寺地はるなのレビュー一覧

  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ある商店街を舞台に、ゆるきゃらのあかつきんがちょこちょこメインに引き出されてくる連作短編集。
    短編の中で、育児でめいいっぱいになってしまう母のこと、最後の母と息子の関係性など、引き込まれるがあった。
    ただ、登場人物が多くて、整理しながら読むのがちょっと大変だった。

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    2024年05月15日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    なんか前を向いて、ちょっと顔を上げて歩いていけそうな気持ちにさせてくれるお話ばっかりやった!
    でも、人数多すぎて『この人誰やっけ?』となってしまった。。
    もっかい改めて読まねばならんな。。

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    2024年04月16日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    大阪市近郊の暁町。
    閉店近い創業60年を超えるあかつきマーケット。
    人気のゆるキャラ“あかつきん”が突然失踪のあと、町のあちこちに出没。なんだか人助けをしているようだが。

    マーケットを中心に その町に住む母親・父親・娘に息子。13の連作ショートで多くの物語を連ねていきます。
    「ただの朝と夜」を過ごしている住人達の 心がざわつく悩みや葛藤。一つの町を俯瞰しているようです。
    奇跡は起きないけれど、それでも明日のために。
    優しすぎない、踏み込みすぎない、そんな住民達の現実的な距離感。
    みーんな何かしら心配事があるんだなって、なんだか安心したりした。

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    2024年04月15日
  • みちづれはいても、ひとり

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    ネタバレ

    主人公が36歳と40歳台ということで、自分の年齢より年上だったこともあり、内容の理解はできても少し入り込みにくいところはあった。

    再婚した夫が、前妻の元にいる娘の支えになろうと奔走したり、遁走されてしまったり。はたまた、大好きだった男性と、別れの予感がしていたからとあっさり別れてしまったり。

    人生経験豊富な女性2人が、「綺麗に生きる」物語ではなく「泥臭く生きる」ことを描いた物語だった。明るい希望というより、暗雲から差し込む光を感じるストーリー展開だった。読破にちょっぴり体力がいりました。

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    2024年04月09日
  • みちづれはいても、ひとり

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    ネタバレ

    個人的にこの物語の重要な部分は、登場人物の弓子と楓がともに失業中であるということに感じる。普通なら、40前後で職がないとなると旅などしている余裕もないはずなのにこの2人は旅している。そこに私は励まされた。普通という言葉に、悩み苦しんできたからこそ。人と違うところに劣等感も感じなければ誇らしさも感じない。そこが凄くいいなと思った。

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    2024年03月21日
  • みちづれはいても、ひとり

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    実際にこの物語の登場人物が近くにいたとしたらまず、皆好きにはなれない。
    だけど、皆寂しい人達で何かがそれぞれ異なる部分が欠けている。だからひとりなのかもね。
    けど、人間ってそんなもん。そんな気がする。

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    2024年03月20日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    登場人物が多くて混乱した部分はあるけど、見えないところで頑張っていると見てくれている人は必ずいいる!というのが、この作者の作品の共通するところかなと思う。

    『生きる私たちのためのスープ』が一番好きだった。

    しんどいと感じる相手への心情を「卒業」すると表現したり、「めんどくさくない距離」を保つことはとても大切。

    「わたしの人生はわたしのもの。それ以外のことはたぶんあとからついてくるから、大丈夫。」

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    2024年03月08日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    「あかつきマーケット」という市場が閉店することをきっかけに、マスコットキャラのあかつきんが町の各所に現れるようになる。そんな町で暮らす人々、その家族等の老若男女の悩みや変化を描いた短編が15篇ほど収録されている。

    タイトルがとても素敵だと思った。第一章のタイトルが「朝が明るいとはかぎらない」でプロローグでもそれに触れており、個人にとって明るくない朝もあるし暗くない夜もあるよ、という優しいメッセージを感じた。
    各短編からも様々な感情や人生を肯定してくれるような優しさを感じられ、好みの短編もたくさんあった。
    しかし各短編が20ページ程で、もう少し読みたかったという気持ちに度々なった。
    物語の中で登場人物の繋がりが多数あり、人物名が前に出ていたかを確認したくなることも多かった。それ自体は元々好きなのだけれど、今作では素敵な一つ一つの短い物語に入り込みきれないまま終わってしまうもどかしさがあったように思う。

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    2024年02月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    登場人物がたくさんなので、全部覚えてないかも…ごめんなさい…

    だけど、最後の方の、同級生が亡くなった自転車屋さんのお孫さんの話は、なんだか切なかったな。

    いろんな人がいろんな生活を送っていて。
    いろんな過去があって、いろんな出会いがあって別れもあって。

    それでも、明るい朝と暗い夜が繰り返してる。
    良いことがあっても悪いことがあっても、それは死ぬまで繰り返されて行く。

    ってことよね。

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    2024年02月25日
  • みちづれはいても、ひとり

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    主人公の女性2人、39歳と41歳。
    年齢ほどには、達観した大人でもない、だがしかし、高校生や20歳そこそこの頃のような考え方ももう出来ない。しないんじゃなくて、できなくなるんだよな。
    主人公の弓子が幼い尚太君に言った、大人はいつも正しい事を言うわけじゃない、大人になったって何にでもなれるわけじゃないし、何でもできる様になれるわけじゃない。
    だけど、少なくとも、自分の食べる物を自分で用意できる。
    自分で、ひとりでだって、生きていける、歩いて行ける。
    依存体質の人や搾取しようと近寄ってくる人や、色んな人がいますが、取り込まれない様自分の足で立って歩いて、生きていきましょう。

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    2024年02月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    酒とつまみ、酒と肴。
    色々な著名人の酒と、その次に来る品物は美味しそうで、美味しそうで、想像しただけでも、頭を酒が駆け巡ったよ。

    豆腐のあれこれ、居酒屋のあれこれ、どれをとっても大人の味だなぁ。

    数年前に弟がくれた本、ありがとう!

