寺地はるなのレビュー一覧

  • わたしたちに翼はいらない

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    子供の時や学生の時のくだらないことをまだ引き摺っている自分にとっては、なんて優しく強い物語なんだと感じた。幼稚さ、何様なのか、と感じる大人になっても存在する人間関係とそういう態度を取る人のベースにあるものの見方を言葉で表してくれている。

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    2025年05月09日
  • わたしの良い子

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    子供が成長していくと、どんなふうに悩みが変わっていくかがリアルだった。
    自分だって子供として成長を体験してきたわけだけど、親からしたらこんなにしんどかったんだなって思った。

    悩みは変わっていくけれど、根本的に「生きてほしい」っていう願いは変わらないのすごく共感する。

    子育ての考え方でも、いろいろハッとさせられた。
    今までグミがのってるケーキを見たことがないというのが、のせてはいけない理由にならないとか、言われてみれば確かに!だった。
    自分がこういう考え方を植え付けると、発想がどんどん狭まってしまうよなと。。

    授業がわからないと学校がつまらなくなる、だから(親ができることとして)塾とかで勉

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    2025年04月20日
  • 月のぶどう

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    かなり好きでした。

    あずみちゃんの母への想い、歩との関係性、互いに紡ぐ言葉、自分を見てるようで、苦しくなった

    登場する人物みんなが、それぞれ良い変化をしていく

    最期を描かないあたりもとても良い

    みんなが幸せになりますように

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    2025年04月18日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    世間のいう普通や幸せから少し外れた人達、でも誰にでも当てはまる気もする人達の短編集。
    個々の葛藤が完全に解決する訳ではないが、それでも他者との繋がりを感じたり、自分から一歩を踏み出したりする場面が描かれており、心が暖まった。

    「深く息を吸って、」が一番好きだった。心情の微細な部分まで追いかけて表現されているため、「きみ」が最後に立ち向かう場面の緊張感が手に取るように伝わってきて、短い作品ながらも最後は没入して読んでいた。
    世間における「きみ」の濃度と、呼吸の深浅の比喩も、とても好きな表現だった。

    一方で「対岸の叔父」は、世間に立ち向かうことが全てでなく、逃げる道もあると教えてくれるようで、

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    2025年04月06日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    登場人物たちの“現実”を思うと、胸が痛くなることもしばしば…
    なんてことなく言った言葉、言われた言葉は簡単に刃にも、縋れるものにもなる。
    寺地はるなさんの物語は、現実を包み隠さずドロドロに澱んだ部分もまっさら真っ白な部分も表現されていて、私もきちんと現実を見ることができている気持ちになる。苦しくもあるけど、読まずにはいられない一冊。

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    2025年03月29日
  • ほたるいしマジカルランド

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    タイトルのファンシーさからは感じられない、深くて重力の重い一冊だった。
    一人一人の視点からの物語が読みやすく、自身の中の蟠り、過去の傷、気づきがとても現実的に表されていて魅入ってしまった。感情がすごく波打つほど動かされたわけではない。でも、この本を読んで、“幸せ”ほ本質を知ることができた感じがする。誰かを幸せにしたい、と思うことは愛でもある。だけど、実際幸せにするのは自分自身だってことにハッとさせられた。
    深すぎるぞ、この小説…!

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    2025年03月20日
  • 雫

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    リフォームジュエリー会社で再会した中学の同級生4人の物語。
    そのうちの一人、ジュエリーデザイナーの永瀬珠の視点で物語は進み、45歳の時点から5歳ずつ遡ることで4人が各々抱えている背景や関係性が明確になっていく。
    とても不器用でひたむきに生きる人たちの物語。慈悲深い。

    タイトルにも表紙にもデザインされている『しずく』
    しずくには大切な意味があり、この4人に関係のようにも思えた。

    大人になる過程で人生はうまくいくわけではなくてままならなさと転機、そして決意の連続であって。物語は過去をさかのぼる形で進んでいたが、新たな決意をした45歳以降の物語も気になる。
    とてもよかったが、言葉で表すことが難し

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    2025年11月29日
  • 声の在りか

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    日々のモヤモヤを的確な言葉で言語化してくれるのに、暗い気持ちにはならない、むしろ希望を持てる、そんな物語だった。ああ、よかった。今年1好きかも。声にしてみる、たったそれだけのことで、自分の周りの世界を変えることができる。希和さんの生き方を見て、自らの生き方を変えて行きたいと思った。

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    2025年03月09日
  • 夜更けのおつまみ

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    31人の人気作家さんたちがそれぞれの夜更けのおつまみ語るというなんとも豪華でお腹が空きまくるエッセイアンソロジー。
    私はお酒は飲めないけど酒の肴と呼ばれるものが何より大好き。
    それぞれの作家さんの私だけのおつまみが沢山詰まっていて最高だったー✨
    共感できるおつまみもあれば初めて知るおつまみやお酒もあって面白い。
    この本を片手に晩酌するのも最高のおつまみになりそう

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    2025年02月24日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    小学校から様々な助けてもらいたい場面がありました。私も彼らは宇宙人なんだ、と思っていたかもしれません。先輩からパンを6個食べさられた時にも、毅然とした態度は全く取れませんでした。助けてくれたのは、自分自身の唯一強靭な消化管でした。

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    2025年02月23日
  • 声の在りか

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    子どもができたら読み返したい本No. 1です!
    私は保育士ですが、保育関係に携わる者としても、胸に刻みたい言葉が沢山ありました。

