寺地はるなのレビュー一覧

  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭に際する人々の生活を描いたアンソロジー。個人的にあまり刺さった作品はなかったけど、町田そのこの『六年目の弔い』、飛鳥井千紗『もうすぐ18歳』、寺地はるな『ありふれた特別』はよかったな。子供を産むということをテーマにしているのかな?とも思ったラインナップだった。

    p.82 幼さは、他人への興味の浅さと紙一重だ。ちょっとでも自分と違うと「仲良くなれない」と決めつけ、それ以上のことを知ろうとしない。

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    2023年12月24日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    感想
    昨日と変わらず太陽が昇っている。心臓の動きもいつもと同じ。でも今日は特別な日。生を、死を、まざまざと感じさせる。自分は社会の一員。

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    2023年11月10日
  • 月のぶどう

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    ワインを作る描写を交えながら、姉弟それぞれの葛藤や成長が描かれた作品です。淡々と日常が綴られていきます。嵐の日もありますが、淡い緑色に覆われた葡萄棚から爽やかな香りを感じさせてくれました。

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    2023年10月31日
  • ビオレタ

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    今日のハチミツ〜と同じ、ぶっきらぼうなお姉さんに拾われるという出だしだったが、前より面白く読めた。登場人物は誰にも感情移入できない。可愛いお店行ってみたい。

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    2023年09月01日
  • みちづれはいても、ひとり

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    読んでいくうちに弓子と楓の印象が変わっていった。

    弓子:どっちつかずの優柔不断➔虐待する母親も、無責任な宏基のことも、面倒くさいシズのことも恨んだりせず受け止めている。かなり強い人?
    楓:自由奔放な女性➔ヒラツカさんのことをずっと好きで一途?弓子や周りの男性に甘えてもいる。

    シズの言動がいちいちムカついたけど、この人もいろいろ葛藤があったんだなあ。
    ムカつくと言えば、中沢さん以外の男性陣も腹立たしい!

    「みちづれはいても、ひとり」の真意。すごくいい。

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    2023年08月27日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    星母島で民宿を開く千尋は、「モライゴ」として育てられた。
    子どもについての願い事を叶えてくれる「母子岩」というスポットが近年有名になり、そこに訪れた人々と千尋とのショートストーリーが5話収まっている。

    親子と言っても実に様々だ。
    親に捨てられた子供、自分の望みを子供で果たそうとする親、若くして母親になった子供など。
    人の事情はそれぞれだ。

    明るく朗らか、来てくれた人々に何かを導いて、少しその人たちが前向きなる、という話ではない。
    千尋自体が淡々と、どこか世間から一歩引いて見ているような女性で、同調するよりは自分が相手を縛りつけたくないような思いがあちらこちらで見て取れる。

    嫌なことは嫌だ

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    2023年08月06日
  • 月のぶどう

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    人に対する優しさやひたむきに頑張ることの大切さや人と関わることの難しさなどが丁寧に書かれていて優しい気持ちになれる作品だった。ワイン造りの勉強にもなった。
    ただ、色々なエピソードについてもう少し掘り下げてもらいたかった。それぞれの抱いているコンプレックスや人生観の裏付けが理解しにくかった。

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    2023年07月18日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    読んでいる時の私の中の環境も関係してくるかもしれませんが、今回は残念ながら入り込めませんでした
    登場人物の相関図を書きながら読んでいたのですが、なんとまあ多い、40人くらいはいました
    町の住人が少しずつ繋がっていて、人が多くてあまり集中して読めませんでした
    結局繋がりが把握できていなくても、読めてしまう話だったのですが。。。
     
    物語としては、各々が人生色々ありという感じで、大きな変化はありませんでしたが、最後の『夜が暗いとはかぎらない』で母と息子の関係が少し進展したのは、なかなか感慨深いものがありました

    少し間をおいて読んだら、また違った感想が出てくるかもしれませんね

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    2023年06月23日
  • みちづれはいても、ひとり

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    題名の「みちづれはいても、ひとり」 って一見寂しい感じがするけれど、読んでみると凄くいい意味でのひとりで、前向きな良い終わり方だった。

    弓子と楓の会話
    「やさしいね、楓さん」
    「そうでしょ。でも際限なく甘えないでね」
    「甘えないよ」
    ってところ好き。

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    2023年06月17日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    タイトルから抱いていた想像とは違う内容で切なくなりましたが、願うものでした。
    いい子になりすぎなくていい、そんなメッセージが素敵でしたがモヤモヤする内容もあり読後は少し微妙な気分になりました。

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    2023年06月14日
  • 月のぶどう

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    しっかり者だが頑なでいろんなものを1人で
    抱え込んでしまう姉の光実

    小さい頃からできの良い姉と比べられて
    逃げてばかりの人生を送ってき た弟の歩

    ワイン造りって結局はぶどうをどれだけうまく
    育てられるかにかかっているようなところがあって
    本当に手間のかかる作業。
    日野さんはそのぶどう作りのリーダー的な存在で
    母がなくなったあとはすべてのことをこの日野さんに
    教えてもらいながら進めている状況

    職人あるあるなんだろうけど
    なんていうかこういう人たちって教えたり
    育てるのが下手ですよね。(私の偏見)
    見て覚えろ、
    やり方を盗んで覚えろ的な

