寺地はるなのレビュー一覧

  • ガラスの海を渡る舟

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    兄と妹2人の目線で描かれていて
    両者の気持ちが分かりやすかった。
    兄の身になって考えると、ずっと理解されず生きづらい人生だったと思うし、家族にもなかなか理解してもらえない世の中の現状を、何とかならないものかと考えさせられた。
    でもこの話の中では良い方向に向かうような終わり方だったので、良かった。

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    2025年10月23日
  • ほたるいしマジカルランド

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    ふんわりした雰囲気のあたたかい小説。
    解説を読んで更に深まった。よくいる、仕事をしながらその仕事は日々流れるように。特に仕事が好きでもなく、何か特徴があるわけでもなく(村瀬さんは特徴あったけど笑)そういうどこにでもいる人が仕事を通して感じたことや成長したことを感じ取ることができた。
    それを知ってまた読むのもいいなと思った。

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    2025年10月21日
  • そういえば最近

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    登録しようとして、みんなの評価が低くてビックリした。実を言えば私も物語の最初の方は「売れない同期の作家と妻の話など面白いのか?」と思っていたが、途中からは、作家(寺地さん)が作家をえがく事の面白さにはまった。本音は混ざってるのかな?親の事とか娘の事とか、エゴサーチの事とか。そう考えながら読むと、ものを作り出す者の苦労や楽しみ、能力や才能という目に見えないものへの不安や喜びについての苦悩や葛藤は想像を超えるものだと思った。

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    2025年10月21日
  • こまどりたちが歌うなら

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    親戚の経営する和菓子店に就職した主人公が、古い体質の会社で格闘する。
    昭和生まれなので、色々、『一昔前ってこうだったよね』って共感しながら読んだ。令和になってだいぶ緩和されてきたんだろうけど、まだまだこういう考え方が生きている職場も少なくないのだろうとも思う。
    正直、ほんきのブラック企業だったら、この程度では変わらないのだろうとは思うけれども、一人一人が自分のやり方で前に進もうとしている姿には素直に感動する。おもしろかった。

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    2025年10月19日
  • 架空の犬と嘘をつく猫

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    映画化されて来年上映されるとのこと。
    こうなると気になります。
    と言うことで手に取った作品です。

    家族の話でした。
    それも少し暗い影のある家族。
    家の中で一番年下の人が死に、家族経営していた店も傾きかけている。
    そして、皆が現実から逃げたいと思っていて、それぞれが苦しみもがいていた。

    決して明るい内容の物語ではないけれど、深刻にならずに読めました。
    そして、崩れてバラバラになりそうな家族が持ち堪えて一歩前に進めたのは、読んでいてこちらもほっとして心が温かくなりました。

    作品名の「架空の犬と嘘をつく猫」
    どういうことだろうと疑問に思っていましたが、作品を読み進めていくとわかりました。
    ちょ

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    2025年10月18日
  • 雨夜の星たち

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    「できないことは、できません。やりたくないことも、やりません」を貫き、普通はこうするとか、常識的には公でしょ、みたいな明確に言葉にされないことにも従わない。そんな主人公に感情移入できるかでこの小説の評価は変わってくると思います。私はこの主人公が気に入りましたし、一気に読んでしまいました。

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    2025年10月18日
  • わたしの良い子

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    妹の子である朔と2人で暮らす椿とその周りの人たちの物語。

    椿は空気を読めなかったり読まなかったりして、一見、確かに実際にいたら個性的に見えそう。でも色んな人とのやりとりの中で椿の考えることや迷いに共感できるところがたくさんあった。

    寺地さんのお話で好きなところは、人と違ったり当たり前のように言われている価値観だったり無意識のモノサシに疑問を持つこと、勝手に判断しないというか判断してしまったとしてそれを流さないところ、それっていいの?と主人公や登場人物が考えて考えさせてくれる。

    穂積や高雄、真弓さんもみんなそれぞれの魅力があって、椿との関係性もとてもよかった。

    同期の杉尾に椿が言った言葉

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    2025年10月12日
  • 雨夜の星たち

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    これは哲学。
    最初の方は何が面白いのかわからず寝落ちしてしまうことも。100ページくらい読んでなんとなくエンジンがかかった。みんな気を使いすぎ。私も配慮を求める方なので読んでてハッとすることがたくさんあった。

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    2025年10月10日
  • ガラスの海を渡る舟

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    道と羽衣子のやりとり、家族のやりとり
    リアルな描写が心地よくもあり
    息苦しくもあり、、、
    これといった展開はないけれども
    ふたりの兄弟の人物描写に
    たくさん共感しました。

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    2025年10月03日
  • 雨夜の星たち

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    人に感情移入しない、はっきり出来ないことはできない。という女性がお見舞い代行というしごとをする事によっての移り変わりを見れました。
    自分の気持ちを素直に出す、それで生きていくってかなり素敵な事であり、なかなかできない事ですよね。
    生きづらいだろうなって思ってもそれを三葉はそう思わせない、そんな人からは変わってるとか、面倒と言われるけど、貫き通せる、わたしは素敵だなぁと思いました。

    大人になると裏を読んだり気を遣ったりで人間関係が本当に疲れるけど、ここまで素直だと気持ちがいいです。

    「他人に関心がないのは、相手のことをわかった気になりたくないからじゃない?」

    この言葉は本当に響きました。

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    2025年10月01日
  • ガラスの海を渡る舟

