寺地はるなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
特に後半は、感じていた生きづらさを言語化してもらった。不器用な人ほど、他人に興味があったり、人のことを考えていたりするのだろうか。
世間的に良しとされる行動を「良い行い」と思い、何も疑問に持たないことが一番こわい気がする。
自分にも他人にもフラットに、そして正直にいきていきたい。それがなかなか難しい。
私の気持ちを言語化してくれた文章。
「けど、ほんまに他人に関心がないんかな、あんたは。もしかしたら簡単に相手のことをわかった気になりたくない、と思ってるんちゃう?」
他人の気持ちを考えなさい、と母にいつも言われてきた。わたしにはそれがおそろしいことのように思えてならなかった。「このような場合、通常こう考えるはずである」にあてはまらない人間だって、多くいるはずだから。
一度わかった気になると、それ以上のことをわかろうとしなくなる。だから相手がどうしてほしいとか、どう思っているとか、決めつけるのは嫌だ。 -
Posted by ブクログ
人に対するモヤモヤを、対峙するよりも
避けていくことを選んできた自分には
一つ一つのモヤモヤを
すぐには言葉にできなくても
じっくり向き合おうとする主人公に
気づきもらった。
今、自分が見ているその人の言動は、
自分が理解していることが全てではない
いろんな背景があっての
眼にみえる、その言動。
人を理解しようとすることは
恋とか友情などを育むために
とても大切なことなのだ。
素敵な大人の友達もとてもいい。
スパッと言い切ってくれる言葉が
思い込みや、頑固さを
叩き割ってくれるように思われた。
やわらかい砂のうえ。
あぁ、そんな感覚もあったなぁ
と思い出すような気持ちと、
これから、そのうえに立つとき、
自分は何を思うだろうと考えたり。
きっと、これまでより、ほんの少し
幅を持って考えて、誰かのことを思いながら
立てる。
そう思った。 -
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本の帯にある「さみしさに、ほっとする」というフレーズに惹かれて購入。
短編集だから毎日少しずつ…と思っていたのに、気づいたら一気読みしていた。
各短編の書き出し。気になる…と、わくわくした。
作中には、時々、突如パワーワードが出てきて、クスッと笑わされる感じも好き。
どのお話も、なんとなく、さみしい。そのさみしさは、決して否定的なさみしさではない。さみしさのなかで、自分を読み解き、受け入れ、他者に優しい人たち。
集団の暴力性について。人間関係における感情がリアルに丁寧に描いてあるので、そういったシーンを読むと心がきゅっとなった。
いろんな生き方がある。そのことが粛々と描いてあり、どの生き方も尊い。
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Posted by ブクログ
好きじゃなくても良い。好かれなくても良いってなんて甘美なんだろうか。
甘美に感じるのは、私はすぐ好きになって、全員に好かれたいから。全員に好かれたいはちょっと違うかも。丁度良い塩梅に思われてたい。だからと行って三葉姉みたいに努力も出来ないから、中途半端にニコニコし、距離をとる。距離をとるのは、近く無ければ大きく嫌われることもないから。かと言って好意は持って欲しいから、たまに少し近寄って、声をかける。当たり障りのない話
をしてニコニコして去る。そしてうまく話せたかな?って振り返ったりして、ほっとした気持ちになったり、何回もあの場面思い出して、どう言えば正解やったのか考える。でも分かってる。他人が人のこと気にしてないこと。だってうちがそうだから。いつだって自分のこと、自分の印象のことを考えている。
だから主人公の三葉が羨ましい。三葉にはなれないけど、そうなりたいって死ぬまで思うのは、滑稽だ、意味がないかもだけど、これが私なんだと思う。死ぬまで、色んなふわふわモヤモヤした思考で集中力がなく、漂うように生きて、、でも三葉なら、別にそれが良いとか悪いとかないって言いそうじゃないかな。分類する必要があるだろうか。
この作品に出てる人達で、分かりやすいく良い人生、幸せな人っていただろうか。
ただひとつ、私も山羊をつくるようなことをしたくない。自分は自分で抱えていくしかない。誰かの何かで自分を勝手に罰したり慰めたりするのをやめたい。
強さには種類がある
私もひとつの強さが欲しいし、あれば良いと思う。 -
Posted by ブクログ
子供が成長していくと、どんなふうに悩みが変わっていくかがリアルだった。
自分だって子供として成長を体験してきたわけだけど、親からしたらこんなにしんどかったんだなって思った。
悩みは変わっていくけれど、根本的に「生きてほしい」っていう願いは変わらないのすごく共感する。
子育ての考え方でも、いろいろハッとさせられた。
今までグミがのってるケーキを見たことがないというのが、のせてはいけない理由にならないとか、言われてみれば確かに!だった。
自分がこういう考え方を植え付けると、発想がどんどん狭まってしまうよなと。。
授業がわからないと学校がつまらなくなる、だから(親ができることとして)塾とかで勉強させるっていうのも、なるほど…だった。
遊ぶ時間が長い方が楽しいじゃん…という子供だったけど、わからない時間が長いとつまらない。多くの時間過ごす学校を、苦しい場所にさせたくないよなと。
自分が周りによく思われたいタイプなので、上司に「ノリ悪いな」と言われても、「ええ、悪いんですよね、これが」とかえせる主人公に憧れるし、これでいいよなって勇気づけられる。
「守るものの優先順位を間違えてはいけない」という言葉とエピソードがすごく印象に残った。
きっと、成長過程で、他の人と比べられる機会が増えてくると、誰かにとっての良い子を押し付けそうになると思う。
定期的に読み返して、まったまった、大事なものはなに?ってしたい。