寺地はるなのレビュー一覧

  • みちづれはいても、ひとり

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    アラフォー2人の女子の生きる様が淡々と情緒的に語られていて引き込まれた。生き方も性格も違う2人だけれどどこか惹かれて旅に出る。旅先でも何かとぶつかることもあるけれど最後は仲直り、大人の女の友情が長続きするにはこんな形がいいのかな、と思える。

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    2022年07月08日
  • 月のぶどう

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    母が急逝し、家業のワイナリー経営に奮闘する、見た目も性格も違う双子の姉弟。 完璧主義で人に頼るのが苦手な姉・光実に似たものを感じ自己を省みた。 「人に弱みを見せられるというのは、むしろ強いということ」 メモしておきたい言葉が沢山ありました。

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    2022年06月25日
  • 夜更けのおつまみ

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    ちょっと一杯の人も
    ちびちび、ずーっと飲む人も。
    31名の物書きさんたちが
    それぞれの愛する肴一品を紹介。

    この「ちょっとずつ」感がいい。
    一応、簡単なレシピがついているから
    自分で作ってみるのもアリ。
    酒は妄想で味わうだけですが
    肴って飲まない人間の舌にも合うのよね〜。

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    2022年06月10日
  • 月のぶどう

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    ワイン造りのお仕事小説。
    性格の異なる二人の双子主人公。それぞれの視点で仕事に対して向き合っていく様は前向きな気持ちになれる。
    小説だと感情が高まったシーンで少しだけ現実外れした台詞が出てくるように思うが、本作はギリギリ現実的な範囲の言動であるように思う。一番フィクション味があるのはお祖父さんがイタズラ好き設定であることなのではないか。
    視点の切り替えが多いのだが、行アキのあとにどっちになってるが毎回わかりにくくて少し読み辛い。仕事の描写がしっかりしている分、少々長く感じてしまった。気分と合っていなかったのかも。

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    2022年05月14日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    実家である天瀬ワイナリーの中心だった母が、突然かえらぬ人となった。優秀で美しい母を目指して生きてきた双子の姉・光実(みつみ)と、二十六歳になっても逃げることばかり考えている弟・歩(あゆむ)。家業を継ぐ決意をする歩むと光実の物語。
    ワイナリーで働く人や出会った人とのお話だが物語は淡々とすすむ。家族だからわからないこともあるし、家族だから支えられることもある。「血のつながり」がしんどいなと思わせる描写もあったが、読み終えた。
    本文でいいなと思った言葉。
    ****************
    「大切やない、必要のない仕事はない。必要でなかったら、それは職業としてせんからな。」この世の仕事はすべて必要で重要。

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    2022年05月09日
  • 正しい愛と理想の息子

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    原田ひ香さんの解説にもあったが、全体としては寺地はるなさんらしい家族のはなしだが、局所にほんのりミステリーを感じるめずらしさがあった。
    長い長い良心の呵責のはなし。

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    2022年04月12日
  • みちづれはいても、ひとり

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    主人公は妙齢の女性2人。
    夫と別居中の弓子、そして弓子の住むアパートの隣人・楓。
    彼女たちは特に親しい友人というわけでもなかったけれど、ふとしたきっかけで交流を持ち、弓子の夫を探す2人旅に出かけることに……

    女性ならではの行き詰まりや葛藤などが、丁寧かつリアルに描かれています。
    世の中には星の数ほどたくさんの人がいるけれど、弓子と楓は出会えて良かったなあと心から思いました。
    年を重ねてからの友人って貴重ですよね。

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    2022年04月07日
  • みちづれはいても、ひとり

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    この2人は友達といえるのかといえば、違うのだろうと思う。
    まさにみちづれ。
    しかし、男って(ここに登場する)馬鹿な生き物だなぁ。

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    2022年03月06日
  • みちづれはいても、ひとり

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    日々の小さな苦悩や不運が、誰かに出会い、そっと寄り添う優しさに触れ少しずつ救われていく

    ただ一見平静を装って居る誰もが抱えている本音の部分、小さなドロドロした行動や考えが、あちこちに散りばめられていて、読んでいて、小さな苦痛が積もっていく
    何だよ、こいつら

