寺地はるなのレビュー一覧

  • わたしたちに翼はいらない

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    繊細で触れてほしくない部分をピンポイント爆撃することが上手い作者さんだと思っていたのですが、見事に私の黒歴史の琴線に触れてこられました。
    市街地を避けて軍事施設に的を絞って無力化させる戦略なんですが、学校や病院の地下に拠点をおいていると民間の犠牲者は増え憎しみを増すばかりで価値観までは破壊できない。この3人の価値観バラバラで極端すぎて自分勝手で好きになれない。

    シングルマザーの朱音に、専業主婦の莉子、それに影の薄い独身の園田。フラッシュバックする中学時代。
    どれもこれも忌々しくって吐き出したくなってしまう。
    人と関わることが恐ろしく思えるそんなコンプレックス全開にさせてくれました。
    人と比べてどのポジションにいるかって大事なことだと思うんですよね。協力しあうことも、許しあうことも、最適解かどうかわからなくても立ち止まれないし、
    朱音と莉子には同じ年の女の子がいるのですがどう育っていくのだろうか気になる

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    2024年10月13日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    このキャラクター「あかつきん」ちゃんが可愛くて読んでみました♡
    登場人物が次の話にどんどん繋がっていく。登場人物同士が繋がったりするから途中これ誰だっけ?って思い出せなくなったw
    まぁ、いっかとサラっと読めた本でした♪

    みんな色んな悩みを抱えながらなんとなく頑張っているんだなーって感想。
    読後感も悪くない。
    最後のお話の終わり方もほっこりで良かった。

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    2024年10月08日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    親でも兄弟でも夫婦でも、その人のことをわかっているつもりで全然わかっていない本当の姿がある。
    兄の誠実(まさみ)が訪ねる失踪した弟の希望(のぞむ)の関係者たちから見た弟の印象はどこまでも“いい人”だけど、「みんな、僕に自分の望みを投影しているだけなんです。良い息子、すてきな彼氏、いい人。どれでもないのに、いつも勝手に押しつけてくる。でもほんとうの僕は、なにも持っていない」の本人の静かな吐露に深く長い苦しみが滲む。
    寺地さんは生きづらさに喘ぐ人間に光を与えてくれる人だな。
    希望とくみ子の関係がすごくよかった。

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    2024年10月06日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    同じ町に住む、いろんな人間の視点から成されるひとつの作品。それぞれを短編と捉えることも出来るかもしれないほどに、だれもが複雑な何かを抱えている。それを持った人間たちが人間関係という形で繋がり合い、絡み合っている。
    全編通してなんとなく仄暗い、リアルでビターな雰囲気。でもふんわりあたたかい。
    強いメッセージで背中を押してもらえる!というよりは、わたしたちに寄り添いながら気づかせてくれるような作品。

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    2024年09月12日
  • やわらかい砂のうえ

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    自分の気持ちは自分だけのもの。
    他人も同じ。
    正しいとわかっていても、それができない、しないことはある。
    人と関わることでしか学べない、気づかない、変われないことがある。

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    2024年09月01日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    寺地さんの作品は3作目だけど、1番好きかもしれない!
    ちょっとビター。でもあたたかくなれるような作品。

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    2024年08月30日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
    「ありふれた特別」 寺地はるな
    「二人という旅」 雪舟えま
    「漂泊の道」 嶋津輝
    「祀りの生きもの」 高山羽根子
    「六年目の弔い」 町田そのこ

    冠婚葬祭アンソロジー。
    「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
    「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
    「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
    「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
    「祀りの生きもの」 「私」は、子どものころ、縁日で買った「南洋の妖精」を思い出す。
    「六年目の弔い」 交通事故で亡くなった夫の七回忌。夫の娘が訪ねてくる。

    長い時間が流れていて、年を経ることの意味を思う。

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    2024年08月06日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ネタバレ

    親としての在り方、子どもとの関わり方は十人十色だけど、「子どもを大切にする」という気持ちは絶対に忘れずにいたいな〜と思った。

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    2024年07月31日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    妙ちくりんなキャラクターの表紙が目を引く本書。

    大阪某所にある〈暁町〉を舞台にした、リレー形式の群像劇、13話が収録されております。

    暁町にある市場・〈あかつきマーケット〉のマスコット・「あかつきん」の失踪を皮切りに、その界隈の人々が悩みや葛藤を抱えながらも、“それでも生きていく”様が描かれております。
    寺地さんは心の機微の描写がお上手なので、登場人物達のモヤモヤが実にリアルに伝わってくるんですよね。
    なので、読んでいてちょっと心がヒリつくような部分もありましたが、それでも、
    “皆、何かしら事情を抱えながらも日々をおくっているのだな・・”
    と、出てくる人々が愛おしく思えてきます。
    それぞれの物語のリンク具合も絶妙で、“次は誰が出てくるのかな?”という群像劇ならではの楽しみもあり、ちょいちょい出没する“あかつきん”も、滑稽なんだけど妙に可愛くて、ラストの“中の人”の話もじんわりきます。

    個人的には「グラニュー糖はきらきらひかる」と「バビルサの船出」が好きでした。
    颯真くん、優しい子・・。
    〈トキワサイクル〉のおじいちゃんも、味のあるキャラで“なんか良くて(by恵吾)”。特におじいちゃんの、
    「・・今までの人生でかかわった人ぜんぶが、自分の一部だ」
    という台詞は心に刺さるものがありました。
    全体的に展開は地味ですし、ドラマチックな奇跡などは起きないのですが、じんわり胸に染み入る作品でした。

    そんな訳で(?)読み終わった後、“あかつきん”グッズが欲しくなった私です~。

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    2024年07月22日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ネタバレ

