寺地はるなのレビュー一覧
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過去に菓子メーカーの創業一家で、悪ガキ栄輝のベビーシッターをしていた鳴海。
その家の奥さん彌栄子に気に入られていると思っていたのに、ある出来事で全くの疎遠状態に。
20年が経過し、鳴海の元に栄輝から連絡が。
途絶えた時間が動き出す。
鳴海さんは、生活が楽ではなく、不満を抱えているが、思考回路が面白い。
こんなこと、あるあるだと。
そして、鳴海の夫である暖もいい味出ている。
この人、社会人としてはどうなのかと思われるが、本当に人の気持ちが考えられるあったかい人だった。
192ページしかなくて、あっという間に読み終えてしまうが、余韻を楽しめるいい話でした。 -
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手先の器用な刺繍の上手な男の子の話。寺地はるなは男の子を書くのが上手い。カレーの時間も良かったし。女の子を主役に据えると主張しすぎてしまうのかもしれない。
高校1年生の松岡清澄は手芸が好き。市役所勤めの仕事人間の母はシングルマザーで、祖母のお陰で家が回っている。清澄と祖母が料理、母が掃除、姉が洗濯という分担になっている。姉の結婚式のドレスを作ることになった。
水青はかわいいものが苦手だ。シンプルなドレスがいいと言ったのに、清澄のスケッチのドレスにはリボンがある。希望を口にすると、それは割烹着だと言われる。小学校の頃、男にスカートを切られた。それ以来ふりふりの服を拒んでいる。
結婚して子供 -
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シッターの仕事で巡り合った家族と20年ぶりの対面を果たし…
私にとっての寺地はるな作品はすごくいいかズッコケのどっちかなのですが、これはいい方でした。
鳴海が世間一般の人よりはやや破天荒ながら、辟易させるレベルのそれではない、自身を顧みるタイプの人だったことが私にとっては良かったのだと思います。それはともかく、彌栄子と鳴海の関係性というか、友情というか、そのちょっとねじくれたあれこれがとても良かったと思いました。
真珠のネックレスがタイトルにつながっているわけですが、それがお墓につながっていくとか、きれいに差し込んだなあなんて感心しちゃいました。 -
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男らしさにこだわるじいちゃんと、現代っ子の僕の話。寺地はるなにしてはスピード感と元気の良い作品で、そしてものすごく良かった。
第1話 隣の席の小西はどんどん侵略してくる。僕はは広げたくなんかない。自分の世界を快適に保つことにエネルギーを注ぎたい。
一昨年の夏に戦争が終わった。でも玉音放送はよく聞こえなかったし、何言ってるかさっぱりだった。橋の下で寝起きしてる男に、ご飯を恵んでもらった。母が自殺してからいろんな家をたらい回しにされている。飯のお礼にアケビを持ってくるといったら、いらないから、お前が大人になった時、腹を空かせている奴に食わしてやってくれと言われた。
僕桐矢とあずきの母は三女で -
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「わかば洋傘店」が作品の主な舞台です。
丁度、傘が要る季節ですね。
本の装画もくるくると傘の模様でとても可愛らしく優しい色合いです。
私は傘が好きなんです。
だから本当に気に入った傘を雨が降る日は持って出かけていました。
でも、気に入った傘は盗難に遭いました。何回も…。だから今は無難な無地の傘を持っていきます。とても残念で気分は上がらないです。が、
この作品を読んだらお気に入りの傘が欲しくなりました。作品にも出てきたゴッホのひまわりのような華やかな黄色の傘が素敵だな…。
登場人物たちはそれぞれが色んなものを抱えていますが、傘との出会いで気持ちを上げてたり、優しく穏やかな気持ちになったり、少 -
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なんや、神経質で繊細な子やなぁと思った。
小松茉子は今日から6-7歳年上の従兄の伸吾を社長と呼ばねばならない。亀田さんは特別なパートさんだから会話に気をつけるように言われる。伸吾の父が心臓を患って引退して、社長職を継ぐ。事務の子が辞めるからと伸吾に誘われた。
家に帰ると満智花が両親と映画を見ていた。菜の花の辛子和えは満智花が作ったらしい。満智花は同じマンションに住む看護師。最近ちょっと茉子の家に入り込み過ぎているのではないかと思っている。
二ヶ月たった。亀田とは親しくしていない。亀田は以前、こまどり庵で勤めていたが、結婚出産後復帰して事務のパートに回っているらしい。江島さんのパワハラチッ -
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寺地さんの小説は引き込まれる。
そして最後には必ず優しい涙がこぼれる。
本当に大好きな作家さんだ。
詐欺師の話しでもあり、認知症や、家族の関係、周りの人との結びつき、色々な要素が混ざっていて本当に素晴らしかった。
眞は人生を悲観していて、むちゃくちゃな人生を送ってきたが、ふと30代になり自分の人生を考えるようになる。
私も10代、20代、30代と何も変わっていないと思っていたが、やはり人間は色々なものを吸収して感じて考えて生きていく生き物なんだと思った。
眞の周りに素敵な人達がいてよかった。
これからは眞が幸せになれそうでよかった。
私も自分のこれからのことをしっかり考えていきたいと思わせてく -
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遠縁の夫婦が運営している施設『のばらのいえ』で育てられた祐希は、高校卒業式の前日に幼少の頃から一緒に過ごしていた同い年の紘果を置いて逃げ出した。
〈かわいそうな子どもを救う〉という理想を掲げ、行き場のない母子をも受け入れていた『のばらのいえ』は、運営する夫婦と子供たちの間にいい関係は築けてなく、祐希は他の子供たちの世話をしたり、雑用をさせられたりしていた。
十年後、ある事件がきっかけで祐希は『のばらのいえ』に戻ることになり、紘果を助け出そうとするのだが。
祐希が『のばらのいえ』で過ごしていた高校時代の回想をはさみながら物語は進んでいきます。
他人に良く思われたい、崇められたいという身勝手で