寺地はるなのレビュー一覧

  • 川のほとりに立つ者は

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    ADHDというカミングアウトが出る前に、あ、私は品川さんタイプだなと思った。
    後半の清瀬とまおさんとの対峙も、どちらかといえばまおさんの方に私は共感する。
    『持っている人間』『出来る人間』は、そうじゃない人間のことが、ああ、わからないんだな、仕方ないな、と諦めている。
    作中にもあったが病名が付けられて自分の正体が知ることが出来て安心することもあるし、余命を突きつけられたような気持ちになる場合もある。
    境遇であったり才能であったり、それが生まれつきにしろ努力で身につけたものにしろ、それは『たまたま』とか『運』とは思わない。
    良いものを持つにしろ悪いものをもつにしろ、それらは『違い』でしかない。私

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    2026年01月23日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    章ごとに主人公が変わる感じでめちゃ面白かった〜^ ^
    それぞれの感情もかなりリアルで良かったし、
    特に翼くんとか鉄腕の親の感じがリアルだったな(昭和の漢!って感じの)
    それぞれの感情が丁寧に描かれてて、共感もできるし、色々考えさせられるし、個人的に翼くんみたいな男の子めっちゃタイプなのでちょっとキュンキュンもして良かった^ ^
    絶対また読む!

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    2026年01月22日
  • 水を縫う

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    普通というのは当たり前だと思っていても、枠が人によって微妙にズレる。だから普通に生きるというのは難しいのだなと改めて思いました。
    それでも登場人物のみなさん背筋を伸ばして生きていて、とてもまぶしく感じました。
    お母さんについて清澄くんのセリフ、刺さりました(わたしはお母さん側の人間)。

    寺地さんは常にそこにあるけれど気づかないような気持ちを言葉にしてくれるのですが、それがわたし自身にちょうどいい。共感したり、発見したり本当にありがたい作家さんです。

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    2026年01月18日
  • いつか月夜

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     寺地はるなさんのお話は、自然に心へスーッと入ってくる現実感がステキです。

     女の人が感じるDVやセクハラや性犯罪の被害者としての生きづらさがいろいろと描かれているのだけれど、主人公を男の子の實成(みなり)くんにして、女性たちの様子を見させている形なので、男性側からの見方と対比され、女性の気持ちや置かれている状況がより際立つように思います。
     でもその實成くん自体も、彼なりのモヤモヤを抱えていて、みんなそれぞれにたいへんなのです。

     ツライ話や嫌な人もでてきますが、読んであげることで、登場人物たちのやるせなさを分かってあげられるように思いますので、ぜひ読んで上げてください。
     あなたの周り

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    2026年01月18日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    この本の中には7作品ある。家族(家庭)や学校に焦点が当てられている作品が多い気がした。家族や学校に対する不満が書かれた、どうせつまらない終わり方になるだろうと考えていた。しかし、読んでみると、どの作品を読み終わった後も心地が良かった。各作品の長さもちょうど良かった。普段、解説は読まないことが多いが、この作品は解説まで素晴らしかった。

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    2026年01月18日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    凄く好きな作品。少しだけ似たような環境で育ったからこそ「自分以外の人間のために生きたらダメ」という言葉は響いた。自分や誰かを守るためにも優しい嘘はあっていいと思う。大切にしたい。

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    2026年01月12日
  • こまどりたちが歌うなら

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    ネタバレ

    結構ばっちりお仕事小説だった。
    クチコミで気になってたセリフ「言わなきゃ伝わらないよ」ってアドバイスする人は、結局恵まれている人、っていうのは見逃してしまった。

    一番インパクトがあったのは、
    主人公の目線。
    違和感があったら見逃しちゃいけないということ。
    社会人を20年もやっていると
    色んなことがあったけど、
    その都度見過ごしてきた問題があったなと思う。

    それぞれの問題が積み重なって
    自分の中に積もり積もっているように感じた。
    その山が、人それぞれ異なっているんだよね
    という事を改めて感じた本。

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    2026年01月11日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    ネタバレ

