寺地はるなのレビュー一覧
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ネタバレ久々に全部好きな話が詰まったアンソロジーだった。
何よりインパクトがあったのはラストの町田その子さんの「六年目の弔い」。最後にとんでもない爆弾をぶっ込んできたな…。
設定の時点で結構突っ込んだ内容になりそうだったけど、その中で珠美と志乃がいい関係性になれてほっこり終わるのかと思ったら最後に胸がざわつく展開に。
冠婚葬祭の中で、一番無難そうで難しいテーマの「婚」がSFだったのも面白かった。普段SF読まない人間でも読みやすくて好きな話だった。雪舟えまさん、他の作品も読んでみたいな。
寺地はるなさんも安定して好みの作品。40代の幼馴染たちがバタバタする話って微笑ましい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『のばらのいえ』という子どもやお母さんのためのシェルター(もどき)。その中で、大人から呪いのように『いいこ』でいることを強制され、祐希は高校卒業の前日に逃げ出した。しかし数年後、再び『のばらのいえ』へと連れて行かれることになる。
『仕方ない、は便利な言葉だ。それ以上考えなくていいようになるから。』p41
『Good girls go to heaven ,bad girls go everywhere』p108
『あなたはこのまま逃げ延びて、いつか余裕ができた時に誰かに手を貸す。その誰かがまた誰かに手を貸す。そしてもし将来わたしの娘がなにか困った時、どこかで誰かが彼女を助けてくれるはず。 -
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寺地はるなさん三冊目。
彼女の著作には、上っ面だけではない
人生の本質というか、本当に大事なことが書いてあるような気がします
『地べたを歩いて生きていこうと決めた。わたしに、翼はいらない』
『もうこれ以上一緒にいてはいけない。手を差し伸べたら園田はきっと朱音に依存する。
今だって自分と自分の大切な人を守るだけで精一杯なのに』
『友だちじゃなくても、相手のために行動したり、大切に思うこと、幸せを願うことはできる』
『ここに至るまでの痛みを死ぬまで忘れない、でも過去に置いていく』
淡々とした文体なのだけど、ひとがひとを傷つけるときの描写、苦しみを抱えているひとの描写がとても上手い作家さ -
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自分が輝いていた10代。
自分がしいたげられていた10代。
どんな10代でも、それを引きずり続けている莉子と、園田。
そんな二人とそれぞれの立場で出会う朱音。
という構図でしょうか。登場人物が多くて、少し複雑でした。
莉子の夫の大樹が本当に嫌で(「嫌なやつ」なんて簡単な言葉でまとめたくないほどに嫌)、私も復讐したくなった。
こういう人間性はどのようにして生まれるのか、もはや興味が湧いたんだけど、結局わからなかった。親や友人がどんなに持ち上げても、ここまでになれるのだろうか。
お母さんがいい人そう(頼らないが)なだけに、悲しみすらおぼえた。
読みながら、みんな別れ別れになってしまうんだろうな -
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ネタバレ『言葉はいっぺん相手にぶつけてしまったら、もう取り消すことなんかぜったいできないんだから。他人に向けた言葉が、自分自身にはねかえってきた。』p26
『わたしは彼女たちだったかもしれないし、彼女たちはわたしだったかもしれない。(中略)おしゃれをしていたら、家出をしたら、ひとりで歩いていたら、女の子は身体に触られたり、見たくもないものを見せられたり、殺されたりしてもしかたないんだろうか。』p35
『威張り散らしたり他人の大切なものをバカにしたりするのは、自分の好きなものを追い求めることよりもまっとうなおこないなんだろうか?』p64
『届かなかったもの。もう二度と触れられないもの。ぜったいに帰 -
Posted by ブクログ
連休明けに仕事するのがしんどくならないよう、お仕事に関する小説を読んだ。
無意識のうちに諦めていたり、傷ついていたり、気にしていたりしたことに沁みる言葉がたくさんあった。
1日1日、自分のできることをしっかり積み重ねていきたいと思えた。
#月曜日 萩原紗英
気付いてない、自覚してない良さがある。
仕事だからあたりまえと思っているところにこそヒントがありそう。
「〜容姿の問題ではない」のフレーズにグッときた
#火曜日 村瀬草
自分のプライドが高くて、相手に色々求めてしまっている時より、素直に相手に感謝することができると、楽しくなるって経験、思い当たるな〜となった。
#水曜日 篠塚八重子
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