寺地はるなのレビュー一覧

  • リボンちゃん

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    ここに傷があるな、とか、ほころびがあるな、とか、
    いろいろ思いながらも大事にしてきたつもりなんです。
    わたしは、わたしの人生を。

    『リボンちゃん』 / 寺地はるな

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    幼い頃から可愛いものが大好きで、
    頭のリボンがトレードマークの百花。

    "よくわかんない店”で働きながら、
    マイペースに日々を過ごす彼女は、
    あるとき伯母の加代子が営むテーラーを手伝うことになる。

    女性であることを理由に、
    紳士服を作ることが許されなかった加代子は、
    夫亡き後日用品を中心に製作しているが、

    あるとき「下着のリメイク」の依頼が届き、
    手芸好きの百花の力を借りることにしたのだった。

    下着にま

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    2026年06月26日
  • 水を縫う

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    寺地はるなの文章は、さらさらと心に入ってくる。とても読みやすい。
    登場人物に悪い人がいなくて、特に主人公のまっすぐな気持ちが、
    読んでいて応援したくなる。
    みんなに知ってほしい本です。

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    2026年06月25日
  • ガラスの海を渡る舟

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    主人公の羽衣子と兄の道は、亡き祖父が残したガラス工房を受け継ぐことになる。しかし、発達障害の疑いがある道は曖昧な表現を理解することが難しく、突然の出来事にパニックを起こしてしまう。そんな道を過剰に庇ってしまう母親と、自由な道に振り回され、価値観の違いから何度も衝突する羽衣子。その姿は単なる兄妹喧嘩の枠を超え、それぞれが抱える生きづらさや、心の不器用さそのものを映し出しているようだった。

    特に心に残ったのは、道とお祖父ちゃんの「ひとりひとり違う状態が『ふつう』なんや。『みんな同じ』のほうが不自然なんや」という会話だ。
    この言葉に、私は胸を突かれるような思いがした。自分が「普通」だと思い込んでい

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    2026年06月25日
  • 世界はきみが思うより

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    セクシャリティやルッキズムや、自分を巡る世界を受け入れられないと思っている冬真と紗里
    でもそれぞれが新たに誰かと出逢いながら、少しずつほぐれていく感じがとても優しく愛おしかった
    2人にとってこれからの世界が良きものでありますように

    寺地はるなの描く登場人物って、いそうでいないが、よく知ると実はこういう人で世界は出来上がっているのではないか、と思わせてくれることがある

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    2026年06月22日
  • わたしの良い子

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    大人は子どもに気安く「良い子だね」と言ってしまいがちであるが、それは子どもが大人にとって都合のよいことをしたときに言っているような気がする。子育ては思い通りにいかないもので、それでよいこと、他人には他人の悩みがあって、なるべく傷付けないように配慮して発言すべきこと、この本から色々なことを学んだ。子育てをする前に読めてよかった。

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    2026年06月22日
  • ガラスの海を渡る舟

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    診断はされていないけど発達障害と思われる言動が多い兄と、そんな兄を疎ましく思っている妹。

    「ちょっとした事でも褒めてもらえる兄」
    「頑張っている私より、持って生まれた才能のある兄」

    誰かと比べて自分は…と考えてしまう人に
    時に厳しい言葉で、でも優しく包んでくれるような小説でした。

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    2026年06月21日
  • 声の在りか

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    とても不器用で生きづらいお母さんの物語。私の中では要さんは染谷将太!!

