寺地はるなのレビュー一覧

  • やわらかい砂のうえ

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    この方の著作はまだ二冊目だけど、今回もめちゃくちゃ色々考えたいテーマがたくさん出てきて感情が忙しかった。

    途中万智子が冬をギリ許せる発言したことで美華から傲慢だと怒られるシーンがあった。
    その人の問題を他人が正しいか正しくないかをジャッジするなんて、というような事を美華は言っていて「たしかにたしかに」と納得したし、判定するなら美華勝利でジャッジするけど、美華が傲慢だと宣告することもまた傲慢だよなぁとも思う。
    自分でも万智子が冬をどう思ってもそれは自由だ、とあとから言ってはいるけど、じゃあなんで万智子に傲慢ジャッジしてんのと思うし。

    この本と関係ないところでこういう矛盾した考えのことは考えた

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    2025年06月16日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    孤独と生きづらさ(でも決して淋しくはない)のお話たち
    すばるの「『会社員の役を演じているつもり』で出勤」は名(迷)言、杉田くんの登場前後で涙、
    やさしさATMに憧れる、必殺技「おなじはなし」「うわのそら」、伸樹くんは素敵

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    2025年06月15日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    「もうすぐ十八歳/飛鳥井千砂」
    「ありふれた特別/寺地はるな」
    「二人という旅/雪舟えま」
    「漂泊の道/嶋津輝」
    「祀りの生きもの/高山羽根子」
    「六年目の弔い/町田そのこ」
    冠婚葬祭をテーマにした6話収録の短編集。

    文庫オリジナル&書下ろしが嬉しい。
    著名な作家さん勢揃いで粒ぞろいの作品ばかり。

    お気に入りは寺地はるなさん。
    まんまとミスリードされ、感情が上へ下へと揺さぶられたが読後感は最高。

    嶋津輝さんの作品も味わい深い。

    町田そのこさん、やはり一筋縄では行かない。
    良い話で終わるかと思いきやラストで突き付けられる真相に愕然。

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    2025年06月14日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地に行こう もそうだけどやっぱり遊園地って特別、テーマパークじゃない遊園地❗️
    やな感じの人物も取り込まれて遊園地の必要な人になって行くのが良かった。

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    2025年06月11日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    リレー形式で繋がっていく連作短編。

    タイトルが目に留まり手に取ったが
    それよりも「朝が明るいとはかぎらない」の方がよりしっくり。
    うん、病んでるな私。

    だからこの中に出てくる惑う人達にとても共感。
    「グラニュー糖はきらきらひかる」
    「バビルサの船出」が特に沁みた。

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    2025年06月05日
  • わたしの良い子

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    普通という言葉の難しさを改めて感じた。
    自分にとっては普通かもしれないけど、何を基準にしているのか、他人と全く違う価値観かもしれないということを忘れないようにすることが大事かもしれないと思った。

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    2025年05月31日
  • ほたるいしマジカルランド

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    大阪北部にある遊園地で働く人々の1週間。持ち場はそれぞれで登場人物は多くメモしていかないとややこしかった。社長がとても尊敬できる女性で、この遊園地で働いてみたいと思った。朝礼では各自、楽しみについてのスピーチをするというアイデアが社長らしい。

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    2025年05月28日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ほたるいしマジカルランドで働く人々それぞれに物語があって人生色々、辛い事があってもみんなマジカルランドで懸命に働いている、みんな良い人。
    社長が良いと働く人もいい人なんだな〜
    みんな幸せになってほしい

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    2025年05月23日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    ネタバレ

    ☆3.5
    癒やされる本、のような検索をかけて行き着いた作品だったと思う。
    のだが個人的には毒親やらモラハラ夫・妻やらそんな家庭で育った人の歪みの連鎖やらがリアル過ぎてもうグロテスクという単語が浮かぶくらいだった。それくらい生々しくて『癒やしはどこだーーー!!!』と思いながら読み進めた部分も多々あった。
    決定的な虐待とか暴行とか、目に見える放置とか、そういう他人の介入の隙が少しはある(とは言え難しいのが現実だけども)歪み方ではなくて表向き良い親子・良い家庭みたいな有り様の内側で生皮を剥がれたまま生かされているような、中には本人さえそれに気付いていないいわば洗脳状態の中にあるような、そういう人間関

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    2025年05月21日
  • みちづれはいても、ひとり

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    この先、自分が誰かと結婚することなんてあるのかなあ、と思う。生活空間に他人の姿があるというのは、しんどい。男なんて時々会いに来てもらうくらいがちょうどいいんじゃないだろうか。配偶者という存在がしんどいなら、子ども、というのはどれほどのものだろうかと思う。

    それなのに、忘れた。会わなくなって1年もせずに、遠くなった。泣きたいぐらいに好きだった相手を好きでなくなるのは、さびしい。知らないうちに知らない街で迷子になってしまったみたいな、心細い感じがした。

    なんとなく終わってしまったものを忘れるって、ものすごいエネルギーがいることだから。

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    2025年05月21日
  • ほたるいしマジカルランド

