寺地はるなのレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】
「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
「ありふれた特別」 寺地はるな
「二人という旅」 雪舟えま
「漂泊の道」 嶋津輝
「祀りの生きもの」 高山羽根子
「六年目の弔い」 町田そのこ
冠婚葬祭アンソロジー。
「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
「祀 -
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妙ちくりんなキャラクターの表紙が目を引く本書。
大阪某所にある〈暁町〉を舞台にした、リレー形式の群像劇、13話が収録されております。
暁町にある市場・〈あかつきマーケット〉のマスコット・「あかつきん」の失踪を皮切りに、その界隈の人々が悩みや葛藤を抱えながらも、“それでも生きていく”様が描かれております。
寺地さんは心の機微の描写がお上手なので、登場人物達のモヤモヤが実にリアルに伝わってくるんですよね。
なので、読んでいてちょっと心がヒリつくような部分もありましたが、それでも、
“皆、何かしら事情を抱えながらも日々をおくっているのだな・・”
と、出てくる人々が愛おしく思えてきます。
それぞれ -
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Posted by ブクログ
大阪市近郊の暁町。
閉店近い創業60年を超えるあかつきマーケット。
人気のゆるキャラ“あかつきん”が突然失踪のあと、町のあちこちに出没。なんだか人助けをしているようだが。
マーケットを中心に その町に住む母親・父親・娘に息子。13の連作ショートで多くの物語を連ねていきます。
「ただの朝と夜」を過ごしている住人達の 心がざわつく悩みや葛藤。一つの町を俯瞰しているようです。
奇跡は起きないけれど、それでも明日のために。
優しすぎない、踏み込みすぎない、そんな住民達の現実的な距離感。
みーんな何かしら心配事があるんだなって、なんだか安心したりした。 -
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Posted by ブクログ
「あかつきマーケット」という市場が閉店することをきっかけに、マスコットキャラのあかつきんが町の各所に現れるようになる。そんな町で暮らす人々、その家族等の老若男女の悩みや変化を描いた短編が15篇ほど収録されている。
タイトルがとても素敵だと思った。第一章のタイトルが「朝が明るいとはかぎらない」でプロローグでもそれに触れており、個人にとって明るくない朝もあるし暗くない夜もあるよ、という優しいメッセージを感じた。
各短編からも様々な感情や人生を肯定してくれるような優しさを感じられ、好みの短編もたくさんあった。
しかし各短編が20ページ程で、もう少し読みたかったという気持ちに度々なった。
物語の中で -
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主人公の女性2人、39歳と41歳。
年齢ほどには、達観した大人でもない、だがしかし、高校生や20歳そこそこの頃のような考え方ももう出来ない。しないんじゃなくて、できなくなるんだよな。
主人公の弓子が幼い尚太君に言った、大人はいつも正しい事を言うわけじゃない、大人になったって何にでもなれるわけじゃないし、何でもできる様になれるわけじゃない。
だけど、少なくとも、自分の食べる物を自分で用意できる。
自分で、ひとりでだって、生きていける、歩いて行ける。
依存体質の人や搾取しようと近寄ってくる人や、色んな人がいますが、取り込まれない様自分の足で立って歩いて、生きていきましょう。