寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
善意の皮をかぶった支配と、無意識的な女性蔑視
主人公の祐希は、施設「のばらのいえ」を運営する実奈子の親族の娘であり、志道と実奈子の夫婦の養子だ。
祐希が幼い頃に施設にやってきた、親のいない同い年の紘果と、その兄の保。
祐希と紘果はとても仲が良かったが、18歳のときに祐希は施設から逃げ出し、紘果は残った。
そして10年が経ち、今は28歳。
祐希のアパートが火事で焼けてしまったところに、かつての支配者である志道が迎えにやってきて、施設に戻ることになるところから物語は始まる。
とにかく胸糞の悪い物語である。
本作は「のばらのいえ」の運営側の子どもである祐希の視点から語られる。
読み始めると -
Posted by ブクログ
前読んだかなあ
ういこちゃんの気持ちはよくわかる
私も同じような経験したから
でも道くんはういこちゃんが羨ましいだろうし、
お互いないものねだりなのよね
分かり合えない人とは距離を置くのが
お互いのために大事なときもあれば
話すことで分かり合えることがあるかもしれないから
すぐに距離を置くという選択肢を選ばない方がいい場合もある
兄妹となるとまたちょっと違ってくるんだろうけど
自分は本の外の人だから、
道くんのことばになるほど、って素直に思えるけど、
身近に道くんがいて、
あれがいつものやりとりと思うと、
ちょっとしんどくて、いらっとしてしまいそう
でも
元気出してください、泣かない -
Posted by ブクログ
ネタバレ発達障害を持つ道と共感力が高く何でもそつなくこなす羽衣子が祖父の死をきっかけにガラス工房を一緒に切盛りする。
道の真っすぐな言葉が刺さった。
「前を向かなければいけないけど、前を向けないなら無理に前を向かなくていい」
「伝わっていないと思うなら言い方を変えたらいい。何の工夫もしてないくせに「私の気持ちをわかってくれない」なんてただのわがままだ。何でいつも僕側が譲歩するのが当たり前みたいな言い方なんだ」
という言葉が印象的だった。
譲歩できる人が譲歩させられたり、見てる側が辛いから元気を出せと言われたり、世の中にはズルい言葉がたくさんある。
するといいこと、しなくていいことを教えてくれる -
Posted by ブクログ
寺地はるなさんの『架空の犬と嘘をつく猫』を読んで感じたのは、「人は愛によって少しずつ変わっていくのかもしれない」ということだった。
主人公の山吹は、愛を知らずに育った。心を病んだ母親の顔色をうかがい、自分の本当の気持ちを押し殺しながら生きてきた。子どもらしいわがままも言わず、誰にでも優しく振る舞う。その優しさは美徳のようにも見えるけれど、同時に、自分自身を守るための生き方でもあったのだと思う。
一方で頼は、山吹とは対照的な人物だ。自分の感情をごまかさない。ボランティア先で感じた不満も口にするし、山吹に想い人の影を見て嫉妬したときには、友人に愚痴をこぼす。良い感情も悪い感情も含めて、自分の心 -
Posted by ブクログ
胸糞話かと思ったら意外と(?)おもしろかった。
性犯罪、虐待、強い立場を利用した支配。
あ〜イヤ
高校時代の祐希が英輔とバイトをして、お疲れ会で本当はファミレスに行きたかったけどお金がなくて行けないと断るんだけど、行きたい気持ちがわかって悲しかったな。
哀れみの気持ちよさ、でもそれは傲慢。
紘果は自分の置かれた状況を言語化できてる。祐希も、子どもが子どもの世話をするなんておかしいと気づけているの、すごくない?いつか気づくとして、その気付きにすでにたどり着いている。自分の現状が理解できなくて色々調べたりしたのかもしれない。どこまでがリアルなのかは分からない。