寺地はるなのレビュー一覧

  • 雫

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    2025年春、リフォームジュエリーの事業を畳むに伴ってしんみりとビルの退去作業しているところからスタートする。主人公が肩回して憧れのジュエリーデザイナーに明け暮れるお仕事小説かと思っていると、拍子抜けするかも(;´∀`)
    5年刻みの副題がついており、普通なら学生時代を序章にして始まりそうだけど逆順にしてある。体調とか家族とか何かが微妙に変化していて、時の流れを感じるし、意外と4人でドライな関係を構築してるけど学生時代はどうだったんだ?と最後まで興味を持って読むことが出来ました。

    『「古代、雨は神々が流す涙であると考えられていました。雨の中の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にの

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    2026年02月08日
  • こまどりたちが歌うなら

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    登場人物達のそれぞれの価値観の違い、正しいと思うことに声をあげても、それはその人にとっての正義であって、必ずしも他の人にとってはそうではない。その中で少しづつお互いを理解し折り合いをつけていく。「他人の期待を自分の義務にしてはいけない」というフレーズが心に響いた。生活の中で無意識に自分の縛りにしているような。
    あとは物語に出てくる和菓子の描写が素敵で、美しい和菓子を見て食べたくなりました^^

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    2026年02月07日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    穏やかな気持ちになれる本でした。

    日々環境は変わっていくけど、そんな中で自分も変わりながら生きていく。

    困難な状況に悲観せず、柔軟に物事を受け止められる碧を尊敬します。

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    2026年02月06日
  • 水を縫う

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    一度も汚れたことがないのは『清らか』とは違う、という言葉にハッとさせられた。どんなことがあっても、自分らしく進み続ける “強さ” を持ちたいなと思わせてくれるお話だった。

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    2026年02月05日
  • ナモナキ生活はつづく

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    以前出版社主催の寺地さんのお話会で受けた印象そのもので、実直で嘘のない、お母さんじみてない感じが好きだ。自分の人格を強く保っている感じ、とても素敵だ。

    『浮遊霊ブラジル』

    p.103 よく、子どもを近所の公園に連れて行ってあそんだ。「遊びにつきあう」ではない。鬼ごっこでは必死のパッチで走り、砂場では地の底目指して穴を掘り、ブラソコは天まで届けと高くこいた。要するに、全力で自分の子どもと遊んでいた。体力的につらいなという日も多かった。仕事で悩んでいる時はとてもじゃないが子どものテンションについていけなかった。それでもこんなふうに一緒に遊べるのは今だけで、「大人と会話ができる」ことよりもずっ

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    2026年02月04日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    ネタバレ

    全て投げ出してしまいたくなるような過酷な状況の中でも碧の、素直で誠実な姿がとてもキラキラしてるように感じました。
    中学生の時居場所のなかった碧が一歩一歩成長して周りの協力を得ながら、気がついたらたくさんの仲間に囲まれていて、自らの力で居場所を作っていて魅力的な主人公でした。
    (もしかしたら碧本人は自分が不器用だと思ってるかもしれないけど、床のタイル張り替えたりカフェのメニュー考えたり、会話の無い親娘の仲を取り持ったり現実ではかなりハイスペだと思いました。)
    朝花がご飯を「適当に済ませる。どうせ食べたら無くなっちゃうし」という言葉に対して碧が「なくならないよ」「誰かと一緒にご飯を食べて楽しかった

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    2026年02月02日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    自分の思春期の頃を思い出した。
    学生の頃って、他者を通して自分を見るしかなくて、
    自分は自分、これでいいんだってなかなか思えないよね。
    周りを見て、わたしも頭良くなりたいなとか、可愛くなりたいなとか。諸々。

    今でこそ、人は人、自分は自分と思えるけど、
    自分のいいところも、悪いところもわかってきたのは
    お恥ずかしながら、
    社会人3年目になった今ぐらいからで、
    本当最近だなと思うんですよね。。

    他者からの評価と、自己の内省を繰り返して、
    自分とはなにか、分かっていくんじゃないかなと思っているわたし。

    実は寺地はるなさんの作品は初めてですが、
    他にも読んでみたい。
    装丁をみると、
    自分を中心と

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    2026年01月31日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    2026/01/28

    登場人物の紅と頼と山吹のことがすごく好き。
    自分も姉ちゃんいるけれどやっぱり姉ちゃんって良いよなって思った。自分のことを嫌っててもどこかで愛してくれてたり、その優しさに救われる時が多々ある。そして母親とはまた違う形でくれる愛情も。

    それと母親が子供を亡くした思いのところは切なかった。わかってあげられなくてごめんね。、

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    2026年01月28日
  • 水を縫う

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    少し複雑な家族の話。
    関西人の温かい語り口やベタなええ話やなぁ〜
    って感じです。
    間違いない!ですし読後感も最高でした。

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    2026年01月28日
  • ガラスの海を渡る舟

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    分かり合えない家族や兄弟のわだかまりがあった。
    自分の偏見で決めつけてはいけないのだと改めて感じた。
    兄弟の絆に感動した。

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    2026年01月27日
  • いつか月夜

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    それぞれにモヤモヤを抱えたひとたちの深夜のお散歩。気持ちの良い季節に、夜に外を歩くのは私も好きだけど、それとはまた違う意味を持つ散歩。予想外にだんだんメンバーが増えて、一緒になって歩くけど、最後にはみんなが自分の世界で一歩踏み出して、またそれぞれの道に戻っていく。寂しさもあるけど、前に進むために絶対に必要な時間だったと思えて、最後には優しい気持ちが残る。
    他人のあれこれを勝手に想像して自分のエンタメとして消費すること、自分も簡単にやってしまいがちなので気を付けよう。。お散歩メンバーの中では管理人の松江さんが好きだった!