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    2024年02月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    あかつきマーケットと着ぐるみマスコットのあかつきんを中心とした短編をたくさん繋ぎ合わせた話になっている。
    正直、話が細切れで登場人物が多すぎて、相関図を書きながら読んでいったが、頭を切り替えていくのが大変でスムーズに読めなかった。
    結局ぼやっとした話で、読んだらすぐ忘れてしまいそうな話だ。

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    2024年02月06日
  • ビオレタ

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    デビュー作ということで、最近の著作に比べるとやはり若い感じがするなと思った。ちょっと「ランチのアッコちゃん」を思い出した。

    「あんまり、自分は駄目だ、なんて言わないほうが良いよ。そういう奴らは委縮してる相手を見て満足するんだ。人を見下して喜ぶようなくだらない奴にサービスしてやる必要はないよ。相手を貶めたら自分が良くなるってわけでもなかろうに」(81頁)
    この考え方、すごく共感する。他人を落として相対的に自分を上げることでマウンティング取ろうとする人って結構多いけど、虚しくないのかな?

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    2024年02月05日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    大阪の暁町を舞台にした短編連作集。
    ままならない日常が13の物語となっており、なんとなく自分や、知人と似ているなと当てはめながら読んだ。
    自転車やのおじさんの生き方が、さらっと格好よくていいなと思った。

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    2024年01月29日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ワイン好きなので、ワイナリーが舞台というだけでとても楽しく、興味深く読んだ。葡萄の棚が続く丘を思い浮かべるとそれだけで気持ちが清々する。
    親子や兄弟間の思いやり合い・葛藤などは、どこの家庭でもあるような問題ではあるけれど、家族経営の会社などはそういう問題がより濃く出るのかもしれない。
    とにかく、できることや、やらなければならないことをひたすら続けること。進むこと。そういうことが大切なのかなと思う。

    「嫌なことからも面倒なことからも、逃げ続けることはできません。受け止めるしかない。怖がって目逸らしたらあかん。逸らしてたら身体のどこにぶつかってくるかわからん。大怪我するからな。しっかり目開けてみろ。よう見て、しっかり受けとめて、いろんな角度から観察してみなさい。正体がわかったら、あとは叩き潰すなり、よそに放り投げるなり、煮て食うなり焼いて食うなり、好きにしなさい。
    (略)
    ふたりでも受け止められへん場合は、今日のことを思い出しなさい。そこにいる人たちのことを。お前たちのためにどれだけの人が集まってくれたか。どれだけの人が力を貸してくれたか。ひとりっきりでもないし、ふたりっきりでもありません。お前たちは。」333〜334頁

    それともう2つ…共感したり、心に残ったりしたところ:
    1.歩くんが日野さんに果敢に交渉にいくところ(217頁辺り)。日本は仕事の仕方が属人的すぎると私もよく感じる。「他の人が真似できない至高の技を持つ職人」が尊敬されるのはわかるけれど… 特に企業は組織で動いている以上属人的すぎるのは良くないと思うのだけれど、意外とまだそういう仕組みで動いている会社が多いように思う。
    2.あずみちゃんと彼女の母親との関係についての歩くんの考え方「自分の母親にこういう問題点がある、と把握することは、自分の母親を否定することとはちがう。それは、わけて考えた方がいい。」(265頁)
    上から目線の言い方になってしまうかもしれないけれど、日本人って「こうと決めた以上は全てを呑み込んで突き進むべき」みたいな潔癖な考え方をする人が多いような気がする。もう少し割り切って柔軟に考えてもいいんじゃないかと思う。

    寺地さんとは同年代。田辺聖子さんが好きなのも同じ。読んでいて違和感やストレスを感じないので、たいへん読みやすい。

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    2024年01月26日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    町田その子さんの作品が頭ひとつ飛び抜けて良かった。ほんとこの方が書く話はなんでこんなに心に残り響くのだろう

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    2024年01月17日
  • 月のぶどう

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    出来のいい光実と出来の悪い歩。二卵性双生児の二人が母の死をきっかけに家業のワイナリーで一緒に働くことに。
    周りの双子を思い出しても、なぜだか対照的な性格なことが多い気がする。この二人も相手を羨ましく感じたりコンプレックスを抱えているのだけど、ワイン作りを通して徐々に解き放たれていく様が心地よかった。
    そして、祖父がいい味を出している!結婚式の言葉がよかった。

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    2023年12月26日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭に際する人々の生活を描いたアンソロジー。個人的にあまり刺さった作品はなかったけど、町田そのこの『六年目の弔い』、飛鳥井千紗『もうすぐ18歳』、寺地はるな『ありふれた特別』はよかったな。子供を産むということをテーマにしているのかな?とも思ったラインナップだった。

    p.82 幼さは、他人への興味の浅さと紙一重だ。ちょっとでも自分と違うと「仲良くなれない」と決めつけ、それ以上のことを知ろうとしない。

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    2023年12月24日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    感想
    昨日と変わらず太陽が昇っている。心臓の動きもいつもと同じ。でも今日は特別な日。生を、死を、まざまざと感じさせる。自分は社会の一員。

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    2023年11月10日
  • 月のぶどう

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    ワインを作る描写を交えながら、姉弟それぞれの葛藤や成長が描かれた作品です。淡々と日常が綴られていきます。嵐の日もありますが、淡い緑色に覆われた葡萄棚から爽やかな香りを感じさせてくれました。

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    2023年10月31日