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    振り幅は大きくない小説です。
    短編集なんだけど、同じ場所を舞台にしてます。
    可能な限り、現実にいそうな人を設定していると思う。
    まあ、仕事ってそうだよね。とか、人との付き合いって、そうだよねって思うような小説。温かい小説。

    ただ、3人くらいの主人公が良いかも。短編集の登場人物が多過ぎる気がする。

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    2025年05月21日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    短編集。最近はノンフィクションやエッセイを読んでいたので、久々の小説復帰。

    全体的に、序盤は閉塞感があるが、終盤は開放感を得られる物語だった。マジョリティから少しはみ出た人たちの日常を描くのが上手い。
    コードネームは保留、夢の女の二編が好みだった。現実逃避するために、自らにコードネームをつけて役を演じようとする女性、日常の憂いから逃れるために秘密のSF小説を書いていた男性。、生きるって奥深いな〜。

    夢の女は、どことなく神様のビオトープに近しい雰囲気を感じることができた。
    また、対岸の叔父では、『川のほとりに立つものは』に通じる表現が散りばめられていた。


    小説復帰したが、何かを得ようと思

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    2025年05月16日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地で働けるなんて夢みたいな仕事。だけど、現実は夢みたいなことではないけど、一人一人頑張ってる姿がかっこいい。遊園地は、なくても生きていけるものだけど、あるととってもたのしいところ

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    2025年05月12日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    人間ってやっぱり不思議だなと思う。
    それぞれ相手を羨ましく思う部分があるのに、自分の良さには気づけないものなんだな。
    相手のことを言葉に出して褒めることもせずに、ひっそりと羨ましいと思っているから、本当の想いが伝わることもなく、すれ違ったりする。
    物語の世界だと俯瞰して見ることができるから、なんて歯がゆいんだと思ってしまうけど、こういう「うらやましさ」を言葉にできず、でもなくすこともできずにモヤモヤとしてしまうことってたくさんあるなと思った。

    表面的なことはやっぱり表面でしかなくて、人間の多面的な部分が丁寧に描かれていて面白かった。

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    2025年05月10日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー。幸せなお話が多いかと思いきや、じとっとした暗さを孕んだお話が多い。お気に入りは、死んだ夫の娘が訪ねてくるお話、町田そのこ「六年目の弔い」。

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    2025年05月08日
  • みちづれはいても、ひとり

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    登場人物が少なくシンプルな物語。賃貸に暮らす弓子と楓は隣同士に住む。上手いこといかないことの多い40代の二人は休息を兼ねて旅に出る。お互いの足りないところをカバーしあいながら自由に過ごす。親友でも親子でも夫婦でも二人は一つになれない。ひとりはひとり。

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    2025年05月08日
  • わたしたちに翼はいらない

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    ☆3.8
    物語としてスッキリしていて読み易かった。
    自分はどちらかというと朱音や園田の側だと思う。
    この2人の心境に共感すると共に、莉子のような人たちの心境に触れることができたことは私にとって大きい。
    地元に残った人たちがあの頃のままキラキラしているように見える時もあれば幼く見える理由もよくわかった。
    人生のピークは人それぞれ違くて、人はそのピークに縋りたくなるのだろう。
    学生時代を引き合いに出すのは幼稚と言いつつ、朱音も園田もそこに囚われている。
    そこから断ち切ろうと思うのか埋もれてもいいと思うのかの違いが大人なのかなと思う。
    読み始めた時は莉子みたいな女に嫌悪感を抱いていたが、最後には莉子

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    2025年05月07日
  • ビオレタ

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    ネタバレ

    心が温まる物語だった。
    千歳さんの人柄について優しさではなく、諦めなのではと書いてある描写があり、心がキュッとなった。
    自分が1人で考えている中でこうなのではないかと漠然と思った事が言葉として書かれていて、自分の考え方の言語化に役に立った。
    的確で、優しさもある言葉を紡いでいる寺地はるな先生の作品にハマりそう。

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    2025年05月06日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地「ほたるいしマジカルランド」で働く老若男女を描いた連作短編集。
    アトラクションのキャストをはじめ、清掃のスタッフ、園芸スタッフ等、様々な仕事をする人々が主人公となって描かれている。

    読む前の時点で遊園地で働く人々を描いた作品だということは知っていたつもりだった。
    けれど読み進めるうちに、自分はアトラクションのキャストのみをイメージしていて清掃や園芸のスタッフの物語を想定していなかったことに気づいた。
    仕事内容だけでなく、働く人々の背景も様々であることが描かれている。
    この作品で特徴的だと思ったのは、それぞれの背景や思いを他の登場人物に吐露するような場面が少なかったこと。
    それぞれの思い

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    2025年05月05日
  • 雨夜の星たち

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    ちょくちょく読みで完読!
    ハチミツ以来の寺地さん〜
    寺地さんの作品の主人公は一見愛想が良いわけではないけど 冷静で自立してる女子っていうイメージがあって、読んでてかっこいいなと思う!

    解説の中でもあったけど
    「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」
    作中に登場する、この言葉が印象に残ったな

    他人のことを羨んでしまうときも
    悪く思ってしまうときも 
    その人のこれまでの過程とか背景を見てないってことは頭の隅に置いておこうと改めて思えた!

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    2025年05月02日