寺地はるなのレビュー一覧

  • 川のほとりに立つ者は

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    ミステリとして捉えるなら、恋人が歩道橋から転落して意識不明になった謎を探るお話
    でも、寺地はるなさんだけあって、人の関係性についての物語の側面が強い
    
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    カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
    松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
    「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
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    カフェの店長を務める29歳の原田清瀬
    突然かかってきた電話は病院からで、恋人

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    2025年11月17日
  • 川のほとりに立つ者は

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    ネタバレ

    あらすじを読んで気になっていた作品だが、朝井リョウさんの『正欲』を読んだ時と近しい心境になった。
    身近な人であっても、全てをさらけ出すことは難しい。そうわかっているつもりでも、自分が清瀬の立場なら、絶対同じような思い違いをしてしまう自信がある。

    今でこそ様々な障害の存在が周知されてきたが、若者の部類に入るいっちゃんが適切なケアや指導を受けられずに大人になってしまったことがショックだった。母親が障害の可能性を考えておらず、本人の能力や努力不足と認識されてきたことがしんどい。

    一番この作品を象徴していると思ったのは、篠ちゃんの「ほんとうの自分とか、そんな確固たるもん、誰も持ってないもん。」とい

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    2025年11月16日
  • 雫

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    最近ミステリやSF読んでいたけれど、(それも面白いけど)こういう本好き!とあらためて思った。
    もう一度読みたい。今度は時系列で読んでみようかな。気になるフレーズをちゃんと記録しながら。
    たくさんあって記録しなかったことを読み終わってから後悔したから

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    2025年11月15日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    妄想し自分はここに居る誰とも似ていない。同じ属性じゃないと感じ、それに合わせた設定を作って生きていく。
    そんな主人公の孤独や生きにくさを感じ切なくなりました。
    100人に愛されなくてもいい。たった1人理解し合える存在がいることがどれだけ幸せなのか、どれだけ心強い事か気づかせてくれるお話でした。

    SNSで多くの目に晒される今、数で物事を捉えてしまうが、本質を見失ってはいけないと思いました。
    今私を知り私を好きだと思ってくら人をまずは知って大切にしていきたい。

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    2025年11月14日
  • 水を縫う

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    「男らしい」「女だから」「母親なのに」…周囲から何気なく発せられる抑圧とドレスを通して紡がれる家族の物語

    読後の余韻がすごい
    どの章も自分のことのように共感した
    特に最後の刺繍が完成していくさまは感動

    家族それぞれの視点から描かれててそれぞれの想いがとても伝わってきた

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    2025年11月10日
  • カレーの時間

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    カレーが時代を超えて、人の生涯を支えてきたような、寄り添ってきたような物語だった。なんとも今の時代に明らかにそぐわない発言、行動をする祖父。だが、その祖父にも今まで生きてきた時間があり、それが祖父をつくっている。祖父の思いや価値観の形成を感じられて、納得はせずとも共感した。桐矢の感性が、好きだった。人に思ったことを言わない反面、徐々に祖父の影響か言うべきことをきちんとその時に伝えられる。それはその人に気づきを与えるし自分の成長にも繋がることに気づかせてくれた。そして、カレーがすっごく食べたくなった!

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    2025年11月09日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    7編の連作短編は、どれも大きな事件が起こるわけではない。でも、どの登場人物からもそれぞれの心の揺らぎが伝わってきて、誰もが一生懸命いろんなことを考え、悩みながら生きているんだな、と実感させられる。
    周囲の目とか、かくあるべきとされる固定観念とか、生きる中で自分を縛ろうとするものは沢山あるけれど、自分がどうしたいのかを見つめ、選び取って生きていくことを大事にしたい、ということを感じさせてくれる作品だった。

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    2025年11月09日
  • 雫

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    珠をはじめとした周りの人たちがみな愛おしいキャラクターでスラスラ読めた
    また少しずつ年代を遡っていくのもなぜ珠はこうやって生きてきたのかを知れてとてもよかった

    もともと雨は好きだけど、もっと好きなれそう

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    2025年11月08日
  • 水を縫う

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    どの世代にも起こり得る、家族の評価と好きなことの板挟み

    特におばあちゃんの話が心に来た。お母さんは私自身。

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    2025年11月07日
  • 川のほとりに立つ者は

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    刺さるなぁ、誰しもが持っている他人への想いや自分の罪を言語化されてしまった。本書の言葉を心に沁みさせたら、いつかは自分の想いとして残るだろうか。

    「あなたの明日が良い日でありますように」

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    2025年11月04日
  • ナモナキ生活はつづく

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    ネタバレ

    私はいわゆる物語が好きなので、
    エッセイと聞くと若干身構えてしまうところがあります。しかし本作はどれも2ページ前後で、読みやすくて簡潔で、抜群に面白い!
    あっという間に読み終わってしまいました。
    中でもわかる…と共感した話が、
    p28ノーノーシンプルライフです。
    赤子が乳を欲しがるがこときひたむきさで対象物を求める気持ち、25にして私もオギャリズム強めに生きてきます。オギャリズム、愛用したい言葉です。心のままにオギャっているので…。
    後半に書かれているように、私も好きなものは好き!あれもこれも!というたちなので、ごちゃごちゃと囲まれ統一感とは皆無の部屋で暮らしています。ときどき全部クローゼット

