寺地はるなのレビュー一覧

  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    家族の縁は切っても切れないってことを教えてくれたなぁという感想
    家族に敵意を向ける姉の気持ちも間違いではないし、母の世界を守りたかった山吹も間違いではないと思う。
    父だって、母だって、まぁ時には逃げ道も必要よねぇ。
    最後はみんなで笑って過ごせたのが救いだな、と。

    やっぱり架空でも犬は癒し

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    2026年02月23日
  • ナモナキ生活はつづく

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    好きな作家さんの1人です。
    割と読んでますが 勝手に静かな人って思ってました。違いましたね。
    エッセイはその方の考え方や素の様子がわかっていいですね 寺地さん エッセイ面白かったです。
    面倒くさい名もなき家事の事とか 思わず「わかる わかる」と思ってしまいました。
    肩肘張らない 考え方や生き方がいいなと思いましたた。

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    2026年02月23日
  • ナモナキ生活はつづく

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    寺地はるなさんの初エッセイ。言うほど彼女の本をたくさん読んでいるわけではないが、それでも、『こういう人からあの作品たちは生まれたんだなー』となんとなく腑に落ちる感じがした。
    共感するところもあれば、変わった人だなと思うところもあり、でもそれを「そうですか」と受け入れてくれる気がする。本書のなかにもたびたび「考え方は自由」「人それぞれ」といった趣旨の記述があるし。ユーモアもふんだんに盛り込まれていて、思わず吹き出してしまう部分もあり。読んでいて、肩の力が抜けていくような、…全部に共感したわけではないのに、それでも不思議な居心地の良さを感じるエッセイだった。

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    2026年02月22日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    2026.02.21

    きっと無限に時間があったら、この本の良さを長々と書き連ねていたと思う。

    あらすじとタイトルから勝手に、レトルトカレーが売れるまでのサクセスストーリーで、その過去の栄光を知ることにより祖父と孫のわだかまりが消えていく、、のようなストーリーを想像してしまっていたので、これからこの作品を読む人には全く別物だと言いたい。

    カレーが幾度となく登場するのだが、それはこの作品にそっと花を添えているような、この物語を縁取るような枠のようなものだ。

    主軸は『ガンコで「昭和の男」をまさに具現化したおじいちゃん』と、『潔癖症の孫』がひょんなことから一緒に住むことになり、関わることにより過去と現在の祖父の3人娘たちとの関係性がどんどん紐解かれていく家族の物語。

    令和にはそぐわない、男はこうあるべき!の思想の強い祖父だが、それゆえまっすぐで芯の強い、でも不器用なところが最後には愛らしく思える。

    潔癖症でなよなよした、昭和の祖父とは対照的な今時な多様性の社会を生きる令和の青年、桐矢。

    ちぐはぐなこの2人が生み出す空気や対話がクスッとくるのもこの作品の好きなところだ。
    きっと関西弁なのも親しみやすさが出ていていいのだろうなとも思う。方言の力はすごい。

    もっとたくさんこの作品の良さがあるのに、それをうまく文章化できない自分の語彙力、表現力の無さにもどかしく思うが、読んだ後のじんわりと心があったかくなった作品であることは忘れたくないのでメモしておく。

    タイトルがいい意味での裏切りであると冒頭に書いたが、まさにこのタイトルの文字通り、桐矢にとっての祖父との思い出を振り返ったとき、そこにはいつもカレーを食べていた2人がいたな、と思うとなんともしっくりくるタイトルだなあと思う。

    美味しいものを誰かと共有する時間は、きっとかけがえのない時間だと教えてくれるこの本を、
    美味しいものを共有したい相手にも勧めたいなと思う。


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    2026年02月21日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

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    生きる事が辛かった中学生の女の子が、ある女性と出会い蜂蜜を通して、少しずつ強くなっていく話。身体も心も健康でいるには食は大事な事も伝わってきた。

    通りすがりのある人に救われる事もあるよなぁ。人生何がきっかけで生きる力をもらえるかもわからない。

    作中に出てきた文章。
    「蜂蜜をもうひと匙足せば、たぶんあなたの明日は今日より良くなるから」
    魔法のような素敵な言葉。弱ってる時や疲れてる時自分を大事にできるのは自分だけ。
    私も蜂蜜をなめたくなった(^^)

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    2026年02月20日
  • こまどりたちが歌うなら

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    たしかに、こまどりたちが歌ってた。
    対話が成り立つ関係と環境にあるしあわせ。
    それぞれが、それぞれのポリシーでもって生きてる。だからこそ、折り合いのつけ方やつけようとする姿勢が大切ですよね。
    「あなたはどうしたい?おしえて」っていう慈しみ。人生は詰まるところ「自分がどうしたいか」の軌跡。
    和菓子の描写は物語の緩衝材、おいしそう。

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    2026年02月16日
  • 声の在りか

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    ネタバレ

    最初は旦那とも子どもとも向き合えてなかった主人公が、放課後デイサービスでのパートを通して、向き合えるようになっていけたのがよかった。それにしてもママ友ってしんどいな〜、、なかなか自分の意見を言うって難しいけど、加担するようなことはしたくないなあ

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    2026年02月12日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ちょっと泣きそうになった。
    人の悲しい、寂しい感情が描かれてるんだけど、最後はけどこの世界もいいぞ!って思える作品だった。

    「コードネームは保留」「タイムマシンに乗れないぼくたち」「対岸の叔父」が特に好き!

