寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
忙しさを理由に伝えないことか積み重ならないように。
相手の感情は相手のもの、私の感情は私のもの。
それぞれの感情をどのように受け止めるのかはそれぞれのもの。
それぞれに伝えるしかない。
辛い時、心を遠くに飛ばす…など、傷つかないように蓋をしている感情やもやもやして表せなかったことを言葉にして寄り添ってもらえてる感覚にしてくれる作家さん。
下記は心に響いた箇所。
『自分の都合の良い素敵な人生の物語の展開を夢見るのは自由だけど、感情も事情もある他人に都合の良い役柄を押しつける人は、僕は大嫌いだな』
『多くの人は「友達」を良いものだと思いすぎなんじゃないでしょうか』
『励ましのつもりでそう言ったのかもしれないけど、誰かのたった一言が引き金になって取り返しがつかないことがおこることだってあるんだよ』 -
Posted by ブクログ
この作品もかなり心強い応援メッセージが込められているように思いました。
物語の舞台は、九州北部の星母島。
その島には子供についての願い事なら何でも叶えてくれるという母子岩があり、ちょっとしたパワースボットになっている。
そして、そこで民宿兼託児所を営んでいる千尋という女性が主人公。
子どものことを願いに様々な人が訪れます。
本当に様々で、共感できる人もあれば、この人可怪しいんじゃない?と思える人も登場します。
また、千尋の生い立ちからこれまでを文章にしたいと島にやって来たライターの女性。もう、本当に自分のことしか考えてなくて読んでいてムチャクチャ腹がたった。
私自身が今、同じような人から身を守るために必死になっているから、余計にそう感じたのかもしれませんが。
様々な登場人物が現れる中で、
自分を大切にね
自分と向き合ってね
という思いが込められているように感じました。
優しいけれど力強い応援でした。 -
Posted by ブクログ
初寺地はるなさん。なんてまた深いとこの心情をえぐり出すように書いてくれるんだろう。
どこかニヒルなベビーシッター(保育士)千尋に、寄り添うようにして一緒にいる麦生の存在に救われる。高校生で赤ちゃんを産んだまつりはなんて幼稚なんだろう、と思ったけど、そういうことだったのかと腑に落ちた。それを見抜く麦生すごい。
でもタイトルにもなってる「彼女が天使でなくなる日」の話。なかなか強烈だった。娘を天使に仕立てあげることが本当に残酷だった。「天使のままでいいんですか?!」と千尋が叫ぶほど、痛ましいものだった。
完璧な娘ってなんだし。赤ちゃん産めばいいってのかおおおん????と小一時間問い詰めても無駄だと思う。
世間とか身内とか、そんな目を気にしないで生きていられれば。と思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
九州の北部に位置する小さな星母(ほしも)島で、託児所を併設した民宿「えとう」を営む千尋…彼女は一度島を出ているが、大阪で知り合った麦生とともに1年前に戻ってきていた。島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、悩みを抱えた人々が御利益を求めて訪れるようになっていた…。彼女の出自は複雑ではあったが、親戚筋にあたる政子さんが引き取り育てられ、島の子「モライゴ」として育てられた過去があり、「えとう」も政子さんから引き継いでいた…。星母島の「えとう」で繰り広げられる、家族の物語…。
千尋の周りには本当にいい人ばかりで、本当に救われました!千尋だってちょっと間違えたら今の生活は送れてないんじゃないかな…って感じました。そして、子供が小さい頃の事を思い出しましたね、小さい頃は可愛いっ!けど、ホント親の理解を超えた行動をとりますよねぇ(ウチの子だけ??)…。そんなとき、「えとう」のような場所があるといいなぁ…そんなときに行きたかったなぁ~!それと、麦生くんが素敵すぎるっ(*^^*)。子供は成長して、様々なことを理解できるようになったとき、そこにちゃんと愛があったかを感じられることが心の成長にもつながるのかなって、天使のままでは生きるのが辛くなるからと…そんなことを感じました。 -
Posted by ブクログ
素敵なお話でした。
双子の光実と歩が亡き母のワイン作りの後を継ぎながら成長していくお話です。
読みながら、光実の気持ちも歩の気持ちも
本当に痛いほどわかる気がしました。
兄弟や双子というと
つい比べられたり、自分でも勝手に比べて落ち込んだり仲がいいんだけどどこか複雑な気持ちもあったリ…
寺地さんの作品はどれも私の中にある誰にも見せていないような自分でも気づいていないような
感情に出会えるそんな気持ちになります。
ワイン作りの奥深さに感動しつつ、
光実や歩の周りの人たちの厳しい中に温かく見守る姿や言葉がけが本当に素敵で私も頑張ろうと
元気が出るお話でした。