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    2025年11月04日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    舞台は、佐賀県。私も佐賀県出身です。たしかに若い頃は自分があーだったら、こーだったらばかりでした。カラオケの最低限の合いの手も打てない、人並みに走れない、キリがありませんでした。しかし、今はこの年でも救急当直をこなせる体力、健康に感謝してます。寿命は縮んでるなら不健康かもしれませんが。

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    2025年11月03日
  • ガラスの海を渡る舟

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    羽衣子と道がガラス工房を通じてお互いを理解し合っていく様子がすごく良かった
    家族の絆はいい意味でも、悪い意味でも簡単に切り離せないんだな

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    2025年11月03日
  • カレーの時間

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    いろいろと厄介な父を、娘たちは持て余している。
    83歳で一人暮らししているのも気になり、唯一男である孫の桐矢に、実家を出て祖父との同居を提案する。

    穏やかでおしゃれな祖父とカレー屋さんでもやる、ほのぼのしたお話かと思ったらまるで違いますよ、そこのあなた。
    とっても素晴らしい、昭和の家族のお話だった。
    一気に読まされた。
    約半年ぶりの読書再開、何か感想を・・・と思っても、言葉が出てこない。
    他の人たちの素晴らしい感性と、言葉に感動してしまったので、それを読むことにします。

    ただね・・・、義景、私の亡くなった父と、よく似てた。
    声が大きくて、短気で怒りっぽくて、自分に男が生まれないことを残念が

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    2025年11月03日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地はるなさんの小説がすごく好きで、どんな方なんだろうと興味をもって、トーク会に参加したこともあります。なので待望のエッセイ本で、予約して購入し、しかもすぐには読まずに少しずつ楽しみに読んでいたのですが、読み始めてしばらく(5/6くらいまで)は「ゔーん、、、私にはあんまりあわないかも、私は小説が好きなだけなのかも」っていう考えがうかんでいましたが、後半へいくにつれてやっぱり自分の好きな寺地はるなさんがでてきて嬉しかった。
    寺地はるなさんがこう思ってくれてるんだと思えば私も頑張れます!寺地はるなさんが思った通りの本となって私に届いています。

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    2025年11月01日
  • ナモナキ生活はつづく

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    余計な情報を入れずに、その本を楽しみたいから、著者のSNSやエッセイは見ない、と知人が言った。もちろんそれも分かる。
    が、私は好きな人、興味ある人のことは、どんどん知りたい、と思うタイプ。
    あんなすごい作品を書くのに、意外と庶民的なんだな、とか、同じような悩みを持ってるんだな、とか、なるほどそんな風に考えてるのか〜と知るのが楽しい。

    で、好きな寺地はるなさんのエッセイ、楽しくてあっという間に読み終えた。
    独特の妄想世界が広がっていく様子が面白かったり、子どもさんへの想いに胸が熱くなったり、いつも小説を通じて感じている「そのままの自分を大切にしてね」というメッセージをしみじみ感じたりもした。

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    2025年10月29日
  • ナモナキ生活はつづく

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    読書は嫌いじゃないけれど、普段の忙しさでなかなかじっくり本が読むことができない…。それでも、寺地さんの本を読むと、ほっとするというか救われるというか、心にすーっと馴染む感覚がして、私にとって、時間をかけてでも読みたくなる唯一の作家さん。「きっと感性が近いのだろうなぁ」とずっと思っていたので、ワクワクして読み始めた「ナモナキ生活はつづく」。
    「あー!分かる分かる!あるある!」と思うところもあれば、「これは私とはちがっているな…というか真逆かも」と思うところもあり、それがまた面白い。基本的にはテンポ良くふんふん、とライトに読んでいけるけれど、時折、ハッとさせられることも(個人的には特に子育てについ

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    2025年10月29日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    青磁を失ったことは同情するけど、あからさまに兄弟に優劣を付け紅と山吹と向き合わない母に対しては憤りを感じたな。 だからこそ、山吹のエッセイに気持ちがいっぱいになった。 共感したり、納得したり、グサッときたりする台詞や表現が多く、何度も読み返したい作品。あと、九州弁がとても良い。

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    2025年10月28日
  • 水を縫う

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    姉のウェディングドレスに刺繍をする弟。結構重要な性別に関する決めつけや差別のことを考えるテーマがあり。

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    2025年10月28日
  • カレーの時間

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    草食/控えめ/令和男子
    肉食/押せ押せ/昭和のおじい

    犬と猿、ハブとマングース、レバーとミョウガのような組み合わせの祖父と孫の同居生活。

    戦争が終わったのが1945年。
    その年に生まれたとして、今80歳。
    生まれたときとの環境の差を考えると
    あまりに違いを感じて眩暈がする。

    とはいうものの、
    高圧的な態度からは適切に距離をとって生きていきたい所存です。

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    2025年10月26日