寺地はるなのレビュー一覧

  • 雨夜の星たち

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    寺地さんの描く世界は日常。そこらに埋もれている日常に光を当てて掘り出すことで、読者にとって、日常がなんと愛おしく、刹那的なものであるかに気付く。三葉も、「特殊」なようでいて、実は普通の人。大勢の側ではないだけで、普通にいる。誰しもが自分を抑えつけて大勢の中に紛れて 生きている。その加減がうまくいくかいかないかなんだろうな、生きやすさ、生きにくさって…と思った。

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    2024年10月06日
  • わたしたちに翼はいらない

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    ネタバレ

    母親の心の内がダダ漏れだった。と同時に私も子育て中で共感する事が多々あった。一度傷ついた心はずっとそのまま。忘れるか、逃げるか、向き合い捉え方を変えるかしかできない。自分の心も守りながら、相手を傷つけないよぅに接する難しさを感じた。

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    2024年10月03日
  • やわらかい砂のうえ

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    田舎から都会へ出てきたマチコ。同郷の同級生、年上の人たちとの出会い。柔らかい砂の上を一歩ずつ進んで行く。

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    2024年09月29日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    寺地さんの作品を、何作か読んでいますが、初めて爆笑しながら読んだ。ほんとに寺地さんのだよね こんな面もあるんだーと、楽しくなりました。それから、勝手に騙されてしまった。ネタバレしちゃうので、詳しくは書きませんけど。

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    2024年09月28日
  • 声の在りか

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    最近は、言葉を発する前に考えることがおおいですよね。こんなこと言ったらどうなるかなって、想像してみたりしないとね。一方で、めんどくせーって思ってる自分もいる。そのひとつひとつを、言い当てられたようなお話でした。はぁーって、ため息でます。

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    2024年09月23日
  • 正しい愛と理想の息子

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    正しく愛せているか、愛せたか、これから愛せるか、って結構自分で不安になることが多いから、そこをまるっと肯定された気がして少しホッとした。

    原田ひ香さんのあとがきが、堅苦しすぎなくて、読者に寄り添った思いやりある文章で良いなあと思った。

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    2024年09月22日
  • 白ゆき紅ばら

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    ネタバレ

    のばらのいえで何もできないと言われ続けた紘果、召使いのように扱われた祐希、祐希が本当の思いを春日先生に話したことでのばらのいえから逃げることが出来た。そこから祐希の人生が大きく変わっていく。
    紘果、祐希の二人がちゃんと自分の道を歩いて行けるよう、頑張って生きてほしい。

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    2024年09月22日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    希望って書いてのぞむ、彼は自分が空っぽだと思うからこそ、周りの人が自分に勝手に投影する願望に全部イエスで応えてた。私も過去に、人に自分の願望を投影してたなあって思うことあるから、これからは絶対そうしないようにしなきゃーーーーって思った。

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    2024年09月21日
  • ほたるいしマジカルランド

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    非日常の場である遊園地で働く様々な人たち。曜日ごとに登場人物が代わり、全体に話が繋がっていく。
    働く人の人生感や悲喜交々。
    社長の市子さん、息子の左門、息子のような佑。
    どうやって市子さんが社長になったのか、とか、カップルのゆくえとかまだ読みたかった。
    清掃パートさんの三角おにぎりがよかった。

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    2024年09月19日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    寺地さんの作品本当に好きだな〜。
    あかつき商店街とそこにいるひとたちの連作短編。
    仕事とかで疲れまくってて、集中力足りず入り込みきれなかったから途中誰が誰か分かんなくなったので星は4つ。

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    2024年09月14日
  • 声の在りか

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    自分が育った小さな町で小学四年の息子を育てる主人公希和。
    息子の学校の保護者達とはあまり上手く付き合えない。
    夫にも不満はあるのに声に出せない。
    自分の言いたい事が言えない。
    そんな中で民間の託児所で働くことになり、少し浮世離れした感じのオーナーの要と出会う。


    希和の真面目で正直な感じに好感が持てた。
    生きづらいだろうな、とも、
    潔くてカッコいいな、とも、思った。
    長いものに巻かれがちな保護者同士の関係に、巻かれることなく1人でいることは容易なことではないと思うから。
    思えば、子供達が小学生の時が1番大変だったような気がする。
    物理的な時間は全然ないし、子供達の変化も激しい、子供同士のいざ

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    2024年09月08日
  • わたしたちに翼はいらない

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    地元にいると、いつまで経っても同級生。良くも悪くも離れられない。常に昔に戻される。戻りたくないのに、まとわりつく。
    人にジャッジをしてしまう、何気ない、いつもの“ノリ”。
    自分の自信は、評価する方に立ち位置を持ってくることで存在意義をもたせる。それは大人になっても立ち位置は変わらず…変わらないはずと思い込みたい。自分を守るため、抜け出せない。
    同級生。ママ友。嫁。夫。姑。自分。
    虐めた側、虐められた側。
    殺したい程の苦しさ。
    どうしようもない囲いを破りたい。