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    2026年02月11日
  • こまどりたちが歌うなら

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    諦める気持ちがすごくわかった。
    私もそうだったし、今もそういうとこもある。
    それぞれ頑張ってることも、戦ってることも違うけど、余裕がない時はそこを慮れないのもわかる。
    でも、気にかけてくれたり、一緒に戦ってくれる人がいる幸せはかけがえがないものだと思った。

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    2026年02月10日
  • 彼女が天使でなくなる日

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    ネタバレ

    子育てに疲れた人、親子関係で悩んでいる人、人と自分を比べてしまう人におすすめって書いてあったので、読んでみた。

    物心がつく前に遠い親戚に引き取られ、離島である星母島で暮らす千尋。一度は本土に渡り就職するが、民宿を継ぐために恋人の麦生を連れて戻ってきて託児所を、ひらく。
    離島を訪れる、悩みを抱えるお客さんとの出会いと別れの物語。

    千尋がすごく芯を持っていて、強いなぁ。私は悩みを抱える客の方に感情移入してしまった。

    "子どもを天使にしてはいけない。あなたがここにいて良かった。"私もまた、頑張ろう。とても、考えさせられるお話でした。

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    2026年02月08日
  • 雫

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    2025年春、リフォームジュエリーの事業を畳むに伴ってしんみりとビルの退去作業しているところからスタートする。主人公が肩回して憧れのジュエリーデザイナーに明け暮れるお仕事小説かと思っていると、拍子抜けするかも(;´∀`)
    5年刻みの副題がついており、普通なら学生時代を序章にして始まりそうだけど逆順にしてある。体調とか家族とか何かが微妙に変化していて、時の流れを感じるし、意外と4人でドライな関係を構築してるけど学生時代はどうだったんだ?と最後まで興味を持って読むことが出来ました。

    『「古代、雨は神々が流す涙であると考えられていました。雨の中の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にのぼっていく。その繰り返しが“永遠”を意味する、という説があります。」』

    『いつか田村先生に伝えよう。わたしはずっと永遠の中にいたと。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていくことを「永遠」と呼ぶのだから。終わることも、変わっていくことも、離れることも、なにひとつ悲しいことではない。』

    雫による永遠の循環…みたいな、表現が綺麗だなと思ったのでお気に入りです!

    2026.2

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    2026年02月08日
  • こまどりたちが歌うなら

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    登場人物達のそれぞれの価値観の違い、正しいと思うことに声をあげても、それはその人にとっての正義であって、必ずしも他の人にとってはそうではない。その中で少しづつお互いを理解し折り合いをつけていく。「他人の期待を自分の義務にしてはいけない」というフレーズが心に響いた。生活の中で無意識に自分の縛りにしているような。
    あとは物語に出てくる和菓子の描写が素敵で、美しい和菓子を見て食べたくなりました^^

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    2026年02月07日
  • ナモナキ生活はつづく

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    以前出版社主催の寺地さんのお話会で受けた印象そのもので、実直で嘘のない、お母さんじみてない感じが好きだ。自分の人格を強く保っている感じ、とても素敵だ。

    『浮遊霊ブラジル』

    p.103 よく、子どもを近所の公園に連れて行ってあそんだ。「遊びにつきあう」ではない。鬼ごっこでは必死のパッチで走り、砂場では地の底目指して穴を掘り、ブラソコは天まで届けと高くこいた。要するに、全力で自分の子どもと遊んでいた。体力的につらいなという日も多かった。仕事で悩んでいる時はとてもじゃないが子どものテンションについていけなかった。それでもこんなふうに一緒に遊べるのは今だけで、「大人と会話ができる」ことよりもずっと重要な時間だということは知っていたから、今この瞬間を大切にしようと思っていた。
    子どもは中学生になった。もう親と公園で遊ぶ年齢ではなくなった。このあいた学校帰
    りに友人と公園で楽しそうにおしゃべりしているところを見かけた。
    声はかけなかった。彼にはもう彼の世界がある。さびしさはとくに感じず、ただ寝不足の身体にムチ打って公園を駆けめぐった日々のことを、なつかしく思い出した。
    誰かと楽しく過ごした記憶は、自分の人生や相手との関係性を簡単にあきらめたり、いいかげんに投げ出したりさせない、ストッパーのような役目をはたす。だから子どもには友人やこれから出会う人と、たくさん楽しい記憶をつくってほしい。親との記憶はなくしてくれてもかまわない。私が覚えていたら、それでじゅうぶんだから。