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    綺麗な話だな、と思った。
    が、当事者や家族ではなく第三者視点で見るから、「いい話」で終わるんだろうなと思った。

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    2025年09月30日
  • ビオレタ

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    最初は婚約破棄されて〜からストーリーが始まり、恋愛本なのかな?と読み進めたところ、自分の心の清算をできる場所がある、って素敵だな。と思えました。

    オーナーの菫さん、口数は少ないけれど手を差し伸べてくれて、子供を持ちたいと思った理由も心にじーんときてきまってほろりと泣いてしまいました。

    あたたかいきもちになれました。
    素敵な本に出会えてよかったです。




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    2025年09月27日
  • 希望のゆくえ(新潮文庫)

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    ⭐️希望のゆくえ
     今回は寺地さんに人の心の奥底を見せつけられた。読んでいて自分が希望や誠望のようで苦しかった。希望がお菓子の箱を満たしていくことで、自分をも満たしていくように思えて救われる気がした。希望のゆくえは分からぬが、光があると思いたい。

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    2025年09月23日
  • やわらかい砂のうえ

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    ネタバレ

    面倒くさい主人公と、カッコ良いけど、ダサい早田にイライラしたけど、
    まあ、ラストにほっこり。
    これ、ネタバレ?…一応、そうしとこう。

    菊ちゃんにも、むかっとした時あるけど、

    あとの登場人物は、好きな人たちばかりで、幸せな寺地はるなワールドだと思った‼️

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    2025年09月18日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    お祖父ちゃん、生きたまま終わって、桐矢の人生をもう少し見ていて欲しかった。けど、本の通りの方が現実的なんだろなと思いました。
    ご都合主義な展開にならず、どれもそうだよなという受け止め方や流れになって、けど登場人物たちの考えや受け止め方は、どれもピリリと刺激されるものになっていて、最終盤のセリフは誰のどのものでも印象に残りました。
    新谷さんの、やりがいに関する話。桐矢の傷つく権利の話。守りたい、弱いから守るべきものと思うこと。みんな自分の芯があって、そこから必然に感じること、ちょっと危うくても変えることは出来なくて、でもそれがあるから何とか生きてけるんだよな、と思いました。

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    2025年09月14日
  • どうしてわたしはあの子じゃないの

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    ネタバレ

    読み始めた時は、なんだかよく分からない話だなと正直思った。それが読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。
    私も思春期の頃は都会に憧れて、早く地元を離れたいと思っていた。だから天の気持ちも分かるし、特有のイタさにも共感できる。

    「他人の必死さを笑ったり、心配するふりして気持ちよくなったりする側より、笑われる側にいるほうがいい。」
    この言葉に背中を押された。

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    2025年09月14日
  • カレーの時間

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    ネタバレ

    年齢が離れれば生きてきた時代も違い考え方を理解するのも難しいものですが、人を大切に思う気持ちは年代を超えて同じなんだと思いました。
    この小説みたいな、食べ物と家族のあたたかさを描いた物語はとても好きです!

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    2025年09月14日
  • タイムマシンに乗れないぼくたち

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    ネタバレ

    SNSで紹介されてたのをきっかけに読んだんだけど,紹介してたのが,社会正義に基づいて,理詰めでバッサバッサと官僚や政治家を斬っていく,あの鋭い舌鋒の政治家.
    しかも,YouTubeではちょっとコミカルな顔も見せるギャップの持ち主で,日本の“政治界の頭脳三傑”の一人だと思ってるような人.
    …が!このタイトル?この表紙?この作風??
    えっ,本当に!?と思いながら読み始めたけど,読後にはしっかり納得していた.
    というか,むしろこの人がこの作品を勧めていたことが,自分にとっては強く印象に残った.

    物語は静かで,日常の細やかな場面が中心.
    でも,そこにさりげなく差し込まれる言葉たちが,じわじわと心に沁

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    2025年09月13日
  • カレーの時間

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    偏屈な祖父、なんだろうめっちゃこういう人知ってる。
    知ってるというかウチの父親だな。
    娘や孫たちのいたたまれなさや腹立たしさが分かる。わかりみしか無い。

    こういう小説だと頑固爺さんも最後は心を入れ替えたり、実は良い人だったんだね。的な話になりがちだと思うのだが、
    「悪い人じゃ無いんだけど…」止まりである。
    そして爺さんの過去話を知ったところで、「そんな事があったら仕方ないのかもしれない」とは全くならない。
    まあ、身内に近いのが居るので、そんなことぐらいでは誤魔化されんぞ。という思いもあるといえばある。

    でも面白い。
    主人公の言い回しというのか言葉のチョイスも面白い。
    「さびしさの紛らわしか

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    2025年09月12日
  • ほたるいしマジカルランド

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     隣の芝は青く見える。
     他者と自分を比べて自己嫌悪に陥る。はたまた、自分と違うところに目をつけて受け入れられないと拒絶する。
     憧れや嫉妬の対象である相手にも悩みや嫉妬心があることを忘れて、「自分だけが」と悲観的になるのは苦しいことだ。しかし、いつもポジティブでいることは難しい。
     少し視点を変えるだけで、見える世界は大きく変わる。道端の石ころが宝石に勝る輝きを有するときがあるように。

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    2025年09月07日