    心の中のモヤモヤに容赦なく触られた感じなんだけど、それは嫌な感じじゃなくて「こんな気持ちになるのは私だけじゃないんだな」と思わせてくれる作品だった。
    容姿についての話は、共感しすぎて少し苦しかった。美人に生まれていたら… というたらればは、何回考えたか数え切れないなぁ…
    でも、私が羨んでいる子も、喉から手が出るほど欲しいものがあるかもと思うと、気が楽になるなぁと思った。
    色々と悩んでいる時に読みたくなる本だなと感じた。明るいだけの話じゃないのが逆に慰めになる感じがする。

    ラスト、天と藤生をくっつけなかったの良いなと思った。あの時の気持ちに区切りをつけて、前に進んでいる感じがして良い。

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    2026年01月10日
  • リボンちゃん

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    第1話から第5話まであります。

    第1話を読んで”好き”と思って、
    第2話を読んで”大好き”と思って、
    第3話を読んで”やっぱり好き”と思って、
    第4話を読んで”さらに好き”と思って、
    第5話を読み終わって”絶対好き”と思いました♡

      ♡ ♡ ♡ ♡ ♡
     百花(ももか)さん(33歳)は、加代子(かよこ)さん(68歳)(母の姉)から「リボンちゃん」と呼ばれています。
     百花さんは、ハーフアップにした髪に、いつも、リボンを結んでいます。
     百花さんが、リボンをつけはじめたのには、あるきっかけがありました。

     「リボンちゃん」は本書のタイトルであり、百花さんのあだ名でもあり、もうひとつのもの

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    2026年01月10日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    好きな言葉が詰まった本だった

    寺地はるなさんの登場人物の誰を肯定するでも、否定するでもなく、色々な生き方や考え方を描いていく感じに心がやわらかくなる

    私も子どもの頃、大人は泣かないと思っていた
    勿論曽祖母が亡くなった時にはみんなで泣いたし、母が実はこっそり泣いているところを目にしたこともある
    だから、正確には声を出してワンワン泣くことはないと思っていた

    だけど私が大人になった今は、大人の方がたくさんの経験をして色々な人の考え方や人生を知ってしまうからこそ、自分の人生を自分で進めなければいけないからこそ、考えることも、悩むことも沢山あるし、その分泣くに決まってるって思う

    だけどそれでいい

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    2026年01月09日
  • いつか月夜

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    寺地はるなさんの『いつか月夜』を読み終えた。ページを閉じた後も、心の中で余韻が静かに波紋を広げている。そんな読後感に包まれる作品だった。



    タイトルに込められた意味
    『いつか月夜』──このタイトルは「いつも月夜に米の飯」という諺から来ている。月明かりに照らされた夜、温かい米の飯。何不自由ない生活、満足のいく暮らし。しかし、人生はそう上手くは行かない。そんな現実への洞察が、このタイトルには込められている。

    美しくも切ない、この諺の響き。寺地さんが選んだこのタイトルは、物語の本質を見事に言い表している。


    深夜のウォーキングが導く「人生の旅」
    主人公の實成が歩くのは、深夜の街。
    静寂に包ま

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    2026年02月14日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ほっこり、すっきり!!ハチミツが食べたくなる!!
    誰しも完璧ではない人間味、人と人との繋がりの温かさ、屈さず一歩踏み出す勇気、どんなことも楽しむ姿勢
    つまってた〜 こんな風に生きたいなあ〜

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    2026年01月04日
  • リボンちゃん

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    かなり好きな本だった。
    百花ちゃんもえみちゃんも、加代子さんもマリエさんも福田くんも波瑠ちゃんも愛瑠ちゃんも小百合さんも好き。
    新しく知った”善性”って言葉が、最近自分の中でのキーワードなんだけど、この本の中でもそれを感じた。えみちゃんとの居酒屋さんの場面とか。私こういう子好きだな。
    新年早々、そしてこのタイミングでこんないい本と出会えてよかった。

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    2026年01月04日
  • カレーの時間

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    昭和の男なお爺さんと、多様性の時代に生きる孫の、分かり合えないけど寄り添おうとする話が面白かった。お爺さんの孤独な生い立ちや、離婚した理由、文句を言いながらも娘たちを愛しているのに、それを伝えられない不器用さが感動的だった。

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    2026年01月02日
  • 水を縫う

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    女らしさ、男らしさの押しつけにモヤモヤしたり、抗いながら人として、親として、成長していく家族。

