寺地はるなのレビュー一覧

  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    寺地はるなさんの小説には様々な事情によって生きづらさを抱えてる登場人物がよく出てくるが(特に毒親絡みが多いように思う)、本作もまさにその王道をいく作品です。

    主人公が行方不明の弟、希望を探して本当の希望はどんな人間なのか?を問いながら、主人公自身の内面に向き合い、また希望を探して出会うそれぞれの関係者の痛みにも触れていくわけですが…

    (以下ネタバレ含む)
    本作はちょっと詰め込みすぎて、胃もたれする感じ。

    毒親傾向の母親が何人も出てきて、終盤は、えーまた毒親系なの〜?と感じてしまいました。世の中そんな親ばかりなんですかね。
    そして、親との関係で問題を抱えるのはあるとしても、それをいつまで引

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    2026年05月22日
  • こまどりたちが歌うなら

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    古いしきたりを大事にしている和菓子屋さんに、新しい風が入る!
    社長のいとこだけど、入社した茉子さん。
    自分が見て見ぬ振りして人を苦しめた過去をもち、次こそは、と深い気持ちを持っている人。
    まっすぐだから、人とぶつかるけど、人を知れば知るほど、その人のことを考える。(好きになるわけじゃないところがいいな、と思った)

    和菓子、おいしそう♡

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    2026年05月20日
  • リボンちゃん

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    百花は「やりたいことがない」と言っていた。
    でも気づけば、いくつもの選択を重ねて、前に進んでいた。

    「完璧にできようになってから、なんて言ってたら、一生なにもできない」

    百花のことばがやけに刺さった。

    私はずっと、完璧じゃない自分を見せるのが恥ずかしくて、怖くて、準備ばかりしてきた。
    ちゃんとできるようになってから、失敗しないようになってから。そうやって言い訳を重ねて、何も始めないまま時間だけが過ぎていく。

    完璧になる日なんて、きっと来ない。

    百花は、不完全なまま動いていた。
    怖さも、恥ずかしさも抱えたまま、それでも前に進んでいた。

    でも百花は、きっと不完全なままでも動いていた。恥

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    2026年05月20日
  • 世界はきみが思うより

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    まず思ったのがこれ。
    人の握ったおにぎり、食べられない人増えてるよね。
    この作品って、まさにそういう
    他人への信頼が揺らいでる世界の話だと思う。

    紗里と水田。
    この2人の関係もかなり歪。
    でも「好き」という気持ちだけはちゃんと本物で。
    ちゃんと好きなのに、普通の形にはならない。
    だからこそ、いつか報われてほしいなと思ってしまう。

    中心は冬真と時枝くん。

    あと個人的にめちゃくちゃ印象に
    残ったのがサイコさん。

    高下駄履いて、自分のスタイルを貫く人。
    一見クセ強いのに
    言ってることはすごくまっとう。

    『子供に大人の代わりをさせちゃいけない』
    これ、刺さった。

    誰かにとって嫌な人でも

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    2026年05月19日
  • こまどりたちが歌うなら

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    言いたいこと、モヤモヤすることがあっても
    それを言えない空気や雰囲気から
    我慢することって大人になるにつれて
    増えていくけれど、
    主人公の茉子のようにように
    思っていることをストレートに伝える人って
    憧れるな。
    だけど、それを受け取る側が余裕がなければ
    相手を傷つけちゃうこともあるのかな。

    小さな和菓子会社の中の人間模様は
    細やかでドキッとする場面がありますが、
    (良い意味でも悪い意味でも)
    四季折々の和菓子の登場にほっこり
    癒されます。

    「涙はしょっぱい、お菓子は甘い」という文章。
    温かみがあって好き。


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    2026年05月16日
  • ぬすびと

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    寺地はるなさんの新作。みなさんの高評価を見て楽しみにしていたけど、なぜだか私はあまり刺さらず…
    なんでだろうかと考えてみると、登場人物の行動、中でも無鉄砲さが好きになれなかったせいだと思う。
    基本的にみんないい人なんだけど、言動があまりに自分とかけ離れていると、どうも感情移入できなくなってしまうみたい。
    最近の寺地さんの作品は、そう感じることが多い。前みたいにぐっと入り込める小説が読みたいなぁ。

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    2026年05月16日
  • 川のほとりに立つ者は

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    人が相手の気持ちを考えて言う・言わないの選択をしていることが文章で表されていると感じた。

    また人それぞれできる・できないが違っていて、それに対して過度な配慮をしたらそれはその人自身をみてないことになる。とにかく難しい。

    ただ言葉にして相手に伝えてしまう前に一度立ち止まったほうがきっといいのでしょう。

    でもその言葉を選んでる感じが伝わり、今度は本心じゃないと評価されるんでしょう。これを読んだだけでは答えは見つからないと思う。でもきっかけになりうるのかもしれないです。