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    2026年02月04日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    自分の思春期の頃を思い出した。
    学生の頃って、他者を通して自分を見るしかなくて、
    自分は自分、これでいいんだってなかなか思えないよね。
    周りを見て、わたしも頭良くなりたいなとか、可愛くなりたいなとか。諸々。

    今でこそ、人は人、自分は自分と思えるけど、
    自分のいいところも、悪いところもわかってきたのは
    お恥ずかしながら、
    社会人3年目になった今ぐらいからで、
    本当最近だなと思うんですよね。。

    他者からの評価と、自己の内省を繰り返して、
    自分とはなにか、分かっていくんじゃないかなと思っているわたし。

    実は寺地はるなさんの作品は初めてですが、
    他にも読んでみたい。
    装丁をみると、
    自分を中心として花が広がっているイラストが、可能性の広がりにも見えるし、女の子(主人公の天かな?)の眼差しは、花々に囲まれているのに、ここではないどこか遠くをみていて、苦しさを感じている表情にも見えて。人の多面性を表してるのかなとか、考えてみたり。

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    2026年01月31日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    2026/01/28

    登場人物の紅と頼と山吹のことがすごく好き。
    自分も姉ちゃんいるけれどやっぱり姉ちゃんって良いよなって思った。自分のことを嫌っててもどこかで愛してくれてたり、その優しさに救われる時が多々ある。そして母親とはまた違う形でくれる愛情も。

    それと母親が子供を亡くした思いのところは切なかった。わかってあげられなくてごめんね。、

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    2026年01月28日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    世の中大きく変わることなんてそうそうない。
    非日常は1週間で日常に変わる。

    それでも今に疲れた時、人は足掻く。
    どうせ変わらないと思っていても足掻くしかない。

    そんな日々に起こる小さな事件。

    少しだけ1歩踏み出す勇気をくれる本でした。

    短編集にに、物語が繋がっていく感じがとても面白くスラスラ読めました

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    居なくなった弟は色んな顔を持っている。

    私も人によってきっとキャラが少し違う。
    そんな共通点から気になり読んでみた。

    所詮親も人。
    自己都合で生きてしまうものなのかもしれないと思うと自分が親になるのが怖くなった。

    事勿れ主義は言わば自分を振りにさせない自己防衛だからこそ、誰も救わない。自分すらも救いはしない。
    そんな当たり前のことに気づかされるお話でした。

    子供は親の道具ではない。
    そんなのわかってる。
    でも、気が付けば自分の為に動かし、自分に都合いい形の教育を強いてるのかもしれない。

    貴方の為に言っている。
    私はこの言葉が大嫌い。
    この言葉を使う人で
    本気で私の心配をしている人はいないと思う。
    でも、言葉は何故か残る。自分を否定したと言う事実と共に。
    だからこそ、全て消して消えたい時があるのかもしれない。

    弟が1番楽な自分で歩けていて欲しいと思うそんなお話でした。

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    2026年01月26日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    寺西さんの作品にはいつも自分を見つめ直させられる
    親たちに腹が立つ、世の中こんな親ばかりなんだと思うと怖ろしいし、子を持つ親として自分は正しかったのか悩んでしまった

    自分はどんな人間なのか
    他人からはどのような人間だと思われているんだろうな

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    2026年01月25日
  • 雫

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    ジュエリーデザイナーの永瀬珠、地金職人の木下しずく、ジュエリータカミネの社長高峰能見、かに印刷にいる森侑、4人は中学の同級生だった。
    4人は中学の卒業制作で一緒に雫をテーマにレリーフを作成する。雨の雫が川となり、海に流れ、やがて空へのぼっていく、その繰り返しが永遠を意味する。
    中学のとき、ふと考えた永遠ってなんだろう、との問いかけに、わたしは、ずっと笑顔のなかにいた、と気がつく。変化しながらゆるやかに繰り返し、続いていく事を永遠とよぶのだから。
    終わることも、変わっていくことも、離れることも、何ひとつ悲しいことではない。

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    2026年01月24日
  • こまどりたちが歌うなら

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    大丈夫?って聞かれたら、大丈夫って答えるしかない。そうだよなぁ。職場でならなおさら。反対に、君は強いねって、羨ましいなって、必死で立っているときに言われたら、小さな傷を増やしながら笑って過ごす自分がきっといるんだろう。茉子の考え方や行動に、自分と近いものを感じてなんだか少し居た堪れない気持ちになった。自分にとっては簡単なことが他人にとっては難しいし、考え方は人それぞれ。よく言うけど改めて考えるときちんとわかってはいないのかもなぁ。こまどりの鳴き声、調べてみよう。

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    2026年01月25日