    島で“モライゴ”として育てられた千尋が営む託児所兼民宿を訪れるのは、子どもにまつわる様々な悩みを抱えた人たち。
    いつの間にか捕らわれてしまう「みんな」や「ふつうは」の固定観念。千尋や麦生を通して届く寺地さんの甘くない言葉はそれに息ができないでいる人たちへのエールに思える。
    第二章の伊岡母の毒親っぷりは怖すぎた。子どもを守りたいという同じ気持ちからの愛情なのに、どうして政子さんとこんなに違ってしまうのだろう。子どもを天使と見てしまうか、一人の人間として見るかの差なのかな。愛花が天使でなくなる日を願ってやまない。

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    2024年06月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【収録作品】
    一軒目「サクマ手芸店」寺地はるな
    二軒目「ツルマキ履物店」蛭田亜紗子
    三軒目「川平金物店」彩瀬まる
    四軒目「~中古楽器・中古レコードの買取・販売~しゑなん堂」芦原すなお
    五軒目「インドカレー ママレード」前川ほまれ
    六軒目「カフェ スルス~コアラちゃんの巻~」大島真須美
    七軒目「おもちゃ屋『うさぎや』」山本幸久

    明日町こんぺいとう商店街シリーズ4

    あったらいいなと思える商店街。

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    2024年06月22日
  • ビオレタ

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    人はいろいろなものを抱えながら生きているのですね!
    それぞれ封印したいものもあるのですね~

    棺桶と言う発想なかなか面白いなと思いました。

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    2024年06月14日
  • やわらかい砂のうえ

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    〈 自分を好きになりたい万智子の、小さな勇気を抱きしめたくなる成長物語〉

    たまたま先日鳥取砂丘を歩いてきました。
    ヨタヨタと(笑)

    やわらかい砂のうえを歩くにはバランスが大事
    そのためにはそのままの自分をすきになること
    うーん
    示唆に富んだ言葉がちりばめられていて読むのも楽しかった

    寺地はるなだもんね

    ラストもいいね
    うーん、いいなあ
    いいぞ いいぞ

    ≪ あたりまえ つまづくたびに 勇気だし ≫

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    2024年06月13日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    シリーズ4弾

    『サクマ手芸店』寺地はるな
    糸子さんと充輝の不器用な親子関係のなかに温かさが良い
    康恵さんと城戸の関係が切ない

    『川平金物店』綾瀬まる
    主人公がなんて可哀想な人と思ったら、、
    意外性のある生き物
    その生き物が商店街を歩く
    理由が涙ぐましい
    傷ついた茂さんにジイちゃんはじめ商店街の人々が温かく優しい

    上記の2作品が良かった

    人気作家さんが描く商店街
    現代に失われつつある人情味があり
    通いたくなるお店ばかりだった

    疲れた私の心が癒された

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    2024年06月07日
  • わたしたちに翼はいらない

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    スクールカースト上位だったヒト、下位だったヒト、それ以外のヒト(中間ではなくカースト外のヒト)。
    大人になった三者が、子供に悩み、夫もしくは妻に悩み、義父母に悩み、死にたくなったり殺したくなったりして成長していく物語だったと思います。

    陽キャと隠キャと孤高のヒト、三者三様それぞれに対して共感できてしまう、そんな語り口が大変興味深く面白かったです。星3つです。

    #美文

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    2024年05月31日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    これから生きていこうとするそれぞれの主人公達。
    エンドは何かそよ風が吹くような終わり方で嫌いじゃない。
    短いストーリーだけれど、同じキャラクターが出て来たりだとか
    色々な人の目線を知れることに面白みを感じた。

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    2024年05月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ある商店街を舞台に、ゆるきゃらのあかつきんがちょこちょこメインに引き出されてくる連作短編集。
    短編の中で、育児でめいいっぱいになってしまう母のこと、最後の母と息子の関係性など、引き込まれるがあった。
    ただ、登場人物が多くて、整理しながら読むのがちょっと大変だった。

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    2024年05月15日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    なんか前を向いて、ちょっと顔を上げて歩いていけそうな気持ちにさせてくれるお話ばっかりやった!
    でも、人数多すぎて『この人誰やっけ?』となってしまった。。
    もっかい改めて読まねばならんな。。

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    2024年04月16日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    大阪市近郊の暁町。
    閉店近い創業60年を超えるあかつきマーケット。
    人気のゆるキャラ“あかつきん”が突然失踪のあと、町のあちこちに出没。なんだか人助けをしているようだが。

    マーケットを中心に その町に住む母親・父親・娘に息子。13の連作ショートで多くの物語を連ねていきます。
    「ただの朝と夜」を過ごしている住人達の 心がざわつく悩みや葛藤。一つの町を俯瞰しているようです。
    奇跡は起きないけれど、それでも明日のために。
    優しすぎない、踏み込みすぎない、そんな住民達の現実的な距離感。
    みーんな何かしら心配事があるんだなって、なんだか安心したりした。

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    2024年04月15日
  • みちづれはいても、ひとり

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    ネタバレ

    主人公が36歳と40歳台ということで、自分の年齢より年上だったこともあり、内容の理解はできても少し入り込みにくいところはあった。

    再婚した夫が、前妻の元にいる娘の支えになろうと奔走したり、遁走されてしまったり。はたまた、大好きだった男性と、別れの予感がしていたからとあっさり別れてしまったり。

    人生経験豊富な女性2人が、「綺麗に生きる」物語ではなく「泥臭く生きる」ことを描いた物語だった。明るい希望というより、暗雲から差し込む光を感じるストーリー展開だった。読破にちょっぴり体力がいりました。

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    2024年04月09日