年代を遡っていく。胸に留めておきたい言葉が幾つかあった。

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    2026年01月18日
  • こまどりたちが歌うなら

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    1人の働く人間として、とても考えさせられる話だった。他者との関わりの中で、どうしても様々な顔を持たないといけないことがある。そんな中で一環とした態度を貫き、自分の思いを伝える主人公には、凄いなと思いつつ、生きづらさは多少なりとも感じた。見て見ぬふりをする方が生きやすいのでは?と思う亀田の気持ちは分かる。
    数ヶ月前前例のないことと向き合う時があり、もしかしたら未来の誰かの役に立ったのかな?と感じた。この件のお陰で、自分の立場が危ういのだが、他人の反応や期待は置いておいて、自分で自分を認めて過ごしていこうかなと思いました。

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    2026年01月15日
  • 雫

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    中学の同級生4人が卒業制作で出会った「雫」をモチーフに、30年間の人生の「終わり」から「はじまり」へと時間を遡り、物や人とのつながり、そして再生を描く感動のヒューマンドラマです。人生のままならなさや不器用さに寄り添いながら、ジュエリーのリフォームを通して「永遠」の意味を探求し、新たな一歩を踏み出す大人たちの姿を描いた作品です

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    2026年01月14日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    九州のド田舎で暮らす人たちと、そこを去った人たちが織りなす、さまざまな涙の物語。

    古い価値観と新しい価値観。みんなその狭間で戸惑ったり迷ったり、あるいは吹っ切れたり切り拓いたりしている。どの時代にも価値観の移り変わりはあっただろうが、最近はそのスピードが速くなっている気がする。

    男は泣くな、女は黙ってろ…いまだにそんなこと本気で言う人がいるんですか?と笑いたくなるが、山あいにある田舎が舞台の本作ではよく登場する。
    そんな時代遅れの人の考えには全く共感できないと感じる場面がたくさんあった。あったはずなのに、読んでいるうちに彼らと同じ感情に陥って、一緒に涙したくなるから寺地さんの作品は不思議だ

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    2026年01月10日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    表紙に惹かれて買いました。
    着ぐるみが盗まれた!って、あんな大きな物を?と思ったのだけど、ところどころ活躍するあかつきんと、なぜあかつきんは盗まれたのか?という人の気持ちと、ささやかなことで日々は続いていて、
    私とか私の横の人とかの話が、暗く、時にほっこりとしつつ、しみじみと続いていきます。

    ミステリーなのかな?と思って読んだので、ちょっとだけ違ったなぁって思いました。

    どんな人の人生にも波があって、ストーリーがあるんだよって、そんな感じの作品。
    深いです。

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    2026年01月10日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地さんの作品が好きなのはこの人のものの感じ方が共感しうるものがたくさんあるからなんだなって感じました。

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    2026年01月10日