寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きで仕事をしている人がいるわけじゃないという現実的な角度から描いたお仕事小説
すっごいいい!私はどちらかと言えば今までマイナスに感情が振り切れた小説ばかりを読んでいたかも知れない。何かに夢中になるでも何かが決定的に嫌でもないグレーな感情を持つ人物たちが出てくる小説は初めて。そのグレーの感情は生い立ちなどで生まれたものもあるけど、誰かに言うことはない、でも自分の頭の中では何度も反芻している卑屈さで、寺地さんは人間の描写がお見事だと思った。
転職したばかりの人、なんだか最近友達の高いテンションに乗り切れない時や特に何かあったわけじゃないけど心が上向きにならない人におすすめ★ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
かつて喫茶店で働いていた鳴海は、菓子メーカーの創業一家・南雲家から子守役として雇われる。そこで出会ったのは、気難しい少年の栄輝と、美しい年上の奥様・彌栄子だった。次第に心を通わせていく三人だったが、ある出来事をきっかけに、彌栄子から「二度と会わない」と鳴海は突き放され、関係が途絶えてしまう。
それから二十年。大人になった栄輝から、ある日突然「母がそちらに行っていませんか」と電話が掛かってきて……。
きっと、ページをめくるたび、あなたは力を取り戻していく。
傷も時間も刻んだ体で、どこまでも自由に踊り出すための物語。
『このあいだ用があって実家に電話をしたら、母から「市の健康診 -
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ここに傷があるな、とか、ほころびがあるな、とか、
いろいろ思いながらも大事にしてきたつもりなんです。
わたしは、わたしの人生を。
『リボンちゃん』 / 寺地はるな
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幼い頃から可愛いものが大好きで、
頭のリボンがトレードマークの百花。
"よくわかんない店”で働きながら、
マイペースに日々を過ごす彼女は、
あるとき伯母の加代子が営むテーラーを手伝うことになる。
女性であることを理由に、
紳士服を作ることが許されなかった加代子は、
夫亡き後日用品を中心に製作しているが、
あるとき「下着のリメイク」の依頼が届き、
手芸好きの百花の力を借りることにしたのだった。
下着にま -
Posted by ブクログ
主人公の羽衣子と兄の道は、亡き祖父が残したガラス工房を受け継ぐことになる。しかし、発達障害の疑いがある道は曖昧な表現を理解することが難しく、突然の出来事にパニックを起こしてしまう。そんな道を過剰に庇ってしまう母親と、自由な道に振り回され、価値観の違いから何度も衝突する羽衣子。その姿は単なる兄妹喧嘩の枠を超え、それぞれが抱える生きづらさや、心の不器用さそのものを映し出しているようだった。
特に心に残ったのは、道とお祖父ちゃんの「ひとりひとり違う状態が『ふつう』なんや。『みんな同じ』のほうが不自然なんや」という会話だ。
この言葉に、私は胸を突かれるような思いがした。自分が「普通」だと思い込んでい