寺地はるなのレビュー一覧

  • ぬすびと

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    読み始める前はタイトル的にどんな話なんたろう?って思いながら読み進めたんだけど、読み進むにつれて登場人物の関係性とか、それぞれの人の目線を変えると見える他の面とか久し振りに目頭が熱くさせる場面があったり、本を読むことの素敵な面も垣間見れたりして…いろいろとほっこりしたりドキドキしたりさせられる作品で良かったです?寺地さんの読んだ作品で一番好きかも✨️文庫化されたら間違いなく即買いだなぁ~

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    2026年06月07日
  • いつか月夜

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    もっちゃんと冬至の静かなお話。トーンが抑えてあって良かった。

    實成の父が亡くなった。モヤヤンが部屋にいる。塩田さん親子と夜に散歩する。娘はエリザベート・ネコスキー一世と名乗る。ザベ子と呼んでいる。しかもザベ子は塩田さんの娘ではなかった。ザベ子が熊と呼べと言い出す。

    夜の散歩の人数が増える。伊吹さんと、松江さん。母に荷物を送らなくてもいいと言ってるのに送ってくる。熊が実の親に連れ帰られて、出て行かないように監禁される。みんなで救いに行く。

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    2026年06月05日
  • 正しい愛と理想の息子

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    寺地さんの小説は引き込まれる。
    そして最後には必ず優しい涙がこぼれる。
    本当に大好きな作家さんだ。
    詐欺師の話しでもあり、認知症や、家族の関係、周りの人との結びつき、色々な要素が混ざっていて本当に素晴らしかった。
    眞は人生を悲観していて、むちゃくちゃな人生を送ってきたが、ふと30代になり自分の人生を考えるようになる。
    私も10代、20代、30代と何も変わっていないと思っていたが、やはり人間は色々なものを吸収して感じて考えて生きていく生き物なんだと思った。
    眞の周りに素敵な人達がいてよかった。
    これからは眞が幸せになれそうでよかった。
    私も自分のこれからのことをしっかり考えていきたいと思わせてく

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    2026年06月04日
  • リボンちゃん

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    寺地はるなさんの作品は、個人的にすんなり入ってきやすい。
    主人公のリボンちゃん視点で描かれているのに、ほかの登場人物と比べて謎めいた部分も多い気がしましたが、自分に正直で好きなキャラクターでした。

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    2026年06月03日
  • 世界はきみが思うより

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    良かった。それぞれに生き方に悩みを抱えて、それでも自分の気持ちに正直に生きていく。どんなかたちであろうと幸せだと思えたらそれでいい。タイトルにあるように世界はきみが思うより⋯やさしくて温かいのかもしれない。

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    2026年06月02日
  • こまどりたちが歌うなら

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    表現が丁寧で、綺麗な言葉が随所随所に散りばめられていた。特に各章の終わりの言葉が綺麗で書き残している。
    27歳というまだ若さが残る主人公の心の中の気づきや、主人公の周りの人の言葉に私もはっとさせられた。
    主人公の心の中の関西特有なツッコミにも何度も笑されたし、和菓子屋が舞台だからこそ季節を感じながら読み進められるのが気持ち良くて、温かく感じた。読んだ後、すっきりと、ほっこりとなるそんな感覚だった。

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    2026年05月31日
  • 白ゆき紅ばら

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    遠縁の夫婦が運営している施設『のばらのいえ』で育てられた祐希は、高校卒業式の前日に幼少の頃から一緒に過ごしていた同い年の紘果を置いて逃げ出した。
    〈かわいそうな子どもを救う〉という理想を掲げ、行き場のない母子をも受け入れていた『のばらのいえ』は、運営する夫婦と子供たちの間にいい関係は築けてなく、祐希は他の子供たちの世話をしたり、雑用をさせられたりしていた。