    でも世間って、リアルアラフォーの世界って、こういうもんか
    分かってはいるけど、もやもやが晴れなかった

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    2022年02月12日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ワインができるまで。そして、歩くんと光実ちゃんの成長のおはなしでした。

    あずみちゃん、いいですね。
    短編でいいから、3年後くらいの2人が見たいな。
    赤ちゃんがいたり、従業員がふえてたり、あずみちゃんが帰ってきたりしてたら楽しいだろうな。

    この方の本は、優しかったり柔らかだったりするのに、どうしてこんなに人の痛みや弱さが鋭く描かれるんでしょうね。
    本当にすごいと思います。

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    2022年01月21日
  • みちづれはいても、ひとり

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    ひとりだねー。
    私もひとり。
    こんなもんでしょ、ある年齢になった女性って。
    恋したりもして、でも、どっか冷めていて、思いがけず馬鹿なことをしでかしたりして、それでもなにごともなかったかのように振る舞う。
    ひとりでさみしいかもいうと、そうでもなく。
    みちづれがいるから。
    口溶けどけと良い、美味しい軟水を飲んだような気持ちになりました。

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    2022年01月02日
  • 正しい愛と理想の息子

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    寺地さんの本は4冊目。
    ちょっとこの本は私の好みとは違っているかも。

    でも寺地さんの本を読んで感じる、フィクションにありがちな劇的展開を迎える、というラストがない点は好感が持てます。
    ただ、扱っている内容が千差万別な老人のことや認知症のことでそんなうまくいくかな?と祖母の介護を見てきた私はいまいち物語に乗り切れませんでした。

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    2021年11月22日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    『「できる人」が死んでしまうと、その人の「できること」も死にます。』
    歩が、母の死をきっかけにワインをつくること(自分の生き方)と向き合っていく中で、光実は母の死と、自分とワインについてを見つめ直していく…そのきっかけが日野さんへの手紙だったように思う。

    登場人物が、みんなまさにワインの風味のような豊かさ!それぞれの表も裏も人間味があって好き。

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    2021年11月20日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒大好きですが、つまみはなくても良い人間です。食事と共に飲酒して、食事が終わればアルコールだけでOK。夜更けにつまみを食べて飲酒したら体重増えるやんと思うから。

    でもこうしてこの本を読むと、作ってみたくなるつまみがいくつか。レシピが掲載されているものもあれば、掲載するまでもないものもあり、好き勝手な体裁が楽しい。読んだことのない作家もたくさんいて、興味を惹かれます。

    「食欲と性欲が欠けている小説」を書くと言われた綾崎さん。前者についての言い訳はわかりましたが、後者についてはどうなのかが気になります(笑)。

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    2021年06月15日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    寺地はるな、蛭田亜沙子、彩瀬まる、3作品がとても良かった。3人共初めて読んだが、それぞれの作品も読んでみようと思う。

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    2021年05月16日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    この作者、初読み。多分ランキングにあったのを見て買ったと思うが、どんな話かも知らずに読み始める。

    30歳になる碧が、頼りない恋人だが結婚するつもりで仕事も辞め彼の故郷に行ったものの、結婚を認めてもらえず、行きがかり上からその地の養蜂場の手伝いを始めることになって…というお話。
    皆さんの★も良かった話だが、読後感としてはいささか微妙。
    碧はいじめにあった過去を持ちながら、今では自分の立ち位置や居場所についてきちんと認識できているしっかりした女性で、友達の真百合やスナックのママさんも気風が良くてナイスだった一方、碧の恋人・安西がプライドだけは高く自分は傷つき易いくせに人の痛みを感じることができないどうしようもない男で、どうして碧がこんな男と一緒になりたいと思うのかが伝わらないため(女の人はこういう男が捨てておけないのかなぁ?)、いい話にも拘わらず話としての芯が通らない感じがしてならなかった。
    巻頭のエピソードへの顛末もそうだが、全てに都合良くは収まらなかった話の筋には好感。
    ★★★にするのは忍びないが、★★★★にする程はほだされずで。

