寺地はるなのレビュー一覧
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ネタバレ主人公は売れっ子小説家の女性。同期の売れない男性小説家が行方不明になったと、共通の担当編集者から聞かされたあと、その男性作家から未発表の原稿の束が送られてきて…
男性が書いた作品と、それに感化されて女性が書いた作品、いくつも出てくる劇中作品が面白かった。特に男性の作品の登場人物は、彼の実際の家族やご近所さんがモデルになっていて、その人たちも(劇中作ではなく)本編に出てくるので、現実と虚構を行ったりきたりで、若干混乱しつつも楽しめた。
ただ、ラストが自分の想像とはまったく違っていて、中盤が面白かった分、物足りなく感じてしまった。 -
Posted by ブクログ
たぶん酔っぱらっているときに書店に寄って購入したのだと思います。なぜなら帯に「舞台のモデルはひらかたパーク!!」と書かれているにもかかわらず、裏表紙に「大阪北部の蛍石市」とあるのを見て「おおっ、蛍池がモデルの話なんだ」と思ってしまったから。
枚方と蛍池、大雑把に見ればどちらも大阪北部だけど、阪急沿線の人間からすると京阪沿線に出かけるのは小旅行ぐらいの感覚です。今でもそんな感覚なのに、幼い頃に家族でひらかたパークへ行った日はほぼ旅行のように覚えています。その日を思い出しながら読むと自然に笑みが浮かぶ。
遊園地を舞台にしつつ、遊園地に勤めるさまざまな職種の人たちの日々が描かれています。 -
Posted by ブクログ
波風を立てず目立たないように暮らす希和。夫とも息子の小学校のLINE仲間ともぶつからないように過ごしている。違和感や怒りを感じていても、声を上げることはしない。思いを言葉にすることはなく、ただモヤモヤするだけ。夫に反撃する言葉が出てくるまでに3日もかかってしまうくらいだ。それは彼女が気持ちを言語化することを避け続けてきたから。形にしなければ思いは言葉にならず、声にならない。彼女はあちらにもこちらにも沈黙を続けている。ただ彼女には正義感が強いところがあり、追従することもしていない。
同級生の弟である要の始めた学童で働くことになる希和。大人には何も言わないことにしている彼女だが、子供は放っておくことができず、積極的に関わるようになる。彼女にとっては子供は絶対的に守られるべき存在で、そこは譲れないところなのだ。彼女の正義感はアンバランスにも思えるが、その中で彼女は、自分の気持ちに向き合い、声を出そうと努力を始める。思いは声に出さなければ伝わらない。希和にそこまで共感はできないが、声を持った彼女の新たな一歩にエールを贈りたい。 -
Posted by ブクログ
前半までは、独特の謎のテンションについていけず、変わった人だなと思っていたが、徐々に慣れてきたのか、共感できるところも増えて、読みやすくなった。
特に、郷里の佐賀県に対する思い。
作家になって佐賀県に凱旋するにあたって、自分が嫌いだった頃の、惨めでオドオドした自分を知っている人々に会うのは、とても勇気がいったが、新たに幸福の記憶を描き足すことができたそうだ。
多くの人が、過去に対して、同じような思いを抱いているのではないだろうか。
ところで、取材される時、写真を撮られる際に、笑顔を要求されるのは女性作家が多いとあったので、ちょっとググると、なるほどそうかもしれない。
男性作家は笑顔ではない人も多い気がする。 -
Posted by ブクログ
寺地はるなさんの作品で、次に読むならこの本かなってずっと思っていました
願いが叶って良かったです
ジュエリーリフォーム
想いを受け継ぎ、形を変えて引き継いでいく
キラキラと光り輝くジュエリーのようなそんな内容ではないし、ジュエリーリフォームというお仕事小説とはちょっと違う
過去を遡っていくことで、見えてくるものがある
あなただから言うけどって、言われる方はけっこう重い
そう打ち明けられること、私にもある
距離が近いと心配で、ついアドバイスとかしたくなるけどそっと見守るだけでいいこともある
なかなかその匙加減が難しかったりするけれど
雫型のアクセサリーは私も好きなデザインです