    希和は保育士免許を持っているが、今は保育の現場から離れている。4年生の子供の晴基が近所にできた民間のアフタースクール鐘に出入りしている気がする。聞いてみると、出入りしているようだ。

    アフタースクール鐘で働くことにする。利用者としてお金を払っていない子まで来る。希和は嫌な気がしているが、所長の要はいいじゃないのという態度。希和は正しいことを言う人だと評されてしまう。

    要の姉の理枝が帰ってくると言う。御飯の約束をする。

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    2026年06月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ただ、面白い!佐賀出身で、大阪在住て、旦那と息子がいる。子供の頃は、食事の時に、テレビを見て怒られ、読書をしても怒られ、勉強しても
    やり過ぎと怒られ、遊び場もなく、学校の図書室で本を借りるのもドキドキする。小さな悩みを持ち、ポジティブではないけれど、不器用で共感できる。
    少し、口が悪い部分もあるけれど、突っ込んだり、ニヤニヤしたり、声を出して笑える!
    何度でも読めるエッセイです。元気ない時に読んでみて!!エネルギッシュ敏子いたらいいなぁ。

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    2026年06月21日
  • 世界はきみが思うより

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    「世界への信頼を、取り戻したいよ」
    作品の芯を、キャッチーに捉えた帯がある本って…いいよね…!(噛み締め)

    寺地作品の好きランキング、ベスト3に入れるかどうか悩む。
    私が好きになったきっかけである群像劇「大人は泣かないと思っていた」みたいな感じだけど、そこにさらに現代的なテーマが詰め込まれてた。もっとも丁寧に描かれているのは「こどもの権利」で、その他ヤングケアラー・性的マイノリティ・ルッキズムなど。
    だけど、決して多様性を説教する感じじゃなくて、それぞれ色々な背景をもって必死に生きていることが伝わってくる。
    (一方で、わかりあえない人は最後まで分かり合えないし、劇的な出来事で何かが好

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    2026年06月21日
  • ガラスの海を渡る舟

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    手元供養という言葉をこの本で初めて知った。お墓に入れるか、散骨するか、そんなだと思っていた。私が手元供養するとしたら夫かなぁ。考えたくはないけど、子供の時もそうするだろう。

    道はおそらく発達障害。診断はついていない。五歳年下の羽生子と祖父のソノというガラス工房をついでいる。ふたりはガラスの骨壷を作って売っている。

    羽生子は道を認めたくない。いつだってちゃんとできないから、ちょっとできたら褒められてズルい。そのうえ道には特別な才能があった。ただ、羽生子の不誠実な彼氏から道が守り、嫌な叔父から羽生子が道を守ったことで少しずつ歩み寄っていく。

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    2026年06月18日
  • こまどりたちが歌うなら

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    コネ入社した茉子には前職で後悔があった。いびられる後輩に「見て見ぬふり」をしてしまった事だ。2度と後悔しない様、吉成製菓では自分の意見をどんどん口にする。当然、反発もされる。社長の幼馴染の伸吾もその1人だが、彼は一方で茉子の発言力を評価している。今時の考えと相容れない老舗企業の文化…一方的に改善する、とかはなくて少しずつ少しずつ周りが変わっていくのがリアル

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    2026年06月15日
  • ガラスの海を渡る舟

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    家族のやるせなさありがたさあたたかさ、家族が他者と関わることをどう受け取るか行動するか、その時の思い、いろんな大切なものが詰まっている物語でした

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    2026年06月14日
  • ぬすびと

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    過去に菓子メーカーの創業一家で、悪ガキ栄輝のベビーシッターをしていた鳴海。
    その家の奥さん彌栄子に気に入られていると思っていたのに、ある出来事で全くの疎遠状態に。
    20年が経過し、鳴海の元に栄輝から連絡が。
    途絶えた時間が動き出す。
    鳴海さんは、生活が楽ではなく、不満を抱えているが、思考回路が面白い。
    こんなこと、あるあるだと。
    そして、鳴海の夫である暖もいい味出ている。
    この人、社会人としてはどうなのかと思われるが、本当に人の気持ちが考えられるあったかい人だった。
    192ページしかなくて、あっという間に読み終えてしまうが、余韻を楽しめるいい話でした。

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    2026年06月14日
  • 水を縫う

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    手先の器用な刺繍の上手な男の子の話。寺地はるなは男の子を書くのが上手い。カレーの時間も良かったし。女の子を主役に据えると主張しすぎてしまうのかもしれない。

