寺地はるなのレビュー一覧
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ミステリとして捉えるなら、恋人が歩道橋から転落して意識不明になった謎を探るお話
でも、寺地はるなさんだけあって、人の関係性についての物語の側面が強い
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カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
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カフェの店長を務める29歳の原田清瀬
突然かかってきた電話は病院からで、恋人 -
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ネタバレあらすじを読んで気になっていた作品だが、朝井リョウさんの『正欲』を読んだ時と近しい心境になった。
身近な人であっても、全てをさらけ出すことは難しい。そうわかっているつもりでも、自分が清瀬の立場なら、絶対同じような思い違いをしてしまう自信がある。
今でこそ様々な障害の存在が周知されてきたが、若者の部類に入るいっちゃんが適切なケアや指導を受けられずに大人になってしまったことがショックだった。母親が障害の可能性を考えておらず、本人の能力や努力不足と認識されてきたことがしんどい。
一番この作品を象徴していると思ったのは、篠ちゃんの「ほんとうの自分とか、そんな確固たるもん、誰も持ってないもん。」とい -
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ネタバレ私はいわゆる物語が好きなので、
エッセイと聞くと若干身構えてしまうところがあります。しかし本作はどれも2ページ前後で、読みやすくて簡潔で、抜群に面白い!
あっという間に読み終わってしまいました。
中でもわかる…と共感した話が、
p28ノーノーシンプルライフです。
赤子が乳を欲しがるがこときひたむきさで対象物を求める気持ち、25にして私もオギャリズム強めに生きてきます。オギャリズム、愛用したい言葉です。心のままにオギャっているので…。
後半に書かれているように、私も好きなものは好き!あれもこれも!というたちなので、ごちゃごちゃと囲まれ統一感とは皆無の部屋で暮らしています。ときどき全部クローゼット -
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いろいろと厄介な父を、娘たちは持て余している。
83歳で一人暮らししているのも気になり、唯一男である孫の桐矢に、実家を出て祖父との同居を提案する。
穏やかでおしゃれな祖父とカレー屋さんでもやる、ほのぼのしたお話かと思ったらまるで違いますよ、そこのあなた。
とっても素晴らしい、昭和の家族のお話だった。
一気に読まされた。
約半年ぶりの読書再開、何か感想を・・・と思っても、言葉が出てこない。
他の人たちの素晴らしい感性と、言葉に感動してしまったので、それを読むことにします。
ただね・・・、義景、私の亡くなった父と、よく似てた。
声が大きくて、短気で怒りっぽくて、自分に男が生まれないことを残念が -
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寺地はるなさんの小説がすごく好きで、どんな方なんだろうと興味をもって、トーク会に参加したこともあります。なので待望のエッセイ本で、予約して購入し、しかもすぐには読まずに少しずつ楽しみに読んでいたのですが、読み始めてしばらく(5/6くらいまで)は「ゔーん、、、私にはあんまりあわないかも、私は小説が好きなだけなのかも」っていう考えがうかんでいましたが、後半へいくにつれてやっぱり自分の好きな寺地はるなさんがでてきて嬉しかった。
寺地はるなさんがこう思ってくれてるんだと思えば私も頑張れます!寺地はるなさんが思った通りの本となって私に届いています。 -
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余計な情報を入れずに、その本を楽しみたいから、著者のSNSやエッセイは見ない、と知人が言った。もちろんそれも分かる。
が、私は好きな人、興味ある人のことは、どんどん知りたい、と思うタイプ。
あんなすごい作品を書くのに、意外と庶民的なんだな、とか、同じような悩みを持ってるんだな、とか、なるほどそんな風に考えてるのか〜と知るのが楽しい。
で、好きな寺地はるなさんのエッセイ、楽しくてあっという間に読み終えた。
独特の妄想世界が広がっていく様子が面白かったり、子どもさんへの想いに胸が熱くなったり、いつも小説を通じて感じている「そのままの自分を大切にしてね」というメッセージをしみじみ感じたりもした。
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Posted by ブクログ
読書は嫌いじゃないけれど、普段の忙しさでなかなかじっくり本が読むことができない…。それでも、寺地さんの本を読むと、ほっとするというか救われるというか、心にすーっと馴染む感覚がして、私にとって、時間をかけてでも読みたくなる唯一の作家さん。「きっと感性が近いのだろうなぁ」とずっと思っていたので、ワクワクして読み始めた「ナモナキ生活はつづく」。
「あー!分かる分かる!あるある!」と思うところもあれば、「これは私とはちがっているな…というか真逆かも」と思うところもあり、それがまた面白い。基本的にはテンポ良くふんふん、とライトに読んでいけるけれど、時折、ハッとさせられることも(個人的には特に子育てについ