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    2026年01月26日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    世の中大きく変わることなんてそうそうない。
    非日常は1週間で日常に変わる。

    それでも今に疲れた時、人は足掻く。
    どうせ変わらないと思っていても足掻くしかない。

    そんな日々に起こる小さな事件。

    少しだけ1歩踏み出す勇気をくれる本でした。

    短編集にに、物語が繋がっていく感じがとても面白くスラスラ読めました

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    居なくなった弟は色んな顔を持っている。

    私も人によってきっとキャラが少し違う。
    そんな共通点から気になり読んでみた。

    所詮親も人。
    自己都合で生きてしまうものなのかもしれないと思うと自分が親になるのが怖くなった。

    事勿れ主義は言わば自分を振りにさせない自己防衛だからこそ、誰も救わない。自分すらも救いはしない。
    そんな当たり前のことに気づかされるお話でした。

    子供は親の道具ではない。
    そんなのわかってる。
    でも、気が付けば自分の為に動かし、自分に都合いい形の教育を強いてるのかもしれない。

    貴方の為に言っている。
    私はこの言葉が大嫌い。
    この言葉を使う人で
    本気で私の心配をしている人はい

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺西さんの作品にはいつも自分を見つめ直させられる
    親たちに腹が立つ、世の中こんな親ばかりなんだと思うと怖ろしいし、子を持つ親として自分は正しかったのか悩んでしまった

    自分はどんな人間なのか
    他人からはどのような人間だと思われているんだろうな

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    2026年01月25日
  • 雫

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    ジュエリーデザイナーの永瀬珠、地金職人の木下しずく、ジュエリータカミネの社長高峰能見、かに印刷にいる森侑、4人は中学の同級生だった。
    4人は中学の卒業制作で一緒に雫をテーマにレリーフを作成する。雨の雫が川となり、海に流れ、やがて空へのぼっていく、その繰り返しが永遠を意味する。
    中学のとき、ふと考えた永遠ってなんだろう、との問いかけに、わたしは、ずっと笑顔のなかにいた、と気がつく。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていく事を永遠とよぶのだから。
    終わることも、変わっていくことも、離れることも、何ひとつ悲しいことではない。

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    2026年01月24日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    最近読んでた寺地はるなさんは結構重ためだったので、
    恋愛絡みで爽やかに読めてよかった。
    居場所の作り方と、食事はなぜ大切なのかを学べる話。シンプルに元気が出る。
    食べることに興味がない私にとっては、なるほど〜って感じだった。
    最後、たたみかけるように皆の心のうちや事情がさらされるの、どんでん返しというか伏線回収というか。あっさりしすぎてもっとネッチョリやればいいのに、と思うけど、これがいい塩梅なんだろう。

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    2026年01月26日
  • こまどりたちが歌うなら

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    大丈夫?って聞かれたら、大丈夫って答えるしかない。そうだよなぁ。職場でならなおさら。反対に、君は強いねって、羨ましいなって、必死で立っているときに言われたら、小さな傷を増やしながら笑って過ごす自分がきっといるんだろう。茉子の考え方や行動に、自分と近いものを感じてなんだか少し居た堪れない気持ちになった。自分にとっては簡単なことが他人にとっては難しいし、考え方は人それぞれ。よく言うけど改めて考えるときちんとわかってはいないのかもなぁ。こまどりの鳴き声、調べてみよう。

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    2026年01月25日
  • リボンちゃん

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    物語のその先を読者に委ねられたような終わり方が印象的で、読み終えてからも自然と想像が広がっていった。

    リボンちゃんのマイペースさは、ただののんびりではなく、自分の軸をちゃんと持っているからこそのもの。
    だからこそ、彼女と周囲の人とのやりとりが心地よく感じられた。

    「焦らなくていいのかもしれない」
    そんなふうに、そっと背中をなでられるような一冊だった。

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    2026年01月23日
  • こまどりたちが歌うなら

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    ネタバレ

    人間関係に疲れて退職した茉子が、親戚の社長に誘われ、経営する小さな和菓子会社「吉成製菓」に転職する。会社にはパワハラやサービス残業などの理不尽な社内ルールが存在し、その改善を目指す中で、茉子と同僚たちも変化し、働くことや生きることを見出していく。グラデーションをつけてゆっくり変化していく様子は会社が積み重ねた古き悪しき伝統の歴史の長さを感じられた。おいしそうな和菓子がたくさん出てくるが、内容自体は甘すぎない分、「吉成製菓」の和菓子と相性が良さそう。

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    2026年01月21日
  • ナモナキ生活はつづく

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    数年前に寺地はるなさんのお話を聞く機会があった。その時、自然体な方だなという印象を持ったのだけど、このエッセイもそのまんま。
    飾ることなく、日々の何気ない日常が綴られていて、さらに親近感を持ってしまった。
    私もそうだけど、人は歳を重ねるごとに周りの目が気にならなくなって、自然体でいられるのかも。
    人を不快にしないように節度は守りつつ、無駄に取り繕ったりしないところがいいなと思った。
    家事のやる気がおきない話は、ただただ共感。
    私もやる気が出ない時は「エネルギッシュ敏子さん」を呼ぼう。

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    2026年01月21日