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    2026年05月14日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    話の雰囲気が柔らかく、ボリュームも程々で読みやすかったです。ハチミツ好きなので、養蜂の描写や蜂蜜を使ったメニューに、楽しませてもらいました。

    主人公の碧には、あまり共感できず、そこは微妙でした。安西に傾倒している理由はさっぱりわからず、結婚も煮え切らないまま、彼の地元にまで来ちゃう感じは。。ただ、自分の力で、自分の居場所を作り出そうと奮闘する姿には好感を持てました。都会暮らしより、田舎暮らしが向いている人もいますよね。

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    2026年05月14日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    視点が変わっても、今までの登場人物とどこかで誰かが繋がっている感じが、肘差というまちの狭さを表しているんだなぁと感じた。
    それぞれがそれぞれの望む人生を送れていたらいいなと思った。

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    2026年05月14日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地で働く不器用な従業員たちの連作短編集。

    目の前のことをコツコツと。それだけで充分偉いと褒めたい。出来ないことじゃなくて出来ることに目を向けたいよなぁ…。

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    2026年05月13日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    星母島で民宿兼託児所を営む千尋(ちひろ)が、来訪客や周囲の人たちとの関わりの中で、子供、育児、親子関係といった子供にまつわる様々について思考する物語だったと思います。私としては、他者に依存しない千尋の徹底した人間観と、それを理解しつつ彼女を取り巻く人々の関係性が、文章としてはそれほど語られずとも移ろいでいく様子が全体通じて表現されているように感じて好印象でした。星3つといたしました。

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    2026年05月10日
  • 声の在りか

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    子どもの親として共感できる部分がありました。自分の声というものが中々出てこず、届けられず、それでいて勘づかれていることもある。不思議と子どもは成長している。思ったより子どもは大人なんだと思います。

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    2026年05月09日
  • ぬすびと

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    ネタバレ

    必死で働きながらかつかつの暮らしをしている鳴海。穏やかだが嫌なことはしない主義で仕事が続かない夫の暖と2人暮らし。
    彼女が若い頃、子どもの世話をするために出入りしていた、菓子メーカーの創業家家族との別れと再会。

    最初からやる機会を奪われていた人間が自分の可能性を取り戻していく物語。

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    2026年05月08日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    初読み作家さんの短編集

    孤独を感じていたり、環境に馴染めなかったり、違和感を感じるままに日々を過ごす主人公たちが、ふとしたきっかけで前を向けたような気がする7篇

    読者自身も温かい気持ちになれます

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    2026年05月06日
  • ぬすびと

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    読みやすかった
    みんなそれぞれ身内のことで悩んでいるんだけど…
    やえこさんと鳴海 栄輝の関係性がイマイチ ぴんとこなかった
    暖の「知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」という言葉はとても合点がいった

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    2026年05月05日
  • ぬすびと

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    45歳の田原鳴海が、20年前に経験した菓子メーカーの子守の仕事。成長したその子供から鳴海に連絡があり、20年前の記憶が蘇る。
    鳴海さんの歯に衣着せぬ心の呟きが楽しい。めちゃくちゃなようでいて筋の通った鳴海、どういう性格なのかよくわからない鳴海の夫、現実にはあり得ないだろうという誇張された親子関係などなどキャラクターは盛り沢山だが、いまいち響かなかった。

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    2026年05月04日
  • こまどりたちが歌うなら

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    寺地はるなさん初めて読みました!
    読みやすい!すらすら読んでしまった
    とにかく和菓子が食べたくなります
    なにを学んだかって言われると、、、
    作中にも本を読むことでなにかを学ぼうとする方がおかしいと主人公のお母さんも言っていたので、学びません!
    みなさんの感想を読んで、働き方改革がテーマだったのか!と。たしかに、和菓子屋って昔からの根強い働き方や考え方がありそうなイメージ。前例がないのなら、誰かが前例にならねばならない。おかしいことをおかしいと言える人にならないと、世の中は良くなっていかない。言える人はおそらく嫌われ者にもなるでしょう。しかし、その勇気が希望につながれば、好かれる人にもなれる。そ

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    2026年05月04日
  • 雫

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    世の中と決して同じ目線、歩幅で生きていなくてもいいのだと思わせてくれる。
    どこかで時間は繋がるのかもしれない。

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    2026年05月03日
  • リボンちゃん

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    多様性やら同性愛やら盛り込んだ設定てんこ盛りだけど、深くは刺さらず、表面をなぞるよう。
    手作りの下着という着眼点は非常に好ましい。一人一人違うし、誰に見せると言うのではなく、自分のためにという気持ちに激しく同意。

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    2026年05月01日
  • わたしの良い子

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    できないことを責めたり恥じたりするより、どうやったらできるかを考える方がいいに違いない。って言葉、「朔」って名前、椿さんの考え方、いろんな良さがあった。

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    2026年04月30日