寺地はるなのレビュー一覧

  • 雫

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    良かった。恋愛とは距離を置いた人間同士の感情が細やかに伝わってくる。世知辛い世の中での葛藤や成長の過程、人生について考えさせられる。華々しさや驚きはないが、さまざまなキーワードを繋いで遡っていく構成に徐々に引き込まれて行く。

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    2025年12月22日
  • こまどりたちが歌うなら

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    寺地はるなさんの『こまどりたちが歌うなら』を読み終えた。

    正直に言う。
    この本を読むのは、とても辛かった。

    大好きな作家さんの作品なのに、はじめて「早く読み終えてしまいたい」とさえ思ってしまった。それほどまでに、この物語は容赦なく私の傷口を抉ってきた。



    表紙に騙されてはいけない
    可愛らしい表紙。
    どこか温かみのあるタイトル。
    手に取ったときは、きっと心温まる物語なのだろうと思っていた。

    だが、ページをめくった瞬間から、その予想は裏切られた。

    この作品は、容赦なくリアルな社会の現実を突きつけてくる。優しさで包まれた物語ではなく、私たちが目を背けたい「職場の闇」を、まっすぐに照らし出

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    2025年12月16日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    audible⭐︎
    物語が進むにつれて入り込んでいった。
    中学時代、思春期の葛藤がよく書かれてあった。
    他者を羨む感情、素直になれなかった後悔。
    自分の思春期を思い出してしまった。
    もう一度戻れるなら…と。

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    2025年12月15日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなさんの『大人は泣かないと思っていた』を読み終えて、しばらくページを閉じられなかった。

    九州の山々に囲まれた田舎を舞台に描かれる、何気ない日常の中に潜む人生の本質。

    この作品は、私たちが普段目を逸らしがちな問いを、静かに、しかし確実に突きつけてくる。



    田舎という舞台が映し出すもの
    物語の舞台は、九州の山々に囲まれた小さな町。

    都会の喧騒からは遠く離れた、時間がゆっくりと流れる場所だ。

    しかし、その穏やかな風景の下には、目に見えない「空気」が重く漂っている。

    古い価値観、世間体、「みんなと同じ」であることを求める圧力。
    田舎特有の閉塞感が、登場人物たちの人生に影を落として

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    2025年12月14日
  • わたしの良い子

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    思いがけずかなり良かった。
    自分の子じゃなくても、子どもは皆可愛い。けれど、生活の中でじわじわと溜まるやり場のない気持ちが伝わってきた。
    妹に対して責任感がないとか色々思ってしまったけれど、それは「誰も救えない正しさ」と書いてあって納得させられた。

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    2025年12月12日
  • ほたるいしマジカルランド

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    やばい…嗚咽が止まらない…

    ドストレートに告白されるのが結局は一番伝わるみたいな感じ。ものすごくシンプルで素直な文章。でもやっぱそれが一番強い。殊更、働く人という日常の人間ドラマを描くのには最高やと思う。

    とても良い職場。

    皆それぞれが不器用なだけなんよなー
    なるほどそことそこが繋がるんかー
    タイトルのほたるいしって
    働く人々すべての総称やったんかー
    とか色々語れるところはありますが、やっぱりね、働いてる間だけでも素直になりたいもんですね。

    私は特に山田さんの章がお気に入り。

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    2025年12月06日
  • 月のぶどう

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    はじめに
    寺地はるなさんの小説『月のぶどう』を読み終えた。

    ページを閉じた瞬間、胸の奥に小さな灯りがともるような温かさが広がった。

    これは、夢を追いかけることの美しさだけでなく、夢を持てなかった人、夢に破れた人、そして「何者かになりたい」と願いながら何者にもなれなかったすべての人へ向けられた、優しくも力強いエールの物語だ。



    物語の舞台と登場人物
    物語の中心にいるのは、双子の姉弟──姉の光実と弟の歩。

    二人が生まれ育ったのは、家族経営の『天瀬ワイナリー』。
    代表を務める母、経理を担当する父。ワイナリーは二人にとって生活の場であると同時に、それぞれの人生を形づくる大切な舞台でもあった。

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    2025年12月03日
  • カレーの時間

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    祖父と孫の生活を通じて、愛情をうまく表現出来ない切なさのような感情が湧いてきた。ノスタルジックな気持ちになる小説。

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    2025年12月02日
  • ほたるいしマジカルランド

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    読み終えた今、胸の中に温かいものがじんわりと広がっている。

    この物語の舞台は「ほたるいしマジカルランド」という遊園地。
    そこで働く人々の日常が、丁寧に、そして愛情深く描かれている。



    ◼︎人の心を見通す作家の眼差し

    読みながら何度も思った。
    寺地はるなさんは、何故こんなにも他人の感情が分かるのだろう、と。

    登場人物たちの喜びも、悲しみも、迷いも、葛藤も。
    その全てが、まるで自分の心の内を覗かれているかのようにリアルで、切実で、そして優しい。

    寺地はるなさんの作品はいつも私に大切なことを教えてくれる。
    今回もまた、たくさんの宝物のような言葉に出会うことができた。



    ◼︎こんな

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    2025年11月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ページをめくる手が止まらなかった。ガラス工房を営む兄妹の物語──それも、骨壷を作る二人の静かな日常を描いた作品だ。透明で繊細なガラスのように、登場人物たちの心の機微が丁寧に描かれていた。