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    2026年07月04日
  • 月のぶどう

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    最初は頼りなかった歩が、いつの間にか「できる方」だった光実を追い越して、芯のある青年になっていくのが、眩しかった。
    「うさぎとかめ」の童話を思い浮かべたが、負けたうさぎにだって挽回の余地はある。歩を応援しながら読んでいたはずが、途中から「光実、がんばれ」と思いながら読んでいた。
    いつだって頑張る人は、キラキラと眩しい。

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    2020年11月26日
  • 夜更けのおつまみ

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    ポプラ社のPR誌「Astra」掲載の‘おつまみ’をテーマにしたアンソロジー。大作家の随筆をワンテーマであちこちから抜いて集めたシリーズもバラバラぶりがよいけど、お題のために書かれた、わりと若めの作家さんのエッセイはブレてなくて、おいしそうでいいなあ。おつまみ作って飲みたくなるなあ。夜中にw

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    2020年05月25日
  • 月のぶどう

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    『夜が暗いとはかぎらない』で寺地はるなさんにすっかりハマって、著作を少しずつ全部読もうとしている最中です。
    『ぶどうのなみだ』という映画が何年か前に公開されたのは知っていましたが、その原作が寺地はるなさんのこの小説とは知りませんでした。
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    出来の良い頑なな姉と出来の悪い柔軟な弟、祖父や父、姉弟の友人達、伯父、など、個性的かつ魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。
    双子の出来の悪い方と言われ続け、どんな仕事も続かなかった弟が、段々と家業のワイナリーの仕事に本気になっていく様子もいいし、出来のいい方と言われ続け、他人に弱みを見せられなかった姉が少しずつ変わっていく様子もいい。
    寺地はるなさんらしいグッとくるセリフもあり、テーマもわかりやすく、お話としてのまとまりもいいです。

    取り立ててここが不満、というところは無いのですが、『夜が暗いとは…』や『わたしの良い子』を読んだ時のような満足感には少し遠かった。
    出版されたのはこちらの方が2年くらい前なので、段々と作品の完成度が高くなっている途中の作品だったということなのかも。先に読んだ方をあまりに気に入ってしまうと、どうしても比較の目線が出てしまって良くないですね。


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    2020年05月13日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    スカイツリーを見上げる下町のかたすみに、
    ひっそりと息づく商店街がありました。
    それがー『明日町こんぺいとう商店街』
    こんべいとうの角は、24個って知っていましたか?
    戦後の焼跡に、24軒のお店が集まって歩きだしたこの小胆がは、
    だから明日町こんぺいとう商店街。いつまでも味が変わらない。
    ひとつとして同じ形がないこのお菓子には。
    「商店街の永年の繁盛、お客様の健康長寿」を祈り、
    「個性のある商店街づくり、店づくり、そして人づくり」という
    願いが込められています。
    さあ、今日も店がひらきます。


    明日町商店街シリーズもこの本で第4弾です。
    それぞれのお店の話を、違う作家さんが書かれているアンソロジー。

    初めましての作家さんもあり、この本をきっかけにその作家さんの本を読むことも度々でした。
    第4弾はこの7つの物語。

    『サクマ手芸店』 寺地はるな
    『ツルマキ履物店』 蛭田亜紗子
    『川平金物店』 綾瀬まる
    『~中古楽器・中古レコードの買取販売~ しゑなん堂』 芦原すなお
    『インドカレー マーマレード』 前川ほまれ
    『カフェスルス ~コアラちゃんの巻~』 大島真寿美
    『おもちゃ屋「うさぎや」』 山本幸久

    大島真寿美さんの『カフェスルス』は第2、第3巻にも登場しています。
    ”明日町こんぺいとう商店街”の中でもすきな作品の一つ。

    初めましての作家さんは
    蛭田亜紗子さん、芦原すなおさん、前川ほまれさん。
    第4巻の中では、綾瀬まるさんの『川平金物店』と前川ほまれさんの『インドカレー マーマレード』が一番好みです。
    ただ、1巻、2巻の方が面白かったかな…

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    2020年04月13日