寺地はるなのレビュー一覧

  • 大人は泣かないと思っていた

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    登場人物の背景色はこんなんだったな 寺地はるなさんの何かしら癖があるから その人たちが出会う際の化学反応を楽しむってことだろうな、田舎のしがらみとか聞いてるだけで虫唾が走る 父親も会話にならず、朝病院行くよと言うが明日行く 喉が痛いし、じゃあ今行こう、明日は用事あるから と言っても明日行けると変な自信持っている 声だかに喋る相手に通じない自分が可哀想 子供だから介護するの当然と思っている せめてデイサービス休まず行けよ、もう5回休んでる ベッドの上にずっといるから大丈夫だと言う ハッ何が大丈夫 か ?あーいえばこういう 物事考えることやめて薄い知識で生きてる、あんなの介護するの嫌だ。

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    2026年07月29日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    いつも初めての作家さんを選ぶ時には、タイトルに惹かれて手に取り、裏表紙のあらすじを読んで購入するのか決めることが多く、この作品もそうやって手に取った。
    タイトルはとても興味をそそるが、それゆえ、タイトル以上の内容でないと、期待が大きい分、読後にうーん、とちょっと残念な気持ちになってしまうことがある。
    映画化もされているので、もちろんテーマは引き込まれやすい家族との葛藤が描かれているのだが、私には、所々の文体の癖? が引っかかるのと、母の嘘の後の母子の距離感がちょっと簡単過ぎるように感じてしまった。
    リアルならもっと泣き喚いて叫び散らして本音をぶつけてもいいんじゃないのかなと。

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    2026年07月28日
  • 水を縫う

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    さつ子さんだけはどうも好きになれなかったけど、それぞれが「らしさ」に抗っていて、わかるわかるという感じだった。
    水を縫う。なるほど。

    流れている水は清らかだ。

    岩にぶつかっても流れを変えて進む。無理に逆らうこともあれば、受け流すこともある。それでも止まらずに流れ続ける。

    滔々と流れる川のようでありたいなと思う。
    頑固に同じ形を守ることでも、何でも受け入れて流されることでもなく、自分らしさを失わずに、しなやかに前へ進み続けたい。
    人生の目標だな。

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    2026年07月28日
  • ぬすびと

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    人の気持ちは言葉がないとわからないと思う一方で、言葉がなくても心を交わす、というより、人を想うことができる、と改めて思った。

    鳴海がプールの清掃のときにエミリに似た人を見て、想いを馳せていたシーン、で特にそう感じた。

    個人的に好きなのは、家政婦の三枝さん。ちょっと冷たいと感じるところもあるけど、一番にみんなのことを想ってくれてる感じがする!

    ここも好き。

    「おれはね、知ってる言葉が増えるのって、器が増えることだと思う」大きすぎる感情を小さな器に注げば
    溢れる。...よく器が大きいとか小さいとかいうけれども、おれは自分はきっと器の小さい人間なんだろうと思ってる、でも小さい器をたくさん持つことはできると思ってる(p.120)

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    2026年07月26日
  • 最後の晩餐

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    最後の晩餐という死に関するテーマでありながら、どれも読みやすく優しい気持ちになれる話が多かった印象。
    特に井上荒野さんの話は家族に会いたくなる、希望に満ちた内容だった!井上荒野さんの本読んだ事なかったけど他も読んでみようかな、、?
    金原ひとみさんのポップでミーハーな感じも好き!