    私だって!!苦しかった。
    わかってよ。
    自分の為に一歩踏み出す勇気はいつ出せるのか。
    その一言が自分を救う。

    今迄読んだ本より、広が

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    2024年09月05日
  • いつか月夜

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    決して波瀾万丈でない大変静かな展開の中で登場人物達の心情が機微描かれ、善く生きるって何だろうねと問いかける賽成の様子が大変身近に感じられて好印象でした。
    印刷会社に勤める賽成冬至(みなりとうじ)。夜中の散歩中に、同じ会社に勤める塩田有希子(うきこ)さんが女の子と歩いているのに出会い、三人は一緒に散歩するようになります。さらに別れた彼女やマンション管理人さんなども巻き込みながら、その関係性の中で賽成が悩み考える物語りでした。
    星4つです。

    #美文

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    2026年01月21日
  • 夜が暗いとはかぎらない

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    9月初日の朝、今回もべそかきながら読み終えた。
    寺地さんの小説は読むタイプのサプリ。いつも読み終わって本を閉じると少しだけ心が軽くなっている。

    「けむり」「はこぶね」「グラニュー糖はきらきらひかる」「生きる私たちのためのスープ」が好き。
    「はこぶね」の千みたいな女性に私はずっと憧れている。

    登場人物が多くて「誰やっけ…!」となりつつ、前のお話との繋がりを見つける度に嬉しくなった。
    めちゃくちゃ嫌な奴だなこいつと思った人物が、次のお話で実は色々葛藤していたり、良い所もあったり。
    みんな色々ある。見えているのなんてほんの一部なんだよな。

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    2024年09月01日
  • わたしの良い子

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    椿さんみたいな人がみんな周りに居たら良いのに…
    逃げられるなら逃げるのだって手だし、
    嫌なことをしてくる人の悪口も言えないようにするのが良いことってわけでもないよなあ。

    どんな形でも子どもと向き合っているならいいんだよと肯定してくれるような話だった。

    子どもが大人になるまで居心地のいい場所を作りたいという思いはみんな共通で持っているだろうけど、"普通"になろうとがんじがらめになっていることは自分も周りもあるだろうな。
    どんなことがあっても我が子は自分にとっての良い子という意識、忘れずにいたいなと思わされた。

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    2024年08月29日
  • 月のぶどう

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    ネタバレ

    優秀な光実と「出来の悪い方」な歩の双子の姉弟が亡くなった母の跡を継いでワイナリーで働くお話。
    私も「出来の悪い」側の人間だと思い込んで生きてきたので、自分を卑下してはふてくされながら大人になった。だから歩の気持ちがよく分かったし、歩に対する周りの言葉がグサグサと刺さる。
    ページをめくるハッとする言葉に出会う。歩以外にも光実やワイナリーで働く人々、友達…周りの人たち皆それぞれに共感できる部分があって、ぐんぐんと物語に惹き込まれ一気に読み切った。
    1歩ずつ前に進む皆を見て、私も今から変われるかなぁなんて思った。


    ●ちょっとだけ期待をしていた、というようなことを歩は言った。新しいことをはじめるた

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    2024年08月28日
  • 白ゆき紅ばら

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    行き場のない母子を救う家、そこは汚れていて曇っていて息苦しい。
    終わりになるにつれて、真相が見えるにつれて、その息苦しさというか曇りが晴れていくのにも関わらず眉根による皺は増える。

    祐希は紘果のめに、紘果も祐希のために。
    お互いが希望だった。

    これまでされてきた記憶は一生残るかもしれないけれど、どうか今まで以上に幸せであることを願う。

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    2024年08月25日
  • ほたるいしマジカルランド

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    遊園地を舞台にしたお仕事小説です。
    微笑ましいエピソードもあれば、ホロリと涙を誘われる話もありました。
    思い出の一冊になりました!

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    2024年08月25日
  • 雨夜の星たち

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    生きづらさをもつ主人公の考え方、何故か親近感がわいたけど、親の立場で見れば心配でもあり。誰の視点で読むかで感情が揺さぶられる場面が変わるが、ここまで正直に人間の有り様を書いてもらえると自分の異常性も当たり前に感じられた。

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    2024年08月20日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    これはタイトルが好きすぎて。
    誰でもこの気持ちになったことがあるんじゃないかな。
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    羨み、傷つき
    心揺れる10代。
    そして年月を経て踏み出す
    大人たちの新たな一歩。

    万人向けに量産された
    「大丈夫」ではなく、
    自分の人生にとって必要な
    「大丈夫」を与えてくれる――
    (伊藤朱里)
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    中学の同級生、天、ミナ、藤生。
    天は家庭に違和感を覚え、閉塞感のある田舎から脱出したい。
    ミナは、藤生のことが好きだが、藤生の気持ちを知って言えない。
    藤生は天が気になって仕方ない、一緒にいたいと思っていたのに。

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    2024年08月16日