    十年後、ある事件がきっかけで祐希は『のばらのいえ』に戻ることになり、紘果を助け出そうとするのだが。

    祐希が『のばらのいえ』で過ごしていた高校時代の回想をはさみながら物語は進んでいきます。
    他人に良く思われたい、崇められたいという身勝手で

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    2026年05月31日
  • いつか月夜

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    夜中に歩いてる人たち同士で、偶然合って、だんだんと繋がっていく姿、支えようとしている姿にあたたかみを感じました。
    最後はやっぱり家族だなあと、しみじみと感じました。
    元カノの伊吹さんと特に色々とあったけど、最終的には伊吹さんの方からいなくなって、これでお互い良かったのではと思った。それぞれの優しさも伝わる物語だなと感じた。

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    2026年05月29日
  • 世界はきみが思うより

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    ネタバレ

    同性愛・ジェンダー・ルッキズム・多様性等、今認識され始めたことについて、存在するけど調和している世界が描かれている。

    色んな葛藤があるけど、冬真は母、時枝君は菜子さんや妹、サリはジャスミン、水田さんは近所のスーパーの人等みんなそれぞれの世界で誰かに愛されている。

    4人は自分の弱さや脆さを抱えたまま、それを表出させても変わらず居場所感を感じる相手と恋愛関係になっていて、なんて優しい世界なんだろうと思う。

    私もこんな世界を作れたらいいなぁ。
    私も世界への信頼を取り戻したいな。

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    2026年05月28日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ハチミツの甘い香りと蜜蜂の鋭い針。主人公を取り巻く優しい出会いと心無い言葉。読みながら養蜂の世界にどっぷり浸かっていく。何かに夢中になれる人は眩しい。自分で選んだ居場所で楽しく暮らしてほしい。

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    2026年05月28日
  • 川のほとりに立つ者は

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    めちゃくちゃよかったです。人間味がすごく感じられて、言葉にできない学びがあったように思います。いい意味で、道徳の教科書に載っていそうな小説です。それにしては長すぎますが(笑)
    しかし、小説としては253ページと短く、3日間でサクッと読めました。読書を始めたてだ、なんて人にもおすすめできます。実際私も読書初心者で、こちらが4冊目でした。寺地はるなさんの小説はまだこれしか読んでいませんが、調べると好評の作品をたくさん書かれているようで。今後寺地さんの本を読むのが楽しみです。

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    2026年05月26日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    主人公や、主人公の友達のように、自分の弱さに気づき認め、考えを改めることのできる人間になりたいと思う。
    また、物事って一方の視点から見ただけでは正しいとか間違っているとか判断できないと分かっていても、自分の経験だとどうしても主観が入って偏りがちなんだけど、この話を読んでいると、客観的に一つの事象に対していろんな目線で話が見えるので、改めて人の選択にいいとか悪いとか決めつけてはいけないと思った。
    この作者さんの作るお話を読んだ後は、現実世界が少し明るく感じる。
    最後の主人公が、小柳さんへの気持ちをこぼすところは、店員さんとしてその場にいたいと思うくらい尊い場面だった…。その場にいたら叫び出してた

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    2026年05月25日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    自分がなにかに悩んでいるとき、きまって、小説を手にとりたくなり、最初は気を紛らわすつもりで読み始めるのに、内容が次第に自分の悩みと重なっていく。おそらく勝手にこちらが重ねているだけなんだろうけれど、本作に登場する人物とは相性が良いのか悪いのか、気付けば自分が窘められていて、読みながらなんども謝ってしまった。ごめんなさい、私も先のことばかり考えて、今を蔑ろにするところある。大切な人へ気持ちを伝えることを恐れている。意地を張ることもある。それにより傷付けてしまった人々へ、ごめんなさい。
    でも、大人ってだいたいそうじゃないか? 誰にも叱られなくなって、自分が確立されていって、他者を受け付けなくなって

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    2026年05月23日
  • 世界はきみが思うより

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    タイトルからしてよさそうだと思いましたが私にとっては期待以上。寺地さん作品の中でも上位。

    ほたるいしマジカルランドがさりげなく(?)出てきたのもファンにはうれしい。

    世の中の不条理に悩んでいる人に
    この本のタイトルのように
    「世界はきみが思うよりずっと」
    とは言えなくても

    「きみが思っているより悪くない」

    ぐらいは言える世界になりますように。

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    2026年05月22日
  • 白ゆき紅ばら

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    久しぶりにハラハラした気持ちで本を読んだ。
    洗脳、DV、性的搾取、ヤングケアラー
    いろんな問題それぞれが重くて、章を読み終えるたびに『はぁーーー』と深い息を吐いた。
    最後どうなっていくのかな、2人幸せになってほしいな、とほぼ祈りに近い感覚だった。

    Good girls go to heaven,bad girls go everywhere.

