寺地はるなのレビュー一覧

  • どうしてわたしはあの子じゃないの

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさん、10冊目。
    今回の舞台は佐賀県の田舎村。お住いの大阪が舞台になることも多いので珍しいと思ったら、佐賀はご出身地だったみたい。私も九州育ちで関西住まいなので、どちらにせよ馴染みがある場所ではある。

    早く田舎の村を出て自分が思う人生を生きたいと思う天、彼女に思いを寄せる幼馴染の藤生、その藤生に好意を抱く東京からの転校生のミナ。閉塞感のある田舎での中学生の3人の生活と心の内が描かれる。
    三人それぞれの、「人が思っている自分」と「自分が思う自分」の、二つの異なる自分の間で、他の二人を羨んだり妬んだり憧れたりする心の揺れが描かれる、そのお話はそれなりに面白く読めたのだが、そこから言わん

    0
    2025年02月16日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

    Posted by ブクログ

    若干、尻切れトンボ感があり消化不良というか勿体ない印象を抱きました。
    7つの短編がありますが、どれももっとこの世界に浸りたい、その登場人物たちを見守りたいと思えるくらい魅力があります。

    終わりをあえて書かない、という構成がうまく作用する場合もありますが、この本ではちょっとそこまで到達していないような物足りなさがあったのが正直な感想です。
    寺地はるなさんの本はたくさん読んできて、書き切って良いなと思えた本があるからこそ、本作に物足りなさを感じています。

    0
    2025年02月12日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

    Posted by ブクログ

    スカイツリーを見上げる 下町の片隅に、ひっそりと 息づく商店街『 明日町こんぺいとう商店街』。シリーズの4作目です。金平糖の角は24個。24軒のお店が集まっていて、今回はその中から7軒のお店のハートフルなエピソードが収められています。
    お店ごとに作家が交代するのがこのアンソロジーの特徴で、私は前川ほまれさんの描いた 5軒目の『インドカレー ママレード』が心に残りました。
    2軒目の蛭田亜紗子さんの『ツルマキ履物店』の回はちょっとテイストが違い「あら?」と思いましたが、色々な作家さんを読めるのがこのシリーズの良さなので、こんなテイストもありだな、と思いました。

    0
    2025年02月10日
  • やわらかい砂のうえ

    Posted by ブクログ

    高校生の初恋愛のように、お互いの良いところしか見ない恋愛をする万智子。
    潔癖で頑固で、それ故にトラブルもあるが、周りの大人や親友に怒られ、教えられ、愛する事は何かを学んでいく。
    自分に自信を持つ事。自分の中に芯をもつ事は大切だけど、その正義や潔癖で、他人を殴ってはいけない。悪いとこもあるけど、いいところもあるのが人間だと教えられた、ほんのり暖かくなる良い本。

    0
    2025年02月08日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

    Posted by ブクログ

    短めの短編集。スラっと読めます。

    「現在」に何か生きづらさ、不自由さを感じている登場人物達が、そんな「現在」にほんの小さな灯りを見つける物語集。タイムマシンに乗って過去をやり直したり、未来へ飛んで辛い今を飛び越えたり出来れば楽なんだけど、当然そんなことはできないので‥。

    何か大きな展開があるわけでも、大きく心を揺さぶられるでもないけど、すこーしジワッと温かい小説でした。

    0
    2025年02月07日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

    Posted by ブクログ

    寺地はるな作品のどうしようもない閉塞感と苦しさはどこから来ているのだろう…ここでない場所でわたしでない人として生きたい、通じない気持ちが切実で、苦しくなる。天、ミナ、藤生の思いの交差をしっかり感じた。

    0
    2025年02月06日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    内容は軽め。遊園地で働いている一見平凡な清掃のおばちゃんや植木のおじちゃんにもそれぞれ人生ストーリーがあり、面白さや感動があることを教えてもらった気がする。平凡な日常の中に面白さがあることを教えてもらった。

    0
    2025年01月31日
  • 声の在りか

    Posted by ブクログ

    主人公の気持ちに共感するところが多かった。自分や周りの人の行動に考えを巡らせて時に苦しくなる。不器用、繊細、生きづらい性格のようだけど、自分とうまく付き合っていくために受け入れて変化していく姿、羨ましく思います。

    0
    2025年01月30日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    寺地さんの小説は難しい
    難しいのにすごく気になる
    捉え所がないのに自分の気持ちの深い所がザワザワする…なんとも言えないこの気持ちを表現するのも難しく「ザワザワ」が的確なのかもよくわからない(^^;
    生きづらい…そんな思いを抱えた人達が生きていく術、そしてその未来に少しでも光を見つける…紛れもなく誠実も希望も手探りで自分の人生を生きているのだろう。
    傷付いたり居場所を無くしたり放浪したり迷いながら生きていく2人から寺地さんが何を描こうとしたのかどこに着地点を持っていこうとしたのか…その答えは分からない。
    寺地さんの小説はいつもそんな気がする!
    答えは「あなたの解釈です」と言わんばかり。
    そして自

