寺地はるなのレビュー一覧

  • 大人は泣かないと思っていた

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    短編集とか説明されていた気がしたが、一つの物語を複数の視点で綴った作品だった。
    現代の価値観に否定され過去に固執しながらも、今目の前にある大事なもの、大切な人を受け入れていく姿に、心が浄化された。最後の涙をクライマックスに、様々な人を通して確かに存在する愛に気付いて向き合っていく展開が、とても美しい。それぞれが飾らずさりげないことも、私には刺さった。
    男女の役割、親子など、世代間で変わる価値観があったとしても、最後に突き詰めていくと、愛する人のために何ができるかであり、実は時代が変わっても本質的には同じ根がはっているのではないか。

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    2026年05月02日
  • わたしの良い子

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    「誰かのこと、嫌いって言ってもいいよ。
    家ではね。好きなだけ言っていい」

    誰の悪口も言わない、愚痴も言わない。

    大人でもむずかしいようなことを、わたしたちは
    生まれて十年にも満たない子どもにさせようとした。

    良い子は他人の悪口を言いません、なんて。
    とてもひどいことだ。

    『わたしの良い子』 / 寺地はるな

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    「どうしてちゃんとできないの?他の子みたいに。」
    という帯のセリフに惹かれて手に取ってみた

    子育てに限らず、兄弟や親、上司、同僚とか
    色んな人間関係についての描写があって考えさせられた

    子育ては未経験だけど、前もって読めてよかったし、
    ずっとお守りとして本棚に置いてお

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    2026年05月02日
  • 白ゆき紅ばら

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    すごく読み易かった。今の2人なら、幸せは不幸に勝つだろうね。

    無意識に他人を苦しめる人、なんでもないことのように他人を救える人、私は後者でありたい。

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    2026年05月02日
  • 世界はきみが思うより

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    ネタバレ

    一瞬で読んだ。
    綺麗事で傷つけてしまったり、無意識に甘えてしまったり、理解しきれなかったりするけど、自分の内側の好き・大切という感覚に従って真っ直ぐ向き合う関係に感動した。特に冬真や冬真の母の言葉には、はっとさせられることが多かった。

    物事をネガティブに考えてしまいがちな私にとって、救いになるような本だった。

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    2026年04月30日
  • ほたるいしマジカルランド

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    そこには、なんのためにもならない“豊かなもの”があります(帯の言葉)←読み終えた後にすごくジーンときた。

    遊園地で働く色んな立場、年齢、キャラクターの従業員の5つのエピソード+最終章は全部をまとめたクロージングという構成。
    遊園地の社長がメインで出てくるのか?と思ったところ、社長はあくまで脇役!でも各登場人物のストーリーに出てくると言うのも予想外でおもしろかった。

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    2026年04月30日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    北部九州出身として、海がにおってくる作品でした。作品にはどれも重要な人物が出てきてましたが、なぜか後半押しかけて来た人物が、こんなにチープな人か、となぜか逆に印象深かった。

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    2026年04月29日
  • 世界はきみが思うより

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    世界への期待や信頼をなくして、静かに日々を過ごす冬真くんと、その周囲の人たちの、それぞれの悩みと、触れ合いによる気持ちの変化の話。
    優しさを積み重ねるような連作短編集であり、登場人物は、とても魅力的だった。
    様々な場面でしみじみ感動したが、『チョコレートサンドイッチと未来』で、2人の登場人物がお互い、会話の語尾に「ですね」をつけて、心情を吐露する場面は、思わず微笑んでしまい、涙もにじんでしまった。
    世界は思うほど悪くないよというメッセージ、しかと受け止めました。

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    2026年04月29日
  • ぬすびと

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    とても良かった。
    気が強いようで実は面倒見のいい鳴海にすごく好感を持った。売られた喧嘩は買うような性格だから勘違いされることも多いだろうけど。。
    暖のゆるい感じもよかったし、読後にいい余韻が残る本だったな。

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    2026年04月28日
  • 世界はきみが思うより

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    心の中に抱えている傷とか、秘密とかを、優しく包んでくれるような、自分の中にある様々な負の感情も、ちゃんと認めてあげていいんだな、と感じられる一冊だった。

    他人の作ったものを無条件に食べられる、っていうのは他人を信じられるということで、とても幸せなことなんだな。

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    2026年04月27日
  • 世界はきみが思うより

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    寺地さんの物語はいつも、傷ついている人に優しい。でも、傷付けている側にも、表面からは見えない別の傷があるかもしれないよね…と見せてくれる。
    みんながみんな、自分のままでラクに生きられる世の中ならいいのだけれど、なかなかそうもならなさそうだから、せめて自分の心は、自分や周りを蔑視しないでいたいと思う。

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    2026年04月26日
  • 世界はきみが思うより

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    大切な人とめぐり逢ってともに歩いていくために交わされる言葉たちはとてもあたたかくて澄んでいてキラキラしているなあ