    特に刺繍が好きでお姉さんのウェディングドレスを作ろうとする弟の清澄は、いわゆる男らしくはないかもしれないけど、「普通はこう」というジェンダー的な抑圧を感じながらも、その馬鹿馬鹿しさを見抜いて同調しないことを選択できる強い子だと思った。

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    2026年01月01日
  • ガラスの海を渡る舟

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    寺地はるなさん作品2冊目。本作もみずみずしくも深くじんわり心に残る文章が多く、メモが止まらなかった。
    なかでも道のまっすぐで誰にとっても分かりやすい言葉に、ハッとする場面がたくさんあった。

    ガラス工房を営む兄妹。兄の道はコミュニケーションが苦手で、協調することができない。妹の羽衣子は、何事もそつなくこなせるが個性を見つけられずにいる。正反対のふたりの物語。


    「なんでも許されると思ってんのか、それは世間への甘えとちゃうんか、みんなお前よりがんばってんねんぞ」
    苦手なことがたくさんある道に対する、この言葉がずっと引っかかっていた。

    どうしてこの人は、道がどれほど頑張っているのか分かるんだろ

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    2026年01月01日
  • ナモナキ生活はつづく

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    あんなすごい作品書く人はどんな人なのか、私はそういうことがとても知りたい類の人間なので、エッセイが出ると待ってましたとばかりに読む。
    初めは寺地はるなさんも普通の主婦であられたのか…と読んでいたら、やはり、ん?!という記述にぶち当たる。(当然)ただものではなかった。
    言葉えらびの鋭さに打ちのめされる一方、気さくな語りかけに安心したりする。
    一日中、起きている時はいつも小説のことを考えながら生活していて、その中で家事をこなすということの失敗談もあるが、そこから生まれる発想の転換、哲学とも言える考え方の方向がわかってとても面白かった。
    しかも、共感できる価値観が多かったのも、自分にしてみれば意外だ

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    2025年12月31日
  • ナモナキ生活はつづく

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    えぐい。すごい本だった。。読み終わって思わず天井を見上げ唸るくらい良かった。読み応えありすぎる。ただの家事エンタメエッセイではない。
    序盤は「なんだこのファンキー主婦は」と笑いながら四コマ漫画を読むくらいのテンションで呼んでいたのに後半の深すぎる貫禄のあるようなエッセイが刺さりすぎてページをめくる手が止まらなかった。「この人おもろいなー」からのギャップがすごい。とてもファンになってしまった。絶対ほかの小説を読もう。
    読むか悩んでる人は最初の方のエッセイに加えて、後半の方の『モモと私』を読んでほしい。
    なんでもないような日々でも学ぶことがあり笑える日に変えることができると思えました。

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    2025年12月27日
  • 水を縫う

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    ネタバレ

    いい小説だった!
    最後、全についての気持ちが書かれるのかと思ったら全は黒田さんや清澄の名前の由来についての思い出しについての登場で、
    ただ、ドレスを仕上げる本気の全と子供の名前についての本気の全、自社製品を任せられている本気の全が垣間見れて全って恨めないやつなんだって心が暖かくなりました。
    いろんなものにそれぞれが振り回されながら自分を見出して自分を大切に生きていく姿、とても良かったです。

    何より結局全は全のまま特に大成功!みたいな終わり方じゃないのがどこにでもある幸せのあり方、生活が感じられて良かったです。

    家族だからこそ分かり合えてないことも多いし、私も家族だからわかってよ、と思いなが

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    2025年12月27日
  • 雨夜の星たち

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    実際に三葉みたいな子がいたら『なんか面倒くさいなぁ』と思ってしまうかもしれない。友達にはなれないかもしれない。でも作品の中の三葉に共感出来たり出来なかったりしながらも気になってサクサク読めてしまい一気読み。
    物語が面白いだけではなく、気づかされることがたくさんあって最終的には三葉がとても愛おしく感じられた。彼女は自分自身ができること、出来ないことをよく知っていてそれを受け入れている。ある意味とても強い女性だと思った。
    私自身の経験から思うに、常識や暗黙の了解というのは自分の周りの環境によって都合よく変化する。それを私たちは気づいていないことが多く、自分は常識やマナーを守って行動しているような気

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    2025年12月26日