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    2025年02月23日
  • 雨夜の星たち

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    思いの外スピードで読み終えた今季初ブルペン151キロの大谷的な速いって 雨音のハッキリとした判断基準っていいな、本当は間違ってる事を相手に伝えないとダメなのに嫌われたくない波風立てない=それを優しさと勘違いした自分はヘタレでしかない。雨音に対する登場人物を見て世の中色々いるなと改めて思うし勉強になりましたってこと。姉の雨音は自分の人生に邪魔とか星崎の母にめんどくさい奴と言われるとかしごとの会社を作る霧島とかせつ子さんと霧島の関係とかリルカが38とか 面白くて、あっさりした終わり方でも寺地はるなさんの本から学ぶこと多いし

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    2025年02月17日
  • わたしの良い子

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    ネタバレ

    1番刺さった言葉。
    『わたしは誰も救えない正しさよりも、正しくなくても鈴菜も朔も生きていける方法を探す。』

    以前どこかで、『正しいことを言うのは正しいのか』という一文を見つけ、ハッとさせられたことがあった。
    私はもともと、正しいことをちゃんと言いたい•やりたいタイプ。だけど、それは自分の領域内でのこと。他人の領域ではだめ。なぜなら『言葉は刃で、鈍器だから。』

    これから先、正しさなんかよりも優先すべきものがある。そう気づかせてもらえた作品でした。

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    2025年02月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    思った以上に一つ一つが短い連作短編集のため、次々と登場人物が出てくる。
    他の方の感想でも見たが、メモや相関図を書きながら読んだ方が、より楽しめそう。あの時の人が今はこうなって…など、新たな気づきもありそうで、再読したい一冊。

    寺地さんが描く登場人物は、普段実は思っているが、人には言いづらい自分の暗い部分を、同じように考えていたり、もやもや悩んでいたりするので、とても共感できる。
    私だけじゃない、同じように迷いながら生きている人はいっぱいいるよ、と言ってもらえているようで元気が出る。

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    2025年01月29日
  • わたしの良い子

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    子育て中で妹がいるという主人公との共通点。
    すごく考えさせられたし、変な固定概念や物差しじゃなく、相手を観察して自分の軸で生きたいと思った。みんな違ってみんないい。普通である必要なんてない。

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    2025年01月23日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    これはすごい。
    寺地はるなさんのこの作品は、読めば読むほど自分の心がざわついてくる。

    この物語の章の展開も秀逸だ。
    大きな警察沙汰の事件があるわけではないのに、重大なことが少しずつ見えてくる重厚なミステリー小説のような展開で、章を読み終える毎に自分がハッとさせられることに気付かされる。

    自分の奥底にある何かを突きつけられるようでいて不安になりつつ、自分以外に対しての距離感のようなものをつい測り直すような気分になった。
    読後、不快感とも清涼感ともいえない、なんにも表現できない感覚が続いている。

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    2025年01月01日
  • ほたるいしマジカルランド

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    最近時間があっという間に過ぎていって焦りがあったけど、やっぱり本読む時間があると、落ち着ける。いい。
    正和堂書店で、月別文庫本ランキングの一位になってたから読んでみた
    遊園地で働いてる何人かの人のことが、章ごとにその人目線で書かれているお話。山田の引退ライブのとこじーんときた。
    特に水曜日の章の八重子さんと野上さんが出てくるお話が好きだった。何回か会ったことある人のことをちょっと知れて、いい一日にだったって思えるところが好き。
    あと、日常の中に気づかない変化があるみたいなこと書いてある部分も好きだった。
    何年後かにまた読んだら、共感する相手が変わるかもだし、また読みたいなっ

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    2024年12月17日
  • 雨夜の星たち

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    ネタバレ

    やはり寺地はるなさんの作品好きです。

    察するとか気持ちを汲んであげるとか、そういう事はとても大事ですが、私は正直面倒に感じます。言うべきことを言葉で伝えられれば、本来それで十分なはずではないかと。
    だけどそれだとまわりに嫌われたり勘違いされてしまう。言える時と言えない時があるし、言ってはいけない時もある。察してあげないといけない時もある。よく分かる。でもその加減が難しいし、自分の判断が正しいのかも全く分からない。
    「目の前にあるものは、ちゃんと見えるからいい。見えるものを私は見たい。」という三葉の言葉にとても共感しました。見えないものを大事にするのは、ほんとうに大変だなと思います 。
    それで

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    2024年12月15日
  • わたしの良い子

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    寺地さん、初。難しい言い回しはなく、肩が凝らない文体。心のつぶやきがちょっとしたコラムのような感じで読みやすい。たまに特徴のある表現があって、飽きなかった。

    重々しくない語り口だけれど、心が刺激されてズシッとくる文章がそれはそれはたくさんあった。私の心の中にもある感覚だなあと頷いたり、わかってはいるけれどできていないことをストレートに言われてグッサリきたり。珍しくいくつもメモっちゃった。

    主人公の椿は自分をきちんと持っていて、流されない。思考停止することなく、物事の大事な部分をちゃんと見ることができる。でもそれができるというのは逆に、平均的な人とは少しずれた感覚ってことになるんだろう。

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    2024年12月12日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    「わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない。残念だが、わたしはわたしを引き受けて生きていくしかなさそうだ」

    友達をうらやんでばかりいた若い頃の、劣等感とか自意識過剰ぶりを思い出しほろ苦い。年齢を重ね、自分が見たい面だけでなく、多角的に相手を見ることができるようになるにつれてこの境地に至る。うらやましさを感じるのはきっと、様々な面があって輝く一面、様々な面によって生み出される一面。そこだけちょい、と、つまみとれるものではないのだ。

    お互いがお互いに何かしら屈折した思いを抱いていた10代の頃を過ぎ、30代になった天、藤生、ミナ。自分と言うものを受け入れて、これから3人

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    2024年11月13日