    「道」という鏡
    主人公の一人、「道」に私は自分を重ねずにはいられなかった。

    「道」は34歳の兄だ。妹と二人で工房を切り盛りしている。

    彼は恐らく発達障害があり、あいまいな言い回しが理解できない。臨機応変な対応が苦手で、予想外の予定変更に対応できない。何もないところでよく転んでしまう。他人の気持ちが分からないことも多い。その姿が、痛いほど私に似ていた。

    でも、彼はとてもまっすぐで優しい人なのだ。


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    2025年11月30日
  • ガラスの海を渡る舟

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    兄・道の言葉は心に響くものが多い。自分が子供の頃に出会いたかったなと。辛い時には読み返したいし、お守りみたいな一冊。

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    2025年11月30日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ほたるいしマジカルランドという遊園地でのお話。
    前回夜が暗いとはかぎらないでも思ったのですが、登場人物がたくさん出てきます。前ほどではないし、そこで働く人達のお話。
    名前を覚えるのが苦手なわたしの脳が頑張りました笑

    ほたるいしマジカルランドにいけば働いてるんだってリアルに感じられるような背景、人物像がしっかりあって、皆好きで働いてる訳ではない、でもちゃんと責任持って仕事をして生きてる。


    ちょっと苦手だなって思う人物もちゃんと背景を知るとそういう部分もあったから、今があるのね。と思ったり。
    人を知るためにはどちらからともなく、1歩踏み出してみないと良いも悪いも分かりませんよね。

    寺地はる

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    2025年11月27日
  • ほたるいしマジカルランド

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    うんうん、テーマパークじゃなくて遊園地。
    もちろん、両方とも好きやけど遊園地のほうが好き度が高いかもしれない。
    テーマパークよりも遊園地の方が良い意味で遊びに行ってる人も働いてる人も人間っぽい気がするのはアタシだけ?
    久々に遊園地、行きたいなぁ。

    ☆月曜日 萩原紗英
    ☆火曜日 村瀬草
    ☆水曜日 篠塚八重子
    ☆木曜日 山田勝頼
    ☆金曜日 国村佐門
    ☆土曜日 三沢星哉
    ☆日曜日 すべての働くひと

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    2025年11月24日
  • ほたるいしマジカルランド

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    「欠点が生きるポジションがあるかもしれない。誰かがいなくなっても問題なく仕事がまわるのが会社。」
    国村社長が素晴らし過ぎる。
    水曜日、木曜日の章にじいんとし、日曜日の章にほっこりする。

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    2025年11月23日
  • ガラスの海を渡る舟

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    「わたしはなんにでもなれる」は前進させるコトバであり、心を引っ張る呪いのコトバでもあった。
    寺地はるなさんの紡ぐ物語がわたしはやっぱり好きだなぁと、読み終えてすぐにそう思う。
    自分も含めて上手くスマートに生きたいと思いながら、もがいている不器用な登場人物達が、劇的に何かが変わることがなく少しずつ勇気を出して前に進んでいる姿を感じることが出来るから。

    この作品は、「発達障害と才能がセットに考えられているのがおかしい」ことにも触れられている。
    何かが出来ないから、何かの才能はあるハズだ。物語風にしたらこれは定石であるが、現実的には違う。いや、そうであってはならない。
    自分はこの世で自分だけ。

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    2025年11月21日
  • 雫

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    最近ミステリやSF読んでいたけれど、(それも面白いけど)こういう本好き!とあらためて思った。
    もう一度読みたい。今度は時系列で読んでみようかな。気になるフレーズをちゃんと記録しながら。
    たくさんあって記録しなかったことを読み終わってから後悔したから

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    2025年11月15日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    妄想し自分はここに居る誰とも似ていない。同じ属性じゃないと感じ、それに合わせた設定を作って生きていく。
    そんな主人公の孤独や生きにくさを感じ切なくなりました。
    100人に愛されなくてもいい。たった1人理解し合える存在がいることがどれだけ幸せなのか、どれだけ心強い事か気づかせてくれるお話でした。

    SNSで多くの目に晒される今、数で物事を捉えてしまうが、本質を見失ってはいけないと思いました。
    今私を知り私を好きだと思ってくら人をまずは知って大切にしていきたい。

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    2025年11月14日
  • カレーの時間

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    カレーが時代を超えて、人の生涯を支えてきたような、寄り添ってきたような物語だった。なんとも今の時代に明らかにそぐわない発言、行動をする祖父。だが、その祖父にも今まで生きてきた時間があり、それが祖父をつくっている。祖父の思いや価値観の形成を感じられて、納得はせずとも共感した。桐矢の感性が、好きだった。人に思ったことを言わない反面、徐々に祖父の影響か言うべきことをきちんとその時に伝えられる。それはその人に気づきを与えるし自分の成長にも繋がることに気づかせてくれた。そして、カレーがすっごく食べたくなった!

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    2025年11月09日
  • 雫

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    珠をはじめとした周りの人たちがみな愛おしいキャラクターでスラスラ読めた
    また少しずつ年代を遡っていくのもなぜ珠はこうやって生きてきたのかを知れてとてもよかった

    もともと雨は好きだけど、もっと好きなれそう

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    2025年11月08日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    舞台は、佐賀県。私も佐賀県出身です。たしかに若い頃は自分があーだったら、こーだったらばかりでした。カラオケの最低限の合いの手も打てない、人並みに走れない、キリがありませんでした。しかし、今はこの年でも救急当直をこなせる体力、健康に感謝してます。寿命は縮んでるなら不健康かもしれませんが。

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    2025年11月03日