寺地はるなのレビュー一覧

  • 夜が暗いとはかぎらない

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    寺地さんの作品本当に好きだな〜。
    あかつき商店街とそこにいるひとたちの連作短編。
    仕事とかで疲れまくってて、集中力足りず入り込みきれなかったから途中誰が誰か分かんなくなったので星は4つ。

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    2024年09月14日
  • 声の在りか

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    自分が育った小さな町で小学四年の息子を育てる主人公希和。
    息子の学校の保護者達とはあまり上手く付き合えない。
    夫にも不満はあるのに声に出せない。
    自分の言いたい事が言えない。
    そんな中で民間の託児所で働くことになり、少し浮世離れした感じのオーナーの要と出会う。


    希和の真面目で正直な感じに好感が持てた。
    生きづらいだろうな、とも、
    潔くてカッコいいな、とも、思った。
    長いものに巻かれがちな保護者同士の関係に、巻かれることなく1人でいることは容易なことではないと思うから。
    思えば、子供達が小学生の時が1番大変だったような気がする。
    物理的な時間は全然ないし、子供達の変化も激しい、子供同士のいざ

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    2024年09月08日
  • いつか月夜

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    決して波瀾万丈でない大変静かな展開の中で登場人物達の心情が機微描かれ、善く生きるって何だろうねと問いかける賽成の様子が大変身近に感じられて好印象でした。
    印刷会社に勤める賽成冬至(みなりとうじ)。夜中の散歩中に、同じ会社に勤める塩田有希子(うきこ)さんが女の子と歩いているのに出会い、三人は一緒に散歩するようになります。さらに別れた彼女やマンション管理人さんなども巻き込みながら、その関係性の中で賽成が悩み考える物語りでした。
    星4つです。

    #美文

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    2026年01月21日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    9月初日の朝、今回もべそかきながら読み終えた。
    寺地さんの小説は読むタイプのサプリ。いつも読み終わって本を閉じると少しだけ心が軽くなっている。

    「けむり」「はこぶね」「グラニュー糖はきらきらひかる」「生きる私たちのためのスープ」が好き。
    「はこぶね」の千みたいな女性に私はずっと憧れている。

    登場人物が多くて「誰やっけ…!」となりつつ、前のお話との繋がりを見つける度に嬉しくなった。
    めちゃくちゃ嫌な奴だなこいつと思った人物が、次のお話で実は色々葛藤していたり、良い所もあったり。
    みんな色々ある。見えているのなんてほんの一部なんだよな。

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    2024年09月01日
  • わたしの良い子

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    椿さんみたいな人がみんな周りに居たら良いのに…
    逃げられるなら逃げるのだって手だし、
    嫌なことをしてくる人の悪口も言えないようにするのが良いことってわけでもないよなあ。

    どんな形でも子どもと向き合っているならいいんだよと肯定してくれるような話だった。

    子どもが大人になるまで居心地のいい場所を作りたいという思いはみんな共通で持っているだろうけど、"普通"になろうとがんじがらめになっていることは自分も周りもあるだろうな。
    どんなことがあっても我が子は自分にとっての良い子という意識、忘れずにいたいなと思わされた。

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    2024年08月29日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    優秀な光実と「出来の悪い方」な歩の双子の姉弟が亡くなった母の跡を継いでワイナリーで働くお話。
    私も「出来の悪い」側の人間だと思い込んで生きてきたので、自分を卑下してはふてくされながら大人になった。だから歩の気持ちがよく分かったし、歩に対する周りの言葉がグサグサと刺さる。
    ページをめくるハッとする言葉に出会う。歩以外にも光実やワイナリーで働く人々、友達…周りの人たち皆それぞれに共感できる部分があって、ぐんぐんと物語に惹き込まれ一気に読み切った。
    1歩ずつ前に進む皆を見て、私も今から変われるかなぁなんて思った。


    ●ちょっとだけ期待をしていた、というようなことを歩は言った。新しいことをはじめるた

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    2024年08月28日
  • 雨夜の星たち

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    生きづらさをもつ主人公の考え方、何故か親近感がわいたけど、親の立場で見れば心配でもあり。誰の視点で読むかで感情が揺さぶられる場面が変わるが、ここまで正直に人間の有り様を書いてもらえると自分の異常性も当たり前に感じられた。

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    2024年08月20日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    これはタイトルが好きすぎて。
    誰でもこの気持ちになったことがあるんじゃないかな。
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    羨み、傷つき
    心揺れる10代。
    そして年月を経て踏み出す
    大人たちの新たな一歩。

    万人向けに量産された
    「大丈夫」ではなく、
    自分の人生にとって必要な
    「大丈夫」を与えてくれる――
    (伊藤朱里)
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    中学の同級生、天、ミナ、藤生。
    天は家庭に違和感を覚え、閉塞感のある田舎から脱出したい。
    ミナは、藤生のことが好きだが、藤生の気持ちを知って言えない。
    藤生は天が気になって仕方ない、一緒にいたいと思っていたのに。