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    2026年07月26日
  • 月のぶどう

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    双子の成長物語。登場人物みんな自然で、成長感も違和感なし。
     仕事とどう向き合っていくか。自分の状況を客観視できるか。

    みんなまっすぐだなあ、という感想。
    ずんずん進んでいく背中を見ているイメージ

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    2026年07月25日
  • ガラスの海を渡る舟

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    今どきの本ですね。簡単に言えば、色々な人がいるし、正解はひとつじゃない、的なことが綺麗な文章でまとまっている内容。
    普通におもしろかったです。
    が、最近この手の本を読んでも、新しい発見がなくなってきました。結局この話ってイタチごっこで、バイアスを指摘している人にもバイアスがあって、それを見ている人にもバイアスはあるのです。何かの認知をする上で、バイアスを外すことはできません。
    作中でいえば、道に対して差別的扱いをする人を悪者として扱うことは簡単ですが、それってあんまり意味がないことです。
    差別的扱いが生まれてしまう構造が悪いと捉えないと、社会は良くなってないですから。
    いつも考えすぎて、無力感を覚えます。
    最後に、死と骨壷に関連するエピソードはとても印象的でした。亡くなった後にも尊重される方はとても素敵な人柄だったのだろうなと想像しました。

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    2026年07月25日
  • ほたるいしマジカルランド

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    大阪の遊園地、ほたるいしマジカルランドで働く人々の境遇や気持ちが綴られた連作短編集。ひらパーがモデルになっているらしい。
    寺地はるなさんの作品は日常の延長線上にあるところがいいな、と思う。
    「わたしたちは自分の人生に意味や価値を持たせるために生まれてきたわけではないはずだ。なんのためにもならないものが、ごくあたりまえに存在する。存在することを許される。だから素敵なんじゃないか、この世界は。」

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    2026年07月24日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    序盤はよかったのですが、中盤〜後半にかけて「うーん、だよね」という展開でした。面白くなくはないんだけど、もうひと展開欲しかったのが正直なところです。

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    2026年07月23日
  • こまどりたちが歌うなら

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    会社の方針や人間関係って永遠の課題だと思う。
    主人公が少しずつでも変えて行こうと努力していました。和菓子が食べたくなります

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    2026年07月20日
  • 最後の晩餐

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    文字通りの晩餐について書くだけじゃないのはさすが一流作家たち。むしろ食べられなかった一品を描写するパターンが印象に残った。1番好きだったのは病室での鰻弁当。

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    2026年07月19日
  • 白ゆき紅ばら

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    最初から何も出来ない事柄はないと思うが、環境や言葉によって呪いのように動けなくなってしまう。
    どんな環境でどんな人と過ごしてどんな言葉をかけられたかで、人生が変わってしまう。
    自分も誰かに呪いのような言葉をかけていないかこわくなりました…

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    2026年07月16日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    仕事や恋人のことで思い悩む主人公・碧。
    ひょんなことから知らない土地で養蜂に挑戦し、人間関係を深めながら成長していく。

    恋人の安西は頼りのない人間だけど、彼の弱さもわかってしまった。
    弱い人は回りの人が輝いていると嫉妬してしまうのだろう。
    そんな気持ち、きっと誰にでもあるに違いない。

    碧の、どんなに悲しい時でも美味しく食事をとる姿勢に感動した。
    碧の考案した料理はどれも美味しそう。
    ハチミツも食べてみたくなる!
    料理に砂糖代わりに使ってみようかしら。

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    2026年07月11日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなの作品は毎度読んでいて過去の嫌な気分を思い出させられる。男らしさ、女らしさ、古い価値観、田舎の閉塞感、理不尽な慣習などなど。自分も知らず知らずに無神経なことを言って傷つけてきたこともあるかもしれないとも思う。
    作中では他者と関わる事でこうあるべきだと囚われていたものから解き放たれる人々がでてくるけど、いざ自分もとなったら歳をとるにつれて価値観をアップデートしていけるだろうか?なるべく時代と共に変化していきたい、そんなことを感じた。

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    2026年07月08日
  • ほたるいしマジカルランド

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    山田さんの回で出てくる、照代さんの「鯖豆腐」が美味しそうだなーと思った。レシピをグーグルで検索してみたけど、ドンズバリ!なものは、ヒットせず…メジャーな料理では無いのか!と思うとますます食べてみたくなった。

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    2026年06月29日
  • ガラスの海を渡る舟