    寺地さんの本はいつでもあたたかい世界へ連れて行ってくれる

    特に第4章の恋とレモネードのパートが好きでした
    水田さんが紗里に掛ける言葉がいちいち良い…好きになってしまうよ

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    2026年04月26日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    あたたかいけれど、残酷な現実を改めて見つめ直させられる感じ。とても新しい、答えが出ないタイプの作品だった。物語だからといってなんでもかんでもうまくいくように作られる作品も多いけれど、現実はそうじゃない。自分自身も知らぬ間に偏見を抱きつつ、人に接していたのかもなと考えさせられた。私も、清瀬と同じように心のどこかでは、手を差し伸べられた人は素直に受け入れるべきだと決めつけてしまっていたと思う。

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    2026年04月25日
  • 世界はきみが思うより

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    「世界は、きみやわたしが思っているより、悪くないかもしれないよ」

    何かしら他人とは違って戸惑うこと、生きづらく感じること
    それらを否定しない寺地はるなさんが好き

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    2026年04月23日
  • カレーの時間

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    何冊目かの╍寺地はるな作品╍
    一番好きかも

    カレーレシピを織り交ぜた食べ物ストーリーかと想像していたけど、深い人間模様だった
    自分の亡くなった父親と重なる部分もあり、いつしかこの頑固祖父(小山田 義景)が愛おしく大好きになった

    この時代の男の人って本当に不器用らしい
    でも心の中は温かく優しいの
    子どもへの思いをうまく表現出来なかった父親の本心を聞けて 心が熱くなった

    カフェで夢中に読んでいたら 読み切ってしまい、不覚にも涙を流してしまった 笑
    余韻に浸れなかったので 家に帰ってからまた最後を読み返した
    やっぱり愛おしい涙が溢れてきた
    私にとっては亡き父を思い出させる一冊となった

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    2026年04月22日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ネタバレ

    大学生ぶりに寺地さんの本読んだ。表紙の質感とイラストが優しくて気になって手に取った。
    子どもに関する願い事を叶える母子岩のある星母島で、幼い頃から育てられた千尋。託児所付きの宿を営み、子や育児に関する悩みをもつ様々な客の話を聞く。冷徹でハッキリ言う千尋と物語から、色んなヒントと気づきを得られる小説。
    出産前の妊娠中に気持ちが揺さぶられちゃう小説読み始めてしまったと後悔したけれど、後悔など一切なかった。
    取り巻く環境や初めての育児に困難な事は付き物だけれど、頼れる環境をみつけ、自分も子も誰1人作り物の天使になってはいけない。

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    2026年04月21日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    時田翼が物静かな性格であるが、芯のある姿に惹かれた。所々のユーモアある言葉や登場人物の可愛らしい一面に思わず口角が上がった。実際のシーンを想像しやすく、とても読みやすいと感じました。他作品にも興味が湧いてきた。あと、千夜子って名前確かにかっこいい、今時なら千夜っていいなーっ感じた。

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    2026年04月19日
  • 白ゆき紅ばら

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    ほとんど一気読みでした。こういうの大好き!
    寺地さん作品の中で個人的一位です。動揺をモチーフにしてるのも可愛くて好きだし、というか表紙もかわいいし居場所のない子供のシェルターのようなものが書かれた作品が何故か好きなのでずっと引き込まれてました。積読にある川のほとりに立つ者は、も近いうちに読もうと思います。

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    2026年04月17日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    困らせる人、問題を起こす人、たくさんいるが安全な場所から責めないようつとめたい。もし気づいてない家族の抱えた問題にも、神様的な人にでも頼ってみたい。

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    2026年04月17日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    ページをめくり、読み進めるごとに「あぁ、凄く好きなお話だ…」と心が温かくなった1冊。
    双子の姉弟光実と歩。出来のいい方(姉)と出来の悪い方(弟)と長年周囲から言われ続け、お互いと比べて自分に劣等感を抱えつつも、突如帰らぬ人となった経営者の母が残した葡萄ワイナリーと葡萄畑での日々を通じて、少しずつお互いを認め合い、運命共同体のような、強い関係性に変化していく様子が凄く素敵だなあと思った。
    姉弟故に喧嘩も多いけど、2人みたいにああやって頻繁にぶつかって喧嘩できるの、羨ましい!と思ったり。笑
    後半最後あたりの、広田と光実の結婚式でのじいちゃんからのメッセージには泣いた(T_T)じいちゃん、一日でも元

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    2026年04月17日
  • リボンちゃん

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    登場人物があぁ、好き!って思う人ばかりだった。
    思うことを言っても、否定されずに成り立つ世界。
    優しい世界だなと思った。
    時間差で「失礼だったね」と言えるのも、「失礼ではなかったですけど」に割って入る「私も失礼だったと思う」も、だからといって気まずくなるんじゃなく、さわやかに謝れる姿もどれも好き。
    社長さんにも「余計なことしました」ってハッキリ言えるところも、謝るけど引きずらないところも。
    みんなそれぞれが本当に相手を思いやっているのが伝わるし、失敗してもそれで居心地悪くなるわけじゃないところがとても読んでいて心地が良くて、こんな関係を築いていきたいんだなって思った。

    そしてはるちゃんの気持

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    2026年04月16日