寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今日が晴れでよかったか、
今日が雨でよかったと思えるか、
久しぶりの寺地はるなさん
こんな形容の仕方は失礼と思いつつ、寺地はるなさん的な青山美智子さんっぽい短編集。
ラストがほんとによかった。
5年ごと遡りつつ、じんわり温かくなる。
出てくる人物は少しずつ何かを抱え、少しずつ自分自身を変えていく。そこに主人公永瀬がちょっとずついる。
主人公の永瀬は「ポトスライムの舟」のナガセを思い出させるような、淡々としつつ観察力があり、芯のある女性。
三月
なにかが終わってまたなにかがはじまる
そういう時期に読めて、いい本だった。
今日が、雨でよかった
と思える1日もいいな
ティアドロップのアクセ -
Posted by ブクログ
つらさを抱えて生きる三人が交錯する物語。
正直寺地はるなさんを「そろそろ結婚あきらめて自分探し始めようとする女性向けの話を作る作家たちの一人」というように意地悪にとらえていたことを申し訳なく思いました。そのくらい、とても素晴らしい作品でした。
いつもどこかの小さな会社の中で起こる日常のちょっとした延長でしかない、その辺の女性の等身大の話なのに、登場人物が交錯しつつ話が絡み合っていき、それぞれの持つ負い目や恨みを消化できずに持て余す、薄暗い感情をどうにか処理したいというかなり深く暗い心理描写がとても巧みに描かれていると思いました。
特に秀逸と感じたのが、莉子のような本来勝ち組となって -
Posted by ブクログ
本屋大賞ノミネートぶりなので、3年ぶり。
当時読んだ時よりも更に深く刺さったな〜
そして前も思ったけど、読んでよかった本当に。
これを読んで、まったく他人の話だ、自分には関係ないって思う人は居ないんじゃないかな?
一度読んでいるはずなのに、
この3年でやっぱり意識から遠ざかってたことが多々。
改めて自分は"川のほとりに立つ者"だと思うし
あああ反省だ、反省だぁぁと思いながら読んでた。
あと良い人、嫌な人の話。
全面的に「良い」人ってのは絶対居ないよなと共感、、、絶対「良い」人になりきれないと現実突きつけられてる。
でも自分以外の誰かの、明日が良い日になりますようにと祈ること -
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すごく考えさせられるお話でした。っていうと薄っぺらく感じますが、色んな登場人物から色んな気づきを感じました。
読むのは寺地はるなさんの作品は5作目なのですが、なんか今までとは違うこれから何が起きるのか?と思わせる始まりで、2人の視点でストーリー展開していくのですが、
川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない
というフレーズが何度か出てきますが、これがとても深く、人間とはやはり難しいなぁと思います。
あんまり話すと内容に触れてしまうのでぼんやりな感想になりがちですが、
善意が必ずしも相手に伝わるとは限らないですよね。あと、無知であるという事で相手を知らずに傷つけてしまっているなど -
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ネタバレとても良かったです。
食とセクシャリティに不自由を抱える人たちが関わり合いながら自分の居場所を掴み取っていく物語。
高校生の冬真くんと社会人女性の紗里さんの視点が一編ずつ交互に入れ替わって物語が進みます。
冬真くんたちのお話が好きですが、紗里さんと似た食への不自由を持っている身としては紗里さんに共感しながら読みました。
最後2編は泣きました。
メインの登場人物含めクラスメイトや職場の同僚なども、間違うことはあってもみんな優しくていい人たちです。
自分の正義が誰かを傷つけることもあること。気をつけていても難しいなと思いました。
個人的にはブロマンスが好きなので、そういった目線でも楽 -
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暗い夜道、その中を歩く人たち。
誰かが一緒だと心強い。
でも、その誰かが増えていくと、
小さな温もりも増えると同時に
小さなモヤモヤも増えていく。
仲間がいてくれることは嬉しい。
でも、その喜びは、いつも仲間と同じ
温度や形ではない。
小さなモヤモヤと、ぶつかりながら
少しずつ逃げずに対峙していく主人公。
相手に投げかけた想いは、
自分の思い通りに返ってくるわけではない。
それでも、出会えたことで
モヤモヤも心強さも、悲しみも喜びも
いろんなものが得られる。
人は出会ったら、別れていく。
かつて、仲間だったみんな、
元気かな。
そんな懐かしく、恋しい気持ちになれた。
後半は、泣きっ -
Posted by ブクログ
映画を観たあと、原作も読んだ。
映画はやっぱり景色がきれいだったし、同世代のわたしにとって、家の中の様子や小道具が懐かしかった。
役者さんの丁寧な演技や方言もよかったなあ。
小説では、映画で省略された事情や考えていたことなどが細かいところまで分かったので、読んでよかった。
家族であっても、愛せない、理解できないこともあって当たり前で、それでも、存在を認めてかかわる、そんな形でもいいんだと思うと気持ちが楽になりました。
小説から抜粋
「役に立たないものがごくあたりまえに存在をゆるされる世界は、なんと豊かなのだろう。」
本が大好きなわたしにとって、強く心に響いた。
この平和な世界がこれからも続