    小説の帯にもなるくらいの印象的なフレーズ。
    この言葉の深みにはまってしまった。
    天国と、どこでも。
    一見するとどちらも良い響きで、良い子も悪い子も報われるような気がしてくる。
    でもこの言葉が意味するのは、
    良い子は天国にしか行けないし、悪い子は地獄に

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    2026年05月21日
  • 川のほとりに立つ者は

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    忙しい仕事中にはなかなか難しい。ただ、家庭での接し方には、著しく、一過性にかもしれませんが、良い影響を与えてくれました。ちょうど苦しくて窒息しそうな時に読んだからか。

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    2026年05月20日
  • リボンちゃん

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    ほんわかしていて読みやすい作品。

    テイラー城崎で伯母の68歳の加代子さんは働いている。もうスーツは作っていなくて、ちょっとしたリフォームとか体操服入れを縫ったりしながらクリーニング店で働いている。
    33歳のリボンちゃんこと百花もよくわからない店で働いている。社長の思いつきでいろんなことが始まるのだ。保奈美さんという人に頼まれたビスチェのリフォームを加代子さんに頼まれる。

    同僚のえみが辞めるという。えみちゃんは前職でつまづいてしまって、外に出られなくなってリハビリがてら働いていたけど、転職するらしい。えみちゃんは考えたくない人で、転職祝いには1週間分のショーツが欲しいという。だが割とこだわり

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    2026年05月19日
  • ガラスの海を渡る舟

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    ネタバレ

     兄妹の関係や、人それぞれの「普通」の違いについて深く考えさせられる作品だった。
     発達障害の可能性がある兄と、その兄にずっと苦手意識を持っていた妹が、ガラス工房を通して少しずつお互いを理解していく流れがとても面白かったし感動した。

    特に印象に残ったのは、118ページの、
    「ぼくにとってはひとりひとりが違う状態が『ふつう』なんや」という言葉だった。
     羽衣子は“特別な人”と“その他大勢”という感覚を持っていたけれど、道にとっては、一人ひとり違うこと自体が当たり前だった。その考え方がすごく優しくて、「普通になりたい」という気持ちが「普通にならなきゃ」としんどくなっている羽衣子にとって大切な考え

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    2026年05月17日
  • こまどりたちが歌うなら

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    たった一人でも「きみは大丈夫。」って心にスタンプを押してくれる人の存在は大きい。
    皆にも、そんな人が一人でもいますように。

    “だいじょうぶ”の話は、聞くにしても答えるにしてもホンマに気をつけよう。
    誰かが「人は大丈夫?って聞かれると反射的に大丈夫って答えてしまうから。」って言ってて「せやねん、せやねん。」って思ったのを思い出した。

    「少しずつ少しずつでも、大丈夫。」って言ってもらえてる気がする一冊やったなぁ。

    ☆第一章 春の風
    ☆第二章 香る雨
    ☆第三章 夏の雪
    ☆第四章 秋の夢
    ☆第五章 冬の花
    ☆第六章 空と羽

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    2026年05月15日
  • わたしの良い子

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    読んでいて、「普通」や「良い子」という言葉にずっと問いかけ続ける作品だと思った。

    特に印象に残ったのが
    「ずれてるっていうのは穂積が標準モデルがいると仮定してるからでしょ。でもほんとはいないんだよ。そんなのどこにも。」という言葉。

    “普通”とか“標準”って、ついどこかに存在している気がしてしまうけれど、本当はそんなものはなくて、みんな違うのに、自分だけが外れているような気持ちになって苦しくなることがある。だからこの言葉にすごく救われた。

    解説の「ノーマは存在しない」という話も興味深かった。“普通”の基準に人を当てはめるのではなく、一人ひとり違う存在として見ていくことの大切さを改めて感じた

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    2026年05月14日