寺地はるなのレビュー一覧
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主人公盛山祐希(慈善団体を経営する遠縁の親戚のうちで家政婦的扱いを受け、能力に見合った高校にも行かせてもらえなかった女子)の家出を幇助する春日先生がカッコよかった。
慈善と偽善の境目なんてあってないようなものだろうが、『のばらのいえ』オーナーの志道のような、コンプレックスの反動でボランティアに嵌り、内心では、支援対象者のことを侮蔑している、というのは、最悪のパターンだろう。ましてや、施設の子を性的搾取の対象として利用し、とっておきの子を自分のものにするなんて、外道そのもの。
ラストで、祐希と紘果が新しい生活を始められるのが救い。
P187-188 (春日先生による家出幇助シーン)
「もし -
Posted by ブクログ
ネタバレ⚫化粧をしても、服を替えても、わたしは別人のように美しくはなれなかった。でもいつだっ たか美華さんが言った「自分に自信を持つ」ということは「わたしは美しい」と思えるという 意味ではなかったと気づく。
わたしがわたしのまま世界と対峙する力を持つ、ということなのだ。不躾な他人の視線を、毅然とはね返せるということ。
この一文が心にストン、と落ちた。
日々、「自分を好きになりたい」「自信を持ちたい」と悶々と考え、でも自信持をつ方法すら分からず、他人と自分を比べては自己嫌悪な自分。わたしがわたしのままで歩いていくこと。自分に自信を持って生きていくことってそういうことだよなぁ。
万智子や了さん達、早田 -
Posted by ブクログ
星母島で民宿を開く千尋は、「モライゴ」として育てられた。
子どもについての願い事を叶えてくれる「母子岩」というスポットが近年有名になり、そこに訪れた人々と千尋とのショートストーリーが5話収まっている。
親子と言っても実に様々だ。
親に捨てられた子供、自分の望みを子供で果たそうとする親、若くして母親になった子供など。
人の事情はそれぞれだ。
明るく朗らか、来てくれた人々に何かを導いて、少しその人たちが前向きなる、という話ではない。
千尋自体が淡々と、どこか世間から一歩引いて見ているような女性で、同調するよりは自分が相手を縛りつけたくないような思いがあちらこちらで見て取れる。
嫌なことは嫌だ -
Posted by ブクログ
読んでいる時の私の中の環境も関係してくるかもしれませんが、今回は残念ながら入り込めませんでした
登場人物の相関図を書きながら読んでいたのですが、なんとまあ多い、40人くらいはいました
町の住人が少しずつ繋がっていて、人が多くてあまり集中して読めませんでした
結局繋がりが把握できていなくても、読めてしまう話だったのですが。。。
物語としては、各々が人生色々ありという感じで、大きな変化はありませんでしたが、最後の『夜が暗いとはかぎらない』で母と息子の関係が少し進展したのは、なかなか感慨深いものがありました
少し間をおいて読んだら、また違った感想が出てくるかもしれませんね