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    自分の輪郭をはっきりさせたい、それが人の言葉を歪曲して受け取ったり、比べたりさせる。いろんな経験をしながら、自分自身を認められるようになる。
    そんなことが2人と周辺の話から描かれている。

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    2026年06月28日
  • 雫

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    実体のない「世間の当たり前」に自分から雁字搦めになっていないか、良かれと思って誰かを縛りつけていないか。形を変えながらも続いてゆくものを自分で選び、自分なりに大切にすればいいのだ。過去へ遡るなかでルーツが明らかになり現代へ戻る構成にも舌を巻く。

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    2026年06月21日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    ネタバレ

    夕暮れの盆地。どこにも行けないと思っていた拗れた家族の物語。
    現実を見つめるおばあちゃんと紅、目を逸らし続ける母と男たち。
    不覚にも涙しました。

    それにしてもこの表紙と中身の差!表紙に惹かれて手に取ったので裏切られた感あり。
    でも読んでよかったです。

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    2026年06月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ただ、面白い!佐賀出身で、大阪在住て、旦那と息子がいる。子供の頃は、食事の時に、テレビを見て怒られ、読書をしても怒られ、勉強しても
    やり過ぎと怒られ、遊び場もなく、学校の図書室で本を借りるのもドキドキする。小さな悩みを持ち、ポジティブではないけれど、不器用で共感できる。
    少し、口が悪い部分もあるけれど、突っ込んだり、ニヤニヤしたり、声を出して笑える!
    何度でも読めるエッセイです。元気ない時に読んでみて!!エネルギッシュ敏子いたらいいなぁ。
    後半は、ちょっと地味でネガティブな部分もあって、それも親しみがあって、良いかなぁ。
    ⚫️読書は自由。⚫️やりたいことリスト⚫️手帳は学習帳⚫️読み物としての辞書⚫️読書は自由⚫️やりたくないことを手放す。

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    2026年06月21日
  • 白ゆき紅ばら

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    善意の皮をかぶった支配と、無意識的な女性蔑視

    主人公の祐希は、施設「のばらのいえ」を運営する実奈子の親族の娘であり、志道と実奈子の夫婦の養子だ。
    祐希が幼い頃に施設にやってきた、親のいない同い年の紘果と、その兄の保。
    祐希と紘果はとても仲が良かったが、18歳のときに祐希は施設から逃げ出し、紘果は残った。

    そして10年が経ち、今は28歳。
    祐希のアパートが火事で焼けてしまったところに、かつての支配者である志道が迎えにやってきて、施設に戻ることになるところから物語は始まる。

    とにかく胸糞の悪い物語である。

    本作は「のばらのいえ」の運営側の子どもである祐希の視点から語られる。
    読み始めると、まず「のばらのいえ」がまともな施設ではないことがすぐにわかる。
    養親である志道と実奈子は、全くもって不快な人物だ。
    わかりやすい暴力などはほとんどないものの、高圧的だったり、人の気持ちを汲まなかったり、利用したりする人物として描かれている。
    養子の祐希は、幼い頃から施設を手伝わされており、進路の自由が与えられないなどの束縛を受けている。
    紘果は、志道に「お前は何もできない」と言われ続けて育った結果、志道に依存してしまっている。これはガスライティングと呼ばれる心理的虐待の手法だ。
    そして徐々に「のばらのいえ」の不都合な真実が明かされていく。

    本作において、明確な悪意を持った人物はほとんどいない。みな、自分の信念や善意によって行動している。そして人を傷つけている。
    これが恐ろしいところである。

    また、本作では男性の登場人物が少ない。しかし、名無しの人も含めて、ほとんどの男性が自覚なき女性蔑視的な発言や行動をする。祐希視点だから、というのもあるかもしれないが、これまた大変不快である。

    とはいえ救いはあり、読み味は悪くないと思う。
    僅かな本当の善意によって、祐希たちが救われる場面もあるので。

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    2026年06月20日