    もちろん意味がある場合もあるので
    全否定はしないけ

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    2023年06月11日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    九州北部の星母島に「母子岩」がある
    子供に関するご利益があって有名
    「千尋」には両親がいない
    島の子として「政子」はじめ島民に大切にされる
    一度本土に行って「麦生」と託児所兼民宿を営む
    訪れる宿泊客と千尋達の物語

    一癖あり、悩ましい登場人物達
    読んでいて心の傷に苦しくなる

    『はじめの一歩を踏み出せた人は
    次の一歩を踏み出せるよ』
    他、胸にしみたり、はっとさせられる言葉がたくさんある

    当たり前のこと
    本当に当たり前なのか
    大切にするってどういうことなのか
    たくさん問われて
    私も少し母として今ある状況を客観的にみれた

    子供も母も天使にならなくていい
    悩みながらもがきながら
    少しずつ歩けばい

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    2023年06月02日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    素敵な言葉がたくさん散りばめられた作品だった。ひとつひとつの短編がどれも暖かくて、優しい気持ちになれる本。

    「わたしの人生はわたしのもの。胸をはってみれがそう言えるんやったら、もうそれだけでじゅうぶん」

    「私たちは、そこにあるものがいつかなくなってしまうという可能性を、いつだって忘れがちだ。なくなってしまう可能性にいつもおびえて生きていくのもまた、健全なことではないけれども。」

    「『ずっと』は、はじめからそこに存在するわけじゃない。一瞬一瞬を積み重ねてつくっていくものなのだと、とつぜん気がつく。」

    個々の人生が繋がっていき、それがどんどん増えることによって世の中が形成される。当たり前か

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    2023年04月28日
  • みちづれはいても、ひとり

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    ー私の道を、ひとりで歩く。

    〈あらすじ〉
    夫と別居中の弓子は、アパートの隣人楓と時折食事をする仲だ。失踪した夫が地元の島にいるかもしれないという情報を知り、ふたりは休息と気分転換を兼ねて島へ旅行に出かけることにした。

    〈感想〉
    「みちづれはいても、ひとり」という言葉が、等身大にストンと自分の胸の中に落ちてくる感じがしました。価値観が違う2人の旅行は散々なこともありつつ、少しずつ自分を見つめ、取り戻していきます。
    でもこの2人と私もまた価値観が違うなあ、と思うのは、私にとっては「ひとりでも、みちづれがいる」という考えになることです。これってすごく大きな違いなんだろうなあと、読んでて弓子と楓の

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    2023年04月26日
  • 月のぶどう

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    展開が気になって一気に読んでしまった。双子の主人公のどちらも生きることに不器用さを抱えていて読んでいてしんどくなる部分もあった。でも、そのひたむきさから、良いワインがいつかできるだろうと思わせる明るい未来でお話が終わって救われた。

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    2023年04月24日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    いろんな人のレビューにあるように登場人物が多いです。読んでいくうちに何度かこの人誰?となって、前に戻って確認するのが手間でした。
    読後感は良いものの心に残る話がなくて……私の感性の問題かな?

    「朝が明るいとは限らない」「明るいことに良い意味も、暗いことに悪い意味も含まれていない」という言葉が力強く感じられたのは良かった。

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    2023年04月14日
  • ビオレタ

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    さくさく読めた
    妙がお母さんに女は子供を産んでからが一人前と言われるのが嫌だった、と伝えるシーンがいちばんすきだった

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    2023年04月04日
  • 月のぶどう

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    ★3.5
    お仕事×兄弟ものの中では一番好印象。
    ワイナリーでのワイン手作りのあれこれ。香りと色が体感できるような文書。作り手視点の文章は馥郁たる想いに浸れていい。

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    2023年04月03日
  • 月のぶどう

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    少し前に、m.cafeさんのレビューを見て「読みたい」に入れていた。

    大阪でワイナリーを営んできた家族のお話。中心となって切り盛りしていた母親が突然帰らぬ人となり、双子の姉弟が中心となって遺された家業を継いでいく。

    大阪でブドウづくり?と思ったので調べてみたが、府のホームページには『栽培面積全国第9位、収穫量全国第8位を誇るぶどう産地』と書いてあるのを見て、認識を新たにした。
    物語の中では『先のとがったブーツのような大阪府の地形の、ちょうどかかとのあたり』とあり、それだと河内長野市や千早赤阪村あたりになるが、実際には柏原市、交野市、枚方市で栽培が盛んらしい。意外と近くでやっていてちょっと驚

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    2023年03月25日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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     明日町のこんぺいとう商店街を舞台にした群像劇の体裁で、商店街の7つの店舗の人々を7人の作家が描くアソート短編集。シリーズ4作目。

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     寺地はるなさんと山本幸久さんが決め手となって読むことにしました。

     自分のペースで楽しく読めたのは前川ほまれさんの「インドカレーママレード」です。タイトルの伏線回収も含めて好きな作りでした。

     大島真寿美さんの「カフェスルス」もいつもの (?) にぎやかな関西弁によく合った世界でおもしろかった。

     そして山本幸久さんの「おもちゃ屋『うさぎや』」。本巻の7店舗の人たちを見事に巻き込み、ほっこりするハーモニーを聴いているような

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    2024年04月01日