    高校1年生の松岡清澄は手芸が好き。市役所勤めの仕事人間の母はシングルマザーで、祖母のお陰で家が回っている。清澄と祖母が料理、母が掃除、姉が洗濯という分担になっている。姉の結婚式のドレスを作ることになった。

    水青はかわいいものが苦手だ。シンプルなドレスがいいと言ったのに、清澄のスケッチのドレスにはリボンがある。希望を口にすると、それは割烹着だと言われる。小学校の頃、男にスカートを切られた。それ以来ふりふりの服を拒んでいる。

    結婚して子供

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    2026年06月12日
  • ガラスの海を渡る舟

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    自分の感情、他人の感情と
    分けて考えれるようになりました。
    本を読んで主人公のきもちに影響されたり
    いろいろな他人の気持ちに影響されがちでしたが、それを自分の生活に持ち込まないようにできる考え方をこの本で学べました。
    内容としてもすごく、心に残ることが多かったです。

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    2026年06月12日
  • ぬすびと

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     シッターの仕事で巡り合った家族と20年ぶりの対面を果たし…

     私にとっての寺地はるな作品はすごくいいかズッコケのどっちかなのですが、これはいい方でした。

     鳴海が世間一般の人よりはやや破天荒ながら、辟易させるレベルのそれではない、自身を顧みるタイプの人だったことが私にとっては良かったのだと思います。それはともかく、彌栄子と鳴海の関係性というか、友情というか、そのちょっとねじくれたあれこれがとても良かったと思いました。

     真珠のネックレスがタイトルにつながっているわけですが、それがお墓につながっていくとか、きれいに差し込んだなあなんて感心しちゃいました。

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    2026年06月11日
  • カレーの時間

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    男らしさにこだわるじいちゃんと、現代っ子の僕の話。寺地はるなにしてはスピード感と元気の良い作品で、そしてものすごく良かった。

    第1話 隣の席の小西はどんどん侵略してくる。僕はは広げたくなんかない。自分の世界を快適に保つことにエネルギーを注ぎたい。

    一昨年の夏に戦争が終わった。でも玉音放送はよく聞こえなかったし、何言ってるかさっぱりだった。橋の下で寝起きしてる男に、ご飯を恵んでもらった。母が自殺してからいろんな家をたらい回しにされている。飯のお礼にアケビを持ってくるといったら、いらないから、お前が大人になった時、腹を空かせている奴に食わしてやってくれと言われた。

    僕桐矢とあずきの母は三女で

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    2026年06月11日
  • こまどりたちが歌うなら

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    なんや、神経質で繊細な子やなぁと思った。

    小松茉子は今日から6-7歳年上の従兄の伸吾を社長と呼ばねばならない。亀田さんは特別なパートさんだから会話に気をつけるように言われる。伸吾の父が心臓を患って引退して、社長職を継ぐ。事務の子が辞めるからと伸吾に誘われた。

    家に帰ると満智花が両親と映画を見ていた。菜の花の辛子和えは満智花が作ったらしい。満智花は同じマンションに住む看護師。最近ちょっと茉子の家に入り込み過ぎているのではないかと思っている。

    二ヶ月たった。亀田とは親しくしていない。亀田は以前、こまどり庵で勤めていたが、結婚出産後復帰して事務のパートに回っているらしい。江島さんのパワハラチッ

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    2026年06月10日
  • 川のほとりに立つ者は

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    自分が生活の中でふと思うことを書いてある。
    日常の中で「〜であって欲しい」と思うことは多々転がっているのではないかとかんじた。

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    2026年06月08日
  • こまどりたちが歌うなら

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    未だに暗黙のルールとか、昭和の頃のままの理不尽なルールが横行している会社はたくさんある。どうせ変わらないと思って、黙々と働くしかない人が多い中で、茉子さんのような存在はありがたい存在だなと思った。少しずつ会社の仕組みが変わっていく様子が本当に嬉しくて、登場人物たちを頑張れ!と応援したくなった。

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    2026年06月07日