    0
    2025年01月29日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    表紙が可愛くて読みました。

    内容は、年齢や性別がバラバラの人から見た遊園地の視点がうまく交差されていてあてほっこりしました。

    遊園地の中でなんかひらパー(大阪にある遊園地)っぽいなって思っていたら、最後の謝辞でひらパーへの取材と書いていてびっくりしました。

    0
    2025年01月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    1つひとつの話の中で大きな出来事が起きるわけではないんだけど、日常の小さな変化によって考え方や今まで抱いていた印象が変わっていく様子がおもしろかった。
    こんなふうに小さな選択の繰り返しで人生は進んでいくんだなあと、大袈裟にいうとそんな感じ。

    0
    2025年01月16日
  • みちづれはいても、ひとり

    Posted by ブクログ

    ワケあって失業中のふたりは、たまにご飯を一緒に食べる隣人同士。ある日、失踪中の旦那探しという名の休息旅に出る__
    ひとりは決して孤独という意味ではないのだなと。寂しさを感じるタイトルとは違って、視界がクリアになるような前向きなお話でした。

    0
    2025年01月11日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    p199
    「でもおかしくてもいいじゃないですか。他人にそれだけ?って言われるようなことでも、園田さんにとっては重要なことだったんでしょう。」
    p206「だって娘よ。自分の娘よ。幸せになってほしいじゃない。だから悩むの。莉子も芽愛にたいしてはそうだ。かわいい洋服。すてきな両親がそろった、笑顔の絶えない暖かい家庭。すべてを与えたかった。すべては芽愛の幸せの為。でもそれらはほんとうに芽愛にとっての幸せの条件だったのだろうか。
    誰もが迷う。誰もが間違う。母でさえも。わたしが、そうであるように。」

    0
    2025年01月11日
  • わたしの良い子

    Posted by ブクログ

    解説の「ノーマは存在しない」という話が印象的。

    椿の落ち着いていて寛容でたまに毒を吐く感じが好き。
    私も「奥さんに休みをあげようと思って」と言うやつに会ったときは、雇用主かとつっこみたい。

    0
    2025年01月08日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    月曜日
    萩原紗英
    ほたるいしマジカルランドに勤めて五年。大学時代にアルバイトで入った。

    国村市子
    ほたるいしマジカルランドの社長。マジカルおばさん。元はおみやげ売り場のパートタイマーだった。

    木村幹
    蛍石市出身の俳優。

    香澄。紗英の同僚。

    佐門
    人員整理を担当。

    蛍石西高(仮)
    淳朗。孫とはぐれた老人。

    村瀬草

    山田
    マジカルランド内の植物やローズガーデンの管理を任されている株式会社蛍石園芸の社員。

    三沢

    堀琴音
    アイドルみたいなかわいい子。去年アルバイトで入った。


    蛍石西高の孫。


    火曜日
    村瀬草
    三十一歳。メリーゴーラウンドが好き。

    三沢

    国村佐門
    市子の息子

    0
    2025年01月06日
  • やわらかい砂のうえ

    Posted by ブクログ

    最近、ホラーだとかサスペンスだとか美しくないものばかり読んでいたので心が洗われた(笑)
    若くて青くさいマチコが、その青臭さ故に自分や相手を傷つけてしまう。自分にも覚えがあり過ぎて直視できない恥ずかしさを覚えた。
    かっこいい大人に囲まれて世界を広げていくマチコの成長譚のような話だった。

    0
    2025年01月03日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

    Posted by ブクログ

    中学生の頃なんて、お互いに頭の中で思っていることが的はずれということは、しょっちゅうあったのだろうな。言葉にしていたら違う展開もあったのだろうに。人生って不思議

    0
    2024年12月30日
  • ほたるいしマジカルランド

    Posted by ブクログ

    モデルとなった枚方パーク(通称ひらぱー)のある枚方市民としてはダイレクトに地元を描写して欲しかったなぁ。(単なるワガママです)

    0
    2024年12月29日
  • わたしたちに翼はいらない

    Posted by ブクログ

    シングルマザーやスクールカースト上位にいた夫婦、いじめられていた人など、そういう人いるなあと感じながら読んだ。
    大樹みたいな人は嫌いだ。でも、こういう人と日常関わっていると、こどもも同じような思考になっていくんだろうなと危機感を感じた。

    0
    2024年12月27日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    製菓会社に勤める誠実はある日母から弟の希望が失踪したと知らされる。母に頼まれ弟を探し始めた誠実は、それまで知ろうともしなかった弟の姿を追ううちに自身の生き方と向き合う事にもなる。
    希望と関わった人達と誠実自身の生活が交互に語られる形式で少しずつ希望の姿が現れる。
    最後まで希望がどんな人物なのかわからないまま進んでいく。
    考えさせられる一冊。

    0
    2024年12月26日