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    2024年08月16日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたオムニバス。冠が成人式を、祭が先祖の霊をまつる祭事を指すとは分かってなかった。
    飛鳥井千砂、寺地はるな、雪舟えま、嶋津輝、畠山羽根子、町田そのこのうち3人は初読み。飛鳥井千砂と町田そのこの作品が良かった。

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    2024年08月12日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    全体的にうっすらとした暗さを孕んでいたけど、だからこそ夜寝る前に読むのにぴったりな小説だった。
    そして、影があるから光もあるのだなと。

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    2024年07月27日
  • ガラスの海を渡る舟

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    不可ではないけど、もう少し深いものが欲しいかな ものすごい揺さぶられるものはないけど、そこまで悪い訳でもない。となると、わざわざ人に勧めるまでいかない。

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    2026年03月14日
  • わたしの良い子

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    この本を見て驚いたこと
    寺地はるなさんの名前、ずっと寺池だと思ってた
    戯言は無視して、進めます。

    主人公は、甥っ子の朔を育てている椿。妹の鈴菜が、朔を産み、家を出て行ったことで、姉の椿が朔を育てることになります。
    朔に対しての悩みを抱えながらも、大事に育てている椿さんに感服しました。あと、こちらも戯言なんですが、静原の妻の娘を叱る口調が、わたしの母と似ていてちょっと草でした。

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    2024年07月15日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    寺地はるなさんと町田そのこさんの短編が読みたくて。
    お二人の短編は安定の面白さ。特に町田そのこさんのお話は号泣。登場人物の二人と一緒に、ゆっくり時間をかけながらいろんな感情を落とし込んで読み終えた感じ。ラストは切な過ぎる。

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    2024年07月03日
  • わたしの良い子

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    朔はASDか?と思うけどその言葉をあえて使わずに書いているのがまた良い。鈴菜もそれか?と思わせる部分がある。椿の淡々とした感じが、いい意味で親子じゃない距離感による冷静さを保てて好き。

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    2024年06月30日
  • ビオレタ

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    前半は主人公のことも菫さんのことも、よくわからず、感情移入もできず、何を読まされているんだろうと思っていたけれど、
    中盤に主人公が「誰かに必要とされたかった」と、気づいたところから、いろいろなことに気づき、前向きになっていくところが良かった。

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    2024年06月16日
  • わたしの良い子

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    ネタバレ

    『わたしの良い子』ってなんだろう?子どもがいる人なら、ふと考えずにはいられないタイトル。
    自分もそれを自問しながら読んでいたが、最終的に椿の「朔にねがうことは山ほどあるけれども…「良い子」じゃなくたっていい。ただこの世界を生き延びてほしい」に尽きる。
    標準モデルなんてどこにもいないんだから、ホント誰とも比べる必要ないんだよな。
    主人公の椿が物の見方も考え方も人との付き合い方もフラットな人なので、どの登場人物と絡んでもその距離感がさっぱりとして気持ちいい。
    最後に不意に訪れた朔の成長には泣かずにいられなかった。

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    2024年06月15日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    自分は空っぽの箱。他人の気持ちに沿うように生きている。
    自分って何だろう。他人が自分に求める姿、それに応えようとする自分、でも本当の自分は違うかも知れない。自分って、周りから見える自分も、自分自身での評価も合わせて自分のはず。だから一言で、どんな人なんて片付けられない。
    空箱に何かを詰めるのは自分であり、周りの人でもあるのでは。

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    2024年06月14日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    生きていたら必ずしも感じるだろう感情が綺麗にえがかれてる一冊、すてき
    人にはそれぞれ、言葉にしてることの裏にいーっぱい考えていることがあって、表面的にでてきているのはその一部なんだろうなあ

    「よく気づくけど行動力がない人はつかれる」ってささったな、行動力

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    2024年06月11日
  • 月のぶどう

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     なんかこう、逃げてばかりいてなかなか向き合わない歩に最初はイライラさせられるけど、着実に成長して、それを周りが認めていくのがいいなあ。でもそれを和葉さんが悲しむのはよくわかる。

     あとは、冨美雄さんの「うまくいかないことがあったらやり方が悪かったと考えてやり方を変える、自分を嫌いな人に好かれようと頑張らないっていう考え方は、正にそのとおり!!

     それから、光実の結婚式でのおじいちゃんの言葉にもやっぱりそのとおり!!

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    2024年06月07日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    双子の関係がよかった。
    じいちゃんの存在感もよかった。
    読んでいて心地よい成長譚でもあった。

    最後の手紙の喩えにはっとした。
    最近、手紙について考えることがよくあった。
    手紙のように、時間をかけて熟成する関係を大切にしたい。

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    2024年05月23日